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【寝取られ】嫁とカップル喫茶に見学に行ったら3 【裏切り】

嫁の希とは、結婚する前からの長い付き合いで、セックスレスになりそうになっていた。ネットでオナネタを探すウチに、”NTR使える寝取られサイト”や”禁断の体験エッチな告白集”などのサイトでオナる事が多くなっていた。
そしてそれもエスカレートして、実際にリアルで出会える寝取られ掲示板などを見るようになって行った。

そんな中、思い切って嫁の希にカップル喫茶に行きたいと持ちかけ、予想外にトントン拍子に話が決まった。

1回目の訪問で、常連のみっちゃん夫妻と仲良くなり、すぐに2回目の訪問をすることになった。

そして今目の前では、みっちゃんの極太イボペニスをくわえる希と、みっちゃんの乳首を責める京香さんがいた。
京香さんは、ヒモだけのブラに、パックリ穴の空いたショーツを身にまとっている。そして、そのパックリと開いた穴からは、毛のないツルツルのアソコが丸見えで、そこから流れ出てくる白い精液がよく見えている。

希は、全裸で異形のペニスに口での奉仕を続けている。こうやって見比べると、全裸よりもエロいランジェリーを身にまとっている方が、数倍エロく見える。

「オォぅ……気持ちいよ……ヤバい……」
みっちゃんが、早くも限界を訴える。京香さんとのセックスでは、余裕たっぷりなみっちゃんなのに、今は早漏気味だ。

ペニスと乳首をダブルで責められているという事もあるのだろうが、旦那の目の前で、その若妻にフェラをされているというのが、背徳的で興奮につながっているのかも知れない。

僕も、みっちゃんの前で京香さんとしたら、すぐにイッてしまう自信がある。

そして、
「イクよ、イクっ!」
と、みっちゃんが短く吠えて、体をブルッと震わせた。

『んっ〜!』
口内に射精をされて、希はうめいた。でも、嫌そうな気配はないし、慌ててペニスを口から出そうともしない。そのまま、全てを口内で受けきったようだ。

目の前で、希が他の男のモノをフェラする光景。普通ならば、一生見ることなく人生を終えることが出来たはずだ。愛する妻が他の男の精液を口で受け止める姿は、オナニーの時に妄想する以上の、物凄い興奮だった。

そして、僕は異様なほどドキドキしていた。口の中のモノをどうするつもりだろ? 僕のモノですら、ほとんど飲んでくれたことはない。いや、思い出せないので、一度もないかも知れない……。
それなのに希は、さっき、初対面の大学生の男の子の精液を飲んでしまっている。その時は、僕は興奮で手も触れずにイッてしまった快感で、そんな事を思う余裕もなかった。

そして今、目の前で再び、口の中に精液をたっぷり溜めている希。どうするつもりだろう……と思っていると、
『飲ませてぇ〜』
と、陽気な口調で京香さんが言った。そして、希の胸のあたりに顔をもっていき、上を向いて口を開けた。
僕は、ホッとした。希が、みっちゃんの精液を飲まないですむと思ったからだ……でも、同時に残念だと思う僕もいた。

そんな僕の心の動きとは関係なく、希は京香さんの口の中めがけて、みっちゃんの精子を垂れ流していく。洋物のエロ動画だと、異様な巨根の男優が、驚くほどの量の精液を女優さんにぶっかけたりするが、巨根だと精液の量も多くなるのかも知れない。実際、希の口の中から垂れ流される精液は、まだあるの? と思うくらいの量だった。

そして、口の中に入れられるそばから、それをゴクゴクと飲み干していく京香さん。そして飲み干すと、そのまま希にキスをした。希の口の中にも、京香さんの口の中にも、多少の精液が残っていたらしく、二人とも口の周りを白く染めて、グチョグチョにかき混ぜるようなキスをしている。

希は、精液が好きというわけではないと思う。このシチュエーションにおかしくなってしまっているのだと思う。頬を朱に染め、夢中で舌を絡める希。女同士のキスは、エロさよりも、絵画的な美しさが先に立つ気がする。
京香さんは、希の口の端の精液を、舌で綺麗に舐め取っていく。そして、お返しに希も、京香さんの胸のあたりの精液を口ですすり取る。その精液は、さっき大学生達が京香さんにぶっかけたモノだ。

今日だけで、3人……混ざっているかも知れないので、下手したら6人の精液を口に含んだ希。
信じられなかった。ここまで弾けてしまうとは、夢にも思っていなかった。多分、元ヤンの希は、それほど貞操観念が高いわけではなかったのかも知れない。それでも、僕と付き合い始めてからは、浮気はしていないはずだ。僕のことを凄く束縛するし、自身も、僕に束縛されるのを望むような子だった。

それが今、目の前でとんでもないことになっている希は、貞操観念というモノが消えてしまったようにすら見える。これが希の、本当の姿なのかも知れない……。
元ヤンの希は、僕の前には3人と付き合っただけだと言っていた。でも、付き合ってはいなくても、セックスはもっと大勢としていたのかも知れない。
大勢に回されるヤンキーの希……いやにリアルに想像できてしまう……。

そして希は、口にすすり取った大学生達の精子を、京香さんの口に垂らし始めた。京香さんは、それを嬉しそうに口に含む。でも京香さんは、今回は飲み込まなかった。逆に希を低い位置に置き、上からその精液を垂らし始める。

希は、小さな可愛い口を目一杯大きく拡げて、その精液を一滴もこぼさず口内に収めた。希は、ここでやっと僕を見た。さっきから、僕の存在など消えてしまったように振る舞っていた希が、急に僕を見たので、僕はドギマギして目をそらしてしまった。

そして、目をそらした僕の耳に聞こえてくる、クチョ、クチャ、という水っぽい音。視線を戻すと、濃厚にキスをする京香さんと希。口の中の精液を、お互いの口の中に行ったり来たりさせながら、ひたすらキスをする二人。

僕は、興奮が高まりすぎて立ちくらみがしそうだった。自分の嫁が、女性とはいえ他人人とキスをして、そのうえ赤の他人達の精液を口移しに交換している光景に、なぜここまで興奮できるのか、自分でも不思議だ。
普通の神経ならば、とても見ていられない光景だと思う。でも、僕は一瞬も目をそらすことが出来ない。

すると、何かみっちゃんに耳打ちされた男の子が、全裸でペニスを破裂させそうなくらい勃起させながら、希と京香さんに近づく。二人は、それに気がつかない様子で無心でキスを続ける。

そして、二人の真横に立つ男の子。その男の子は、多分前回いた3人の内の一人だ。男の子のビンビンになったペニスは、みっちゃんの化け物レベルと比べると凄く小さく見えるが、冷静に観察すると、僕のモノよりは大きいと思う。

男の子は、キスする二人の顔のすぐ横に、そのペニスをもってきた。すると、それに気がついた京香さんが、希とのキスをやめて男の子のペニスを口に含んだ。希は、その様子をしばらく見ていたが、急に僕を見た。何も言わずに僕を見つめる希。その横では、エロい下着を精液でドロドロに汚した京香さんが、熱っぽい目でフェラを続ける。

見つめる希……僕は、気合い負けしたように、目を伏せてしまった。

「おっ! マジか」
みっちゃんが楽しそうに声を出す。僕は、慌てて顔を上げた。

希は、男の子の乳首を舐めていた。そして、反対の乳首も指で触っていた。男の子は、京香さんにフェラされながら、希に乳首責めまでされて、本当に気持ち良さそうな顔をしている。

それにしても、本当に男の子が羨ましいと思った。こんな風に二人の女性に責めてもらえるなんて、一生経験しないのが普通だと思う。
すると、京香さんが男の子の後ろに回り、アナルを舐め始めた。そして、がら空きになったペニスを、希が握る。希の、乳首を舐めながらの手コキが始まる。

希の手つきは、妙に慣れている感じがした。やっぱり僕が妄想したみたいに、昔の希は乱れたセックスをしていたのだろうか?

すると、希はしゃがみ始めた。そのまま男の子のペニスのところまで顔をもっていき、さっきみたいに急に僕を見た。
そして僕を見つめたまま、口を開けた。希の目は、今まで見たこともないくらい、発情したようなエロい目だった。

ゴクッと生唾を飲み込む僕を見て、希はそのまま男の子のペニスを口に含んだ。希は、僕を見つめたまま頭を振り始める。僕に見せつけるように、男の子をフェラをする希。

希が、何を考えているのかわからない……。

僕を見たままフェラを続ける希。京香さんは男の子のアナルを舐めながら、後ろから手を回して乳首を責めている。
男の子は、
「あぁ、ヤバいっす、出そうです!」
と、余裕がない口調で言った。

それが聞こえないように、希も京香さんも責め続ける。

「イ、イクっ! ウゥッ!」
男の子がうめきながら、体をビクッとさせた。

『んん〜っ!』
希は口の中に射精されて、うめき声を上げた。

そして、男の子がイッたのに、二人とも責めるのをやめない。それどころか、希はさらに頭の動きを速くする。
「あぁっ! ダ、ダメですっ! うぅっ! 止めてくださいぃっ! ああっ!」
イッたのにさらに責め続けられて、男の子は悲鳴に近い声をあげる。
『あらあらw どうしたの? 女の子みたいな声出しちゃってw』
京香さんが、エロビデオの痴女ものの女優さんみたいに言う。
希は、腰が引けて悲鳴を上げている男の子の腰を掴んで、逃がさないようにしてフェラを続ける。
「あああっっーー!! やめてくださいぃっ!!」
泣きそうな声で叫ぶ男の子。
自分の嫁が、こんな風に他の男を責める姿は、目の当たりにしても信じられない。希にこんな一面があるなんて、夢にも思っていなかった。

二人にいいようにオモチャにされて、男の子は立っていられなくなったみたいで、床にへたり込んだ。

『あらあら、情けないw 希ちゃん、舐めてもらったら?』
京香さんは、痴女モードのままそんな事を言う。希は、一瞬戸惑った表情になったが、また無言で僕を見つめた。僕は、一瞬また目を伏せようとしてしまったが、なんとか思い直した。そして、瞳の視線を受け止めたまま、うなずいてしまった。

希は一瞬唇の端が上がり、笑ったように見えたが、すぐにへたり込んでいる男の子の顔の所に股間を持っていった。
そして、希のアソコに目が釘付けになっている男の子の顔に、自分のアソコを押しつけていった。
男の子は、嬉しそうに希のアソコを舐め始める。少しの躊躇もなく、一生懸命に舐め続ける男の子は、テクニックも何もない感じで、犬みたいに夢中で舐めている。

舐めている男の子は、若く見える。おそらく大学生だと思う。たぶん前回の時にもいた子なので、その時童貞を卒業したのだと思う。なので、経験もなく、下手くそなのだと思う。

かなり年下の男の子に、立ったままアソコを舐められ続け、希の口からも甘い吐息が漏れ始める。でも、その状況でも希は、僕を見つめたままだった。口がだらしなく半開きになり、目も細められ、眉間にも少ししわが寄っている。
感じているのはもう間違いない感じだ。でも、少し不安そうな感じにも見える目で、僕を見つめ続ける希は何を思っているのだろう?

そして今さらながら、希の口の中が空っぽなのに気がついた。他人の精液を飲み込む嫁……僕は、それを夢見ていたはずだ。実際に、異常に興奮もしている。でも、この焦燥感はなんだろう?

『あらあらw 夢中で舐めちゃってw おばちゃんには、何して欲しい?』
京香さんが、自分のことをおばちゃんなんて言いながら、また痴女のように迫る。
男の子は、必死で舐めていた希のアソコから口を離し、
「キ、キス、して欲しいです!」
と、必死の口調で言った。その口の周りは、妙にテラテラと光っていて、希のアソコがいかに濡れていたのかを物語っていた。

『それは、どっちに? 私に? それとも、ノンちゃんに?』
京香さんが、男の子をわざと困らせるように聞く。
「そ、それは……ノンちゃんさんです……」
申し訳なさそうに言う男の子。僕は、ドキンと心臓が痛いくらいに脈打った気がした。男の子達にぶっかけられたり、アソコを舐められたりしてしまったが、キスはしていない。京香さんとはしているが、まだ相手が女性ということもあり、僕もそれほどショックは受けなかった。
でも、希が男の子とキスをしてしまうかも知れない……そう思うと、いても立ってもいられなくなる。

『おばちゃんとじゃ、イヤかw どうする? ノンちゃん、してあげる?』
京香さんが、チラッと僕の方を見たあと、希に聞いた。
『どうしよっかなぁ〜? どうして私がいいの?』
希もノリノリな感じで、そんな事を聞く。僕の知らなかった希の一面が、どんどん出てくる。でも、そんな”僕の知らない妻の顔”を見て、僕は無性に興奮していた。

「だって、ノンちゃんさんすっごく美人だし、メチャメチャ好みのタイプですから……」
男の子が、照れて顔を真っ赤にしながら言った。イケメンでもなんでもない、どちらかというとモテなさそうな彼だが、その言い方や照れた感じが、妙に可愛いと思ってしまった。
希も同じだったようで、言い終わった男の子に、すぐにキスをした。
目の前で、希が主導で他の男とキスをしている……僕は、自分の中で何かが弾けたのがわかった。

舌を差し込み、男みたいに男の子の口の中を犯す希を見ながら、僕は京香さんに抱きついた。
『嫉妬してるの? でも、嬉しい#9825; キスしよっか?』
京香さんが、無邪気な笑顔で僕を迎えてくれた。京香さんはエロいランジェリー姿で、色々なところに精液が付着していて、普通ならば抱きしめるのにもためらいが出るような状態だ。でも、嫉妬でおかしくなっている僕は、そんな事も気にせず、京香さんのプルンとした肉厚の唇に、唇を押し当てた。

それと同時に、京香さんの舌がニュルンと滑り込んできて、僕の歯ぐきとか舌を舐めまくる。一瞬、精液の味がしたような気がして、ウッとなったが、すぐに京香さんの舌の感触で気持ち良くなり、気にならなくなった。

僕は京香さんと舌を絡めてキスをしながら、希を見た。正直、ビビっていた。何もしちゃダメと釘を刺されていたのに、こんな事をしてしまい、殺される……とビビっていた。

希を見ると、希も僕を見ていた。感情の読み取れない目……無表情に近い目で僕を見ながら、男の子とキスを続ける希。ゾクッとした……。

希は、男の子から口を離すと、
『どう? キスの味は?』
「最高です! ホント、ノンちゃんさんみたいな美人とキスできて、人生で一番ラッキーな日です!」
大げさと思うくらいに喜ぶ男の子。
『ふふw 可愛いね#9825; じゃあ、ご褒美あげる』
希はそう言うと、男の子の口を指で開けさせ、少し上を向ける。そして、少し離れた場所から、男の子の口の中に唾液を垂らしていく。その全てを、僕を見つめたまま行う希。京香さんとキスした僕に、怒りとか嫉妬の感情を持っているようだ。

でも、それが無性に嬉しかった。嫉妬してくれるということは、それだけ愛が深いということだ。好きでもなんでもなければ、誰とキスしようが気にもならないはずだ。

男の子は、希の口の中から垂らされた唾液を、喉を大きく動かしながら飲み干すと、
「美味しいです! そ、そのぉ……もっと下さい……」
男の子が、恥ずかしそうに言う。
『じゃあ、おねだりしてごらんw』
希が、京香さんばりに痴女の顔を見せる。
「ノ、ノンさんの、おしっこ飲ませて下さいっ!」
男の子は、いきなりとんでもないことを言った。
『えっ!? お、おしっこ? よだれじゃなくて!?』
さすがに希も驚いたようだ。
「はいっ! ダメですか? お願いします……」
男の子が、泣きそうな顔で言う。

戸惑いの顔を見せていた希だが、また僕を見ながら、
『じゃあ、お口開けてごらん……』
と、少し震える声で言った。

まさか、自分の嫁が……僕は、止めて欲しいという気持ちと、もっとやれという気持ちで、グラグラと揺れていた……。

希は、結局そのまま男の子の顔にアソコを押し当てた。そして、力を入れ始めた。だけど、やっぱりこんなシチュエーションなので、なかなか出ないみたいだ。

『君達も、おいで……』
京香さんが、4人の男の子達に声をかける。すると、犬みたいに嬉しそうに京香さんの元に集まった。僕は、はじき飛ばされるように隅に追いやられながら、男の子達に囲まれる京香さんを見つめた。
そして京香さんは仰向けで寝転がると、足を大きく広げて、自分でアソコをクパァと広げた。その途端、流れ出てくる白い精液……。
『もう、回復したでしょ? いいわ、い・れ・て#9825;』
と、色っぽい口調で誘う。
もう、エロいという言葉以外思い浮かばないような光景だ。そして、そんな淫乱すぎる京香さんの事を、みっちゃんは椅子に座ってニコニコしながら見ている。

すると、男の子のウチの一人が、京香さんに覆いかぶさる。必死でペニスを入れようとするも、なかなか上手く入らない。モタモタしている男の子のペニスを、京香さんが指で握って自分のアソコに導いた。
『あんっ#9825; カチカチのおチンポ、入っちゃったねw』
京香さんはそう言うと、自分に覆いかぶさっている男の子にキスをした。こんな風に痴女のように男の子の若いペニスを迎え入れ、見せつけるようなキスをする京香さんを見て、みっちゃんは見てわかるくらい興奮している。

その気持ちが、今の僕にはよくわかる。繰り返し繰り返し、何度も男の子に唾液を飲ませながら、何度もキスをする希……それを見て、僕は今までの人生で感じたことがないほどの、とてつもなく大きな快感の渦の中にいたからだ。

京香さんの周りには、他にも3人いる。その子達のペニスを、京香さんは両手で握った。
『じゃあ、君はお口で#9825;』
そして、残った男の子のモノは、口に含んだ。上下の口と、左右の手……それぞれに若いペニスを受け持ち、同時に相手をする京香さん。みっちゃんはその光景を見て、もう我慢できないようで、自分でしごき始めた。
ここで僕は、人生を大きく変えるような決断をした。
僕は、男の子とキスを繰り返す希に向かって、
「みっちゃんが、寂しそうだよ……」
と、震える声で言ってしまった。

希はまず僕を見て、少し間があった後、みっちゃんの方を向いた。
『こっちに来ませんか?』
希は、少し緊張したような声でそんな事を言った。すると、みっちゃんは意外な行動を取った。みっちゃんは、返事をする前に京香さんの方を見た。そして、京香さんがニコッと笑ってうなずくと、
「じゃあ、お邪魔させてもらおうかなw」
と、いつもの余裕に満ちた感じで言った。

みっちゃんは、亭主関白で、セックスにおいても京香さんを狂わせていて、言いなりにさせていると思っていた。それが、みっちゃんは京香さんの許可を取るような行動を取った。実際は、京香さんが主導権を握っているのかも知れないと思った。

そしてみっちゃんは、その巨根を隠すことなく、誇らしげにそそり立たせたまま希の横に来た。
『ちょっと待ってて下さいね……もう、出そう……』
希は男の子の口に、アソコを押しつけたままそう言う。
そして、ブルブルッと体を震わせた。男の子は、必死で喉を鳴らしながら飲み干していく。希は、僕の顔を見つめたまま男の子におしっこを飲ませていく。希がこんな事をするなんて、本当にウソみたいだ。

男の子は、順調に飲み干していたが、急にむせた。そして、希のアソコから口を離してしまう。
希は、慌てて止めようとするが、それでも男の子の頭から黄金シャワーを浴びさせてしまった。でも、量も少なく、マットレスもほとんど汚さなかった。

それでも、希のアソコからおしっこが飛び散り、男の子にかかっていく全てを見てしまった。希は、頬を赤くして恥ずかしそうだが、凄く興奮しているのも伝わってくる。
男の子はむせながらも、嬉しそうに希にお礼を言った。

だけど、希は男の子を見ずに、みっちゃんのそそり立ったモノを見つめている。さっき希は、みっちゃんのペニスをフェラしているし、口の中に出されてもいる。
それなのに、みっちゃんのその異形のペニスから目が離せないようだ。
確かにそのペニスは、僕でも見入ってしまう。変なオーラが出ているような感じすらする。

前回の時、僕はあの化け物じみたモノが、京香さんを狂わせるところを見て、希が入れられてしまったらどうなるだろう? そんな妄想をした。
それが今、目の前で現実になりそうになり、嫉妬や恐れよりも、興奮がどんどん高まってきた。

もう、希は完全にやられてしまう……僕は、覚悟した。そして、息を飲んでその光景を見守っていると、みっちゃんは希の横に寝転がった。

その後ろでは、みっちゃんの奧さんの京香さんが、4人の男を一人で相手をしている。恐ろしく現実離れした状況だと思う。

「入れてみる?」
みっちゃんが、余裕たっぷりの口調で希に言った。その言い方は凄く上から目線の感じで、正直ちょっとムッときた。
でも、希はそうは思わなかったようで、コクンと無言で頷いた。僕の方を見て許可を求めるでもなく、即答に近い格好でうなずいた希。

みっちゃんの異形のペニスに、本気で魅入られてしまったようだ。
希は、すぐにみっちゃんの上にまたがるような格好になる。そして、その異形のペニスに向けて腰を降ろしていく。
和式便器でするみたいに、かがみ込んでいく希。すると、想像以上に早く希のアソコがみっちゃんのペニスに触れた。

形の異様さに忘れがちになるが、みっちゃんのペニスは長さも太さもかなりのモノだと思う。大げさかも知れないが、全てのサイズが僕の倍はある気がする。

そして、そこで一瞬止まるとか、僕の方を見るとか、そんなためらいはまったくなく、そのまま腰を落とし続ける希。

前回は、エッチするのをただ見られるだけだった。そして今回も、基本は見られるだけで終わるつもりだった。
それが、僕の変な虚栄心で、男の子達に希にぶっかけさせて流れが変わった。男の子達に精液で汚されて、希も発情してしまったし、僕の寝取られ性癖も火がついてしまった。

『ん、ンッ、あ、あぁっ! これ、あ、アッ! 大っきすぎる……んンッ!!』
ズブズブと、みっちゃんの亀頭が少しずつ埋まっていくと、希が驚いたような声で言う。でも、希の表情は、不安というよりは、期待という感じに変わっている気がした。

そして、さらに体重をかけていく希。亀頭部分が完全に希の膣内に消えた……。
『ンアッ、あぁっ! これぇ、あぁっ! 大きいぃ……』
希は、いったん動きを止めて震える声で言う。大きくて、痛い……そんな感じはまったくない。それどころか、この後やってくるはずの大きな快感を期待して、顔がほころんでいるようにも見える。

そして、今さら気がついた。みっちゃんがコンドームをしていないことに……希と僕は、成り行きで出来たら産もうという考えなので、セックスで避妊はしていない。なので、基礎体温とかもつけていないし、排卵日などは把握していない。今日が安全日という保証は何もない。
それどころか、僕のうろ覚えの知識では、希の生理が終わったタイミングから考えると、今日はむしろ危ないタイミングのような気がする……。

京香さんは、みっちゃんの希望で避妊どころか、排卵誘発剤まで飲んで他人の精子を受け入れている。他人の種で妊娠することが、みっちゃんの一番の希望なんだそうだ。

僕にはそんな覚悟もないし、そんなのは耐えられない……今すぐ中断させて、ゴムをつけてもらおう! そう思った瞬間、
『んンッうあぁっっ!! ヒ、ぐぅ……ダ、メ……う、ウゥうあぁ、当たって、るぅ……』
と、希が叫んだ。あんなにも長いみっちゃんのペニスが、希の根元まで突き刺さっていた。
生の他人棒が、愛する妻の子宮にキスをしている……僕は、叫ぶ寸前だった。
僕のモノではどんなに頑張っても届かないところに……僕が知らないところに、他人の肉棒が刺さっている光景……。
叫びたいくらいの地獄の光景なのに、僕は自分が興奮していることもわかっていた。そして、ほとんど無意識のような感じで、自分のモノをしごき始めていた。

「ほら、マー君も興奮してるみたいだよ。ノンちゃんも、もっと楽しまないとw 動けるかい?」
みっちゃんが、楽しそうに聞く。その後ろでは、京香さんが男の子達に顔や胸にぶっかけられ、代わる代わる膣を犯し抜かれている。それでも、貪欲に口や手で男の子達を責める京香さん。
上品な京香さんが、体中に精液を浴びながら、上下の口と両手を駆使して男の子4人を相手にする姿は、ギャップが凄すぎる。そして、ついつい希と重ね合わせてしまう。希が、こんな風に輪姦みたいにされたら……想像するだけで、胸が苦しくなるが、しごいているペニスがより固くなるのを感じる。

『ム、ムリ、です……余裕、ゼロ、ですぅ……あ、あぁ……奥、ヒィぎぃ……ダメ……だ、よぉ……』
言葉も切れ切れになるくらい、余裕がないようだ。
「ははw じゃあ、よいしょっと」
みっちゃんは、のぞみとつながったまま、体を起こした。自然と座位になる二人。
『ひぃぃんっ!! んんアアッッ!!』
みっちゃんのそんな急な動きに、希が激しく反応する。多分、体を起こす動きをしたことで、膣中でゴリゴリとみっちゃんのイボチンが動いたのだと思う。

「アレ? 軽くイッたねw」
みっちゃんが、ニヤッとしながら言う。
『は、はひぃ、だってぇ、えぐるからぁ……イボ、ダメぇ……こんな、知らない……』
この時の希の顔は、いまだに夢に見る。トロトロにとろけきった顔……僕が見たことのない顔だった。

「じゃあ、軽く行くよw」
みっちゃんは、そんな風に軽く言うと、突き上げるようなピストンではなく、希のお尻を抱えるようにして、揺さぶるような動きを始めた。それはピストンではなく、前後に揺らすような感じで、長瀬愛の騎乗位みたいな感じだ。

激しくない動きなのに、希の反応はまったく違った。
『ンふあぁおぉっっ! な、何、あぁっ!これ、ウゥぅっぁっっ! アッ! あぁっ!! あっーーっっ!! イィックぅっ!! イクっ! イクっ!! ヒィィグゥッッ!!』
希は、見たこともない絶叫に近い叫び声を上げながら、みっちゃんにしがみついた。そして、見た目でわかるくらい強くみっちゃんにしがみつき、腰回りをガクガクッと震わせた。

「ノンちゃんは敏感だねぇw どうする? 続けるかい?」
希を揺さぶるのをやめたみっちゃんが、また余裕の言い方で聞く。僕は、見たかったものが見られた喜びと、予想を超える希の反応……そして、避妊をしていないという現実に、いても立ってもいられなくなる。

でも、そんな僕を置き去りにして、希が動いた……希は、みっちゃんの質問に答えることもなく、いきなりみっちゃんにキスをした。さっき大学生にしたようなキスではなく、むさぼるようなキスをする希。

あんなに僕にべったりで、僕に一途なオーラを出しまくっている希……一皮剥くと、こんなモノなんだろうか?
この日も、カップル喫茶に来る前は、僕は何もしちゃダメとか、興奮するのもダメとか、可愛いことを言っていた。

それなのに、希は僕の目の前で、本気のキスをしている。僕の倍はあるペニスを、生で膣内に受け入れ、子宮でキスをしながら、僕にするように……いや、僕にするよりも激しくキスをする希。

それが僕の限界だった。あまりの快感に声が漏れそうになりながら、なんとか声をこらえて射精をした。まさか、希の寝取られセックスを見ながらオナニーをして、射精までするとは、夢にも思っていなかった。

すると、イキなり京香さんにフェラをされた。
『へへw イッちゃったんだw ノンちゃんの恋人キス見て、イッちゃったんだねw』
こんな事を言いながら、イッたばかりの僕のペニスを舌で責め続ける京香さん。

希は、みっちゃんとキスをしながら、腰を振り始めた。上下にするのではなく、さっきみっちゃんにされたみたいに、前後に揺さぶるような動きだ。
『あぁぁ……ダメぇ……ダメ……ヒィあっ! アッ#9825; アッ#9825; とまらないぃ……ンアッ! こんな、こすれてぇ……イボ、ダメぇ、ダメっ! ダメぇっ!! もうイクよ……イッちゃうのぉッ! こんな、ダメ……ダメなのにぃっ! イヤァァ……ダメっ! イクっ! イクっ! イクっ#9825; イクぅぅぅ#9825;』
希は、叫びながらスパートをかける。腰の動きが早くなり、希の顔がとろけきっていく。そして、みっちゃんに思いきりキスをしながら、全力で腰を振る。希は、キスをしたまま全身を硬直させるように震わせると、動きを止めた。
完全にイッた……希は、他の男とのセックスで、完全にイッてしまった。それも、普通ではないくらいの乱れ方をしながら……。


【寝取られ】嫁が僕に内緒でSNSをやっていた 【裏切り】

嫁の美咲とは、来月で結婚してやっと一年になる。結婚前に付き合っていた期間も、たかだか1年弱だったので、知り合ってからまだ2年くらいしか経っていないことになる。なので、まだ新婚気分が抜けていない感じで、仲良く楽しく毎日を過ごしている。

美咲とは、趣味(新撰組)が同じで、土方歳三資料館で偶然知り合った。といっても、この時は一言二言会話を交わした程度で、凄く可愛い子だなと思った程度だった。住む世界が違うというか、僕なんか相手にもされないと思ったのを良く覚えている。

それが、偶然京都に旅行に行った時、池田屋跡で再会して、凄く驚いた。さすがに、日野で会って、すぐにまた京都で再会したので、会話も盛り上がり、そのあと一緒に壬生寺などに行くことになった。

美咲も僕も、身の回りに新撰組マニアがいないこともあり、なおかつ、お互いに住んでいるのが中野と杉並という隣同士ということもあり、よく一緒にお茶をしたりするようになった。

でも、この期に及んでも、僕は趣味友として仲良くしてもらっているだけなので、勘違いするなと自分に言い聞かせていた。
後で聞いて驚いたが、日野で出会ったときに、美咲は運命的なものを感じてくれていたそうだ。

「なんで? 何を気に入ってくれたの?」
僕は美咲にそれを聞いて、驚いてそう聞き返したものだ。
『なんだろう? 一目見て、なんかビビッときたのかなw』
美咲は、はぐらかすように笑いながら言った。本当に、笑うと電車男の彼女にそっくりだ。あの話も、出来すぎな感じの話だったけど、僕と美咲の出会いから結婚に至るまでの話も、出来すぎな感じだったと思う。

美咲は身長160cmで、痩せ型の25歳だ。痩せ型なので胸も小さめだけど、とても形の良いおっぱいだと思っている。
いわゆる歴女で、アクティブな感じではないが、僕と結ばれたときには処女ではなかった。僕は、キスもセックスも美咲が初めての相手だったので、正直ちょっと残念だった。でも、美咲は男性経験が多いという感じもなく、どちらかというと不慣れな感じで、僕も次第に気にしなくなっていった。

今日は美咲と二人で、新宿の体育館の天然理心流の剣術練習に参加して、いい汗を流した。基本、運動嫌いの美咲も、新撰組が絡むと意外なほどアクティブになる。木刀を使ったりするので、ちょっと心配はあるが、それでも一緒に汗を流すのは、絆が深まるような気持ちになる。

『疲れたね〜、ご飯、いつものところにする?』
うっすらと汗をかいた美咲が、駆け寄ってきて言う。本当に、可愛い嫁だと思う。練習仲間に冷やかされながら、シャワールームに向かい、シャワーを浴びて着替えて美咲を待つ。

でも、ソファに座るとほんの数分で美咲が出てくる。女の子は、もっとシャワーとかに時間がかかると思うが、美咲は髪も半乾きのまま駆け寄ってくる。
もっとゆっくりでいいとか、髪ちゃんと乾かしてきなよとか言うのだけど、
『だって、待たせたら悪いし……早く会いたいんだもん……』
なんて、本当に可愛らしいことを言ってくれる。一途に尽くしてくれるいい女、そんな感じだ。

運動をしたあとは、とにかく飯も酒も美味いので、ついつい食べ過ぎてしまう。それに引き替え、美咲は本当に小食だ。あまり食べないので、心配になることもある。
そして美咲は、外食とかに行くと、本当にニコニコと嬉しそうな顔をする。
『だって、はじめちゃんとのデートだもん、楽しいに決まってるよ!』
僕の質問にニコニコしながらそう答える美咲を、いつまでも大切にしようと思った。

だけど、そう思えば思うほど、元カレのことが気になってしまう。誰とも付き合ったことがなく、童貞だった僕なので、余計に気になるのだと思う。

そんなある日、休日だったので家でまったりしていると、たまたまトイレに立つときに美咲がいじっているスマホの画面が見えた。
一瞬だったが、いつもの電子書籍とか、新撰組関連のサイトではない感じで、なにかSNSの画面ぽかった。

僕はトイレだったこともあり、とりあえずトイレに入り、腰を降ろした。そして、アレはなんだったんだろう? と、考えはじめていた。美咲は僕が横を通り過ぎるとき、さりげなく画面を切り替えた。ごく自然な動きで、慌てた風でもなかったので、たまたまだと思うが、それでもやっぱり画面を隠したように思えてしまう。

ストレートに聞こうかどうか迷ったが、確信も持てなかったので、ひとまず保留した。
ただ、一度気になってしまうと、そのことばかり考えるようになってしまう。別に、SNSをやるのは全然ありだと思っているけど、隠すようなことでもないと思っている。
SNSやスマホゲームなどが、出会いの場になっている事実もあるが、同じ趣味の人間同士が交流したり、情報を交換するのが本来の姿だと思っている。
そもそも、美咲に限って浮気なんかはあり得ないと思っている。

そんな事がありながらも、就寝した。ただ、さっきのことが気になってしまったのか、夜中に目が覚めた。今が何時くらいなのかわからないが、ふと目を開けると、隣のベッドで美咲がスマホをいじっていた。そう言えば、美咲は結構夜中まで起きていることが多いみたいだ。もともと夜型なのかもしれない。

僕は、何か見てはいけないものを見てしまった気持ちになり、目を閉じた。美咲と違って、夜が弱い僕は、色々と気になりながらもすぐ寝てしまった。

この時から、僕の疑惑はどんどん大きくなっていった。考えてみれば、美咲が昼間なにをしているのか全然知らない。美咲は週に3日ほど、ネイルサロンでバイトしている。学生時代の友達の店で、当然のことながら店には女性しかいない。お客さんも女性だけのはずなので、特に怪しいところはないと思う。

こんなことくらいで、美咲の浮気を想像する僕は、バカなのかもしれない。でも、悪い想像はどんどん大きくなる。

そして、美咲がなにを見ていたのか、すぐにわかる日が来た。休日に、美咲と一緒に家で本を読んだりして過ごしているとき、宅急便の荷物が届いた。
スマホを置いて玄関に向かう美咲。僕は、悪いと思いながらも美咲のスマホをのぞいた。画面を出すと、ロックも何もかかっておらず、すぐに美咲が開いていたアプリが見えた。それは、アプリというか、ウェブサイトみたいなモノで、ミクシィとかFACEBOOK等と違い、聞いたことのないものだった。

すぐに美咲が戻ってくる気配がしたので、慌てて画面を消して戻した。
『実家からだったよ。梨だ! じゃあ、冷やしとくね! お母さん、元気かな? また近いうちに遊びに行こうね!』
と、ハイテンションで言う美咲。そんなに梨が好きだったかな? と思いながら、
「そうだね。今度の連休に行ってみようか?」
『うん! 楽しみだね! また鯉とソバいっぱい食べようねw』
美咲は、本当に楽しみで仕方ないという感じだ。僕の両親とも仲良くしてくれてるし、本当に良い嫁だと思う。

美咲は、箱から梨を取り出して冷蔵庫にしまう。鼻歌を歌いながら、本当に楽しそうだ。美咲は、いつも明るくほがらかだけど、たまにハイテンション過ぎるときがある。そんな所もたまらなく可愛いし、そういうときは、妙にエッチになるところもたまらないと思っている。

そして案の定、ソファに座る僕の上に乗ってきた。そして、僕にもたれ掛かるようにする美咲。
『実家行ったら、また赤ちゃんって言われちゃうかもねw』
僕の上に乗りながら、少し照れた風に言う美咲。
「そろそろ、作ろっか?」
僕は、普段から思っていることを言う。
『本当に? じゃあ、今から作ろっか?』
美咲は、耳まで真っ赤にしながら言う。照れるくせに、こんな事を言う美咲に、愛おしさがあふれてくる。
「いや、まだ昼間でしょ? 夜まで待とうよw」
僕がそう言うと、
『そんな事言って、さっきから固いモノが当たってるんですけどw』
美咲がニヤニヤしながら言う。そして、言うと同時にお尻をフリフリと振る。確かに、さっきから僕は勃起しっぱなしだ。美咲の柔らかいお尻が当たっているので、ムリもないと思う。

僕らは、セックスに関してはあまり積極的ではないかもしれない。週に1回あるかどうかだ。僕もそれほど性欲が強いわけではないし、美咲も同じだと思う。一緒に映画を見たり、隣同士で座って本を読んだりしている方が、セックスよりも楽しいと思ってしまう。

でも、美咲にこんな風にされると、さすがに欲情する。
「固いのは嫌い?」
僕が質問すると、
『そ、そんなの言えないよぉ。恥ずかしいこと聞かないでよぉっ!』
と、照れまくる。本当に、エッチなのか恥ずかしがりなのか、よくわからない子だと思う。
僕はこっちを向いた美咲に、キスをした。

ソファの上で、太ももの上に美咲を乗せてキスをする。何とも言えず、幸せな気持ちになる。さっきまで、浮気を疑っていたのが馬鹿馬鹿しくなるくらい、美咲は僕に一途だと思った。

唇を押し当てると、すぐに美咲が舌を入れてきた。ハイテンションな時は、やっぱり美咲はエッチになる。いつもは、恥ずかしがって舌を絡めるキスもあまりしないような美咲なのに、今は僕の舌に舌を絡みつかせている。僕もたまらず舌を絡め、美咲を後ろから抱きしめる。
しばらくそのままキスをしていたが、体勢が苦しかったのか、美咲が僕に向き直る。対面座位みたいな感じに移行するときも、美咲はキスをしたままだった。
さっきは、言葉だけで顔を真っ赤にして恥ずかしがったくせに、この行動はギャップがあると思う。キスしたまま体勢を変えるなんて、積極的な肉食女子みたいな感じだ。

普段は淑女で、ベッドでは娼婦。男の夢だと言うが、僕はそういうのは苦手だ。エッチも、終始照れて恥ずかしがっているような感じがいい。

『はじめちゃん、もうダメ、すぐ欲しいよぉ』
顔は赤いままだが、潤んだ目で僕に言う美咲。今日は、いつも以上にエッチになっている感じだ。
「わかった。ちょっと待って、脱ぐから」
僕は美咲の勢に負けて、服を脱ぎ始める。すると、美咲がそれを手伝ってくれた。手伝うというよりも、はぎ取るように僕のズボンとパンツを膝まで降ろした。剥き出しになる僕のアレを手に握り、スカートをまくり上げてまた乗っかってくる美咲。そのままヌリュンという感じで、美咲の膣中に収まった。

「ア、アレ? パンツは?」
驚いて声を出すが、美咲は、
『んンッ! さ、さっき、脱いじゃったw はじめちゃん、気持ち良いよぉ#9825; エッチな私は嫌い?』
僕の目の前で、美咲の美しい顔が快感に歪む。
「き、嫌いなわけないじゃん! 好きだよ!」
僕がそう言うと、嬉しそうにキスをする美咲。でも、口ではああ言ったが、こう言う感じの美咲は、正直ちょっと苦手だ。もちろん、気持ち良いし、美咲がこんなに僕を求めてくれるのは嬉しい。でも、ここまでエッチな女の子は、ちょっと引く……。

美咲は僕にキスをすると、同時に腰をモゾモゾと動かし始める。ピストンしたり、振ったりするわけではないが、強烈に気持ち良くなってしまう。やはり、生での挿入は、いつもとまったく感じが違う。

美咲と生で繋がるのは、おそらく新婚旅行の時以来だ。あの時は感情が高ぶりすぎて、避妊に頭が回らなかった。そして今に至るまで、常にゴムは着けてのエッチだったと思う。

『どうしよう、気持ち良いよぉ……はじめちゃん、いつもよりいっぱい気持ち良いよぉ……あぁっ#9825;』
美咲も、コンドーム無しのエッチに、物凄く高まっているようだ。あんなゴム1枚ないだけで、こんなにも感じが変わるのは不思議な気がする。
それに、考えてみればこんな風にソファの上で、しかも着衣のままエッチをするのも初めてだ。

微妙にうごめく美咲の腰に、僕も我慢の限界になり、下から突き上げ始めた。この体位自体が初めてなので、どうにも上手く動けないが、それでもあっという間にイキそうになってきた。
『あんっ#9825; ア#9825; ハァ、ハァンッ! 気持ち良いよぉ……』
美咲も、かなり気持ちよさそうだ。いつものエッチよりも、声が出ている気がする。

そんな美咲に僕も夢中で腰を振る。
『アッ! あん#9825; あ、ふぅ……あぁっ! ンアッ#9825;』
美咲は僕にしがみついたまま、気持ちよさそうにあえぎ続ける。
もうイキそうだ……このまま出していいのかな? と心の中で思うと同時に、美咲が腰を振っていることに気がついた。

さっきまでの微妙な動きではなく、我慢しきれずに動かし始めてしまった感じだ。それに気がついた途端、
「アァ、イクっ! イクっ!」
と、あっという間にイッてしまった……。
『あぁっ! はじめちゃん、ああっ#9825;』
美咲も、気持ちよさそうに叫んだ。そして、僕に中出しをされながら、キスをしてきてくれた。中出ししながらキスをするのが、こんなにも気持ち良いなんて初めて知った。しばらくキスをしたまま抱きしめ合って、
「愛してる」
『愛してるよっ!』
と、何度も言い合った。

「中に出しちゃったけど……」
『ふふw なんか、嬉しかったよ#9825; 赤ちゃん、作ろうね』
美咲は、本当に嬉しそうだ。

その後は一緒にシャワーを浴びて、またまったりと過ごした。

でも、さっきの美咲の腰の動きが気になってしかたない。初めてなのでよくわからないが、凄くスムーズな動きだったような気がする。そして、あのSNSのことも気になる……。

『どうしたの? 怖い顔してるよ? ねぇ……嫌ならいいけど……もう一回……ダメ?』
美咲が耳まで真っ赤にして、うつむきながら言ってきた。美咲の方からエッチを誘ってくれるのは、初めてだ。
「え? もう一回って、エッチ?」
『……うん……ダメかな?』
「ダメなわけないじゃん! ベッド行こうか?」
『うん!!』
嬉しそうに寝室に移動する美咲。わずかな距離も、僕と手を繋いでニコニコしている。
そしてまたエッチが始まり、美咲は凄く積極的だった。

『私がするね……ン……』
お互い全裸になると、すぐに美咲が口でくわえてくれた。口でしてもらうのも、多分半年ぶりくらいだ。いつものエッチは、キスして、胸を少し愛撫して、そのまま挿入してしまう感じだ。僕も経験がないし美咲も恥ずかしがりなので、自然とそうなるのだと思う。

美咲は、もしかしたら不満だったのかな? と、ちょっと不安になる。美咲のフェラは、上手とは言えない。他の人にしてもらったことがないので、比較の対象もないのだけど、歯が当たって痛かったりするので、多分下手なのだと思う。でも、それが嬉しいと思う。
自分の彼女が、エッチが上手だと、多分凹むと思う。

でも、そんな事を思いながらも、さっきの対面座位での腰の振りを思いだしてしまった。実は上手い? 隠してる? そんな想像をしてしまう……。

そして、美咲の口でイキそうになり、慌てて正常位で繋がり、結局またすぐにイッてしまった……。
その後も、美咲とイチャイチャしながら幸せな時間を過ごしたが、またエッチを誘われた。まさか、一日に3回もするなんて思いもしていなかったが、結局3回目もすぐにイッてしまった……。

この日から、僕の中で疑いが大きくなっていった。そして、結局調べることにした。

まず、美咲が見ていたSNSの事を調べた。するとそれは、同じ趣味の仲間と交流をするというよりは、日記代わりという感じのサイトだった。それがわかりちょっと安心したが、一度気になり出すと、確認しないと気が済まなくなってしまった。

そして僕は、ログインをしてみることにした。IDとパスワードの組み合わせを、いくつか試そうと思った。
すると、美咲のメルアドがIDで、西暦を含んだ僕の誕生日がパスワードだった。何回かログインを失敗してしまったが、メールで通知が行ったり、最近のアクティビティで履歴がわかるようなサイトではなく、まずはホッとした。

後は見るだけなのだが、本当に見ていいのか迷った。でも、結局誘惑に勝てず、中を見てしまった。

最新の日記は、この前3回もエッチした日の前日だった。

箇条書きみたいな感じで書き殴るような日記だったが、見なければ良かったとすぐに後悔した。

”イキすぎてオマンコ壊れちゃう
ポンプに切り替えてもらってホント良かった
なんでもっと早くしなかったんだろ?
ホント、馬鹿だ私
まだオマンコに入ってるみたい
あぁ、早く欲しいなぁ(^^)
早くポンプ#9825;
あぁ、ダメ、書いてておかしくなりそう
はじめちゃんにしてもらおっかなぁ?
でも、あんまり気持ち良くないしなぁ
やっぱり我慢しよっと”

なんだこれは? 何かの間違い? 他の人の日記にログインしちゃったのか? でも、はじめちゃんって……。
パニックになりながら、日付をさかのぼる。

”明日が待ちきれないなぁ(^^)
もう、朝から5回目
オナニーしすぎて指ふやけた
でも、ちょっと怖いかも
ポンプって、心配だな
どうしよう? 
やっぱり断ろっかなぁ?
でも、あれ以上の快感ってどんなだろう?”

僕は、頭が真っ白になった。本当に、悪い夢でも見ているようだ。何かの間違いだと心の中で叫びながら、さらにさかのぼる。

”今日はキンちゃん頑張りすぎ
5回も出してもらっちゃった
ピル飲んでても、妊娠しちゃう(^^)
垂れてきちゃった
あぁ、ダメだ、もううずいちゃう
まだ効いてる感じ
はじめちゃんとしてあげよっかな?
効いてるうちなら少しは感じるかも”

足下がグラグラ揺れている感じがする。現実とは思えない。こんなのウソだ……。
日記を一気にさかのぼる。

”結局また会った
あんなに嫌いなのに、死ぬほど憎いのに、すぐに抑えきれなくなる
アレを塗られると、すぐに我慢できなくなる
また裏切っちゃった
あの時の自分を殺したい
あんな事言って、あんな事して、もうイヤだ
思い出しただけで死にたくなる
警察に行った方が良いのかな?
でも、だめだ
私も捕まっちゃう
助けて”

話がガラッと変わった。美咲は脅されてる?
でも、さっきまでの日記はそんな感じではなかった。狂ったように日記を読む僕。

”また呼ばれた
もうダメ
今度こそ断ろう
でも、ダメだ
あんなに嫌いなのに、あんなに殺したいのに、アレのことで頭がいっぱいだ
もう裏切りたくないのに
ダメだ、自信ないよ”

”ダメだ、ずっと考えてる
連絡欲しい
でもダメだ、裏切れない
でも、あぁ、こんなのイヤだよ
欲しい、欲しい、欲しい”

”もうダメだ
やっぱり全然違う
狂っちゃう
狂ってる
あんなの、私じゃない
逃げたい
あぁ、でも、欲しい
バカだ、本当にバカだ”

”アイツから呼ばれた
私最低だ、死にたい
嬉しいって思った
馬鹿だ私
断らないと
でも、あぁ、アレ塗って欲しい”

”アイツから1ヶ月も連絡がない
やっと解放されたのかな?
飽きてくれたのかな?
でも、最低だ、私
欲しいって思ってる
アレが欲しい
裏切れないのに、裏切りたくないのに
自分でしても全然ダメ
はじめちゃんとしても、あぁ、私最低だ
このまま連絡来ませんように”

最近の日記とはまったく違う内容に、戸惑う僕。

一気に一番古い日記を確認した。

するとそれは、ごく普通の日記だった。主に新撰組関係のゆかりの地に行った記録や、女友達を遊んだことなど、ありふれた内容だった。短くても、毎日書かれていた日記が、急に1ヶ月ほど飛んだ。

”どうしよう?
もうどうしていいかわからない
警察
でも写真
死”
凄く断片的な内容だ。

読み進めると、それから3日後の日付だ。僕と出会う1ヶ月ほど前になる。

”もうだめ
死ぬしかないんだ
でも、アイツも殺してやる”

話が少しずつ見えてきた。でも、まだわからないことだらけだ。

”まただ、死にたい
逃げられない
あんなの私じゃない
薬のせいだ
警察
ダメ、パパやママが”

しばらく、こんな日記が続く。死にたいとか、逃げたいとか、葛藤が続いている感じだ。僕は、魅入られたように読み続ける。

”今日、資料館で気になる人がいた
でも、こんな汚れた私じゃダメだ
また呼ばれた
死にたい”
こんな事が書いてあった。ドキッとした。僕のことだ。本当に出会ったその日から気にしてくれていたんだという驚きと、そんな悲惨な状況だったんだという驚きで、呆然としてしまう。

そしてし、また葛藤しているメールが続き、
”あの人とまた会えた!
ウソみたい
近所だし、また会ってくれるって!
でも、私なんかじゃダメだよね”

これを読んで、どうしようもなく泣きたくなった。本当に一目惚れしてくれてたんだと言うこと、苦しい美咲の状況に気がつけなかったこと、自分が嫌になる。気がつけていれば、助けることが出来たのではないか? もう、何も考えられない。

ただ、大体わかってきた。推測もあるが、美咲は何かしらの方法で無理矢理男に強姦された。そして、写真を撮られ、それをネタにまた関係を迫られた。その時に、薬を使われた。多分、覚せい剤とか、向精神薬とかだと思う。そして、警察に行くこと、自殺すること、刺し違えることを考えながら、ズルズルと関係を持ち続け、僕と出会った。僕と交際し、結婚し、今日に至るまで、男に脅され続けて関係を持ち続けた。そして、薬と男に心を狂わされた……こんな流れだと思う。

僕は、今までの人生で、感じたことがないくらいの怒りを覚えた。最新の日記には、酷いことも書いてあったが、薬に狂わされているせいで、本心であるわけがないと思う。
男を何とかしなくては……警察に届ける。でも、美咲まで逮捕される。どうしたらいいのだろう?
いっそ、僕の手で……でも、なにをするにも男の居場所もわからないし、証拠もない。日記だけでは、僕も確証を持てない。

混乱しながらも、家に帰ると、いつもどおりの美咲が出迎えてくれる。
『お疲れ様#9825; ごはん出来てるよぉ〜』
可愛らしく出迎えてくれる美咲。その笑顔に暗い影も感じないし、僕への気持ちが偽りだとも思えない。

僕はなんとか平静を装い、いつもどおりにする。

ただ、色々と考えると、美咲が時折ハイテンションになること、食事をあまり摂らないこと、夜中まで起きていること、たまにエッチになることなど、言われてみれば思い当たることだらけだ。

『どうしたの? お疲れ?』
美咲が、心配そうに聞いてくる。ついつい考え込んで黙ってしまう僕。美咲は、本当に心配してくれている感じだ。
この笑顔の裏で、あんな酷い日記を書けるのだろうか? やはり薬の影響で、一時的におかしくなっただけなのだろうか?

それにしても、急がなければと思う。日記が真実なら、美咲は薬を注射で摂取しはじめたようだ。それは、破滅へのジェットコースターだと思う。

日記から考えると、男に呼び出されているのは間違いない。隠し撮りとかは不可能だと思う。内容が内容なので、物凄く迷ったが、探偵事務所に話を聞きに行くことにした。

色々と話を聞き、気になる疑問も全て投げ、美咲が仮に違法薬物中毒だとしても、警察には通報しないと言うことを約束してくれた。そして、色々なアイデアを出してくれた。
そしてやはり、なにをするにも証拠が必要と言うことで、依頼内容が決まった。

それからわずか10日後に、報告が上がってきた。

探偵はベテランだと思うが、かなり歯切れが悪かった。証拠は取得したが、覚悟して中身を確認して欲しいと言われた。
そして、個室ブースに僕だけ残して席を外す探偵。気を使ってくれたのだと思う。

提出を受けたDVDを、テーブルの上のポータブルプレーヤーに入れて、イヤホンをして再生をはじめた。
その動画は、どうやって撮影したのか想像も出来ないものだった。なぜなら、男の部屋の中から動画が始まったからだ。どう考えても、合法的手段ではないと思う。だけど、今はそんな事はどうでもいい。

カメラに映った部屋は、生活感のない部屋だった。かなり広角のカメラのようで、一部屋がほぼ丸ごと映っている。
20畳くらいはあるような部屋で、ソファとベッドとテーブルくらいしかない。テレビやクローゼットみたいなモノもなく、冷蔵庫や台所も見える範囲にはない。

部屋と言うよりは、事務所とか、倉庫みたいな無機質な感じだ。

ドアが開き、男が入ってくる。まだ一人だ。男は、ビール片手にバスローブみたいなものだけ羽織っている。そして、見た目は驚くほど男前だった。年の頃は40半ばくらい、大沢たかおを冷たい感じにしたルックスだ。無理矢理強姦をしなくても、相手はいくらでもいるように思える。
ただ、バスローブの隙間から、チラチラと入れ墨のようなものが見える。タトゥーとかそういう感じではなく、和彫りみたいな感じだ。今時、そんなコテコテなヤクザがいるのに驚いた。

ソファに座り、ビールを飲み始める男。すると、ドアが開いて美咲が入ってきた。美咲は、いつも着ているような清楚なワンピースに、膝までのスカートだった。いつも僕と出かけるときのような、普段どおりの格好だ。そして、無言で入ってきて、硬い表情で立っている。

「なに突っ立ってんの? ほら、さっさとやれよ」
男が無表情で、さほど関心もなさそうに言う。
『もう、これで最後にして下さい……』
美咲が、思い詰めた顔で言う。

ここまでのやりとりを見て、僕は、あぁ、やっぱり真実だったんだ……と、絶望的な気持ちになった。あの日記は、美咲の妄想日記なのかも知れない……そんな淡い期待も持っていた。

「あ、そう。じゃあな」
男はあっさりとそう言うと、関心なさそうにスマホをいじり出す。
「ん? どうした? 他の呼ぶから、出てけよ」
スマホを見たまま男が言う。

もしかして、終わりに出来たのか? と、期待をした瞬間、美咲が土下座をした……。
『ゴメンなさい。生意気言いました! お願いします! ポンプ下さい!』
信じられないくらい大きな声で言う美咲。
「結局そうなるんだろ? 毎回めんどくせーよ。ほら、しゃくれ」
男は、そう言うとバスローブを脱ぐ。両肩にびっしりと和彫りが入った男の体は、顔の雰囲気とは違い、意外なほどガッシリしていた。
そして、ソファに座る男のアレは、まだまったく勃起していないようで、見えない感じだ。
『はい……』
美咲は、着衣のままソファの男の前にひざまずき、口での奉仕をはじめた。男が無理矢理しているようには見えない……
美咲が、他の男のモノを口でしている姿……画面を通して見ているせいもあるのか、まったく現実感がない。

美咲は、まだフニャフニャの男のモノを口でくわえ、大きくさせようとしている。でも、なかなか大きくならない男のアレ。僕が美咲にこんな風にしてもらったら、大きくなるどころかとっくにイッてると思う。

男はビールを飲みながら、美咲にフェラをさせ続けるが、美咲のことを見もしない。美咲は、こんな屈辱的な扱いを受けているのに、まったく気にすることなくフェラを続ける。
自分の愛する妻が、売春婦以下の扱いを受けている姿を見て、僕は怒りで目の前が赤くなる気がした。

だけど、そんな僕の気持ちを一気に冷ますような動きをする美咲。美咲は、口での奉仕を続けながら、自らスカートの中に手を突っ込んだ。そして、スカートがはだけるのも気にせず、夢中で自分のアソコをまさぐり続ける。

『ンッ! んンッ! ンッ#9825;』
美咲は、甘いうめき声を出しながら、さらに必死でフェラを続ける。そして空いている左手で、男の乳首まで触り始める。
すると、やっと男のアレが大きくなってきた。ムクムクと特撮みたいに急に大きくなっていく男のペニス。

【寝取られ】自分しか知らない妻が 【裏切り】

私♂33歳、妻♀32歳、小学生の子供が2人いる結婚8年になる夫婦です。以前より私には寝取られ願望があり、夜の営みのたびに妻を説得してきました。しかし妻は「アナタ以外の人とはイヤ!!」と、頑なに拒否………それでもメゲずに説得を続け、まず【ハプバーに見学】という名目で妻を引きずり込みました(笑)その時の体験を書かせて頂こうと思います。先月のGW。かねてからの計画で子供達だけで私の実家に泊まりに行く事になりました。子供が産まれてから今まで、夫婦2人だけで買い物に行く事はあっても、ゆっくりと過ごす時間はありませんでした。久しぶりのデートという事もあり、私も妻もとても楽しみにしていました。その日のために普段は履かないミニスカートを買い、トップスも少し露出度の高い物を用意しました。当日、夕方頃に子供達を実家に送り届け、久々のデートの始まりです^^私は妻を連れ、まずは繁華街にある落ち着いた感じの居酒屋に行きました。『カンパーイ!!』何年か振りの2人だけでの外食とあって、妻も上機嫌です。普段あまりお酒を飲まない妻ですが、この時は酎ハイやカクテルなど、結構な量を飲んでいたと思います。初めは向かい合って座っていたのですが、せっかくだからと妻を私の横に座らせ、互いに体を寄せ合うようにして食事を続けました。お酒が入るとすぐにHモードに入る私(オレかい!)、手が自然と妻の太股へ………。「もうー、何触ってんの?このスケベ(笑)」ニコニコしながら妻は言いました。「だって久しぶりじゃん、こうやって2人で外で飲むの。それにこのミニスカートも……。」太股を撫でながら、スカートの裾をソッと捲り上げます。「ダメだよ〜、他の人に見られちゃうでしょ!!」「大丈夫だって、誰も見てないって。」構わずスカートを捲り上げながら太股にを撫でていると、私達の背後から店員が空いている食器を下げにやって来ました。妻はパッと捲り上がったスカートを下げ、恥ずかしそうに俯きます。そして店員が向こうへ行ったのを確認して「……見られたかな?もう!だからヤメてって言ったのに〜。」と少し怒った様子。「いいじゃん、減るもんじゃないし(笑)それに美味しい料理を食べさせて貰ってるお礼に、お店の人にもサービスしとかないとさ(笑)」 「何でコッチがサービスするの(笑)それに私なんか見たって若い子は何とも思わないでしょ!」「いやいや、そんな事無さそうだったよ。あの子、片付けながらお前の脚をジーッと見てたよ(笑)」「うそ〜。ハズカしい〜(笑)」今度は妻の肩に手を回し、脇の下からおっぱいに触りました。妻が通路側に座っているため、周りの席からは私達の行為は丸見えです(笑)「もー、ダーメ!ねっ、後でゆっくりしよーよ……。」「後でもするけど、今もするの!!(笑)あっやべ!勃ってきた(笑)」「うそ〜、信じらんな〜い(笑)こんなとこで何興奮してんの〜!!」「しょうがないじゃん。酒飲んでて、隣にこんなHな格好した女が居るんやし(笑)」「ちょっと、それって私じゃなくてもそうなるって事?」少しむくれて妻が言いました。【ヤバい!墓穴掘った!せっかくのデートやのに……】私は焦って必死に妻をなだめます。「いやいや、お前やからやって。それにオレが浮気したことないん知っとるやろ?オネェチャンのおる店にやって行ったことないんぞ………。」スイマセン……。前置きが長すぎましたね。途中を省略させてもらいます。何とか機嫌を取り戻し、食事を続けました。2人共お腹がイッパイになり、場所を変えることに………。ここからが本題です。事前に調べてあった、私の住む街に1件しかないハプバー。何とかして妻を連れて行かねば……。「なあ、この近くにちょっと変わったバーがあるんやけど、そこ行ってみん?」「変わったってどんなん?」「オレも詳しくは知らんけど、楽しい店らしいで。」「いいよ。あなたに任せる。」よしっ!何とかハプバーまで連れて行けそうです。………しかし肝心の場所が分からないホームページを見てもさすがに詳しい場所までは書いて無いですよね……。とりあえずお店に電話。「あっ、スイマセン。今から行きたいんですけど、開いてます?」『はい、今日は12時まではやってますよ。』「そうですか。……あの……場所が分からないんですけど………。」『○×デパート知ってます?その近くの赤いライトが点いてるビルなんですけど。もし分からなかったらまた電話して下さい。』「は、はい。ありがとうございます。……ちなみに今って結構お客さん来てます?」『……悪いけど、そういう質問には答えられないんで……。』「あっ、スイマセン……。」初めてなのでこの世界のマナーを知りませんでした………。電話に出たマスターと思われる男性は、ちょっとぶっきらぼうな感じで私は内心【失敗したかな?】と思いました。しかしココまで来て断念するわけにはいきません!意を決し、妻の手を取り教えられた場所へ……。幸いにすぐにそのビルを見つけることができました。そして再度電話を。「もしもし、先程の者ですが……。今ビルの前なんですが、お店は何階ですか?」『ああ、5階ですよ。どうぞお上がり下さい。』エレベーターに乗り5階へ……。私の心臓はすでにバクバクしています。しかし妻はというと、何だか不思議そうな顔をしています。そしてこう言いました。「こんな所にバーがあるん?なんか怪しそう………。」「まあ、隠れ家的なお店なんやわ。大丈夫、絶対楽しいけん。さっ、入ろう。」エレベーターを降りた私達はそのお店の名前が書かれたドアを見つけ、インターフォンを押しました。『はい。』「先程の者です………。」『はい、今開けますね。』ドアが開きマスターと思われる男性が私達を迎えてくれました。実際お会いすると、さっきの電話での応対がウソのような感じの良い40代後半〜50代前半の方で、内心ホッとしました。初めてということで、ます入会の手続きをし、システムについての説明を受けました。『今日は見学ですか?奥様も初めてなら、いきなりプレイはムリですよね。まあごゆっくり楽しんで下さい。』マスターに連れられ部屋の中へ……。いよいよハプバー初体験です!中に入ると左にカウンターがあり、右にはソファーが置いてある12畳くらいの部屋。奥にも部屋が有りそうですが、この位置からは詳しい様子は分かりません。お客さんはというと、カウンターにカップルと思われる男女の他に男性が2人。ソファーの部屋には誰も居ません。とりあえず私達もカウンターに座りました。「ねぇねぇ、このお店ってホントは何なの?普通のバーじゃないよね?」「ああ、すぐに分かると思うから言うけど、ここ……ハプニングバーなんだ………。」「ハプニングバーって、あの!?」「そうそう、あの(笑)でも大丈夫。別に見てるだけでも良いみたいだから。俺たちの今後の夫婦生活の為にもいい刺激になるやろ(笑)」「ホントに見てるだけでもいいの?私嫌だからね、他の人とするの……。もし迫られても、ちゃんと断ってよ……。」「ホントに見てるだけでもいいの?私嫌だからね、他の人とするの……。もし迫られても、ちゃんと断ってよ……。」「わかってるよ……。それよりせっかく来たんだから、楽しもうぜ。」人があまりいないせいか、想像していたハプバーの雰囲気とは違いましたが、とりあえずマスターにお酒を注文して2人で飲みました。そうしていると同じカウンターに座っていたカップルの男性が私達に話し掛けてきました。『こんばんは。初めての方ですか?今日は見学?それともプレイもするの?もし良かったらお互いに見せ合いません?』「いや、なにぶん初めてなもんで……。今日はどんな所か見学に来たんですよ。おたくは結構来るんですか?」『えぇ、月に2回位は来ますよ。あっ、コイツは私の嫁なんですけどね。おたくらは夫婦?それともカップルかな?』「私達も夫婦ですよ。前から興味があってね………、思い切って来ちゃいました(笑)」『そうでしたか。それにしても奥さん、大人しそうなのにこういう所好きなの?』「いえ……私は………。この人が勝手に連れてきたんです………。」『はは、皆さん初めはそうですよ。ウチのやつも最初は恥ずかしがってましたけどね。今じゃいろんな男の人にメチャクチャにされるのが楽しみで、自分から行こうって誘って来るんです(笑)奥さんもどうです?奥さんみたいな可愛い人なら、みんなに放っときませんよ(笑)』「いや、だから結構です………。そんなつもりで来たんじゃないんで………。」明らかにこの男性は妻に興味を持ったようで、執拗に妻を誘います。しかし妻は頑なに拒否……。妻の表情が段々険しくなってきました。「まあまあ、今日はホントに見学だけなんで。そうだ、よかったらアッチのソファーで4人で飲みながら色々教えてくれませんか?」そうして私達はソファーの方に移動し、ご夫婦のこれまでの経験を話してもらいました。話の内容は、旦那さんは38歳奥様が29歳で、以前ストレスで旦那さんがインポになり、刺激を求めて奥さんを誘ったのがキッカケだということ。奥さんも【旦那のインポが治るのなら】と渋々付いて来たのだが、いざ経験すると旦那の前で違う男に犯されることに快感を覚え、その後もこの店で色々な男性と交わったったそうです。多いときには1度に5〜6人を相手に、気を失うまで犯されたそうです。ご夫婦の話を私も妻も興味津々に聞き入っていました。ここでご夫婦の容姿を。旦那さんは顔はまあまあなんですが、背は低く、170cmあるかないか…。体型もややメタボ気味ですが、それがかえって温和な感じにみえとても好感が持てる方でした。奥さんは私たちより少し年下ですが、今風のオネエ系?な感じで何よりも服の上からでも判るほど豊かなバストに私の目は釘付けになっていました。だって、奥さんが笑う度におっぱいがゆさゆさと揺れるんですもん……。男ならしょうがないですよね(笑)さて話を戻します。ご夫婦からいろいろ話を聞き、私はもうムラムラきてしまいました。妻を見ると、何やらモジモジしてます。興奮してるんでしょうか?その様子を見て奥さまが『あら、私たちの話で興奮した?だったらマスターに言って奥のお部屋で2人でしてきたら?』「……どうする?何かお前モジモジしてるけど。オレもムラムラしてて、我慢できないよ……。部屋借りる?」「いやよ、こんな所で………。それにモジモジしてるのはトイレに行きたくなっただけよ。」【ガクッ】妻も興奮しているのかと思ったのに………。ただ飲みすぎてトイレに行きたいだけなんて……。『あっトイレ?トイレはその奥の部屋の左側よ。』奥さんに教えられて妻は立ち上がりトイレに行こうと歩き出しました。がしかし、結構酔っ払っているようでフラフラしています。「おい大丈夫か?俺も付いていこうか?」「大丈夫よ。アナタはお2人とお話してて。」そう言って妻はフラフラしながらもトイレに行きました。その様子をカウンターね男性2人がジッと見ています。そして何やら妻に話し掛けているようでしたが、ここからは聞き取れませんでした。妻がいなくなると、奥さんは私の横に座り直し、手を私の太ももに置きました。いきなりの事で私もビックリです。『ねぇ、アナタはこの世界に興味があって来たのよね?どう?奥さん放っといて私としない?』「いや、でも……。アイツすごいヤキモチ妬きだから………。」『そんな事言って〜。さっきジロジロ私の体見てたでしょ?私気付いてたのよ(笑)ねぇ、触りたいんでしょ?いいわよ、触っても。ほら……。』そう言うと奥さんは私の手を掴み、自分の胸へと導きました。驚いて旦那さんを見ると、無言で頷きます。私は思い切って奥さんの胸を揉んでみました………。奥さんの胸はとてもとても柔らかく、気持ちが良かったです。もう夢中で揉みしだいてました(笑)「すごいです……。何カップあるんですか?」『Gカップよ……。アナタ大きいオッパイすきなの?』「えぇ、好きですね(笑)うちのもこの位あったらな〜。……ねえ奥さん、直に揉んでもいい?」『えぇいいわよ………。もっと強く揉んで………。そう、気持ちいいわ………。』私は妻の事を忘れ、奥さんの胸を無我夢中で揉みました。次第に奥さんからも歓喜の声が……。『あぁ……いいわ〜。奥さんのことは主人に任せて、奥の部屋に行かない?ねぇアナタ、いいでしょう?』『ああ、いいよ。2人で先に行っておいで……。』奥さんの言葉に私はハッとなりました。妻はトイレに行ってるだけで、いつ帰って来るか分かりません。もしこの光景を見たら、間違いなく怒って帰ると言いかねません。私は急いで奥さんの胸から手を離し、辺りを見回しました。幸いまだ妻は帰って来てません。………ん?しかしトイレにしてはちょっと長すぎる………。5分以上は経っているはず……。気分でも悪いのか?「ちょっと妻の様子を見てきてもいいですか?今日は飲みすぎてたからトイレでダウンしてるかも……。」『大丈夫じゃない?さっきは言わなかったけど、トイレの手前にもう1つ部屋があるの。アナタ達がくる前に先に居た3人が入って行ったから……、今ごろちょうど良い頃で、奥さん覗いてるのかもね(笑)ここのお店、お部屋の戸が完全には閉まらなくなってるから、外から覗き放題なの。』私たちを含め、6人しかいないと思っていましたが、本当はあと3人居たようです……。しかも、プレイ中……。私も覗きに行きたくなりました。もし妻が覗いていたら………。たまに私が借りてきたエロDVDを2人で観るんですが、そういう時の妻は観るだけで興奮して、アソコがグチョグチョになるんです。【ひょっとすると、妻も我慢できなくなってプレイを受け入れるかも……】微かな期待を胸に、私もトイレの方に行こうとしました。しかし、奥さんは私の手を掴んで離そうとしません。『ダメよ……。アナタの相手はわ・た・し。もうちょっと楽しみましょうよ………。』「いや………でも……。」奥さんに引き止められながらも、妻の事が気になって仕方がありません。トイレの方を見ると、さっきまでカウンターに座っていたはずの男性2人が居なくなっていました。【どこに行ったんだろう?妻と一緒に覗いているのか?だとしたら………】私は一抹の不安を覚え、トイレの方に行こうとしますが奥さんは私を離してくれません。それどころか、ズボンの上から私の股間を触ってきます。『ほら〜、こんなに大きくして〜。ねっ、続きをしましょ?』「いや……でも……。」私がモジモジしていると、奥さんは私のズボンのファスナーを下ろし、大きくなったイチモツを取り出しました。そして愛おしそうに指を絡めてきます。『あぁ………ステキ………。ねぇ座って………。』【据え膳食わぬは………】と言いますが、この時の私は奥さんの行為により完全に理性を失いました。奥さんの方に向き直し、その場に奥さんを押し倒し、キスしました。『あん、ダメよ、いきなりは……。こういうお店ではね、まず始める前に相手のパートナーに了解を得ないと……。』「ス、スイマセン……。ご、ご主人……良いですか……奥さんと………。」『ええ、どうぞ。その代わり、奥様が戻られたら私の相手になってもらっても構いませんか?』「えっ……それは……。……分かりました。妻が良いと言ったらですが……。」『分かっていますよ。無理強いはしませんから……。では妻を頼みます。』旦那さんの了解をもらい、再び私は奥さんにキスをしました。奥さんの方も、自分から舌を絡めてきます。しかもいつの間にか、私のズボンのボタンを外し脱がせようとしています。私も負けじと奥さんのトップスを捲り上げ、一気に脱がしました。レースをあしらった黒いブラが姿を現し、それに包まれた大きな胸………。その全部が見たくなり、背中に手を廻しホックを外してブラも脱がせました。“プルンッ”とボリューム満点のGカップのオッパイが私の目の前に……。それは大きさの割にはあまり垂れてなく、見るからに(さっき揉みましたが^^)柔らかそうでした。そしてその頂上には小豆大のポッチリが……。乳輪もそんなに大きくなく薄い茶色で、私の理想にかなり近いオッパイでした。「スゴい………、キレイだ……。」思わずそう言ってしまいました。『そう?ありがとう……。さぁ触って……。』私は奥さんに促されるままに、右手でオッパイに触れました…………。促されるままに右手でオッパイに触れた私……。直に触ると先程よりももっと柔らかで、手に吸いつくような感触です。夢中で揉んだり、乳首をコリコリ摘んだり、またむしゃぶりついて………。“憧れの巨乳”をタップリ堪能しました。『あん……いいわ………。あなた、ホントにオッパイが好きなのね……。』「ああ………奥さん……。スゴくいいです……。もう我慢が……。アイツが帰ってくる前に…挿れちゃっても…いいですか?」『あ〜ん……まだダメよ……。今度は私がシてあげるね……。』そう言って奥さんは起き上がって私のパンツを脱がし、ゆっくりとすでにいきり立ったモノに指を絡めてきました。白く長い指……。左手には結婚指輪が光っていて、それがまた私の興奮を誘います。奥さんはゆっくりゆっくり私のモノを上下に扱き、淫靡な目で私を見つめています。『スゴいわ……スゴく硬くなってる……。ねえ……気持ちいい?』「うぅっ……いい……スゴいです……。」『おい奈美(奥さんの名前)……。どうだ……旦那さんの…気に入ったか?』『ええ……アナタ……銜えてもいい?そうすればアナタももっと興奮するでしょう?』『ああ、銜えさせて貰いなさい………。もっと淫らなお前を見せてくれ……。』魅力的な女性との情事……。私の興奮もピークに達しようとしています。ただそれよりも今の私はこのご夫婦の刺激の材料……。そう、寝取られでいうところの“単独男性”の立場になってました。旦那さんに見えるように体の向きを変えると、奥さんの舌先が裏筋を這ってきました。「うぅっ………。奥さん……気持ちいいですよ………。」先の方まで舐め上げると、今度は亀頭の裏の敏感な部分を刺激してきます。そして遂に奥さんは私のモノを口で銜え込みました。『んっんっんっ…ジュル、ジュル。』奥さんは髪を振り乱しながら夢中で私のモノを銜えています。「…奥さん……上手だよ……。旦那さんに見られて……興奮してるの……?Hなんだね………。」『いやあ……言わないで……あぁ……んっ、ん。』口では恥ずかしがりながらも、私の言葉でより一層動きが激しくなりました。旦那さんも興奮した様子で、隣でジッと見つめています………。「旦那さん…奥さんが他の男のチ〇ポしゃぶってるの見て……どんな感じなんですか……?私……この世界に前々から興味があってここに来たんですけど………ウチの嫁がって思ったら……正直不安です……。」『初めは誰でもそうですよ……。でも実際この光景を見たら、そんな不安なんて吹っ飛んじゃいますよ………。』「そっか………じゃあ奥さん……ご主人にもっと見せつけてあげましょう………。今度はオッパイで挟んでもらえますか?」今まで何度となく嫁と挑戦したパイズリ……。しかし1度して成功したことはありません(泣)でも奥さんとなら……この大きなオッパイなら……。奥さんは膝立ちになり、両手で胸を寄せながら私のモノを挟み込み、上下に揺すりました。【気持ちいい!これがパイズリか……】胸の間に唾を垂らし、私のモノを懸命に擦りあげる奥さん。初体験のパイズリに、私の限界が一気にやってきました。「ああっ!!奥さん、いい!!も、もうダメだ!!ああああああ!!!!」私は奥さんの胸の中で大量の精液を放出しました。『うふっ、いっぱい出たわね……。私のオッパイ、気持ちよかった?』「ええ……。初めてなんです……パイズリ……。」『あらそうなの?ほかのコにもしてもらったコトないの?』「……実は……オレ…嫁以外と経験無いんです……。嫁もオレ以外とは……。」『えっ!そうだったの?……じゃあ私がアナタのパイズリ初体験を奪っちゃったのね……。ふふ、何か嬉しい…。』そう言って奥さんは胸についた私の精液を指ですくい、口の中に運びました。美味しそうに美味しそうにその指をしゃぶり、今度は私のモノをしゃぶり、残った汁を絞り出していきます。『ねえ……まだできる?』「いや…すぐには……スイマセン………。」『……しょうがないわね……。じゃあ、ちょっと休憩しましょ。また後でタップリ楽しみましょうね……。』奥さんは立ち上がり、ウェットティッシュで胸についた精液を拭き取り、またソファーに座りました。しかしブラも服も着ず、上半身裸のままです。旦那さんも奥さんの隣に座り、オッパイを触りながら優しくキス……。そして奥さんの手を取り股間を触らせました。『どうだ………。お前がイヤらしいことしてるのを見て、こんなになったぞ……。』『ああ、あなた……ステキよ……。私がしてるのを見て、興奮してくれたのね……。』『どうだ………。お前がイヤらしいことしてるのを見て、こんなになったぞ……。』『ああ、あなた……ステキよ……。私がしてるのを見て、興奮してくれたのね……。』2人の様子を見ながら、私は1回放出したためか興奮が冷めていきました。【そういえば妻は何してるんだ!?まさか………】冷静さを取り戻した私は、妻がまだ戻らないことにやっと気が付き、急に不安になりました。「スイマセン。ちょっと妻のこと見てきます。」急いで立ち上がりトイレのある方へ……。しかし、そこには妻の姿はありません。それどころかカウンターにいた男性2人の姿も……。『あん……ああああああ!……もっと……もっと来て………。』トイレの手前の部屋から聞こえてくる女性の喘ぐ声………。私は部屋の中を覗きました。しかしそこに居たのは、私たちよりも先に来てプレイを始めていた3人だけ………。一体妻はどこに?もしや隣の部屋か?そう思い、今度は隣の部屋を恐る恐る覗くと………。!!!居ました!!!カウンターの男性2人に挟まれ、恥ずかしそうに俯いてベッドに座っている妻が!!しかも男性2人は妻の肩と腰にそれぞれ手を廻し、もう片方の手で妻の体を触っているではないですか!!体をくねりながらその手から逃げようとしていますが、男達は逃がせません。右側に座った男が妻の耳元で何か囁いています。「いやっ、止めて下さい………。私…そういうつもりで来たんじゃないんです!」今度は左側の男が妻の顔を見つめながら言いました。『奥さん、そんなつもりじゃないって、そりゃあウソでしょ……。ホントは好きなんだろ……こういうの……。』「違います!何も知らずに主人に連れてこられて……。本当に……本当に今日は見学だけなんです!」『おやおや〜。そりゃおかしいな〜。見学だけなら、なんでアレ着けてないの〜?』「??あれって??あれって何ですか!?」『あれ?知らなかったの?この店ではね、見学だけの人は腕にリストバンドを着けるんだよ。説明聞かなかったの?』「せ、説明は主人が……。主人も何も言わなかったですよ……?」『へへっ、じゃあご主人は初めから奥さんにプレイさせるつもりだったんじゃねえ?』「……そんな………。」男の言う通り、初めの説明で見学だけならリストバンドを着けるよう、マスターから渡されていました。でももしかしたら妻もその気になるかもと、妻には内緒にしていたんです。いくらそういう人間の集まりといっても、ルールやマナーを守らないと出禁になってしまいます。妻がリストバンドを着けていたら何のハプニングも起こるはずがありません。だから私は妻にはこの事を内緒にしていました。そして私の願望の通り、妻は男達に迫られています。私はそれを止める事なく、気付かれないように覗いていました。男達は妻の体を触り続けています。1人は胸を、もう1人は太ももを……。『奥さん………ホントはこういうの好きなんでしょ……。こんなHな格好して、俺たちを誘ってるんでしょ?』「いや……ちがう………誘ってなんか……。」『え〜、そんな事言ってさっきから俺たちに触られて感じてんじゃね〜の?確かめてあげるよ……。』そい言って胸を触っていた男は妻の服の中に手を入れ、直に胸を触りました。その瞬間、妻の体が“ビクッ”となったのを私は見逃しませんでした。『あれあれ?奥さん、乳首勃ってるよ(笑)なんだ、やっぱり感じてんじゃんか(笑)』『どれどれ……じゃあオレはコッチを……。』もう1人が妻のミニスカートを捲り上げてパンツの中に手を入れました。『おいおい、コッチもスゴい事になってるぞ……。もうグショグショだぜ……。』妻が感じている………。私以外の男に触られて感じている……。いつもHの時に他人棒を説得しても「アナタ以外の人に触られても感じるはずがない。」と言っていた妻が、今まさに他人の愛撫によって反応している……。「ち、違います……。私……感じてなんか……アァッ!!」口ではそう言いながらも、男達の愛撫に感じてしまう妻……。体は正直です。『な〜奥さん、素直になろ?旦那だって、さっきの人妻とイイコトしてたぜ。』「えっ!?ウソ、ウソよそんなの……。」『ウソじゃないって。奥さんがトイレに行ってすぐに、旦那さんアッチの奥さんのオッパイ揉んでたぜ〜(笑)今頃もうヤってんじゃね〜の?』「そ、そんな………。」『俺たちもあの奥さんとしたことあるんだけどさ〜、スゴいのよあの奥さん。あの人に責められたらどんな男だって我慢できね〜って。だから奥さんも俺たちと……っな!?』『なっ、奥さん……旦那なんか放っといて、俺たちと楽しもうぜ!』男の言葉に失望したのか、妻の体から力が抜けていくような感じがしました。当然男達にもその妻の様子がわかったはずです。1人が妻のシャツを一気に脱がせました。妻は無抵抗です……。『おほっ、奥さん顔に似合わずHなブラ着けてんだね。ムッチャそそられるわ〜。どれどれ、オッパイはどんなかな?』背中のホックを外し、遂に私以外の男に妻の胸が晒されました。『おお〜!いいじゃん!奥さんいいオッパイしてるね〜(笑)』初めて私以外の男に胸をさらけても、妻はもう隠そうとはしません。ジッと俯いているだけです。男は妻の背後に廻り、脇の下から手を差し込み、妻の胸を揉みだしました。「…んっ……フゥ……んっ、あっ……。」何の抵抗もせず男の愛撫を受け入れる妻でした。その様子を見て、もう1人の男は妻の正面に座り、両膝に手をやると思い切り開きました。『おお……。こっちもスゴいぞ……。奥さん、パンツがもうビショビショになってるよ………。』「いや……ハズカシい……。」そう言っても開かれた脚を閉じようとはしない妻。完全に男達にされるがままです。『奥さん……こんなにビショビショじゃ気持ち悪いだろ……。脱がせてあげるよ……。』男はミニスカートのホックを外し、パンツごと下ろそうとします。妻も脱がせやすいように腰を上げます。そして妻は私以外の男に産まれたまんまの姿を晒してしまいました……。その光景に、さっき1回放出して萎えていた私のモノが再び元気を取り戻しました。いや、今までで1番といっていいほど激しく勃起しています。【これが寝取られの興奮か………。スゴい、想像以上だ……】全裸になった妻は再び男達の愛撫を受けています。後ろの男は妻の胸を揉みながら、首筋に舌を這わせ、前の男は大きく開いた脚の間に入り、クリトリスを刺激しています。たまらず妻の口からは喘ぎ声が………。「アァッ……アァァァ!!」『へへっ、奥さんやっとその気になってくれたんだね……。さあ、横になって………。』妻を寝かせると2人はパンツ以外の服を脱ぎ捨て、妻に襲いかかりました。先程とは上下を入れ替え、妻の体を堪能しています。『奥さん、綺麗なアソコだね……。たまんないよ……。』『オッパイだって、柔らかくて最高だよ……。ホント、Hな体だよな……。』2人の男に蹂躙され、それを抵抗することなく受け入れている妻。長年思い描いていた夢が、今私の目の前で繰り広げられています。『奥さん、気持ちいい?』「う…うぅ………アッ!」男の問いかけに妻は答えません。が、その反応は答えなくても【気持ちいい!】と言っているようでした。そして下側の男が、ついに妻のアソコに口を……。「アァァァ!イヤ、イヤ!アァァァ……。」妻の口からは一層大きな声が……。『ジュル、ジュルジュル……ハァッハァッ……美味しいよ……奥さんの汁………。』妻の手がアソコを舐めている男の頭を抑えつけ、腰を浮かせて全身で男達の愛撫に反応しています。「ハァッ、ハァッ……もっと……もっとぉ〜!いぃ……いぃぃぃ!!!」男の口がクリトリスを吸い上げる度に、妻は大きな声あげてヨガり狂っていました。そして何と、よほど我慢できなくなったのか、妻は自ら上側の男の股間に手を伸ばし、パンツの上から男のイチモツをさすりました。【信じられん……。アイツ自分から……自分から男のモノを……。】ほんの数十分前まで、他人とのプレイを拒んでいたはずの妻が、今は奨んで私以外の男を受け入れようとしている……。やはり妻もオンナです。いや、こういう時の度胸は女性の方があるんですね。『…奥さん、チ〇コ欲しいの?自分から触ってくるなんて、やっぱりスケベだね……。そう、奥さんは淫乱な女なんだよ……。』男はそう言うとパンツを下ろし、妻の顔にいきり立ったイチモツを近づけました。私と同じ位でしょうか……。それ程大きくはありませんが、若く見えるのに使い込まれたようなチ〇コでした。妻は目の前に差し出されたイチモツを、躊躇う事なく銜えました。「んっ、んっ、んっ、んっ。」激しく激しく私以外のチ〇コを銜えています。『おおっ……奥さん……いいよ……。美味しいかい?旦那と比べてどう?』「んーーー!」顔を振り“イヤイヤ”する妻でしたが、男のイチモツを離すことはありません。『奥さん…オレのチ〇コ気に入った?挿れて欲しい?』少し考えて、妻は“コクッ”と頷きました。『それじゃあ分からないよ……。ちゃんと口で言ってごらん……。【淫乱な私に、旦那以外のチ〇コを挿れて下さい】って言ってごらん……。』男のイチモツから口を離した妻は少し間を置いて言いました。男に促され、妻が口を開きました。「淫乱な…わたし…に……アナタの……主人以外の…チ……チ〇コを……挿れて下さい………。」『ははっ(笑)よく言ったね!ホント淫乱だな〜、奥さんは…。おいっ!代われっ!』妻のアソコを舐めていた男を押し退け、妻の脚の間に割って入り、膣口にチ〇コをあてがいました。妻もジッとその時を待っています。目を潤ませながら………。ゆっくりと男のモノが妻の中へと……。妻は苦しそうに顔を歪めて「うぅぅぅ……」と呻いています。完全に男のモノが妻に入りました。そしてゆっくりとピストンしていきます。「うっ……うぅ……アッ…いぃ……」『おぉ………。すげぇ……。奥さんの中……温かくて気持ちいいよ……。』次第にピストンの速度が速くなり、そのリズムに合わせて妻の口からは悦びの声が漏れています。『奥さん…気持ちいい?気持ちいいだろ?ハァッ、ハァッ……。旦那以外のチ〇コに突かれて気持ちいいんだろ!?』「あああああ!いいのぉぉぉ!気持ちいいのぉぉぉ!もっとぉぉ、もっと突いてぇぇぇ!!!」その様子を傍でジッと見ていたもう1人が、たまりかねたようにパンツを脱ぎ、妻の口にイチモツを差し込みました。『奥さん…オレのも気持ちよくしてよ……。さっちはオレの愛撫であんなにヨガってただろ?今度は奥さんの番だよ……。』妻は差し込まれたイチモツを夢中で銜えました。“串刺し”AVでしか見たことのない光景……。しかも串刺しになっているのは私の妻です。激しく突かれながら、これまた激しくチ〇コを銜える妻……。もう理性なんてどこかへ飛んでいってしまっているようです。【もっと近くで見たい……。でもオレに気が付くとどうなるんだろう……。】戸の隙間から覗いているだけでは物足りなくなり、部屋に入ろうか迷っている私の背後から誰かが近寄って来ました。『どう?奥さん居た?……あっ!ふふっ、やっぱりね……。』それは先ほどの奥さんでした。私が離れた後ご主人としていたのでしょう、奥さんは全裸で私にぴったりとくっつき、部屋の中を覗き、そう言いました。『スゴいわね…奥さん……。とても初めてとは思えないわ……。元々素質あったんだね(笑)』私は心の中で【何の素質だよ!】と突っ込み、また部屋の中を覗きました。『あれ〜。アナタもう復活したの?奥さんが犯されてるのを見て、興奮しちゃったんだ〜(笑)』奥さんの手が私のイチモツをがっしりと掴みました。『ふふっ、さっきより大きくな〜い?妬けちゃうな〜。私より奥さんを見た方が大きいなんて……。』奥さんはイヤらしい手つきで私のイチモツを上下に擦り、こう続けました。『ねえ……さっきの続きしない……?奥さんなんか放っといて、アッチでしましょう?』「いや……でも……。もっと見ていたいんです……。妻が…私以外の男に狂わされているところを………。」『そう………。じゃあ混ざっちゃおう!』奥さんはいきなり戸を開き、私を部屋の中に突き飛ばしました。いきなりの乱入に驚いたのは、妻ではなく男性陣でした。『あっ……旦那さん……。スイマセン……奥さん……頂いてます……。』“旦那さん”の言葉にハッとなった妻が私たちの方を見ました。「いやっ、あなた……見ないで!……ごめんなさい……ごめんなさい!アッ、アァァァ!」私に謝りながらも、男に突かれて喘ぐ妻。もうその快感は止めようがなくなっているようです。「…ごめんなさい……アナタ……。私……違うのよ……この人達にムリヤリ……。」『おいおい奥さん、そりゃないでしょ。奥さんが自分で挿れてって言ったんじゃん!』「そうさ……。オレ……ずっと見てたんだ……。お前が自分で挿れてって言ったのも、聞いてたんだよ……。」「うそ……アッ…見てたの……?信じらんない……アッアッ……どうして止めてくれなかったの………アァァァ!いい!!」「……ゴメン………。でも…お前……こうやって他の男を受け入れてるじゃないか……。」『そうだよ奥さん、さっきだって自分から俺のチ〇コ触ってきたんじゃん?それにこんなにアソコを濡らしてさ……。ホントは期待してたんだろ?』「アッアッアッ!いやっ……私……そんな女じゃ………アァ!!!」『いいや、そんな女なんだよ。奥さんは旦那の前で他の男にヤられてヨガり狂う、淫乱な女なんだ……。いい加減正直になりな!』「そうだよ……。お前…げんにこうやって俺の前で感じてるじゃないか……。いいんだよ……もっと…もっと淫らなお前を見せてくれ!!」「いやぁ…そ、そんな事言わないでぇぇぇ!!!」私と男の言葉が妻の羞恥心を刺激して、妻の隠されていたMの部分が顔を出しました。ついにM性を現し始めた妻……。追い討ちをかけるように奥さんが言いました。『ふふっ、奥さん……とっても綺麗よ……。旦那さんの前で違う男に…しかも今日会ったばかりの男にハメられて、そんなに気持ちいいの?』「…あ、あなたがウチの主人と……。この人達にそう言われて…私……。もうどうでもよくなって………。主人が楽しんでいるんだったら、私だって……私だってって………。」『やっと正直になったわね……。奥さん…あなたはメスなのよ……。この人の妻である前に、1人の淫乱なメスなの……。でもね……みんなそうなの……。だから心配しないで…。もっと楽しみなさい……。』妖艶な笑みを浮かべ、奥さんは妻にそう言いました。『あのさ〜、いい加減にしてくんない?』妻に挿れていない方の男が、不満げに会話に割って入ってきました。『あんたらが話しかけるから、奥さん集中できないじゃんか。ほら見てみ、早く銜えたくてあんたらと話しながらでも俺のチ〇コいじってるんだぜ……。』男の股間に目をやると、確かに妻は手でチ〇コを扱いていました。本来なら怒ってもいいような男の言葉でしたが、なぜか私は邪魔をしてはいけない気がして男に謝ってしまいました。「ス、スイマセン……。どうぞ…続けて下さい…。」『へへっ、わかりゃあいいんだよ。さ、奥さん…銜えていいんだぜ。旦那に見られながら、俺のチ〇コイヤらしく銜えてごらん……。』そう言われて妻は何の躊躇いもなく、男のチ〇コを口に入れました。そして“ジュルジュル”と音を立てて必死でしゃぶります。『あ〜気持ちいいよ……。俺も早く挿れたいよ……。おい、まだ逝かないんか?はよ、代わってくれや!』『も、もうちょっと……。オォォォ!!!』「ん゛っん゛っん゛っ!!ぷはっ!!アァァァァ!!イィィィィ!!!」男の動きがいきなり速くなり、妻はたまらず銜えていたチ〇コを離しました。『ほら!出すんじゃねーよ!ちゃんと銜えてろ!』「ん゛ーーー!ん゛!ん゛!ん゛!」再び口の中にチ〇コを挿れられ、今度は必死に口から出さないように食らいついています。『アァァァァ!!逝くぞぉぉぉ!!!』「ん゛ーーーー!!!」激しく振っていた腰が止まりました。どうやら逝ったようです。1人目の男が逝きました。しかし妻は男が離れないように両脚をしっかりと男の腰に廻し、口ではもう一本のペニスをゆっくりと扱き上げています。『はぁっ……はぁっ……。逝っちゃったよ……奥さん………奥さんの中で……逝っちゃったよ………。』『おい、もういいだろ。はやく代われって。』妻の脚が男の腰から離れ、まるで交代を促すようでした。『へへっ、良かったよ奥さん……。』そう言いながら、妻の中からペニスを抜き取り、妻から離れました。『ようやく出番か……。奥さん、挿れるよ……。あっ、出てきたぜ。お前いっぱい出したな〜。』その言葉を聞いて、私は妻のアソコを覗き込みました。何と妻のアソコから男の精液が………。「な、生でヤったのか!」『えっ?当たり前じゃん。ゴムなんか着けてたら、盛り上がらねーって(笑)』『そうそう、奥さんも生が良いよな〜?』交代した男が妻に問い掛けながら挿入しようとしています。しかし妻は何も言わず男を受け入れようとしています。「おい!ヤメろ!に、妊娠したらどうするんだ!!」口では必死に止めさせようとしているのですが、まるで金縛りに遭ったようにその場から動けません。そしてついに男のペニスがゆっくりと妻の中に入って行きます。妻は無言で私の顔を見つめ、それを受け入れていきました。妻が……私だけの妻が、心まで他人に堕ちてしまった瞬間でした………。いや違うはず……。私が他の女とシていることに嫉妬して、妻は他人棒を受け入れたのです。つまり、これは妻にとっては私に対する仕返し……。まだ心までは堕ちてないはずです。そんな事を考えているうちに、2人目の男が妻の中に完全に挿ったようです。『おぉ………。温かけー……。奥さんの中、最高だよ………。』男は妻の中の感触を楽しむようにゆっくりとペニスを出し入れしています。妻はまだ無言のまま私の顔をジッと見つめていました。【アナタがいけないのよ……。】まるで妻はそう言っているようでした。次第に速くなる男の動き……。妻はその身を襲う快楽に耐えながら、ジッと私を見つめていました……。他人棒に犯される妻……。そして他人の奥様にチ〇コを握られながらそれを見ている私……。お互い見つめ合ったまま時間が過ぎて行きました。背後から私のチ〇コをいじっていた奥さんが私の前にしゃがみ込み、妻に見せつけるように口に含みました。『うふっ……こんなに大きくして………。奥さんがヤられてそんなに興奮してるの?』奥さんに銜えられても、妻は何の反応も示しませんでした。何時もの妻なら、嫉妬して怒り出す筈なのに……。『うふっ、奥さんったらアナタのことなんかどうでも良いみたいね……。私がこうやってアナタのを銜えてるのを見ても、な〜んにも言わないなんて……。』奥様の言う通りなのでしょうか……。私に対する“仕返し”のセックスと思っていたのは間違いだったのでしょうか……。『ほら奥さん、そっちばっかり見てないで、コッチに集中しろよ……。』男はそう言って両手で妻の顔を掴み、自分の方へ向けると妻の唇にしゃぶりつきました。妻もそれに応えるかのようにトロンとした目で男の首に腕を廻し、舌を絡め合っています……。「んっんっんっ!いい………いいわ〜!もっと突いて!!」それまで無言で快楽に耐えていた妻から喘ぎ声が出ました。今の妻は身も心も完全に男のモノです……。その光景を見て、興奮より淋しさが私を襲いました……。妻を取られた淋しさだけが、私の心を支配していました。しかしその反面、奥様に握られたままの私のペニスは硬さいままです。私は【もうどうにでもなれ!】と、奥様の手を引き部屋を後にしました。『どうしたの?あんな奥さん見てて、耐えられなくなった?』「……妻は妻で楽しんでるんですから、私も楽しませて貰いますよ……。」精一杯の強がりでした。奥様と隣の部屋に入ると、先程までプレイしていた3人はもう居ませんでした。『あら、誰も居なくなったわね……。じゃあ2人で楽しみましょう……。』奥様とのプレイは、正直よく覚えていません……。精神的にかなりパニックになっていた為でしょう。ただただ夢中で腰を振っていたという記憶があるだけです。少しの間眠っていたようです。気が付くと私は奥様と繋がったまま私が下になった状態で抱き合っていました。体を捻り奥様を降ろすと、奥様も気が付いたようです。『あらやだ、寝ちゃってた?ごめんなさいね……。重かったでしょ(笑)』「いやそんな事………。スイマセン…奥さん……。オレ…全然覚えてないんですけど……。」『そうなの?まあ仕方ないわ。初めて奥様が他の男で狂うのを見たんですもの……。たまにそういう人もいるから、アナタも気にしないで……。』“セックスの記憶がない”というのは、女性にとってとても失礼に感じる事でしょうが、奥様はそんな私を優しく慰めてくれます。『でも凄かったのよ〜、アナタ……。泣きながら奥さんの名前を呼んで、ガンガン突いてくるんですもの……。それに了解も無しに私の中に出して……。』「えっ!中に!?オレ……スイマセン!!」『いいのよ……。私はちゃんと処置してるから……。だから気にしないでね。それより奥さんの方が心配よね……。何も処置してないんでしょ?』「え、えぇ……。」『さあ、私は良いから、奥さんの所に行ってあげて……。さすがにもう終わってるでしょ?』奥様から離れ、私は妻の元へ行きました。部屋を出ると、隣の部屋の前に数人の男女が部屋を覗いています。見たことがない顔です。恐らく我々より後になって入店してきたのでしょう。部屋の中を覗きながら、何やら話しています。『すげ〜、すげ〜よあの女……。マスターに聞いたら今日が初めてだって言ってたぜ……。それなのにあんなになって……。』『え〜、初めてなの?私達の時とは大違いよね……。私にはアレはムリだわ……。』『そんな事言って……。お前もアレ見て興奮してんだろ?あんな風に犯されたいんだろ?』何の事を言っているのか初めは分かりませんでした。彼らの後ろから部屋の中を覗くと………。なんとまだ妻はプレイ中でした!!それどころか、今度は4人の男を相手にしています。騎乗位でハメられながら、あと3本を口と両手で愛撫しています。2人はさっきの男達、もう2人は……そう、初めに隣の部屋を使っていた2人でした。私が部屋を出た後仲間に加わったようです。よく見ると妻は顔中、いや顔だけでなく胸やお腹まで精液でベトベトになっているではないですか。下からの突き上げに合わせ、妻も自ら腰を上下させています。私はたまらず部屋に飛んで入りました。『おっ旦那さん、お帰りなさい。どうでしたか?あの奥さんとタップリ楽しみましたか?』『おっ旦那さん、お帰りなさい。どうでしたか?あの奥さんとタップリ楽しみましたか?』一番最初に妻に挿れた男が私に話し掛けました。『あれからすぐにこの2人が入ってきてね……。「奥さんとシたい」って言ったんだけど、「旦那さんも居ないし勝手には」って断ったんですよ。でも奥さんが「いいよ」って……。いや〜、ホントに大した奥さんだ(笑)』『ハアッ…ハアッ……スイマセン……旦那さん………。勝手に頂いちゃって……。』妻に挿れている男が口を開きました。『旦那さんが居ないから諦めようとしたんですけど……。奥さんオレのチ〇コを見ながら「いいよ…」って……。今は奥さんの中に隠れてますけど、オレのチ〇コ……結構デカいんです(笑)だから奥さんも欲しくなったのかな〜?ねっ、奥さんどうなの?』「ハッ、ハアッハアッ……。ゴメンナサイ…アナタ……。欲しかったの………。大きなオチンチン…欲しかったの………。アッアッアッ!いいの!スゴくいいのぉぉ!!!」今までに見たことが無いくらいに乱れる妻……。これが妻の本当の姿……。確かに時折姿を見せる男のペニスはとても太く逞しく見えました……。そんなモノで突かれたら、誰だってひとたまりもありません。激しさを増す突き上げに、妻は遂に他の3本のペニスを離し、大きく仰け反って喘いでいます。男は上体を起こすと、両手を妻の体に廻し、乳房にしゃぶりつきました。突かれながら乳首を吸われるのが、妻にとって1番感じる行為です。「アァァァァ!!!イャイャイャイャイャ!!!アァッ、イグッ!!イ゛ッヂャゥ〜〜〜!!!」とても激しく逝きました…。もう何度も男達に逝かされたことでしょう……。妻の体から力が抜け、両腕をだらんと下げました。『あ〜あ……また逝っちゃったの?じゃあ今度は後ろから……。』周りの男達が手伝いながら体勢を変え妻を四つん這いにさせますが、力が入らない妻には自分の体を支える事が出来ないようです。仕方なく男は妻をうつ伏せにして、妻の脚を大きく開き、その間に割って入りました。大きく開かれた脚の間からは、大きなペニスに拡げられポッカリと空いた穴が………。【ズブッ】簡単に大きなペニスを飲み込む妻の穴……。もう普通の大きさでは物足りなくなるんでは……。「う゛ーーー、う゛ーーー。」妻にはもう喘ぎ声を上げる力すら残っていませんでした。うつ伏せの状態で挿れられ激しく突かれていますが、妻の口からは「う゛ーー。う゛ーー。」と呻く声しか出ません…。だらしなく開いた口から涎を垂らし、目は開いてはいますが焦点が定まっていません……。『おぉぉぉ!イクぞぉぉぉぉ!!!おっ!おっ!おぉ…………。』男は妻の中で果てました。先程見た限りでは、ゴムは着けていないはず……。また中出しか………。満足した男は妻からペニスを抜くと、妻の顔の前に差し出しました。しかし妻は見えていないのか、銜えようとしません。『あ〜あ……。奥さん壊れちゃった……。ダッチワイフみたいだな……。』1人が妻を仰向けにして、また挿入しました。そして極太棒の男はだらしなく開いた妻の口に強引にペニスを突っ込みました。妻は無意識に口に挿れられたペニスをしゃぶっています。『何だよ奥さん、ガバガバじゃん……。だから嫌なんだよ、お前の後は……。』『しょうがないだろ……。奥さんがオレのを先に欲しいって言ったんだからさ……。』不満を言いながらも割と直ぐに逝きました…。当然中出しで………。『あ〜楽しかった。奥さんまた今度ね!』妻からペニスを抜くと、男は妻にそう言って立ち上がり、脱いだ服を持って私の方へ近づいて来ました。『旦那さん、どうも有難うございました(笑)おかげでスッカリ満足しましたよ(笑)また今度もお願いしますね!』そう言って部屋を出て行き、カウンターに座ってマスターに飲み物を注文していました。後の3人も身支度を整え、部屋を出ようとしました。が、極太棒の男だけが私の前で立ち止まると『スイマセンでした……。奥さん壊しちゃって……。暫くは穴も拡がったままだと思うんですが、何日か経てばまた元に戻るんで……。でも奥さん、とっても良かったです。できれば今度、貸し出しして頂けませんか?オレ、マジで奥さんのコト気に入っちゃって……。お願いします!』突然の貸し出しの要求……。他人棒すら初めての私にはとてもそれを許す事は出来ませんでした……。「勘弁してくれ……。もう当分は何も考えられないから……。」『そうですか……。じゃあ気が向いたらまたこの店に来て下さい。オレ、ちょくちょく来ますから……。』そう言って一礼して部屋から出て行きました。私は妻の近くに寄り、汚れてしまった顔や体をウェットティッシュでキレイに拭いてあげました。一通り妻の体を拭き、妻の横に座りました。しかし妻の目はまだ虚ろなままです。私は何だか申し訳なくなり、妻に優しくキスをしました。他人によって汚された体にも……。さっきまでの行為を思い出し、妻の体を優しく撫でてあげます。そのうちに何故かまた嫉妬心が私を襲い、いきり立ってしまったペニスを妻に挿入しました。……確かに何時もの妻とは違いガバガバです……。まだ男達の精液が残っているのか、充分な程潤っていました。ゆっくり、ゆっくり労るように出し入れをしていると、妻の意識が戻ってきました。「あぁ……あなた………ゴメンね……。私のコト嫌いになってない?」「嫌いになんかなるもんか……。スゴく綺麗だったよ……。綺麗でとても厭らしかったよ……。」「あぁ……そんな………。お願い……挿れて………。私を愛して………。」「いや……挿れてるんだけど………。」「えっ!ウソ……。ゴメンナサイ……分からなかったわ……。さっきの人の…大きかったからかな……。」「大きいチ〇コ見て挿れて欲しくなったんだろ?どうだった?良かったんだろ……。」「………ゴメン……。正直に言うわね……。とても良かったの……。気持ち良すぎて何回も逝っちゃった……。こんなの初めてで気が狂いそうになっちゃった……。」「そうか……。良かったね……イッパイ気持ちよくして貰って……。さっきの彼、お前のこと気に入って今度貸してくれって俺に言ってきたよ……。」「ウソ……。アナタは何て答えたの?」「勘弁してくれって言っといた……。でもお前が望むのならシても良いんだよ……。」「う〜ん……。考えとく……。ねぇアナタ、もっと激しくして……。」妻に言われ激しく突きましたが、ガバガバのマ○コでは逝くことが出来ませんでした……。「ゴメン……。何か逝けないや……。もうヤメて帰ろうか……。」気が付けば時刻は午前0時になろうかとしています。2人でシャワーを浴び、服を着て帰り支度を終えると残っていた人達から拍手が……。みんなが初体験の私達に賞賛の言葉を投げかけてくれました。『おめでとう!』『スゴく綺麗だったよ!』『また会おうね!』そういった言葉に見送られ、私達はお店を後にしました。店を出た私達はすぐにタクシーを拾い、自宅へと向かいました。本当はホテルで泊まる予定だったのですが、今夜はこれ以上の行為は無理ですから……。帰りのタクシーの中でも、私達は今夜の事を振り返って話をしました。初めは嫉妬から他人に体を許したが、だんだんとイケないことをいている自分に興奮し、気持ちを止められなくなったこと……。前々から夫婦の営みの時に私が「大きいの挿れたいか?」と言うので、実際に大きいチ〇コを見たら無性に挿れてもらいたくなったこと……。いざ挿れると、あまりの気持ち良さにすぐ逝ってしまったこと……。そしてそのうちに意識が無くなって、ただ【気持ちいい】という事しか分からなくなったということ……。私も奥様とのプレイについて正直に妻に話しました。妻は一言「やっぱり」と……。ただパイズリしてもらった事だけは内緒にしておきました。自分でシてあげられないのを気にしてはいけないので……。話をしているうちにまたムラムラとしてしまって、妻の口唇にむさぼりつきました。タクシーの運チャンも見ているのに……。妻も抵抗することなく応えてくれます。今夜の経験で妻の中の何かが変わってしまったのでしょう……。私は運転手に行き先の変更を告げ、ラブホテル街に向かってもらいました。そしてその後は一晩中妻と交わりました。この夜の出来事を語り合いながら……………。

【寝取られ】人妻 香苗 2 【裏切り】

11

しかし2人からのその提案に、香苗はどうしても乗り気にはなれなかった。

香苗 「ご、ごめん私、明日朝から色々とやらないといけない事あるから……。」

恭子 「朝からって、祐二さんが帰って来るからですか?」

香苗 「う、うん、一応ね……。」

中嶋 「旦那さん想いなんですねぇ、ますます旦那さんが羨ましい。」

香苗 「そんなに大した事ではないんですけどね。」

本当の理由はそれだけではない、中嶋に対して生まれている警戒心が、早く自分の部屋に戻りたいという気持ちにさせていたは確かだった。

恭子 「そうですかぁ、でもまた何時でもできますしね。お隣同士なんだし。」

香苗 「そうね、またいつでもできるわ。」

中嶋 「次はぜひ旦那さんも。」

香苗 「そうですね。」

片付けを終えた頃には時計は0時を回っていた。

帰る香苗を玄関まで見送りに来た中嶋と恭子は仲良さげに肩を寄せ合っていて、まるで新婚の夫婦のよう。

恭子 「今日は美味しい料理ありがとうございました。」

香苗 「いえいえ、こちらこそ美味しいお酒ありがとね。」

中嶋 「奥さん、旦那さんに宜しく言っておいてくださいよ。」

香苗 「はい。今日はホントに楽しかったです、また今度やりましょう。それじゃおやすみなさい。」

恭子 「おやすみなさ〜い」

軽い挨拶をして恭子の部屋を出た香苗はすぐ隣、自分達の部屋のドアを開けて中に入っていった。

香苗 「……ふぅ……」

自宅の玄関で香苗は思わず深く息をつく。

香苗はなんだか妙に疲れを感じていた。

久しぶりにお酒に酔っているからだろうか、それとも中嶋にあんな事を言われたからだろうか。

キッチンへ行き、冷蔵庫を開け、ボトルに入った冷えたミネラルウォーターを口に含む。

香苗 「……はぁ……」

アルコールで少し火照った身体がなんだかだるく感じる。

鏡に映っている火照った自分の顔を確認して、熱くなっている頬っぺたを手で触りながら、香苗は中嶋の言葉を思い出していた。

……奥さんも色々と溜まるものもあるでしょう……

……美味そうな身体してるよなぁ……

香苗 「……何言ってるのかしら……あの人……。」

今1人になって冷静に考えてみればみる程、中嶋という男が下品に思えてきた。

あのニヤけた表情。

中嶋に言われた言葉を思い出すだけで、なんだか今まで感じた事のないような変な気分になる。

不快感?嫌悪感?違う、そんなんじゃない。

……なんなのよ……

まだ今日会っただけなのだが、香苗にはどうしてあのような男性が恭子のような真面目な女性と恋仲になれたのか疑問に思えてきていた。

もちろん、ああいった男性が恭子のタイプだというだけの話なのかもしれないが。

香苗に対するセクハラ的な言葉も、もしかして中嶋にとっては日常茶飯事でごく普通の挨拶のようなものなのかもしれない。

それでもあんな事をストレートに男性に言われた事など香苗は今までなかったのだから、驚いてしまっても仕方ないだろう。

そんな事を考えると、何かちょっと、恭子と中嶋が別の世界の人間であるかのように感じてしまう香苗。

同じ男性でも祐二とは全く違う人間性を感じる中嶋、そしてその男を恋人として選んでいる恭子に距離を感じたのだ。

香苗 「恭子さんも、変ってるわよね……。」

そんな事を呟きながら、香苗はミネラルウォーターのボトルを片手に何気なくリビングから窓の外を見た。

香苗 「あらやだ!洗濯物っ!」

ランダに祐二のシャツを干したままにしていた事に気付いた香苗は、思わずそう声を上げ、慌てて窓を開けてベランダに出た。

香苗 「あ〜ん、ちょっと湿気吸っちゃったかなぁ……明日もう一度陽に干さないと。」

干されていたシャツの生地を触り、残念そうにそう呟いた香苗は、洗濯物を一度部屋に取りこむために物干し竿から外そうとした。

と、その時だった。

「アッアッ……ンァ……ハァ……ダメ……ハァ……アッアッ……!」

香苗 「……!?」

何処からともなく聞こえてきた、誰かの声。

……ぇ?……

洗濯物を手で掴んだまま動きを止めた香苗は、そのままその場で耳をすましてしまう。

「ァハァ……アンッ…アッアッスゴイ……ああ……」

香苗 「これって……」

その声が女性の喘ぎ声だという事にすぐ気付いた香苗は思わず口に手を当てた。

この喘ぎ声が恐らくあの行為の最中のものである事は、大人の女性である香苗には当然簡単に予想の付く事である。

しかし香苗が驚いている原因はそれだけではない。

それは香苗がその女性の声に聞き覚えがあるという事と、その声は明らかに隣の部屋から聞こえてきていたからだった。

12

恭子さん……

この声質、それに明らかに隣の部屋から聞えてきているという事実に、この声の主が恭子のものである事は明確だった。

隣のベランダとの間にはしっかりとした壁があるので向こうの部屋からこちらの香苗の姿が見えることはないだろう。

しかし香苗はその声が隣の恭子のものだと分かると、反射的にその場に隠れるようにしゃがみ込んだ。

腕に洗濯物を抱えたまま、香苗は先程恭子の部屋で聞いた2人の会話を思い出していた。

……前までは毎日ヤリまくってたのによ、俺が一日3発は出さないと気が済まない事は知ってるだろ?……

……わかった、分かったから、後で、ね?……

中嶋と恭子は恋人同士だ。もちろん、大人の2人がこういった行為をする事は当たり前である。

それを盗み聞きするなんて常識的にやってはいけない事である事は香苗はよく分かっていた。それに恭子は香苗の大事な友達なのだから。

……ダメよ……こんなの聞いてちゃ……

そんな風に考えながらも、香苗はまるで固まってしまったかのようにベランダにしゃがみ込んだまま動けずにいた。

恭子 「ァ……ハァ……アンッ…それダメだって…イヤ…ァ…アッアッ……」

中嶋 「何がダメなんだよ……好きだろこれ?お前すっげぇ感じてんじゃん。」

いつもの落ち着いている恭子とはまるで違う切羽詰まった甘い喘ぎ声。

中嶋の恭子を責める言葉が、なんだかそれを聞いている香苗に妙に臨場感を伝えてくるようだった。

香苗 「……。」

それにしても隣とはいえ、これ程までに声がハッキリ聞こえてきてしまうなんて。

聞えているのは窓越しや壁越しに聞こえるような篭った声じゃない。まるで2人がすぐ隣にいるかのように声がクリアに聞こえるのだ。

……もしかして、窓開けてしてたり…するのかな……

恭子 「ハァ……ァ……チュパ…チュパ……」

粘着質な音と、微かに聞こえるギシギシというベッドの軋む生々しい音が聞こえてくる。

無意識の内にその音を聞く事だけに集中し始めてしまっている香苗。

集中すればする程、声や音は鮮明に聞えてくる。

グチャ…クチャ…ヌチャ…

ハァ……ハァ……

2人の息遣いまで聞えてきそう。

香苗の頭の中にはすでに裸で抱き合う中嶋と恭子の姿が思い浮かんでいた。

ドキドキドキドキドキ……

速まる鼓動。思わず飲み込んだ生唾。

初めて耳にした他人のSEX。

こんな事してたらダメ……そんな風に思いながらも香苗がそれを止める事ができないのには、明確な理由があった。

ただ今はまだ、香苗自身は自分のその気持ちに気付いていない。

無意識の内に香苗の心の奥に芽生えていた気持ち。

それは他人のSEXに対する強い好奇心だった。

香苗 「……。」

ベランダでしゃがみ込み、壁の一点に視線を向け、黙って盗み聞きを続ける香苗。

頭の中は軽いパニックを起こしていて何も考えられない。ただジッと身動きをしないで聞いている。

中嶋 「おら……早くケツこっちに向けろって。」

恭子 「ン〜……」

中嶋 「早くしろよっ!」

バチーンッ!!!!!

恭子 「アアッ!!」

香苗 「えっ!?」

突然鳴り響いた何かが叩かれたような大きな音。

それにビックリした香苗は思わず小さく声を上げてしまい、慌てて両手で口を塞いだ。

中嶋 「俺を待たせるなっていつも言ってるだろ?おら、もっとこっちに突き出せって。」

恭子 「ハァハァ……はい……。」

中嶋の乱暴な物言いと、恭子の弱々しい返事。

……暴力……?

……もしかして恭子さん、中嶋さんに暴力を振るわれているの?……

なんとなく隣から伝わってくる様子で、そんな事を想像をしてしまう香苗。

そう考えた瞬間から、香苗は好奇心よりもむしろ恭子の事を心配し始めていた。

……恭子さん、大丈夫かしら……

しかしそんな香苗の恭子を心配する気持ちはすぐに打ち消される事になる。

恭子 「アッ……ハァアアア……」

中嶋 「好きなんだろ?これが。」

恭子 「アアア……ハァァ……ンァ…スゴイ……奥まで…アア……」

……恭子…さん……?

そして香苗は気付く。
恭子が上げていた声は、痛さや辛さから出ている声などではなく、悦びから出ている声だという事に。

ギシッギシッギシッギシッ……!!!

中嶋 「お前も溜まってたんだろ!?オラァ!好きなだけイケよ!」

恭子 「ハァアアア!!!アッアッアッアッンァ……!!!」

2人の行為が盛り上がり始めると、香苗は再び胸の鼓動が速くなるのを感じ、さらに自身の身体の中心がカァっと熱くなっていくのを感じた。

13

頭の中をグラグラと揺らされているような気分だった。

パンッパンッパンッ……!と柔らかな肌がぶつかる音と、激しくベッドが軋む音。

恭子 「アアアハァァン!アッアッアッンーーー……ァアッアッアッ……」

恭子の切羽詰りながらも、どこか悦楽に浸っているかのような喘ぎ声。

激しい性交音を聞く事だけに集中してしまっている香苗は、まるで自分が身体を激しく揺らされているような感覚を覚える程に、中嶋に責められる恭子にシンクロしていた。

香苗 「ハア…………ゴク…………」

半開きになった口、いつの間にか乱れている呼吸。

そんな事にも自分で気付かない程に、香苗は他人のSEXを盗み聞きする事にのめり込んでいった。

恭子 「ハァァ……アッアッアッ…ダメ…もうダメェ…ンッンッンッ!」

恭子が徐々に興奮を高めていっているのが分かる。

……こんなにも声をあげて……

香苗は結婚はしている訳だし、当然SEXは経験している。だから他の多くの人々が知っているSEXを、自身も知っていると思っていた。

新婚ではないが、まだ結婚して数年、夫婦の性生活も決してセックスレスなどではないし、夫・祐二との抱き締められながらの愛情あるSEXに、香苗は満足感を得ていたし、不満などなかった。

しかし、今耳に届いている恭子のあられもない喘ぎ声は、そんな香苗にカルチャーショックを与えていた。

なぜなら、香苗はSEXの時にそんな風に声を上げた事がなかったからだ。

我を忘れているかのような喘ぎ声。理性も何もかもを無くしているかのような喘ぎ声。

それに、このベッドの軋む音、息遣い、パンッパンッパンッ!と肌がぶつかる音。
その全てが激しいもので、今隣の部屋で行われている男女の性行為が、香苗が今まで経験してきたSEXと同じものだとはとても思えなかった。

……SEXってこんなに激しいものだったの……?

まるで未知の世界を覗き見、いや、盗み聞きしているかのようだった。

恭子 「ハァァアッアッンッンッ……!」

ギシギシギシギシッ……!!!

恭子 「アッアッ…ンーー……アッアッイクッ……イクッ……ンァアアッ!!」

……

香苗 「……。」

ベッドの軋む音が止み、恭子の荒い息遣いだけが聞こえる。

恭子 「ハァ……ハァ……ン……ハァ……」

恭子の口から漏れたイクという声。香苗にはそのイクという意味に心当たりがあった。

絶頂……

女性の身体が性的快感の頂に達した時にそれを経験するという事は、香苗も知識としてはもちろん知っていた。
そう、知識としてだけは。

絶頂という感覚がどういったものなのか、まだハッキリとは知らない香苗は、自分がその絶頂を経験した事があるのかないのか、それさえもよく分からなかったのだ。

しかし恭子の反応を聞いていると、恐らく自分はそれを経験した事がないのだろうと、香苗は思った。

恭子 「ハァ……もう……やっぱり英治凄いよぉ…ハァ…」

中嶋 「へへッ、また派手にイッたなぁ恭子ぉ、隣まで聞えてたんじゃないか?お前声出し過ぎなんだよ。」

恭子 「ハァ……だって……我慢できないんだもん……あっ!やだぁ窓開いてるじゃない!」

そんな恭子の慌てたような声の後に窓が閉まる音がして、恭子達の声は聞こえなくなってしまった。

香苗 「……。」

香苗は集中して耳をすましてみたが、2人の声はやはり聞こえない。

代わりに静まり返った夜の街から救急車の走る音が聞こえる。

……や、やだ…私、何やってるのかしら……

2人の声が聞こえなくなった事でやっと我に返った香苗は、1つ深呼吸をしてから、しゃがんでいた体勢からゆっくりと立ち上がった。ずっとベランダでしゃがんでいたから、脚が少し痺れている。

まだドキドキと胸の鼓動が高鳴り続けていて、身体もまだ熱を帯びたままだ。もちろんそれは今日飲んだお酒の影響だけではない。

香苗は洗濯物を抱えて、そっと足音を立てないように意識してゆっくりと自室へと入っていき、そして窓も同様に音をたてないようにそっと閉めた。

香苗 「はぁ……」

リビングのソファの上に洗濯物を置くと、香苗はため息と共にソファの空いている場所に腰を下ろした。

香苗 「はぁ……なんか疲れたぁ……」

久しぶりのお酒、そして先程の非日常的な体験。気疲れなのか、香苗はグッタリとソファの背にもたれた。

……すごいの…聞いちゃったなぁ……

恭子の喘ぎ声はまだ鮮明に香苗の頭の中に残っている。

『ンーー……アッアッイクッ……イクッ……ンァアアッ!!』

香苗 「あ〜ダメダメ、忘れよっ。」

香苗は頭を横に振りながらそう呟くと、ソファから立ち上がり、汗を流すためにお風呂場へと向かった。

……他人の生活を盗み聞きするなんて…何やってるのよ私ったら…忘れないと……忘れないとダメだわ……

そうもう一度自分に言い聞かせる香苗。

しかし、人間は一度頭の中に入ってしまった刺激的な体験を、そう簡単には忘れる事はできない。

そして今日のこの体験が、香苗の中の何かを狂わせ始める事になるのであった。

14

祐二 「それで?昨日はどうだったんだ?」

香苗 「……え?」

祐二 「昨日の食事会の事だよ、来たんだろ?恭子さんの彼氏も。」

翌朝、徹夜の仕事から帰ってきた祐二は、香苗が用意しておいた朝食を取りながらそう聞いてきた。

香苗 「うん……まぁ、楽しかったわよ。」

祐二 「ん?なんだよ、楽しかったって言う割には浮かない顔してるなぁ。恭子さんの彼氏はどんな人だったんだ?」

香苗 「う〜ん…それがねぇ、ちょっと想像と違ったんだよねぇ。」

祐二 「へぇ、どう違ったわけ?」

香苗 「なんて言うかなぁ、こう真面目で堅そうな感じじゃなくて、どちらかと言うと活発でスポーツマンタイプ?みたいな感じだったのよ。」

祐二 「ふーん……いいじゃないか、真面目な恭子さんの相手ならそういう人の方が結構お似合いなんじゃないか?」

香苗 「ん〜でもなんかねぇ……。」

活発でスポーツマンタイプというだけならそのイメージは良いはずなのだが、あのセクハラ紛い言葉やイヤらしい視線を向けてくる男性としてのイメージがある香苗は、中嶋に対する印象は決して良くない。

しかし香苗は自分が中嶋にセクハラ紛いの言葉を掛けられた事を、なぜか祐二には言えないでいた。

祐二 「仕事は?仕事は何してるって?」

香苗 「え?えーっと……確か株のトレーダーをしてるって。」

祐二 「トレーダー?企業の資産運用とかの?」

香苗 「ううん、個人でやってるんですって。」

祐二 「はぁ?個人で株のトレーダーって、株で生活してるって事か?」

香苗 「う〜ん、たぶんそういう事じゃないかなぁ。」

祐二 「それは珍しいなぁ……珍しいっていうか普通じゃないよな、そんなのギャンブルみたいなモノだろ?」

香苗 「私もそう思ったけど、それで暮らしていけるのかしらねぇ。」

祐二 「なんか意外だなぁ、恭子さんがそういう生活してる人と付き合ってるなんて。」

香苗 「うん、意外だよね……。」

仕事は何かと聞かれて株で生活してますなんて、一般的にあまり良い印象はない。
昨日は仕事の話をそれ程深くまで聞かなかったが、その事も香苗が中嶋に対して疑念を抱く要因になっている事は確かだった。

香苗 「旦那さんに宜しくって言ってたわ。今度は4人で飲みましょうって。」

祐二 「あぁ、まぁ俺としては会って見ないとどんな人か分からないし。あ〜でも俺仕事忙しくなりそうだからしばらくは無理かもなぁ。」

祐二の話では、職場で少し厄介な事が起きて、しばらく残業や出張が多くなりそうだという事だった。

近頃責任ある役職についたばかりの祐二。やっと仕事にも脂がのってきて、男としては忙しいけれども働き甲斐のある時期でもあった。

香苗 「そっかぁ…でも無理しないでね祐二。」

祐二 「ハハッ大丈夫だって、まだまだこのマンションのローンもあるしな、頑張り時さ。」

香苗 「昨日の夜ご飯はコンビニでしょ?これから残業長引きそうな時はお弁当作るから言ってね、栄養ある物食べないと。」

祐二 「あぁ、ありがとう……なんだか妙に優しいなぁ香苗、何かあった?」

香苗 「べ、別に私は主婦の仕事をちゃんとしたいだけよ、祐二にはいつも働いてもらってるんだし。」

実は香苗は普段あまり表には出さないが、仕事で頑張っている祐二に対して、自分の事で心配を掛けないように心掛けていたりした。それが夫を支える妻としての正しい姿勢だと思っていたからだ。

だから香苗は結婚してからは、少々の悩みなどは自分の中に閉じ込めて1人で消化していたり、少しばかり体調が悪くても祐二には気付かれないように笑顔を作っていたりしていた。

そのため一度だけ、香苗が風邪を患っていた時に、祐二にそれを隠して無理に家事をしていたためにダウンしてしまった事があり、その時は祐二に凄く怒られた。夫婦なんだから変な気は使わなくていいと。

そういうところは香苗の長所でもあり短所でもあるのだが、ある意味それが根は優しくて真面目な香苗らしい所でもあった。

香苗 「祐二、少し睡眠摂った方がいいんじゃない?寝てないんでしょ?」

祐二 「あぁ、そうだな、もう眠いわ。香苗はいいのか?昨日は遅かったんだろ?」

香苗 「え?わ、私は大丈夫よ!昨日は結局祐二と電話した後すぐにお開きになったし。」

正直に言えば香苗も眠かった。

実は昨日はベッドに入ってからも殆ど眠れなかった香苗。

その理由は、とても香苗の口から祐二に言えるようなものではない。

そう……昨日ベランダで隣の音を盗み聞きをした後、どうしようもなく熱くなってしまっていた身体を香苗は、ベッドの中で自分で慰めていたのだ。

香苗にとっては久しぶりの自慰行為であった。

思い出すだけで、香苗の頬はポッとピンク色に染まる。

祐二 「ん?どうしたんだ香苗?顔赤いけど。」

香苗 「……え?ううん!なんでもないよっ。」

恥ずかしい……余計な心配を掛けたくない……いや、それ以前の問題として香苗がそれを祐二に言える訳がないのだ。

なぜなら香苗は昨日の夜、祐二以外の男性の事を考えながら自分を慰めてしまったのだから。

15

香苗 「……はぁ……」

香苗はため息混じりに頭を抱えていた。

昨日の出来事がどうしても頭から離れない。それに昨夜ベッドの中で1人でした事も。

愛する夫以外の男性を想像しながらしてしまった事への罪悪感も香苗を悩ませていた。

非日常的な体験・記憶から早く脱したいと思っていても、ふと気付いた時には昨日中嶋に言われた事やベランダで盗み聞きした時の事を考えてしまっている。

それ程に昨日の体験は香苗にとって衝撃的で刺激的な出来事として記憶に刻み込まれてしまっていたのだ。

……時間が経てばきっと忘れる事ができる……でも、なるべく早く忘れたい…いいえ、早くこんな事忘れないといけないわ……

そんな事を考えながら香苗は日常通りの家事を続けていた。

しかし家事をする事で気を紛らわそうとしても、やはりあの記憶は頭から簡単には離れてくれない。

夜、祐二と2人で使っているベッドに入った香苗は、何かを求めるようにして横にいる祐二に身体を寄り添わせた。

祐二の仕事が特に忙しくなってからはめっきり少なくなっていた夫婦の夜の営み。

祐二が疲れているのは分かっていたが、今の香苗にはどうしても肌で感じる祐二の愛情が必要だったのだ。

香苗 「ねぇ祐二……」

横で寝ている祐二の肩を指先でツンツンと突く香苗。

祐二 「……ん?何?」

祐二がそれに反応して香苗の方に顔を向けると、香苗は少し甘えるようにして布団の中で祐二に抱きついた。

祐二 「珍しいな、香苗の方からなんて。」

香苗 「もぅ……恥ずかしいからそんな事言わないでよ。」

祐二 「そういえば最近してなかったもんな。」

香苗 「……ウン…。」

香苗のささやかな求めに応じるようにして祐二は香苗にキスをした。

香苗 「ン……ハァ……」

久しぶりに感じる夫・祐二の味。

キスをされた瞬間から、香苗は身体の奥から熱い興奮が込み上げてくるのを感じた。

ハァ……ハァ……ハァ……

自然と荒くなる呼吸。

香苗 「ン……ァ……祐二…ハァ……」

祐二の手が身体に優しく触れてくる。そして香苗の方からも手を祐二の肌着の中に入れてみる。

素肌から感じる祐二の温かい体温。心臓の鼓動。祐二の身体を弄るように手を動かす果苗。

祐二 「ハァ……今日はいつになく積極的だな?何かあったのか?」

香苗 「ン…ハァ……ううん…別に…ン……」

祐二の愛で忘れさせて欲しかった。

香苗の中にある、祐二以外の男を想像してしまったという記憶を。

香苗の中に入り込んできたあの男。

好きでも何でも無いはずの、いや、寧ろ警戒感さえ抱いている男に抱かれるところを想像してしまった事。

そう……まだ一度しか会っていないあの中嶋に抱かれるところを想像してしまった記憶を、香苗は祐二の愛で打ち消してもらいたかったのである。

香苗 「ァァ……祐二…ハァ…好き……愛してる…ハァ……」

布団の中で生まれたままの姿になった2人は、お互いの愛を確かめるように肌と肌を合わせた。

そして祐二の手はゆっくりと香苗の大事な部分へと流れていく。

香苗 「……ァン……」

祐二 「ハァ……香苗…凄い濡れてる……」

香苗 「イヤ……言わないで……」

祐二の言うとおり、今日の香苗の興奮はいつもより数倍大きなものであった。

こんなにも男の人を、祐二を欲しいと思ったのは初めてかもしれない。

恋人、夫婦として今まで何度も身体を重ねてきた事のある祐二、そして香苗自身でさえも、香苗はこういった性的な事には淡白な方だと思っていた。

もちろん男女の関係において大事な事だという認識はあったが、正直自分から求める程好きではなかったというか、生活の中で優先順位がそれ程高いものではなかったというのが、香苗の本心だった。

しかし今の香苗は違う。

こんなにも身体が疼くのはどうしてだろう……。

香苗 「ハァ……祐二……早く…ハァ……」

殆ど愛撫の必要がない程に濡れていた香苗の秘部は、すでに祐二のモノを欲していた。

祐二もいつもとは違う、香苗の火照った表情に興奮を掻き立てられる。

香苗の潤んだ目が自分を欲してくれている。

こんなに欲情している香苗を見るのは初めてかもしれない。

祐二 「香苗…ハァ……入れるぞ?」

香苗 「……ウン…」

ストレスの多い最近の生活の中ではなかったくらいに固く勃起した祐二のペニス、その先端が香苗の濡れた秘裂に当てられる。

そして祐二はゆっくりと腰を前に進めた。

香苗 「……ン……ァァ……」

自分の身体の中に祐二が入ってくるのを感じると同時に、香苗は祐二の愛に身体が満たされていくような幸せを感じたのであった。

16

祐二は隣でグッスリと眠りについている。やはり仕事で疲れが溜まっているのか少しイビキも掻いているようだ。

香苗 「……」

もう時計が0時を回ってから大分経っていて、すっかり夜中だ。

香苗もいつもなら疾うに寝ている時間帯である。

……どうしよう…寝れないわ……

子供の頃から大人になるまで、両親の教育のお陰か至って健康的な生活を送ってきていた香苗。

夜更かしなどはなるべくしないようにしていたし、規則正しい生活で夜眠れなくなる事なんて殆ど無かった。

それが昨日に引き続き今日もこんなに眠れなくなってしまうなんて、香苗にとっては珍しい事であった。

そうだ……香苗は昨日も同じように寝れなかったのだ。

身体の中に溜まっていたモヤモヤとしたモノがどうしても解消できなくて。

そして今香苗が眠れない原因も、実は昨日と同じであった。

香苗 「……はァ……」

隣で祐二が眠るベッドを抜け出した香苗は、リビングで温かいお茶を入れて口に含んだ。

……どうしてなの?……・

寝間着の上から自分の下腹部にそっと手を当てる香苗。

香苗は自分自身の身体に戸惑いを感じていた。

……さっき祐二としたばかりなのに……

そう、先程祐二と性的交わりを終えたばかりだというのに、未だに香苗の身体にはモヤモヤとしたモノが残っていたのだ。

いや、今やモヤモヤなんて生易しいモノではない。

それは昨日よりも、そして今日祐二と交わる前よりも酷くなっていたのだ。

身体が疼いて疼いてたまらない。

思わずテーブルの下で腿と腿をすり合わせてしまう香苗。

……イヤ…どうして……

祐二とのSEXに幸せを感じていたのに、満足感を感じていたはずなのに、香苗の身体はまだまだ足りないと言わんばかりに疼いている。

香苗 「……ハァ……」

どうして?と、心の中で自問する香苗であったが、それは決して香苗の本心ではなかった。

本当は心の奥にある気持ち、香苗の本心はその答えを何の疑いもなく知っている。

香苗は…もっと多くの性的快感を欲していたのだ。

そして香苗は今、逃れようのない現実にぶつかっている。

自分は、いや、自分の身体は祐二とのSEXに満足していないと

香苗は今、女性の身体に生まれて初めて感じているのであった。性的な欲求不満というものを。

香苗 「……ダメ……」

香苗は思わず首を横に振った。

認めたくなかったのだ、そんな風に夫のSEXに不満を抱き、身体を発情させている自分を。

そして香苗は今心の中で闘っていた。

どうしようもない程に自身の股間に手を伸ばしたくなっている自分と。

香苗 「……ァァ……」

自分の意思とは関係なく、頭の中に淫らな妄想が勝手に拡がっていく。

……イヤ……ダメよ…ダメ……

拒否すればする程、駄目だ駄目だと自分に言い聞かせる程、なぜかそれはエスカレートしていってしまう。

香苗の脳内に拡がっていく妄想は徐々に鮮明な映像に変わっていく。

そしてその映像の中に今ハッキリと1人の男の姿が現れたのであった。

香苗 「……ゴクッ……」

その瞬間思わず生唾を飲み込んだ香苗。

香苗の頭の中に現れた男、それはもちろん夫の祐二ではない。

祐二よりも大きく逞しい肉体、あのイヤらしい目付き、言葉……何かは分からないが、明らかに同じ男性でも祐二からは感じない何かを持っているあの男。

そう……それは中嶋だ。

中嶋が頭の中で香苗に声を掛けてくる。

中嶋 『どうしたんですか奥さん、そんな顔して……』

香苗 『ぇ……?』

中嶋 『へへっ……惚けたって俺にはすぐに分かるんですよ、奥さんが今何を考えているのか。』

香苗 『な…何を言ってるんですか……』

中嶋 『奥さん…ホントは凄くエッチなんでしょ?俺奥さんの顔を一目見た瞬間に分かりましたよ。あ〜この女エロいだろうなぁ……飢えてるんだろうなぁ……てさ。』

香苗 『……イヤ……』

中嶋 『奥さん正直に言ってくださいよ、いつも我慢してたんでしょ?旦那との退屈なSEXに』

香苗 『……そんな事……』

中嶋 『ほら、今だって顔に分かりやすく書いてあるじゃないですか。私は欲求不満な女ですってさ。』

香苗 『……』

中嶋 『いいんですよ奥さん、俺の前では本性を剥き出しにして淫らになっても。』

香苗 『……中嶋さん……』

中嶋 『ほら…我慢しなくていいんです。』

香苗 『……ン……』

中嶋 『そう、手を奥さんの一番エッチな所へ……思う存分気持ち良くなればいいんです。』

香苗 『ハァ……ァァ……』

香苗は妄想の中にいる中嶋の指示通りに自ら手を寝間着の中、疼いて疼いて仕方ない秘部へと持っていってしまう。

……もう……ダメ……我慢できない……

クチュッ……

指先に感じた湿った感覚、香苗のアソコは自分でも信じられない程濡れていた。

その原因が今香苗の頭の中にいる男の存在にあるという事は、香苗自身も疑いようの無い事実であった。

香苗の身体は中嶋に濡らされていたのだ。

17

……ハァ……こんなに……

自分の愛液に濡れた指先を火照った表情で見つめる香苗。

そしてゆっくりと目を閉じ、再びその手を下へと移動させる。

明かりを消し薄暗くなったリビングのソファで、香苗は本格的な自慰行為を始めたのだ。

香苗 「……ン……ァ……ハァ……」

夜中のリビングに小さく響く、香苗の湿った声と息遣い。

中嶋 『そうです奥さん…ほら、空いてる方の手で胸も揉んでみたらどうです?俺に激しく揉まれるところを想像してみてくださいよ。』

妄想の中で耳元に囁いてくる中嶋の言うとおりに、香苗は片方の手を自身の胸の膨らみへと移動させる。

寝間着のボタンを外し、乳房を露出させると、先程祐二の前で裸になった時とは違う興奮を感じた。

それはここがリビングだからなのか、それとも妄想の中に中嶋が居るからなのかは分からない。

香苗 「……ンッ……」

白く柔らかな乳房をゆっくりと揉み始める香苗。

中嶋 『乳首も……勃起させるともっと気持ちよくなりますよ。』

香苗 「ン…ハァ……」

乳首を人差し指と親指で摘まんだり転がしてみたり、すると香苗の乳首はあっという間に固くなり勃起する。

胸と股間にそれぞれ手を伸ばし、淫らに性感帯を刺激する人妻。

夜中の薄暗いリビングで発情したメスの姿を露わにした人妻。

香苗 「ァ……ン……ハァ……」

愛液が付着しヌルヌルと滑りのよくなった指で特に敏感な陰核を刺激してみる。

香苗 「…アッ……」

触った瞬間、香苗の口から思わず声が漏れる。

香苗の自慰行為は主にその陰核への刺激によるものだった。

自分の身体の中で一番はっきりとした快感を感じられる場所であるクリ○リス。

香苗はそこを集中的に刺激し続ける。

香苗 「ン……ァ……ン……ン……」

中嶋 『へぇ〜奥さん、クリが好きなんですかぁ、ヒクヒクしますよ?イキそうなんですか?』

イキそう……?

香苗は昨日聞いてしまった恭子の喘ぎ声を思い出した。

……アッアッ…ンーー……アッアッイクッ……イクッ……ンァアアッ!!……

あんなに切羽詰った声。いや、あんなに気持ち良さそうな声を上げていた恭子。

香苗は今までの人生で性的な快感絶頂を経験した事がなかった。

それは高校時代に初めて覚えた自慰行為でも、そして今まで付き合った恋人や今の夫・祐二とのSEXでも。

……イクのってどんな感じなんだろう…そんなに気持ちイイの……?

今までの自慰行為でも身体が熱くなって、何かが近づいてくる感覚はあった。

でもなんだかそれを迎えてしまう事が、頂に達してしまう事が怖くていつもできなかった。

中嶋 『イッた事がないんですか奥さん、では今日はイクところまで刺激してみましょう。』

香苗 「ハァ……ァァ……」

中嶋 『怖くないですから大丈夫ですよ、凄く気持ちいいですから。』

香苗 「……ん……」

中嶋 『ほら、手をもっと激しく動かして、乳首も少し痛いくらいに摘んで…そうです…イクまで止めちゃいけませんよ。』

香苗は妄想の中の中嶋に煽られながら、自分の身体を刺激する手をより激しく、より淫らにしていく。

身体がどんどん熱くなっていくのが、そしてあの頂が近づいてくるのが、今まで経験した事がないにもかかわらず本能的に分かる気がする。

香苗 「ン……ァ……ハァ……アッ…ン……」

寝室に祐二がいる事も忘れて、快感に浸る香苗。

夢中になっているのだろう。ソファの上で乳房を曝け出し、股も普段の香苗では考えられない程だらしなく開いている。

今自分がどれだけ淫らな格好をしているのか、香苗は気付いていない。

中嶋 『……イヤらしいですねぇ奥さん……』

ピチャピチャピチャ……

香苗 「ハァ…ンン…ン…ンー……」

ついには大量に溢れ出した愛液が指の動きに合わせて音を立て始めた。

そんなイヤらしい粘着質な音も、今の香苗にとっては興奮の材料にしかならない。

無意識の内にわざと音が鳴るように指を動かしている自分がいる。

ピチャピチャピチャ……

香苗 「ああ……ハァッ……ハァ……ンン……」

気持ちが高ぶり、声も自然と大きくなっていく。

中嶋 『もうイキそうなんですね?指は止めないで、そのままイってしまいましょう。ほら、さらに激しくして……もっとです、もっと激しく。』

香苗 「ああ……ハァン……アッアッ…ンーー…」

絶頂はもう目の前まで来ている。

初めての経験という恐怖から、一瞬指を止めてしまいそうになった香苗だったが、なぜか頭の中の中嶋の声に従ってしまう香苗は指を止める事ができない。

……ああ……もうダメ……もうダメッ……

ソファの上で目を閉じたまま身体を仰け反らせるようにして顔を天井に向ける香苗。

気持ちよすぎる快感がもうその決壊を向かえそうだ。

中嶋 『イキそうでしょ?イキそうなんだろ奥さん?イク時はイクって言うんですよ、昨日の恭子のように……言えばさらに気持ちいいですから……さぁ、思う存分イってください。』

クチュクチュクチュチュクチュ……!

香苗 「アア……ンッンッンッ…ハァァァ!」

身体の奥から吐き出すような喘ぎ声がリビングに響く。

ジェットコースターで一番高い所へ到達し、そこからグワンッと身体が一気に真下へ向かっていくような感覚だった。

身体をさらに仰け反らせ、ソファから腰を大きく浮かせる香苗。

そしてついに、

香苗 「ハァァンッンッンッ……ああ!……イッ……イクッ……アンッ!……」

ビクビクビクビクビクン……!!!!!

真っ白になる脳内、震える身体、痺れる感覚、そして…信じられない程甘い快感が香苗の全身に広がる。

こうして香苗は、妄想の中の中嶋に誘導されるようにして、人生初の快感絶頂を迎えたのであった。

18

祐二 「じゃあ、行って来るわ。」

香苗 「うん、いってらっしゃい。」

朝、仕事に向かう祐二をいつも通りに見送った香苗。

笑顔で見送ったものの、祐二が出て行くと香苗はすぐさまその場で欠伸(あくび)をしてしまった。

完全に睡眠不足だ。2日続けての夜更かしが原因である。

香苗 「……はぁ……」

そして欠伸をしたかと思えば、今度は深いため息が口から漏れる。

キッチンに戻って朝食で使った食器を洗いながら、香苗は同じようなため息を何度も出していた。

その原因はやはり、昨日夜中に自分がしてしまった事だ。

夜中に1人でリビングでした自慰行為。

昨日はなぜか信じられない程興奮している自分がいて、女性として初めての快感絶頂も体験してしまった。しかも夫・祐二とのSEXの後にだ。

身体の中心を突き抜けるような刺激的な快感。

これがイクという事なんだと、その女性だけが経験できる快楽に悦びを感じている自分がいて、そして素直にイク事は気持ちイイのだと全身をもって感じた。

絶頂の余韻に身体を震わせながらそんな事を本能的に感じていた香苗。

しかし、その後に香苗を襲ってきたのは強烈な罪悪感と後悔だった。

香苗は真面目な女性だ。

妄想の中とはいえ、祐二を裏切ってしまった自分が許せなった。

香苗は妄想の中であの男、中嶋の声によって人生初の快感絶頂へと導かれたのだから。

夫以外の男性に性的な感情を抱いてしまった自分が情けない。

自分はそんなにだらしない女だったのかと、心の中で強く自分を責めた。

その後しばらくソファの上で泣き続けた後、香苗は祐二がいるベッドの中に戻った訳だが、仕事に疲れてグッスリ眠っている祐二の顔を見ると余計に辛かったし、今朝の祐二が仕事へ向かう姿を見るのも辛かった。

……祐二は一生懸命私のため、家族のために頑張ってくれているのに……

そんな強い罪悪感と後悔を感じる中で、香苗は強く心に決めるのであった。

もうあんな裏切り行為はしたくない、いや、絶対にしない。

心の中だけでも他の男性の事を考えるなんて、そんな事はもう二度とあってはいけない。

……私は祐二の妻で、祐二は私を愛してくれてるし、私も祐二を愛してるんだから……

祐二を愛してる……それは香苗の心に確かにある揺ぎ無い気持ち。

それを再確認した上で、罪悪感や後悔が大きかった分、香苗のその決意は固いものであった。

そう……少なくともこの時は香苗の決意は相当に固いものであったのだ……この時は……。

朝の洗濯という仕事を終えた香苗は少し仮眠を取る事にした。

昼間から寝てしまうような主婦にはなりたくないと思っていた香苗だったが、今日は別だ。

少しでも睡眠をとらないと晩御飯の仕度にも支障がでそうだし、今日は食材の買出しや祐二に頼まれている銀行の手続きにも行かないといけない。

こうやってまた家事に集中できる生活が戻ればあんな事はきっとすぐに忘れられる。香苗はそう考えて気持ちを切り替える事にした。

お隣でせっかく友達になれた恭子だったが、もし次に中嶋が来るような機会にはしばらく参加しないでおこうと思った。

中嶋という男をそんな風に変に意識する事自体間違っているような気もしたが、よくよく考えてみればみる程、やはり香苗は元々あんな風にセクハラ紛いの言葉を女性に対して平気で掛けてくる男性が好きではなかった。

祐二もしばらく仕事で忙しいと言っていたし、恭子だって同じように忙しいだろう。どうせそんな機会しばらく無いとは思うが、もし誘われてもやんわり断ればいい。

そんな風に自分の中で考えをまとめ、ある程度気持ちを落ち着かせる事に成功した香苗は、目覚まし時計をセットして仮眠のためベッドに入った。

……大丈夫、すぐに忘れられるわ…ううん、もう気にしてないんだから……元に戻ろう……

ベッドの中で目を閉じ、そう何度も自分に言い聞かせる事で安心できたのか、香苗はすぐに眠りの世界へと落ちていった。

安心という感情は良質な睡眠のために絶対に必要なもの。

大きな後悔から、なんとかある種の安心を生み出す事ができた香苗は、気持ちよく眠りの世界に浸っていた。

しかしこの後、香苗は思わぬ形で眼を覚ます事になる。

19

「え〜スゴ〜イ!ホントにいい部屋じゃん!」

「だろ?ここ昼間は俺の自由に使えるからよ。」

微かに聞こえる、男女の声。

せっかくよく眠っていたのに、どうしてこんなに小さな声が耳に入ってきてしまうのだろう。

「いいなぁ私もこんな部屋に住んでみた〜い。」

「ハハッだったら金持ってる男でも捕まえるんだな。」

どこかで聞いた事のある声。

香苗 「……」

まだ半分眠りの中、ボンヤリとした頭で香苗はその声が誰のものかを思い出そうとしていた。

……祐二……じゃない……祐二の声はもっと安心できる声だもの……

……じゃあ誰なの?……何……この感じ……

なぜかこの微かに聞こえる声に集中してしまう香苗。

香苗 「……ん……」

そして香苗はその気に掛かる声のせいでついに目を覚ましてしまう。

そっと目を開け、ベッドから顔を上げる香苗。

時計を見るとまだ昼前、あと1時間くらいは眠っている予定だったのに。

「へぇ〜その人トミタで働いてるんだぁ、じゃあエリート?よくそんな人をモノにできたね。」

「そういう女程普段から色々と我慢して溜め込んでるからな。金持ってるだけじゃなくてそいつ結構いい身体してるしよ、最近の女の中じゃ1番だな。」

「え〜じゃあ私はぁ?ていうか英治って最低な男ね、フフッ……」

声は微かに窓の外の方から聞こえる。

香苗 「……中嶋さんの……声…?」

隣のベランダで話をしているのか、それとも窓を開けたまま大声で話しているのか。このマンションはそんなに壁が薄くはないのだから。

声は中嶋のものともう1人、女性の声が聞こえるが、それは声質からして明らかに恭子のものではないように思えた。

……恭子さんは仕事のはずなのに、どうして中嶋さんがいるの……

そんな事を考えながらゆっくりとベッドから起きて寝室からリビングの窓の近くまで歩いていく香苗。

無意識の内にもっとその声がハッキリと聞こえる場所へと向かってしまう。

……この女性の声……誰なの?

初めて聞く声だし、それにその言葉使いなどから考えると随分と若い女性なのではないかと香苗は思った。

香苗 「……。」

香苗は窓の鍵をゆっくりと下ろして、窓を音がしないようにそっと数cmほど開けた。

寝る前にもう中嶋の事は気にしないようにと心に決めていたはずだったのに、まだ眠りから覚めたばかりの香苗は、ボンヤリとしたままそんな事は考えいなかったのかもしれない。
ただ、なんとなくこの女性の声が気になっていたのだ。

窓を開けた事で声はよりハッキリと聞こえるようになった。

中嶋 「まぁ正直恭子にも最近飽きてきたけどなぁ、でもアイツ金持ってるからなかなか捨てれねぇんだわ。」

「フフッ…ホント悪い人。」

中嶋 「へへ……でもそんなお前も俺に夢中なんだろ?」

「自惚れないでよ、英治とはこっちだけ……」

中嶋 「そんなに俺のコレが好きか?」

「……うん……」

中嶋 「彼氏のよりもか?」

「……うん……だって、英治って凄過ぎるんだもん。」

中嶋 「今までの男達と比べてもか?」

「うん…ダントツで……だから……ねぇ…」

中嶋 「おいおい、もう我慢できねぇのかよ、仕方ねぇなぁ。」

いつの間にか先日と同じように隣から聞えてくる声を盗み聞きしてしまっている香苗。

窓の近くにしゃがみ込んで耳を少し開けた窓の外へと向けている。

胸がドキドキと高鳴って、先日の記憶が蘇ってくるようだった。

……何…してるの…恭子さんの部屋で……

「うん……我慢できないよ…だって英治とは久しぶりだし……」

中嶋 「ずっと彼氏ので我慢してたのか?」

「もぅ……彼氏の事は言わないで……」

中嶋 「俺の代わりをできる奴はそうはいないからなぁ。」

「……なんかもう別れようかぁって最近思ってるし……」

中嶋 「SEXに満足できないから別れますってか?エロい女だなぁお前も。」

「……だってぇ……」

中嶋 「フッ…でも別れるなよ、これは俺の命令だ。人の女じゃないとあんまり興奮しないんだわ俺。」

「もぅ……ホント変態だよね、英治って……」

中嶋のその言葉を聞いて香苗は胸をつかれたような思いになった。

香苗 「……」

……人の女……

自分の事を言われた訳でもないのに、香苗がその言葉に反応してしまうのは、『人の女』という条件に既婚者である自分は該当してしまっているからかもしれない。

20

少し静かになって隣の雰囲気が一気に変わった事が分かった。

「ン……ァ……ン……」

微かに聞こえる女性の吐息。

男女2人が何かを始めた事は確かであったし、何を始めたのかは容易に想像できる。

香苗 「……ゴクッ……」

思わず生唾を飲み込む。

先日と同じように、またも隣の部屋の世界へとのめり込みそうになる香苗。

しかしふとした瞬間、香苗は一瞬我に返った。

……はっ……わ、私……何やってるのよ…またこんな盗み聞きみたいな事……

自分がしている他人の生活を盗み聞くという普段では考えられない異常な行動に、香苗は今再び気付いたのだ。

……ダメ……ダメよ……

香苗は何度も頭を横に振り、心の中で自分にそう言い聞かせると、そっと立ち上がり開けていた窓をゆっくりと閉めた。

窓を閉めたら殆ど声は聞こえなくなったが、よーく耳をすますと微かに聞こえるような気もする。

……もう気にしないって決めたんだから……騒音って程うるさい訳でもないし……気にしなければ聞えないはずよ……

部屋の時計を見ると、もう買い物に出掛ける予定の時間だ。

香苗はお茶を一杯飲み落ち着きを取り戻すと、出掛ける準備を始めるのであった。

香苗 「中嶋さんってやっぱりああいう人だったのね、他の女の人を恭子さんの部屋に連れ込むなんて最低だわ。」

車を運転しながら運転席で香苗はブツブツと独り言を呟いていた。

それにその様子はどこか怒っているようにも見える。

香苗 「それに恭子さんが可哀相だわ……あんな……」

でもアイツ金持ってるから捨てれねぇんだよなぁ

香苗 「……さいっ低!!最低っ!女の敵よ!あんな男。」

どうやら冷静さを取り戻してからは、中嶋が言っていた言葉を思い出し、それに対して怒りが収まらないらしい。

そして同時に香苗は自分自身にも腹が立っていた。あんな男の事を考えて恥ずかしい事をしてしまった自分に……考えれば考える程腹が立つ。

香苗 「恭子さんに…教えてあげた方がいいのかしら……」

恭子さん、あなたの彼氏…中嶋さん浮気してるわよ、しかも他の女の人を連れ込んでるわよ…

香苗 「……はぁ…でもそんな事簡単には言えないわ、きっと恭子さんその事知ったら深く傷つくもの。」

先日の食事会で恭子が楽しそうに、幸せそうに中嶋と話していたのを思い出すと、心が痛む。

そしてそんな恭子を裏切っている中嶋への嫌悪感がどんどん増してくる。

香苗 「どうしたらいいのかしら……友達としてほっとけないわ。」

香苗はそんな風に頭を半分抱えたように悩みながら買い物をしていた。

せっかくできた大切な友人。恭子が隣に引っ越してきてくれてどんなに嬉しかったことか。

あんなに礼儀正しくて優しい恭子…しかし、そんな恭子の相手が中嶋のような男とは、やはりどうしても納得できない。

……同じ女性として尊敬さえしていた恭子さんがあんな男に騙されてるなんて……

人は誰にでも欠点はある。

一見完璧に見える恭子も、男性を見る目はあまり無かったという事だろうか。

なんにしても、やはりこのまま中嶋がしていた事を友人として見過ごしたくはなかった。

香苗 「今夜、祐二に相談してみようかな……」

買い物を終えた香苗はマンションの地下駐車場に車を止めて、両手に買い物用バッグを抱えながらエレベーターへと向かった。

……そういえば祐二、今日も遅くなるかもしれないって言ってっけ…早く帰ってきてくれるといいなぁ……

なんとなく今日は早く祐二の声が聞きたい気分だった。

それは午前中にあんな事があったからだろうか。

自慰行為の罪悪感を感じてから、香苗の心の中では逆に夫・祐二との愛を確かめたいという気持ちが沸きやすくなっていたのかもしれない。

そんな事を考えながらエレベーターを待っている香苗。

しかしその時だった。

香苗 「………?」

ふと、香苗は背後から人の気配を感じた。

中嶋 「あれぇ?奥さん!ハハッ偶然だなぁ!買い物の帰りですかぁ?」

その声に驚くようにして振り返る香苗。

香苗 「……な、中嶋さん!?」

香苗の表情は明らかに動揺しているようだった。

しかしそれは仕方のない事なのかもしれない。
振り返った香苗の目の前には、あの中嶋がニヤニヤとイヤらしい笑みを浮かべながら立っていたのだから。

【寝取られ】男勝りの嫁は友人夫婦の淫乱ペットだった 【裏切り】

嫁と結婚して10年ほど経ち、子供も小学生になった。
一つ年上の嫁は、サバサバした性格と男勝りな性格もあって、米倉涼子っぽい感じだ。
もっとも、あれほどの美人ではないのだけど、俺には過ぎた嫁だと思っている。

体育系の大学で陸上部だった嫁は、今でも細見に見える体の割に筋肉もあり、けっこう良いスタイルだ。
胸は大学の現役時代は小さめだったが、競技を止めて多少太ったのと、子供を母乳で育てたこともあって、けっこう巨乳になった。
ウエストがくびれてての巨乳なので、かなりセクシーだと思う。

そして、体育系の大学の陸上部だったので、モロに肉食系だ。
肉食系と言うよりは、肉食と言い切っても良いくらいな感じだ。
そして俺は、もろに尻に敷かれている。

涼子(仮名)との出会いは、合コンだった。

嫁は肉食だったのでよくコンパをしていたらしい。
俺は運動が苦手で、映画や読書が好きな今で言うと草食系だったけど、たまたま人数あわせで呼ばれた合コンだった。

なよっとした俺のことを、初めはモロに嫌っている感じだった嫁だが、生まれつきなぜか酒だけは強い俺がガンガン飲むのを気に入ったようで、無理矢理メルアド交換をさせられた。

それからは、半強制的に飲みに誘われて、二人でよく飲んだ。
『もっとシャキッとしろ!』
『女かよ!』
こんな事を良く言われながらも、けっこう二人で過ごすことが多くなった。
『たまには運動しろよな!』
などと言いながら、ボーリングやスケートなどに誘われたり、アレ?コレってデート?と思うような感じになってきた。

短髪で日に焼けすぎな嫁と、病的に見えるくらい色が白い俺が並んでいると、オセロみたいだった。

あるとき二人で飲んでいるときに、思い切り肩をバンと叩かれながら
『そんなだから、いつまで経っても彼女出来ないんだよ!』
などと笑われながら、けっこう遅い時間になっていた。

俺は、本気半分、冗談半分で
「もう遅いし、俺の部屋で飲む?」
と言ってみた。
『あ? あぁ、、うん、、 そうするか、、』
いつもの男勝りな顔が消えて、一瞬少女みたいな顔になった。
だけどそれも一瞬で、
『酒は? 何がある?』
などと言って、家にあるカクテルの缶のヤツとかを言うと
『なんだそりゃ。女みたいなの飲むなよ。』
と、笑われた。

コンビニで酒を買って俺の部屋に行き、
『へぇ、、綺麗にしてるんだ。私の部屋も掃除してくれよ。』
などと笑いながら言われた。
そして飲み始めて、楽しく話していたが、ふと嫁の言う女みたいなカクテルの缶の酒を開けて、それを嫁に渡しながら
「たまにはこう言うのもどう?意外と美味いよ。」
と言ってみた。
『そんなナヨッとした女みたいなヤツ、甘いだけだろ?』
と、いつもの感じだった。
「涼子さんも、可愛い女の子じゃないですか。似合いますよ。」
と言ってみた。
『ば、馬鹿なこと! 調子狂うだろ!?』
と、顔を赤くして言う嫁。俺はこの時に、涼子のことを好きになったと思う。

そのまま抱きしめてキスをした。
驚いた顔になった嫁だが、俺が舌を差し込むと強烈に舌を絡ませてきた。
俺が始めたキスだったはずが、いつの間にか嫁が男みたいに俺の頭を両手で持ちながら、舌でガンガンかき混ぜていた、、、

『なんだよ、、 男らしいとこあるんじゃねーかよ、、』
ボソッと言う嫁。妙に照れた顔になっている。
「涼子さん、いま彼氏居ないんですよね?俺と付き合って下さい!」
ストレートに言った。
『わ、私はもう付き合ってるつもりだったけど?』
この言い方が、いまでも思い出せるくらい可愛かった。

思わず嫁を抱きしめてキスをして、
「涼子さん、可愛い。」
そう言った。嫁は照れた感じで
『りょ、涼子で良いよ、、、』
なんて言ってきた、、、

そしてこの日のうちに結ばれて、本格的に付き合い始めた。
そして嫁が先に卒業して、スポーツメーカーに就職して、俺も1年遅れて卒業して、商社に就職した。

結婚して子供も出来て、家も買った。
相変わらず男っぽい嫁で、俺はメチャメチャ尻に敷かれているが、幸せそのものだった。
嫁はいまは今は専業主婦だが、適度に運動もしているので、35歳には見えないくらい若々しい。

今日は子供が寝た後に、嫁の後輩の真奈美ちゃんと、俺の後輩のタカと4人で麻雀をやっていた。
ちょくちょく4人で集まって、低いレートで遊んでいる。どんなに負けが込んでも、せいぜい1万程度しか動かないレートなので、ホントに遊びといった感じだ。
真奈実ちゃんは、33歳で子供も二人居る。真奈実ちゃんの旦那は、嫁と同期だ。投擲をやっていた人なので、室伏みたいなリアルゴリラといった感じの人だ。
真奈実ちゃんは、体育会系には見えないロリ美少女といった見た目なので、旦那さんとは美女と野獣みたいな感じだ。旦那さんは麻雀が出来ないのでこの集まりには来ないが、たまに嫁と真奈実ちゃんと4人で飲んだりする。見た目と違って、優しい人だ。

俺の後輩のタカは、29歳の独身で、雰囲気イケメンというヤツだ。だけど、ナヨッとしている感じなので、嫁にも真奈実ちゃんにもいじられている感じだ。

いつも楽しく飲みながら打っているのだけど、最近ちょっと感じが変わってきた。

真奈実ちゃんの旦那と、嫁の間に何かあったんじゃないですか?みたいなことをタカが聞いたのがきっかけだった。

『別にないよ。くだらないこと聞いてないで、早く切りな。』
と、とりつく島もない嫁。
だけど、真奈実ちゃんがニヤニヤしている。
「アレ?やっぱあったんじゃないっすか?」
それを見てタカが調子に乗って聞く。
『うるさいなぁ。真奈美も、笑ってんじゃないよ!』

確かに、真奈実ちゃんと真奈実ちゃんの旦那と嫁と俺の四人で飲んでいるときに、嫁とゴリさん(真奈実ちゃんの旦那のあだ名)が親密だと思ったことは沢山あった。だけど、男と女と言うよりは、男同士の友人といった感じだったので、変な風に疑ったことはなかった。
だけど、ムキになる嫁が怪しくて、俺もおもわず聞いた。

『別に、昔の事なんてどうでも良いいだろ?』
と、暗に認めるような発言をした。
俺は、嫁の過去のことは教えてもらっていない。元彼のことは聞いてもはぐらかされてきたし、俺も強くは聞けなかった。
俺としたときに、処女じゃなかったのだけは間違いないし、コンパしまくっていたようなので、それなりに経験人数は多いだろうなくらいに思っていた。

だけど、ここまできたら聞きたくなり、しつこく聞くと
『じゃあ、あんたが勝ったら教えてやるよ。』
と言われた。麻雀は俺が一番下手で、嫁がぶっちぎりに強い。真奈実ちゃんも可愛い顔に似合わず相当強く、かなり落ちてタカ、そして俺が一番下という感じだ。

それから、俺のがんばりが始まった。色々と本を読んだりネットで勉強したが、なかなか上手く行かない。
タカを抱き込もうと思ったが、嫁に読まれていて、タカにも勝ったらご褒美あげると言ってアメをぶら下げた。

するとタカも必死で打つようになり、もともと才能もあったのか、たまに勝ったりするようになった。

ただ、ご褒美と言っても、嫁がタカの肩を揉んだり、体育会系仕込みのマッサージをしたりする程度だったが、タカも増長してきた。

今日もタカが勝ち、
「じゃあ、今日はここにチュッてして!」
と、頬にキスを要求した。
『調子に乗って、、、  まぁいいや、、』
そう言うと、タカの頬に唇をつけた。
だが、チュッと短くではなく、思い切り吸い始めた。
最初は喜んでいたタカだが、
「痛い痛い!もう、良いですって!いたたた!」
と、大騒ぎをした。

それでもしつこく吸い続けて、嫁が口を離したときには、頬に目立つキスマークがついていた、、、
それを見て笑う真奈実ちゃん。
俺も笑いながら
「明日、絆創膏貼ってけよ。」
などと言った。
そんな感じで楽しく過ごしていたが、本当に俺はなかなか勝てない。
嫁の過去が知りたいと言うだけで頑張っているけど、本当に、嫁と真奈実ちゃんは強い、、、

今日も真剣に打っていたが、結局最後に俺がタカに振り込んでしまった、、
逆転でトップになったタカ。

『あんたが振り込むなよ。私がどうなっても良いの?』
と、嫁ににらまれる。

「へへ、、じゃあ今日は、背中洗って下さい!」
『はぁ?一緒に風呂入れって?殺すよ。』
嫁が半ギレで言う。
「イ、イヤ、水着で良いんで、、、」
しどろもどろになりながらも、言葉を引っ込めないタカ。
意外と男らしいのかもしれない、、、

「せんぱい、勝負は勝負ですよ。それぐらい、いいんじゃないですか?」
真奈実ちゃんがニヤニヤしながら言う。
『うぅ、、 わかったよ、、、 チッ、、』
舌打ちをしながら、二階に上がる嫁。

「俺、殺されますか?」
怯えた感じのタカ。
「いやいや、お前って、意外と根性あるよな。」
俺が褒める。
「いいの? 先輩にそんなことさせて?」
けしかけといて真奈実ちゃんが俺にそんな事を言う。
意外と小悪魔系なのかも知れない、、

「まぁ、勝負だし、、、仕方ないんじゃん?」
俺が少し動揺しながら答えるのと同時に、嫁が二階から降りてきた。

嫁は、夏に着ていたビキニの水着を身につけて降りてきた。
やっぱり、嫁はハンパなくスタイルがいい。
くびれたウエスト、微妙に腹筋も見えている感じだ。
そして、細く見える体の割に大きな胸、、、
細いだけじゃなく、筋肉の筋も見え隠れする長い足。

リビングで、一人だけ水着姿というのは違和感が凄い。
それに、場が妙にエロい空気になる、、、

「うわっ!スゲぇ体、、 考えてみたら、俺水着ないんで、またにします、、、」
タカが、嫁の体を見てひるんだように言う。
『はぁ?全裸になれよ。恥ずかしがってんなよ!』
と言って、タカの耳をつかんでひっぱっていく。
「イタタタッ!」
情けない声を上げながら引っ張られるタカ、、

そして、風呂に消える二人、、、

真奈実ちゃんと二人きりになり、ちょっとドキドキした。
嫁とはまったくタイプが違う彼女は、可愛らしくて女らしい。
「行っちゃったね。先輩、相変わらず良い体、、、 羨ましいなぁ、、」
「イヤ、真奈実ちゃんだって、良いスタイルだよ。」
嫁よりは丸いフォルムだが、太っているわけでもなく、良いスタイルだと思う。

「おっぱいも小さいし、、 良いなぁ、、先輩のおっぱい、、、」
こんなことを言われて、ドキッとした。
「別に、小さくないと思うよ。」
おっぱいの話になって、照れる俺。

すると、急に俺の手をつかんで自分の胸に押し当てる。
「ね?小さいでしょ?」
そして、そんな事を言う真奈実ちゃん。
慌てて手を引っ込めながら、
「イ、イヤ、、、ちょうど良いくらいじゃない?」
などと、フォローになってないことを言った。
確かに小ぶりだったが、おっぱいを揉んでしまって、ドキドキが止まらない、、、

「ねぇねぇ、ちょっと、、、様子見に行かない?」
小悪魔の顔で真奈実ちゃんが言う。
一瞬、押し倒してしまおうかと思ったが、真奈実ちゃんの旦那が浮かぶ。
あのリアルゴリラを相手に、間男なんてとんでもない、、、
そう思って冷静になった俺は、
「いこういこう!」
と言って、こっそりと風呂に向かった。

真奈実ちゃんは33歳のはずだが、本当にこういうときは無邪気というか、可愛らしい。
男勝りの嫁と接していると、真奈実ちゃんみたいな子にちょっと惹かれる気持ちも起きてしまう、、

そんな事を思いながら、脱衣場に忍び込むと嫁の声が聞こえる。
『だから!隠すなって!別に見やしねーし、、』
「イヤイヤ、背中だけでいいっすから!」
『洗わないけど、見せろよ。』
「なんすか、それ?」
『チェック。』
嫁が笑いながら言っている。

なんか、体育会の嫌な先輩そのものだ、、、
だけど、今風呂の中には全裸のタカと、水着姿の嫁がいる、、、
嫁のことだから、万が一にも変なことにはならないだろうが、それでも胸がざわついた。

『ほぉ、、けっこう使い込んだモノをお持ちで、、』
からかうように言う嫁。
「そ、そんなことないっす!」
『ていうか、なんでおっ立ててるんだよ!』
「そりゃ、涼子さんがセクシーだから、、、」
『先輩の嫁を、そんな目で見てるんだ、、 見損なったよ。』
言ってることはキツいが、嫁はからかうような楽しそうな感じでしゃべっている。
「すいません、、」
『まぁイイや、、 洗ってやるから。』
「ちょっ! ダメですって! そこは自分で!!」
『うっさいわ! 耳痛いだろ!?』
「あぁ、、すいません、、」

『ほら、、じっとしろ、、  へぇ、、意外と、、、これは、、、』
驚くような、感心するような口調で言う嫁。
タカのチンポを洗っているのだろうか?

「先輩、やりすぎ。」
ニヤニヤしながら真奈実ちゃんが言う。

『ほら、終わった、、 後は自分でやりな。』
そう言って、嫁が出てくる気配がしたので、慌ててリビングに戻った、、、

濡れた水着姿で戻ってくる嫁、、、
かなりセクシーだ、、、
『終わったよ! あぁ、疲れた、、 今日はもうお開きにするか!』
嫁のこの言葉で、お開きになった。
タカは風呂から出てくると
「涼子さん、ありがとうございました!」
と、元気いっぱいで礼を言って帰って行った、、、

「じゃあ、俺も風呂入ってくるよ。」
嫁に向かってそう言ったら、水着姿の嫁が俺を押し倒した。
そして、荒い息づかいのままキスをしてきて、口の中をぐるんぐるん舌でかき混ぜられた、、
嫁は、こういった感じで発情すると、止まらなくなる。

俺にキスをしながら、俺の部屋着をむしり取っていく。
ボタンが二つ三つはじけ飛んだが、かまわずに嫁は強引に脱がしていく。

あっという間に俺を全裸に剥くと、嫁は俺のチンポにゴムを付けて、ビキニの下を少しズラして挿入した。
『く、あぁ、、、 んっ! あ、アァッ! アアッ! アァッ!! ンあっ!!』
リビングでセックスになるのはよくあるが、嫁が水着姿というのは初めてだ。
なんか、いつもと違った感じでやたら興奮する。
嫁もいつもより興奮しているのが伝わってくる。

「どうしたの?タカの裸見て興奮した?」
『べ、別に! ただ、したくなっただけだって!』
嫁が動揺するのは珍しい。しかも、妙に照れている感じで、可愛いと思った。

「可愛いよ。」
素直に思ったことを言った。
『うるさいよ!』

そう言うと、嫁はいつものように俺の足を広げさせて、嫁が正常位で俺を責めているような格好になる。
足を広げて抱えられて、まるで俺が女みたいな感じになる。
そして、嫁がチンポを入れているような感じで腰を振り始める。
最近はAVでも逆正常位とか、ちんぐり騎乗位とか言うジャンルがあって、女が腰をガンガン振るやり方も増えているようだ。

こう書くと、俺が情けないみたいに思われると思うけど、やってみればわかるが、メチャメチャ気持ち良い。
何よりも、自分が腰を振らなくて良いので、メチャメチャ楽だ。

そしてわずかにだが、自分がメスになった気持ちも起きる気がする。
ショートカットで、キリッとした顔の嫁なので、余計に俺が雌になった錯覚を起こすのかも知れない。

『気持ちよさそうな顔、、 気持ち良いの?』
腰を男前にパンパン振りながら嫁が言う。
「気持ち良い、、 涼子、、キス、、」
俺がキスを求めると、
『可愛い。』
と、ニヤリとしながらキスをしてくれた。

嫁に口の中をグチャグチャにされながら、なおかつ足を大きく広げたまま、パンパンと腰をぶつけられていると、本当にちょっとヤバい気持ちになってくる。
いつもは責めながらキスをする立場なのに、こんなふうに責められながらキスを受けていると、切ないような何とも言えない気持ちになる。

『ほら、、、ほらほら、可愛い顔、、 声出してみたら?』
そう言って腰を振り続ける嫁も、顔がかなりとろけている。

それにしても、無尽蔵とも思える体力だ。
俺だったら、もう息切れして動けなくなっているところだ。
嫁は、少しもペースを落とさずに俺を逆正常位で責め続ける。

「涼子、、ダメ、、イク、、」
『イッちゃうんだ。ホラホラ、イッちゃうって言ってごらん!』
嫁が、ますますサディスティックに言いながら、腰をより早く振り始める。

「イ、イッちゃう!イクっ!イクっ!!」
言われるままに、女のように叫びながらイク俺、、、

イッている最中に、嫁がキスをしてくる。
これをやられると、本当に幸せを感じる。
たぶん、女もイクときにキスをされると、こんな風に幸せを感じるんだろうなぁと思いながら、最後の一滴まで搾り取ってもらった。

「ゴメン、、また俺だけイッて、、」
申し訳ない気持ちで謝ると
『気にしないでいいから!可愛いイキ顔だったよ。』
そう言って、良い笑顔で笑ってくれた。

だけどここで終わらず、嫁はビキニの下を脱ぐと、そのまま俺に顔面騎乗してくる。
『ほら、さっきまであんたのが入ってたところ、ちゃんと舐めなよ、、』
そう言って、顔面騎乗しながらも、俺が舐めやすいように少し腰を浮かす嫁。
俺は、夢中で嫁のアソコを舐める。
大きく肥大したクリをペロペロと舐めながら、手も伸ばして嫁の乳首も触る。
『そう、、あ、あぁ、、、 もっと、、強く、、あっんっ!! あぁっ!!』
どんどん高まる嫁。

そして、俺が舐め続けると
『あっ! んんっ!! んーーっ!!!』
とうめいて、体を震わせる。
出来れば、俺が普通のセックスでイカせたいのだけど、セックスで俺がイカされた後に、こうやって舐めてイカせるのがほとんどだ、、
「イケた?」
俺が嫁を見上げながら聞くと、
『イッてない。こんなのでイクかよ、、 ほら、今度はあんたが腰振れよ。』
嫁が四つん這いになって、2回戦目を促してくる。
正直、1回でもう無理な感じなのだが、このまま2回戦3回戦と強制的にやらされる、、、

こんな感じで、俺達のセックスは嫁が主導で、嫁が責める立場で、嫁が俺をイカせる感じが多い。
だけど、俺は満足しているし、嫁もそうだと思っていた。

そして麻雀の方は、俺が勝てない事は変わらず、嫁と真奈実ちゃんばかりが勝ち、まれにタカが勝つという感じのままだった。

この前タカが勝ったときは、
「じゃあ、膝枕で耳かきしてもらっていいですか?」
と、タカが言うと
『はい、どーぞ。』
と、すぐに嫁が正座をした。

「いや、、そのスエットじゃなくて、、、生足で、、、」
『あぁ?』
キレ気味で嫁が言うが、
「先輩、勝負、勝負。」
と、真奈実ちゃんが笑って言う。
嫁は、普段家では上下スエットだ。
外に行くときもパンツスタイルがほとんどで、スカート姿は1年くらい見たことがない。

『わかったよ、、仕方ないな、、』
嫁はそう言うと、スルッとスエットの下を脱いだ。
俺もタカも呆気にとられたが、嫁は平然とした顔で正座をして
『ほら、、、乗せろ!』
そう言って、タカの頭を膝の上に載せた。
そして、すぐに耳かきを始める。

タカは嫁に対して後ろ向きなので、下着は見えていないが、生足の感触を充分に楽しんでいるような顔で
「すべすべっすね。綺麗な足、、」
そう言って、嫁の膝のあたりを撫でると
『あんた、耳に突っ込まれてるのに、いい度胸だよ。耳潰すぞ、、』
嫁が低い声で言うと、すぐに手を引っ込めて
「すいません、、、」
と、怯えた感じで謝るタカ、、、

それにしても、凄い光景だ、、、

嫁が下半身下着姿で、他の男を耳かきする、、、
何とも言えず、うずくような、切ないような、不思議な気持ちになる、、、

嫁は、シンプルな下着しか着ない。シンプルというと聞こえがいいが、まったく色気のない下着と言うことだ。
無印良品みたいな感じの、エロさとは縁遠い感じの下着だ。
だけど、それにしてもこの状態はやりすぎだと思う、、、

『ほら、反対側!』
嫁が、片耳の処理を終えてそう言う。
ドキドキしながら成り行きを見ていると、タカが嫁の下着を見ないように気を使い、体をクルッと反転させるのではなく、体ごと水平方向に反転しようとした。
『何やってんだよ、遅い!』
その動きを、モタモタしていると思ったのか、嫁がタカをぐるっと反転させた。

すると、嫁の目の前には嫁のショーツがあり、丸見えになっている状態だ、、、
嫁の下着姿を見られるというのは、妙に焦燥感がある。
俺だけしか見られないはずのモノを、他人に見られるというのは、ショックも大きい、、、

「可愛いパンツですね。」
まったく空気を読まずにタカが言う。
すぐに、
「イタタタッ!!!」
タカが叫ぶ。

『マジ、突っ込んで脳みそかき混ぜようか?』
嫁が低い声で言う、、、
「ごめんなさい、、、」
タカが真剣に謝る、、

このやりとりを、真奈実ちゃんと二人で、顔を見合わせながら笑って見ていたが、心はざわざわしたままだった。

そして耳かきも終わり、お開きになり真奈実ちゃんとタカは帰っていき、嫁と二人になると、俺は嫁に抱きついて押し倒した。

タカに下着姿を見られたことで、嫉妬心に火がついたのかも知れない。
いつもはやらないような行動だが、嫁を荒々しく抱きしめて、ソファに押し倒した。
『どうした? なに興奮してんの?』
嫁が、ちょっと驚いた顔で聞いてきた。
「タカに見られて、、、、涼子も興奮したんだろ!?」
俺はそう叫ぶと、嫁のスエットの中に手を突っ込んだ。
そして、ショーツの中に手を突っ込み、アソコをまさぐると、すぐに指に嫁のあふれそうな蜜が触れた。

『ア、んっ! んんっ!!』
嫁がいつもと違って、妙に可愛らしく声を上げる。
「やっぱり凄い濡れてる、、、 可愛い声まで出して、、、」
慣れないことを言ってちょっと緊張したが、嫁は頬を赤らめて
『そ、そんな事ない、、よ、、 ウゥあぁっ!』
と、いつもの余裕がない感じで、可愛らしかった。
調子に乗って、指を嫁の膣内に入れてかき混ぜるようにすると
『ちょ、ダメっ、、 抜いて、ぇ、、、 あ、ひぃあぁ、、、んんっ!!』
俺の責めで、こんなにも女っぽくあえぐことは今までなかったので、新鮮で、嬉しくて、ついつい調子に乗ってしまう。

「可愛い声出てるよ、、 気持ち良いの?」
少し声が震えながらもそう聞くと
『う、うるさいっ! そんな事、、ア、あぁっ! クッつぁぁ、、』
と、強気なことを言いながら、可愛らしい声も漏らす嫁、、、

俺は、調子に乗ってアソコに入れた指を二本に増やして掻き出すように強く動かした。
『ハ、ヒィ、、 ンッ! ンンッ!! く、あぁ、、 ダメ、、イク、、ンンッ!!』
嫁は、アソコをぐちゃぐちゃにしながら体を震わせた。

「イ、イッたの?」
俺が聞くと、嫁がキレ気味に
『うっさい! 変なこと言ってると、刺すよ。』
と言い、そのまま俺を押し倒して、また逆正常位をされた、、、

徐々にタカのご褒美がエスカレートしていくのも心配だったが、全然俺が勝てないことに疑問を持ち始めていた。
真奈実ちゃんと嫁が組んでいるのはわかるが、タカも実は協力している気がしていた。

そんな疑問を持ちながら、今日も頑張ったがまたタカが勝った。
タカは
「じゃあ、今日は、、、  涼子さん、、て、手でして下さい、、、」
と、とんでもないことを言った。
『いいよ。ほら、脱げよ。』
あっさりと嫁がOKを出した。さすがにパニクって
「ちょ、そんなの、ダメでしょ?」
と止めに入ったが、
『負けるあんたが悪い。』
と、切り捨てられた。
「あーーあ、、 マサ君が弱いから、、 大変だ。」
真奈実ちゃんが笑いながら、俺を責める。

タカは、俺も真奈実ちゃんも居るのに、思い切り良く下半身裸になった。
「わぁ、、大っきい!」
真奈実ちゃんが、嬉しそうな声で言う。

『宝の持ち腐れも良いとこだよ。』
嫁が吐き捨てるように言うと、躊躇なくタカのチンポをガシッとつかんだ。

『あんたって、彼女いないの?』
嫁がタカのチンポを手コキしながら、タカに聞く。

俺は、あまりのことに思考が追いつかない。
嫁が他人のチンポを握っている、、、
俺達の家のリビングで、手コキをしている、、、

「今は、いないです、、、」
手コキをされながら、タカが答える。

「どうして?タカ君って、黙ってればそこそこいい男じゃん。」
真奈美さんがニヤニヤしながら言う。
「イヤ、、、ちょっと気になる人がいるんで、、、」
『いいのかよ。そんな相手がいるのに、こんなことしてて。』
そう言いながらも、手コキを続ける嫁。

「まぁ、それはそれってヤツです。」
『なんだそりゃ。まぁイイや、、、早くイケよ。』
「ごめんなさい、、、 おかずがないんで、、、」
『はぁ? 調子乗るなよ。』
嫁がキレ気味に言う。

「まぁまぁ、、ほら、、おかず。」
真奈実ちゃんが笑いながら、スカートをまくり上げる。
ピンクのフリフリが可愛らしいレースのショーツが姿を現す。
「おぉっ!」
タカが嬉しそうに声を上げて、真奈実ちゃんをガン見する。

『なんだよ。やってやってんのに、失礼な。』
そう言って嫁が手コキを止める。

「ごめんなさい、、、」
タカが謝ると、また嫁が手コキを始める。

「じゃあ、先輩もおかずあげないと。」
真奈実ちゃんがスカートを元に戻しながら言う。

『チッ、、 めんどくさい。』
嫁は舌打ちをすると、いきなりタカのチンポをくわえた、、、
「えっ!えぇ、、?」
タカが驚いて声を上げる。

「うわぁ、、先輩やりすぎ、、」
真奈実ちゃんも思わず声を上げる。

俺は止めることも出来ずに、固まったように見続けてしまった。
嫁が他人のチンポをくわえる姿、、、
衝撃的すぎる姿に酷くショックを受けたが、なぜかおかしいくらいに勃起している俺がいる、、

そもそも、滅多にフェラをしない嫁だ、、、
俺も、フェラなんてしてもらったのは数えるくらいだ。
いつも嫁は前戯もそこそこに、とっとと自分で挿入して、勝手に腰を振り始める。
それが、真奈実ちゃんへの対抗心もあったのか、フェラをしている、、、

『デカいし、、 くわえづらいなぁ。』
嫁は、文句を言いながらも、フェラを続ける。

「すいません、、、あぁ、、でも、、気持ち良いっす、、、」
タカがそう言うと、嫁がさらに頭を早く振る。
「あっ、ヤバいっす、、イキそう、、」

タカが目を閉じてあえぐと、嫁は口を離して手でフィニッシュさせた、、、
タカの立派なチンポから、勢いよく精子が飛び出す、、、

フローリングの床を汚しながら、驚くほどの量が飛び散る、、、
栗の花臭くなった部屋に、タカの荒い息だけが響く、、、

『汚ったねぇなぁ、、 出し過ぎ、、』
手の甲についた白い精液をタカに見せながら言う嫁。

「ごめんなさい、、、」
タカが素直に謝る。

すると、真奈実ちゃんが嫁の手のひらに口をつけて、それをすすり取る。
そして、そのまま嫁の手のひらを舐めながら、嫁の指をフェラするように舐める。
嫁は、何も言わずに真奈実ちゃんの頭を撫でながら、指を舐めさせ続ける。

タカにフェラをしただけでも衝撃的なのに、いきなり始まったレズのようなプレイに、さらに混乱と興奮が大きくなる。

「エロ過ぎる、、、」
タカが、うわごとのようにつぶやく、、、

そして、しばらく舐め続けた後、真奈実ちゃんがいきなりタカの方を向いて
「ごちそうさま。」
と、にっこりと笑いながら言った、、、

真奈実ちゃんの小悪魔の一面を見せられて、もう、ヤバいくらいに勃起してしまった、、、

『何おっ立ててんだよ。』
嫁がいきなり俺に声をかけて、手を引っ張って二階に移動した。
そして、俺を脱がせると、珍しくフェラをしてくれた、、、
『やっぱり、これくらいの方がくわえやすいな。』
嫁がニヤけながら言う。
比べられてショックだったが、嫉妬が興奮に変わる。

『大っきくなってきた。もうイクのか?』
そう言いながら、さらに頭を振る嫁、、、
「涼子、ダメ、イク、、、」
そう言ってイコうとすると、嫁は頭を止める。

『勝手にイクなよ、、 ほら、こっちで、、、』
そう言って、立ちバックの姿勢で俺を誘う嫁。

慌ててゴムを着けて挿入する俺。嫁のアソコは、やたらと濡れていて、入れるとグチョッと音がした、、、

「凄く濡れてる、、、 タカのくわえて、興奮したんでしょ?」
俺は嫁にそう言いながらも、さっきの光景を思い出して嫉妬と怒りとショックが渦を巻く。
そして、興奮がMAXになって、もうイキそうになる、、、
『そ、そんなわけないだろ!? いいから、動けよ!』
嫁が、強がりながら命令する。
だけど、イキそうな俺は、動けない、、、

『いいから動けって!』
嫁はそう言うと、自分で腰を振り始めた。

立ちバックの姿勢で、嫁の方がガンガン腰を振る、、、
もうイキそうで、限界と思ったとき、ドアの隙間に目が見えた。
真奈実ちゃんとタカがのぞいているのがわかった。

俺は、ガンガンと腰を振り続ける嫁の耳元で
「見られてるよ、、 ほら、、ドアのほう見て、、、」
そうささやいた。
嫁は、ドアの方を見る。
すると、ドアが開いて二人が姿を見せる。

「せんぱい。気持ちよさそうですね。」
真奈実ちゃんがニヤニヤしながら言う。
『み、見るなっ! ふざけんなっ!! 出てけっ!!』
嫁が、驚いてそう叫ぶ。
だけど、アソコがキュウと痛いくらい締め付け始める。
嫁は、下だけ裸で上は着衣のままだ。
だけど、全裸ではないにしても、タカに嫁のこんな姿を見られてしまった、、、

嫁は、慌ててチンポを抜こうとしたが、俺が腰をホールドして離さない。
そして、俺が強く腰を振り始めると
『ウあぁ、あっ!! ひぃああっ!!』
と、いつものセックスとは違って追い詰められたようなあえぎ声を出し始める。

「先輩可愛い声。」
「涼子さん、エロい顔してる、、」
二人にそう言われて、さらにアソコをキュッとさせながら
『ダ、メ、、 あ、あっ! ヒィあっ!! 見るな、、 あぁっ! ダメ、、 んんっっ!!!!』
と、腰をガクガクさせてイッた、、、
そのイッた時のガクガクした痙攣に刺激されて、俺も射精した、、、

そこで、ドアがバタンと閉まった、、、

嫁と、もつれるようにベッドに倒れ込み、
「見られて、イッちゃった?」
俺が荒い息のまま言うと、
『ふざけんな、、 すぐに止めろよな! 見られてもいいのかよ、、、』
キレながら、少し弱気な感じもさせながら言う嫁。
「ごめん、、 でも、可愛かったよ。」
『うるさい、、、』
嫁はそう言って、俺に背を向けてしまった、、、

「ホント、ゴメン、、、  でも、涼子、、、愛してる、、、」
そう言って、背中から抱きしめると
俺の手をギュッと握りながら
『ご、ごめん、、、 私も、、、やりすぎた、、、』
不器用に謝る嫁、、、
嫁がフェラをしたという衝撃的な事件はあったが、妙に可愛い嫁が見られて、それはそれでよかったと思えた、、、

次の日会社に行くと、昨日いつの間にか帰っていたタカが申し訳なさそうな顔で謝ってきた。
調子に乗ってすいませんでしたということと、やっぱり嫁と真奈実ちゃんとでグルになっていたことを告白してきた。

なんでそこまでして俺を勝たせたくなかったかまでは聞かなかったようだが、良い思いも出来そうだと思って、協力したようだ。

だけど、昨日フェラまでしてもらい、さすがに俺に悪いと思って告白してきたようだ。

「ホントすいませんでした、、、 なんで、次回は先輩を勝たせますから!」

そして、また週末に集まり、タカが上手く俺に振り込んでくれた、、
「あーーあ、、、勝っちゃったね、、、 せんぱい。」
真奈実ちゃんが、嫁に向かってニコニコしながら言う。

『はぁ、、、 ホント、使えねーヤツ、、』
タカをにらみながら言う嫁、、、

タカは、
「すいません、、、」
萎縮して謝るだけだ、、、

「じゃあ、教えてくれるかな、、、」
俺が、ドキドキしながら聞くと
『ホントに聞きたいの?』
と、嫁が言った。
その顔は、知らない方が幸せなこともあると言っている感じだったが、
「聞きたい、、、」
と、俺は答えた。

すると、嫁は真奈実ちゃんの家に行くと言いだした。
やっぱり、真奈実ちゃんの旦那と関係があったということなんだろうか、、、
それを、真奈実ちゃんの旦那に直接話させるつもりなのだろうか?

パニクっていると、嫁と真奈実ちゃんは早々に支度を済ませて出発をしようとする。

「あの、、俺は?」
タカが聞くと、
『あぁ、お疲れ、帰っていいよ。』
と、嫁が冷たく言った。

「そんなぁ、、」
とか言いながら、結局タカが帰り、真奈実ちゃんの車で出発した、、、

車内では、3人とも無口だったが、真奈実ちゃんだけが妙にニコニコしていた、、

真奈実ちゃんの家に着くと、旦那が出迎えてくれた。
「こんばんは。とうとう勝ったんだ。おめでとう。」
何も説明していないのにこんなことを言う旦那。
真奈実ちゃんの旦那のゴリさんは、あだ名の通りのムキムキリアルゴリラといった感じだが、優しい人だ。
ルックスもブ男と言っていい感じだが、とにかく迫力のある体でオーラがハンパない。

「あ、ありがとう、、 やっぱり、、その、、」
俺が先走ってゴリさんに聞こうとすると、
「じゃあ、寝かしつけててね、、」
真奈実ちゃんがゴリさんに指示をする。

子供達の騒ぐ声がするので、これから寝かしつける感じらしい、、
「了解。じゃあ、ゆっくりとしてってね。」
ゴリさんは俺に優しく微笑みながら言うと、奥に引っ込んでいった、、、

そして、ゴリさんが大騒ぎの子供達を連れて二階に上がると、1階の和室に通された。

「じゃあ、呼びに来るまで待っててね。」
笑顔の真奈実ちゃんに言われて、和室に入って腰掛けた。

嫁は、なぜか緊張気味の顔で俺を見ている。
いつもの男勝りで、勝ち気な顔ではなく、不安げな顔だ、、

そして30分ほど待つと、真奈実ちゃんが一人で降りてきた。
「お待たせ。本当に、後悔しない?」
小悪魔の顔で聞いてきた、、、
それにうなずくと、俺の手を引っ張って二階に上がる。

そして、妙にゴツいドアの前に立ち、カラオケ店の個室のドアみたいなドアノブを開ける。
防音ルームのような感じのドアを開けると、中には大きなピアノがあり、その横にベッドがある。
そして、そのベッドに横たわるのは嫁だ。
さっきまでの上下スエット姿ではなく、フランス人形みたいな格好の嫁が寝ている、、、
ヒラヒラの多く付いたスカートに、これまたレースのヒラヒラがいっぱいのブラウスにカーディガン。

どれもピンク色ベースで、嫁が死んでも着ないようなモノばかりだ、、、

顔にもメイクがしてあり、チークにグロス、アイメイクもまつげも仕上げてあり、今まで見たことがないくらい可愛い嫁だった。

ショートカットの髪の毛には、大きなピンク色のリボンの髪飾りまでしてあり、本当にお人形さんみたいな格好だった、、、

嫁は、こう言う格好をする女を毛嫌いしていたはずだ、、、

「りょ、涼子、、 これ、」
俺が。あまりの驚きにドモリながら言うと、
「黙って見ててね。」
真奈実ちゃんが俺にイタズラっぽい笑みを浮かべて言った。

俺は、あっけに取られながら部屋の隅の椅子に座り、嫁を凝視した。

本当に可愛い格好だ。
女は化けると知っていたが、目の前にいるのが嫁とはとても思えないくらい違う、、、

しかも、普段一番嫌っているような格好をしている、、

真奈実ちゃんが嫁に近づき、
「ふふ、、 涼子の事見て、驚いてるよ。」
嫁のことを呼び捨てにしながら真奈実ちゃんが言う。
『恥ずかしいよぉ、、、 ねぇ、、 変じゃなぁい?』
嫁が、少女のような可愛らしい言い方で真奈実ちゃんに聞く、、、
いつもの、男みたいなしゃべり方ではなく、いわゆるブリッ子みたいな口調だ、、、

「久しぶりだもんね。大丈夫、可愛いよ、、」
真奈実ちゃんがそう言いながら、嫁にキスをした、、、

真奈実ちゃんは、嫁に荒々しくキスをしながら
「涼子、ずっとキスしたかったよ、、」
なんて、男前なことをささやく、、、
『真奈美ぃ、、、 もっと、、キスしてぇ、、』
嫁が可愛らしくおねだりをする、、、

たったこれだけのことで、理解してしまった、、、
真奈実ちゃんが元彼だ、、、
嫁と真奈実ちゃんは、見た目とは真逆で、嫁がネコ、真奈実ちゃんがタチ、そう言う恋人関係だったようだ、、、

見たことがない嫁の可愛らしい格好だけでも興奮しているのに、いつもはロリっぽくて可愛らしい真奈実ちゃんが、男らしく嫁にキスをする姿を見て、興奮がとんでもない領域まで行ってしまう、、、

嫁は、真奈実ちゃんに両腕を回して抱きつきながら、必死で舌を絡めている、、、
嫁の目はいつもの強い感じではなく、少女のようなはかなげな感じで、真っ直ぐに真奈実ちゃんを見つめている、、、

真奈実ちゃんがキスを止めて、口を離す。
すると、嫁が目一杯口を大きく開ける。

そこに、真奈実ちゃんが唾液を垂らしていく。
嫁はそれを口の中に受け入れて、嬉しそうにそれを飲み下していく。

「ふふ。美味しい?」
『ねぇ、、もっと欲しいよぉ、、』
「仕方ないなぁ、、」
真奈実ちゃんは、そう言いながらも嬉しそうに唾液を嫁の口の中にたらしていく、、、

まだ信じられない、、、
嫁が可愛い声で、、、 甘えた感じでおねだりをしている、、、

普段ならば、あり得ないような可愛い格好のまま、真奈実ちゃんの唾液を飲み続ける嫁、、、

何よりも表情が違いすぎる。今、真奈実ちゃんを見つめる嫁は、キツい目ではなくクリクリした小動物の目のようだ、、、

そして、真奈実ちゃんは嫁にキスをしたまま、可愛いフリフリのブラウスのボタンを外していく、、、

すると、見たこともないようなピンクの可愛らしいブラが姿を現した。
嫁のデカイ胸がはち切れそうになっているところを見ると、昔嫁がしていたブラなのかも知れない。
嫁が昔、真奈実ちゃんとこういう関係だったときに着ていた服や下着を、ずっと真奈実ちゃんが持っていたと言うことなのだろうか?

そして、真奈実ちゃんがブラを下に引っ張り下げて、嫁の胸があらわになる。
窮屈そうだった胸がボロンとこぼれ落ちると
「涼子のおっぱい、ホント大っきくなったね。ブラがはち切れそうだったね、、  さて、、どうして欲しいのかな?」
真奈実ちゃんが、小悪魔のような感じで嫁に聞く。

『舐めてぇ、、、 真奈美ぃ、、 涼子の乳首、いっぱい舐めて下さいぃ、、、』
俺は、異常なほど興奮しながらも、一瞬笑いそうになってしまった、、、
嫁が、自分のことを名前で呼びながら、甘い声でおねだりをしている、、、
いつもの強気な嫁に、どっちが本当の涼子なの?と、聞いてみたくなる、、、

「違うでしょ? お願いの仕方、忘れちゃたの?」
真奈美ちゃんが、子供を諭すような言い方をする。

『ごめんなさい、、 涼子の、、興奮してガチガチに固くなったエッチな乳首を、、、真奈美の舌で、気持ち良くして下さいぃ、、、』
嫁が目をウルウルさせながら言う、、、
「よく出来ました。」
良い笑顔でそう言うと、真奈実ちゃんが嫁の乳首を舐め始める、、、

普段俺が見ている二人は、嫁が先輩で、真奈実ちゃんが後輩、、 絶対的な主従関係があるように思っていた、、、
それが完全に逆転している、、、

『アァッ! 真奈美ぃ、、、 気持ち良いよぉ、、 もっと、、あぁ、、 涼子のエッチな乳首を、、、舐めて下さいぃぃ、、、』

「すっごく固くなってる。どうして欲しいの?」
指で乳首を転がしながら聞く真奈実ちゃん。
いつものロリっぽい感じは消えて、お姉さんキャラみたいになっている。
『噛んで、、下さいぃ、、、』
嫁が必死な感じでお願いをする。
俺は、この期に及んでもまだ信じられない。二人が、”なんてね”と、いつ言い出すかと思っているくらいだ、、、
嫁にこんな少女のような、女らしい面が隠されているなんて、とても信じられない。

真奈実ちゃんは嫁がそう言うと、すぐに乳首を噛み始めた。
『グゥゥッ!! ツ、あっっ!!!』
嫁が、痛いという感じで叫ぶ。
真奈実ちゃんは、嫁の乳首が白く変色するくらい強く噛んでいる、、、
そして、指でもう一方の乳首も強く摘まんでいる。
『ヒィンッ!! ぐ、ウゥあっ!! 真奈美ぃっ! 乳首千切れるぅ、あっ!!』
嫁が叫ぶが、さらに強く真奈実ちゃんは噛んで摘まむ、、、

『ヒィあぁぁっ! だ、め、、 うぅぅぅっっ!!! 真奈美ッ!! 真奈美っっっ!!! イクぅぅっっ!!!』
嫁が、乳首だけを責められてイッた、、、

しかも、嫁ははっきりとイクと言ってイッた、、、
プライドが高い嫁は、俺がイッた?と聞いても絶対に認めない。

「もうイッちゃったの?涼子は相変わらず敏感だね。 どうして欲しいのかなぁ?」
真奈実ちゃんが、またイタズラっぽく聞く。

すると嫁は、自分でスカートをまくり上げる。
ピンク色でフリフリのついた可愛いショーツが姿を現すが、嫁はさっさと脱いでしまう。
そして自分でM字開脚になると、両手でアソコを広げた、、、

嫁のアソコは、広げた途端にツゥーと透明の液体が太ももまで伝う、、、
嫁は、自分でアソコを左右に大きく広げて
『真奈美ぃ、、、 恥ずかしいよぉ、、 ねぇ、、舐めて下さいぃ、、、』
嫁が、顔を真っ赤にしておねだりをする。

お人形さんみたいに可愛い嫁が、こんな事をしている。
俺は、興奮で息が止まりそうだった。

すると、真奈実ちゃんが嫁の乳首を思い切り摘まんだ。
さっきよりもかなり強く、本当に千切れそうなくらい強く摘まんでいる。
『ギィッ! ヒィあぁ、、』
嫁が、悲鳴を上げる。
「忘れちゃったの?おねだりの仕方。」
真奈実ちゃんが、無表情で言う。
いつもニコニコしているロリ人妻の真奈実ちゃんは消えていなくなったようだ、、、

『ヒィぐぅ、、 ごめんなさぁいぃ、、、 う、くあぁ、、 涼子のぉ、エッチなグチョグチョオマンコにぃ、、、 真奈美の、、、、 拳下さいぃ、、、』
嫁が、涙をこぼしながらお願いする。
俺は、一瞬聞き違えたのかな?と思った。

【寝取られ】成人映画館 【裏切り】

私は40歳、妻は25歳で一回り以上歳が離れています。高校教師だった時に生徒だった妻と恋に落ちて、今は小さな出版社で働いています。寝取られに興味津々なのですが、演技で他人になって妻を犯すぐらいで、まだ他人に愛妻を差し出す勇気はありませんでした。でも優しい妻は私の願望は嫌な顔をすることなくいつも受け入れてくれます。

そんな妻に甘え、まず第一歩として先日、成人映画に出かけました。
一般映画館と違い独特な雰囲気があり、気持ちは昂りました。妻も初めての場所に私の手を握ったまま離そうとしません。

とりあえず空いている席を見つけ映画を観ることにしました。暗闇に目がなれてくると、いままでバラバラに座っていたはずの男たちが、引き寄せられるように私達の回りに陣取りくるのがわかりました。

妻には、その綺麗な体型を目立たせるために、ノースリーブのワンピースを下着は着けずに着てもらっていました。

暗い映画館でも男達の視線、とくに「歳のいった男の娘」のするどい視線も感じます。妻はそれだけで両膝をくねくねと擦りながらなんだか感じている風でした。
そんな妻を見ていると、とても愛おしく、そしてこの得体の知れない男たちの生贄にしたらどうなるのだろう?という妄想が頭の中をよぎり、私は異常な興奮状態になっていました。

私はその妄想を抑える事ができなくなり、妻の耳にそっと「ちょっとトイレに行って来るからここで待ってて」と言い残し、不安で泣きそうな表情を浮かべる妻の手を振りほどき、席を立ちました。

妻には申し訳ないという気持ちと、これからあの男たちに妻がどんな目に合うのかと心が張り裂けそうな興奮状態で、妻が見える5列ほど斜め後ろの席で様子を眺めていました。

そんな私の様子を男たちは察し、妻の隣と前後の席に一人、また一人、席に座れない男は席と席の狭いスペースに入りこんでいきました。妻はあっと言う間に7〜8人の狼たちに取り囲まれてしまったのです。

私の席からは妻がどんな状態になっているのかよく見えなくなって、あせりました。
私の近くからは二人の男の娘が席を立って外へ出ていきました。

映画の音の間に時たま男たちの嫌らしい言葉が聞こえてきます。
「若いぞ、すげーいい女だ」
「下着はいてないぞ」
「この女、もうおまんこ、べちゃべちゃになってる」
「全部脱がしてしまえ」
とどんどんエスカレートしていきます。
そして同時に妻の声が・・・
「いやー助けて」
「あなたあ?」
「止めて!お願い!」
「ああっ・・・いや・・・許して下さい」
と、懇願している様子。このままでは妻がめちゃくちゃにされてしまう。助けないと思う気持ちと、もっと獣達にやられる妻を見ていたい気持ちが交錯し、ペニスはフル勃起状態でした。

ついに
「おい、お前のそのごっついチンポを突っ込んでやれや」
「もう感じまくってるからいけるで!」

という言葉に我に返り、必死にその集団の中に割って入ろうと妻の席に行こうとしましたが、男たちが邪魔でたどりつけません。あと一歩のところで、男たちに踏みつけられ、前の背もたれと跳ね上がった座席の間に、うつ伏せに踏みつけられて身動きがとれなくなってしまいました。

映画から流れる喘ぎ声と妻の声の違いはわかりました。妻はすぐそこであえいでいます。でも私は背中を押さえつけられ、すっぽり椅子の下に挟まって、顔を上げることもできなかったのです。

時間ははっきりしませんが、映画の上映時間からみて1時間近く経ったのでしょう。映画が終わり、静かになって照明が少し明るくなりました。男たちの気配がなくなり、私はやっと椅子の間から立ち上がることができました。

普通の映画館と違って上映が終わっても入れ替え制ではないので、完全には明るくならないので、少し助かりました。それでも遠巻きの男たちの視線は感じます。

妻は素っ裸にされ、体中に男たちの我慢汁や唾液やなどで汚され、朦朧としています。片足は肘掛に乗せられて股間が丸見えでした。オマンコの状態が気になり、触ってみるとこれまで私が見たことのないくらいに濡れています。臭いを嗅いでみると精液の臭いが混じっていました。

そればかりかシートや床が水浸しです。
きっと潮も相当吹かされたんだと思い、妻に大丈夫?と尋ねても最初は返事を返せるような状態ではなく、オルガスムスに達した状態でぐったりとしていました。

汚れたワンピースを着せて身障者用のトイレに入ると、妻は便座に座り込んで用を足しました。温水便座でよかったです。妻は前も後ろも犯されて中出しされていたのです。
ここで初めて妻が声をあげて「怖かった」と泣き出しました。

こんな異常な体験はこれが最初で最後にしようと思いましたが、また時が経つと妻にあまえて行ってしまうようなもう一人の自分がいます。

【寝取られ】遠距離恋愛している間彼女が喰われる話 1 【裏切り】

1     

「え?留学?どこに?」

「オーストラリアだよ。ダメ?」

大学近くのカフェ、果歩は恋人である友哉の切り出した話に少し驚きの表情を見せていた。

「ダメじゃないけど・・・。」

「語学留学したいって、前から思ってたんだよ。バイトで留学資金、やっと貯まったんだ。」

友哉はまじめな性格だ、留学資金は親には頼らず自力で何とかしようと思っていたのだろう。

「そういえば友哉、最近デートもしないでず〜っとバイトしてたもんね〜。」

果歩は少し怒ったようにほっぺたを膨らましてみせた。

「ごめんごめん、そのくらいバイトしないと貯まらなかったから・・・。そのかわり、向こう行く前に果歩の行きたいところに遊びに連れて行ってあげるからさ。」

その言葉を聞いて果歩の目が輝きだした。

「え?ホント?やった〜!どこにしよっかなぁ。」

「果歩の好きなところでいいよ。」

留学の事を果歩に話すのには少し不安があった友哉だが、今の果歩の表情を見てひと安心だ。なにせ長い期間会えなく・・・。

「でも、友哉えらいね。自分だけでお金貯めて1人で留学だなんて・・・。私1人で海外なんて行けないなぁ・・・。」

割かし社交的で行動力のある友哉に比べ、普段は大人しく、人見知りもする方である果歩にとっては留学して外国人と交流して・・というのは少々ハードルが高く感じていた。

「最近は留学する人も少なくなっているみたいだけどね、でもやっぱり外国で生活していろんな人と交流できればこれからの考え方も視野が広がると思うしね。」

コーヒーを飲みながらそう語る友哉の姿は、果歩には非常に頼もしく見えた。

「しっかりしてるなぁ、友哉は。」

「じゃあ果歩、俺が留学するのOK?」

「うん、もちろん!友哉がいなくなるのは寂しいけど日本から応援してるよ。」

果歩のその言葉を聞き友哉の顔はパァっと明るくなった。

「ありがとう、向こうに行ったら毎日メールするから・・・よかった、果歩嫌がるかなぁって思ったけど、安心したよ」

「私そんなに心狭くないよ〜だ。楽しんでおいでよ、私もこっちで何かにチャレンジでもしようかなぁ・・・。」

「俺がいなくても大丈夫か?果歩、結構抜けてるとこあるもんなぁ・・・。」

「え〜!大丈夫だよ、友哉がいなくてもちゃんとやっていきます。」

「じゃあいつもみたいに大学のレポート手伝ってぇ!ってメールしてくるなよ。」

「あ〜それはちょっと困るかも・・・フフ・・・も〜大丈夫だよっ。」

友哉からの留学発表も終わり、注文したケーキを食べながら2人は今度どこに遊びに行くかを楽しそうに話していた。近頃は友哉がバイトで忙しかったのもあり、こうして2人でゆっくり話すのも久しぶりだ。

そんな中、果歩がふと思い出したように友哉に質問する。

「友哉、ところでどのくらい向こうにいるつもりなの?」

「ん?1年かな・・・。」

「え〜!!!1年も!?」

付き合い始めて1年近くなる友哉と果歩、お互いに異性と付き合うのは初めてだった。

好きになったのは友哉の方からで、互いに大学生になりたての出会った当初は、果歩からすれば友哉はひょろっとした外見からなんとなく頼りない印象であったが、いざ話してみれば友哉は外見の印象とは異なり、しっかりとした芯のあるまじめな性格と、周りの人たちにも気を配れるやさしさを持った男性なんだと、果歩の中で友哉の印象は変化していく。

そして果歩はそんな友哉に惹かれていった。

友哉は女性にアプローチするのは苦手だったが、不器用なりにも果歩には気持が伝わっていたようだ。

友哉と果歩が付き合いだした事で周囲に驚く者が多かったのは仕方のない事かもしれない、外見が可愛らしく性格もやさしい果歩には言い寄ってくる男は結構いた、一方友哉は頭もいいし性格もよく友達が多かったが、男性にしては小さい身体と決してかっこいいとは言えない顔立ちであったため全く異性からはモテなかった。

しかし、しっかり者の友哉と可愛くてやさしいけどちょっと天然の入っている果歩の組み合わせはいつしか学部内ではお似合いのカップルになっていた。

「はぁ・・・行っちゃった・・・もう向こうに着いてるかな。」

1人暮らしをしているアパートの自分部屋で写真を見ながらため息をつく果歩。その写真の中には楽しそうにミッキーマウスの横で笑っている友哉と果歩の姿がある。

(楽しかったなぁ・・・ディズニーランド・・・)

友哉がオーストラリアに行く前の最後のデート、2泊3日のデートは果歩にとって実に充実したもので、友哉といっしょにいるのが幸せだと再認識したデートだった。

(寂しくなるなぁ・・・一年か・・・。)

今の時代、携帯電話やパソコンでいつでもメールはできるが電話はお金がかかるからめったにできないし、長電話もできない。
一年くらい別に平気だと思っていた果歩だが、友哉が海外に発ってから急に寂しさを感じ始める、最後のデートが楽しかっただけにそれは想像してたよりも大きなものだった。

夕日が差し込むシーンとした自分の部屋で果歩は友哉と撮った写真をしばらく眺めていた。

「そっかぁ、友哉君もう行っちゃたんだぁ、果歩寂しくなるね。」

「うん・・・でもメール毎日するって約束したし。」

大学の食堂、果歩とランチをしながらそう話す相手は友達の知子だ。

「でも心配よねぇ、1年だもんねぇ」

「え?なにが心配なの?」

果歩と知子は卓球サークルで出会った仲のいい友達、よくこうして大学の食堂でランチを食べたり、大学以外でも買い物に行ったり食事に行ったり、恋愛の相談もよくする仲である。

「浮気よ、向こうの学校って日本人も結構いるって聞くじゃない?あ、相手が日本人とは限らないか、すっごい綺麗な金髪の子とかいたりして・・・フフ・・・。」

「う、浮気なんて!浮気なんて・・・友哉がするわけないよ・・・もう!何言ってるの知子ちゃん。」

知子は冗談のつもりだが果歩は結構動揺した様子。

「冗談冗談!フフッでも、友哉君みたいなまじめな人が意外と・・・だったりして、フフッ」

悪戯っぽく笑う知子、こうやってなんでも真に受けてしまう果歩をからかうのが好きなのだ。

「も〜ないよ、友哉に限って・・・それより知子ちゃん、私バイト増やそうかなって思って・・・友哉は1年いないし、こうなったらいっぱいお金貯めようかなって思って。」

「へぇ、でもたしか今果歩がバイトしてる雑貨屋さんってあんまり給料良くないんじゃなかった?お店は可愛いけど。」

果歩は大学に入ってからは前々から気に入っていた可愛らしい雑貨屋で週三日アルバイトをしていた。

「うん、でも雑貨屋さんのバイトは続けたいから他の3日間に別のバイト入れようかと思って・・・。」

「え〜!じゃあ果歩週6日もバイトするの?きっついよ〜。大丈夫?」

確かに大学生の中にはバイトのし過ぎで大学の勉学と両立ができなくなっている学生もいる。

「ん〜でも友哉もいっぱいバイトしてたけど頑張って大学と両立させてたし・・・私もなんか頑張ってみたいの・・・ねぇ、知子ちゃんどっかいいとこ知らない?できれば給料のいい・・・」

「ん〜いいとこねぇ」

腕を組んで考える知子。

「ん〜まぁ果歩は可愛いしやろうと思えばすっごい稼げる仕事はあるわよねぇ・・・フフ・・・日給何万ももらえる仕事・・・」

知子はまた悪戯っぽく笑みを浮かべて言った。

「え〜すごいね!あ・・・でもそれってすっごく如何わしくない?」

「フフ・・・意外と果歩はそういうの向いてるかもねぇ・・・果歩ムッツリだし・・・フフ・・・」

知子のその言葉を聞いて果歩は顔を赤くする。

「ち、ちがうよ!・・・もっと普通のバイトでだよ・・・もぉ・・・。」

「フフ・・・冗談よ。でも動揺してるとこ見るとムッツリは図星でしょ?」

「違うってば!!」

顔を真っ赤にして怒っているのか照れているのか・・・そんな表情の果歩。

そんな会話をしていた2人に近づいてくる人物がいた。

「いいバイトならあるわよ。」

ふとその声のする方に顔を向ける果歩と知子。

「あっ!秋絵先輩!」

そこには知子と同じく卓球サークルで知り合った先輩の秋絵がランチプレートを持って立っていた。

秋絵は大学内では有名な美貌の持ち主で、それでいて勉強もでき、しっかりしていた。

そのため秋絵を慕う後輩も多く、果歩と知子にとってもそんな秋絵は尊敬や憧れの対象になっていたのだ。

「ここいいかな?」

「はい、どうぞ」

知子はそう返事をして奥の席に移動して、手前の席を秋絵に譲った。

「ありがとう。・・・相変わらず仲良しね、知子ちゃんと果歩ちゃん。」

「秋絵先輩が食堂なんて珍しいですね。」

果歩は溢れんばかりの笑顔で秋絵に聞いた。

果歩の秋絵へ憧れの念は結構なもので、自分はドジでおっちょこちょいな所があると自覚がしている果歩にとって、秋絵のようにしっかりしていて完璧に見えるかっこいい美人は大きな目標でもあるのだ。

もちろん果歩もルックスでは大学内の男子学生に人気はあった、しかしそれは秋絵のように「かっこいい」「美人」というタイプではなく「可愛らしい」というタイプだろうか・・・。

「今日はちょっと朝寝坊しちゃって・・・お弁当作る時間がなかったのよ。」

「え〜秋絵先輩でも寝坊とかするんですね。」

知子は意外といった表情で言った。

「でもでも、毎日お弁当作ってるなんてやっぱりすごいですね!秋絵先輩。美人で頭も良くてスポーツもできて、料理もできて。」

尊敬の眼差しで目をキラキラさせながら話す果歩。

「お弁当といってもいつも簡単なものよ。」

「私たちなんて毎日食堂で済ませちゃってるし、果歩に限ってはお寝坊は日常茶飯事だしね〜。」

知子はまた悪戯っぽく笑いながら言った。

「も〜知子ちゃんイジワル〜・・・確かにそうだけどぉ・・・。」

そんな果歩と知子のやりとりを秋絵はニコニコしながら見ている。

「あ、そうそう、果歩ちゃんアルバイト探してるの?」

思い出したように秋絵が話をきり出した。

「え・・・あ、はい!今は週3日バイトしてるんですけど、他の3日で別のバイトしようかなって・・・。」

「週6日アルバイトかぁ、頑張るね。それで・・・実は私の知り合いでスポーツジムを経営してる人がいるんだけど、その人が今ちょうどアルバイト欲しがっているのよ。そしたらちょうど今知子ちゃんと果歩ちゃんがアルバイトの話してるの聞こえたから、果歩ちゃんどうかなって思って。」

「スポーツジム・・・ですか、スポーツジムのバイトってどういう事するんですか?」

あの秋絵が紹介してくれる所だ、きっとちゃんとした所なんだと思った果歩だが、スポーツジムと聞いて少
し不安になったのは、果歩は運動神経にはあまり自身がない、それに重いものを運んだりするのは非力な自分には向いてないと思ったからだ。

「うん、詳しくはわからないけど、多分受付とかだと思うけど。女の子に重いもの持たせたりって事はないと思うわよ。トミタスポーツっていう所なんだけど・・・ちなみに時給結構いいわよ。」

その話を聞いて果歩の顔がパァっと明るくなる、時給がいいに越した事はない。

「わぁ!そうなんですかぁ!ん〜どうしようかなぁ・・・。」

「やってみなよ果歩、秋絵先輩の紹介だし、時給いいなら申し分ないし。それに、スポーツクラブならかっこいいインストラクターいっぱいいるかもしれないよ。」

「それは別にいいけど・・・。やっぱりお金貯めるなら時給高い所の方がいいよね、もうひとつのバイトは好きなことやってるし。」

「それじゃ果歩ちゃん、このアルバイトの話前向きに検討してくれるかしら?」

「はい、あの・・・あ、じゃあそういう方向で考えたいと思います・・・。」

まだ少し迷いはあるもののせっかく秋絵からもらった話だ、とっさに果歩は承諾の方向で返事をしてしまった。

「じゃあ私先方に伝えとくから、詳しい事はまた近いうちに連絡するわね。」

「は、はい。よろしくお願いします・・。」

「それじゃまたね。」

そう言って秋絵は食べ終わったランチプレートを持って席を立った。

「よかったね果歩、バイト早々に決まったじゃない。」

昼食を終わらせ、大学の中庭のベンチに果歩と知子の2人は座って話をしていた。

「なんかトントン拍子に決まっちゃって・・・よかったのかな・・・。」

「秋絵先輩が紹介してくれた所なんだから大丈夫でしょ、きつかったら辞めればいいし、バイトなんだから。」

そう言う知子に果歩は少し困ったような顔をする。

「秋絵先輩が紹介してくれたんだからそんな簡単に辞めれないよ。・・・でも・・・うん!頑張ろっ!友哉もきっと頑張ってるだろうし。」

「その意気その意気!スポーツジムなんだから逞しい身体したイケメンも多いかもしれないし、ムッツリの果歩には目の保養になるわよきっと。」

またからかうような笑みで知子が言った。

「ち、ちがっ!私そんなんじゃないよ〜!」

「だってさっきその話した時うれしそうだったじゃない?」

「ち、違うってば!も〜!」

【こっちはホームステイ先の家族との生活が始まって、今日はその家族に羊のステーキをご馳走になってすごいおしかったよ。1ヶ月後には一人暮らしの部屋を見つけるつもり、バイトは近くのレストランですることになったし、明日からはこっちの学校も始まるし何かと忙しくなりそうだよ。果歩の方はどう?変わりな
くなく元気でやってる?】

夜、雑貨屋でのバイトが終わって自分の部屋に帰ってきた果歩は早速パソコンを点けてメールをチェックした。

そこに友哉の名前を見つけた果歩はとてもうれしそうな顔をしながらメールを開いて読み終わるとすぐに返信メールを打ち始めた。

【え〜羊さんかわいそ〜!でもおいしそ〜(笑)ホームステイ楽しそうでいいなぁ、でも友哉すっごい忙しくなるんだね、がんばってね。私はなんだかそんな忙しい友哉に影響されてか新しいバイトを始めます、友哉がいない間にいっぱいお金貯めるぞ〜!】

順調に海外の生活をスタートさせた友哉のメールを見て、自分も何か頑張らないといけないという気持ちになりながら果歩はメールを書いていた。

(お金貯めて・・・どうしようかなぁ・・・私も1年は無理でも数ヶ月留学して英語の勉強でもしようかなぁ・・・)

大学生活2年目の果歩、しっかりと目標を立ててそれに向かって努力している友哉のように、まずは目標を立てなくては・・・。

(はぁ・・・とりあえずバイトよね。頑張らないと!)

数日後・・・

「え〜っと・・・ここだよね・・・。」

果歩は大学の先輩である秋絵に紹介されたバイト先、トミタスポーツを訪れていた。

その建物の外観はまだ建てられてからそんなに経っていないのか、ガラス張りのオシャレで綺麗な建物だった。

それはまるでどこかの美術館かと思ってしまうほどで、スポーツクラブと言えばなんだか汗臭いような感じのイメージを抱いていた果歩にとっては、その外観はいい意味でそんなイメージを打破してくれた。

同時にこれから始まるバイトに大きな期待を膨らます果歩であった。

『それじゃ先方には私から連絡しておいたから、明日大学が終ったらトミタスポーツに行ってくれる?一応面接みたいなのするって言ってたけど大丈夫、私の紹介だし果歩ちゃんなら絶対合格だから安心して。場所は・・・わかるわよね?』

『はい、場所は調べて確認しました。秋絵先輩ありがとうございます、本当になにからなにまで・・・。』

『いいのよ、だいたい最初にバイトお願いしたのは私の方からだし、引き受けてくれてありがとうね。それじゃ明日からよろしくね。』

『はい、頑張ります!』

果歩は昨日の秋絵との電話の話を思い出しながらトミタスポーツの建物の中に入っていく。

元々人見知りもするタイプの果歩、アルバイトの面接とはいえ多少緊張していた。

入ってすぐ入り口付近に受付のカウンターがあった。

(まずはあそこで聞けばいいかな・・・)

「あ・・・あの・・・今日ここのアルバイトの面接に来たんですけど・・・。」

「あ、アルバイトの面接の・・・、それじゃ奥に面接するところあるんで、今からそちらに案内しますね。面接はここのオーナーがする事になっているんで。」

受付をしていたのはハーフパンツにTシャツ姿の男性だった。

その人の後ろについて行きながら周りを見渡す果歩、ここにはプールもあるのだろう、塩素の消毒の匂いがする。

(それにしても外観もそうだったけど中も綺麗な造り・・・この辺は高級住宅街もあるし、お金持ちさんが来るような所なのかなぁ・・・。)

果歩がそんなことを考えているうちに部屋のドアの前に着いていた、どうやらこの部屋で面接するみたいだ。

ドアをコンコン・・・と、その男性がノックすると部屋の中から「どうぞ〜」という男性の声が聞こえる。

案内人の男性とともに部屋の中に入ると、椅子に深々と座った上下ジャージ姿の男性がいた。

部屋には立派なデスク、その前には黒い革でできたソファとテーブルがあり、どこかの会社の社長室といったような雰囲気だ。

しかしそんな部屋とここにいる男性のジャージ姿が果歩にはミスマッチに思えた。

「あ、水野果歩さんですね?どうぞどうぞ、そこの椅子に座って。」

「あ、はい!失礼します。」

やはりスポーツクラブだからであろうか、この部屋で待っていた男性も、ここまで案内をしてくれた男性も、身体は大きく肌がこんがり焼けていて、いかにもスポーツマンといった感じだ。

「ここのオーナーの富田です、よろしくね。果歩ちゃん」

デスクの椅子から立ち上がり、果歩の座ったソファとテーブルを挟んで向き合うように置いてあるソファに富田は座った。

果歩は初対面であるにも関わらず、いきなりのちゃん付けに少々驚いた。

「は、はい。こちらこそよろしくお願いします。」

このオーナーだという富田という男性は果歩の目にはかなり若く見えた。まだ20代後半くらいだろうか・・・。

それになんだか良く言えば気さくな印象だが、軽い男にも見える。とにかくこんな立派なスポーツジムのオーナーには見えない。

「いやぁ、秋絵ちゃんにかわいい子だって聞いてたけど、ほんとかわいいねぇ。」

「い、いえ・・・そんな・・・」

こんなセリフは40代や50代の男性が言えばいやらしく聞こえるかもしれないが、富田が若く見えるためだろうか・・・果歩はそれほど不快には感じなかった。

きっとこれが普通・・・富田さんにとってはこれが普通のあいさつなんだろうなぁ・・・と果歩は思った。

「聞いてるかもしれないけど、秋絵ちゃんは俺の大学の後輩でね・・・って事は果歩ちゃんも俺の後輩なんだけどね。」

「そ、そうだったんですか・・・聞いてなかったです。」

(でも秋絵先輩と知り合いという事はやっぱり富田さん若いのかなぁ・・・)

富田の年齢は30歳、このスポーツクラブの系列の会社、トミタグループの社長の息子だ。

高校卒業後、2年浪人生活をした後大学に入った。大学生活はほとんど遊びほうけており、一度留年を経験している。
それでも大学院まで通って、果歩の1年先輩である秋絵と出会ったのはその頃だ。

富田は27歳の大学院生で秋絵は18歳の新入生の頃だ。

翌年、果歩が大学に入学する年に富田は大学院を卒業。

相変わらず遊んでいた富田は就職活動もろくにせず、結局父親のコネで今のトミタスポーツに就職した。

インストラクターとして1年働いた富田は、やはり父親のコネですぐにトミタスポーツのオーナーになった。

オーナーと言っても実質その業務をやっているのは会計士や他のスタッフだ。

富田はオーナーとなっても今までどうりインストラクターをしているだけ、それどころか遅刻や突然の欠勤は日常茶飯事、まさにやりたい放題。
それでも給料はここの誰よりも高かった。

「じゃあ、面接と言ってもたいした事じゃないんだけど、いくつか質問いいかな?」

「はい。」

「それじゃ、とりあえず果歩ちゃんが週どのくらいここでバイトするか希望を聞きたいんだけどね。」

「はい、あの・・・週3日希望なんですけど。」

「3日?結構少ないんだね・・・こっちとしては人手が足りないからもっと出てほしいんだけどねぇ・・・。」

そう言って冨田は少し困ったような顔をした。

「すみません・・・あの、実は今もうひとつ別のアルバイトを週3日してるんです。」

「そうなのかぁ、それじゃ仕方ないね・・・。ちなみにどんな所でバイトしてるの?」

「雑貨屋さんです、○○駅の前の・・・。」

「あ〜あそこの可愛らしい店ね、あそこ好きな女の子多いよねぇ、店員も可愛い子ばっかりだし。それにしても週6日もバイトなんて結構大変だよ、金貯めてなんかやりたい事とかあんの?」

「いえ、特には・・・まだ決めてないんですけど・・・。海外にホームステイとかしたいなぁとか少しは考えてるんですけど・・・。」

「へぇ・・・でもそんなにバイトしてたら彼氏と遊ぶ時間もあんまなくなっちゃうでしょ?果歩ちゃんくらい可愛かったら彼氏ぐらい当然いるんでしょ?」

「は、はい。でも彼は少し前から海外に留学してるんです。」

「へぇ・・・海外留学かぁ、じゃあ果歩ちゃん寂しいでしょ?ちなみにその彼氏って果歩ちゃんにとっては初めてできた彼氏?」

「え・・・はい、あの・・・そうですけど・・・。」

アルバイトの事とは関係ないとは思ったが、別に聞かれて困る事でもないし、果歩はありのまま答えた。

「やっぱりそうかぁ!ハハッ!やっぱり大学生活、恋人くらいいないと楽しくないもんなぁ。それじゃ果歩ちゃんその彼氏とはもうどのくらい付き合ってるの?」

「え・・・え〜っと、1年くらいです。」

果歩のその言葉を聴くと富田はニヤっと笑みをつくった。

「へぇ・・・1年ねぇ・・・じゃあもう果歩ちゃんはヤッちゃったんだ?」

果歩は一瞬何を聞かれているのかわからなかった。

あまりにも突然の質問ですぐにはその言葉の意味を理解することができなかったのだ。

「え・・・あ、あの・・・それって・・・どういう・・・」

どう答えていいのか分からず果歩は顔を赤く染めた。

まじめで恥ずかしがりやで大人しい果歩も年頃の女の子だ、富田の言う「やっちゃった」の意味がわからないわけでもなかった。

しかし、今目の前にいる新しいアルバイト先のオーナーである富田の言っている事が冗談のつもりなのかどうかがわからなかったのだ。

「あ、いや冗談冗談!今のは冗談だから!ハハッ、果歩ちゃんは真面目なんだねぇ。いやぁごめんごめん、ハハッ」

「はぁ・・・いえ・・・そんな・・・。」

果歩はまだ顔を赤くしていて、動揺して困ったような顔をしていたが、これは富田の冗談だったんだと理解した。

「ごめんねぇ、オーナーはいつもこういう下ネタの冗談多いから、あんまり引かないであげてね。」

と、立っていたここまで果歩を案内をしてくれた受付の男性が言った。

「はい・・・すみません、ちょっとビックリしちゃって・・・冗談だったんですね・・・。」

「オーナーもあんまりそんな事言ってると果歩ちゃんアルバイト引き受けてもらえなくなっちゃいますよ。」

「いやぁ、ごめんごめん、いやぁいつもの癖でねぇ、果歩ちゃんがあまりにも可愛いから。」

富田はいやぁまいったね、といった様子で頭をかきながら言った。

「果歩ちゃんもこれからはオーナーの下ネタは無視していいからね。」

「フフッ・・・はい、わかりました。」

果歩はそう笑いながら答えた。

一瞬富田の印象を悪く考えそうになった果歩だが、冗談だとわかって安心していた。

それになんだか案内人の男性とオーナーの富田がツッコミとボケでうまくバランスが取れているように思えて面白い人達なんだなと、むしろ果歩の中では富田は好印象になっていた。

「それじゃ質問に戻るけどいいかな?果歩ちゃんは週3日は何曜日にこっちのバイトに来れそう?」

「あの、雑貨屋さんのアルバイトが月水金なので、火木土をできたら希望したんですけど・・・。」

そんな風なやりとりが続き、時々富田は冗談も入れ、そのたびに果歩の笑いをとり、終始なごやかな雰囲気で面接をしていた。

「・・・うん、じゃあOK!果歩ちゃんは採用ってことで。」

「わぁ、ありがとうございます。」

その言葉を聴いて果歩の顔がパァっと明るくなった。秋絵には大丈夫と言われていたが、こうやって早々にアルバイトが決まったことに、果歩の顔には安心とうれしさが表れていた。

「それじゃ、最初は受付の仕事からだな。しばらく果歩ちゃんの教育係はそこにいる山井が担当するから、仲良くしてやってね。本当は俺が果歩ちゃんにいろいろと教育してあげたいんだけど。」

案内してくれた男性は山井というらしい、富田もそうだが山井もさっきから話は面白く果歩には好印象だった。

「うち、女性スタッフ少ないからむさ苦しい職場だけど、よろしくね。」

「いえ、こちらこそよろしくお願いします。」

(女の人は少ないんだぁ・・・)

雑貨屋でのバイトは逆に女性しかいなかったので、男性ばかりというのは少し不安にもなったが、富田も山井も好印象だったので何とかやっていけそうだと、果歩は思った。

「それじゃ、仕事は来週からってことで。今日はそうだな・・・俺が果歩ちゃんに、ここの施設をぐるっと周って一通り説明してあげたいんだけど、果歩ちゃんいい?今日まだ時間あるよね?時給もサービスでつけてあげるから」

「わぁ、いいんですか?よろしくお願いします!」

富田の提案に果歩は喜んでのった、見学だけで時給が貰えるのだから。

「じゃあさっそく行こうか果歩ちゃん。」

「はい」

笑顔で元気のいい返事をした果歩は富田の後についていった。

まず最初に連れて来られたのはジム、ランニングマシーンや身体を鍛えるための多種多様な機械が並べられ、今日も多くの逞しい身体をした男性達が汗をかきながらトレーニングしていた。

「どう?果歩ちゃん、ここには最新のトレーニング機器が揃えられているんだよ」

「はぁ・・・なんだか皆さん真剣に取り組んでいて、すごいですね。」

果歩の言うとおり、ここでトレーニングしている者は皆黙々と自分のトレーニングに集中していた。

「うん、トレーニングにはこういう集中できる環境が大事なんだよ。時には友達とおしゃべりしながらって人もいるけど、そういう時はスタッフが注意するんだよ、スポーツジムにも規律やマナーはあるからね。」

富田の真面目な顔で話す言葉を、果歩はうなずきながら聞いていた。

それと同時に富田の事を(ホントは真面目な人なんだ)と、果歩は思っていた。

さっきまで冗談ばかり言っていた富田とは別人のようなギャップを感じたため、余計にそう思えたのかもしれない。

次に果歩が連れて来れれたのはプールだ、広々とした50メートルプール、他には綺麗で清潔感のあるシャワールーム、サウナ、それに専門のマーサージ師がいるというマッサージ室まであるらしい。

「どこも清潔感がありますね、ここなら皆さんトレーニングに集中できますね。」

「ハハッそう言ってもらえるとうれしいよ。ちなみにここのスタッフはいつでも無料でここの施設を使える事にしてるんだ、果歩ちゃんもプライベートでもいつでも来て使ってくれていいんだよ。」

「え、ホントですかぁ!わぁうれしい〜!ダイエットとかでも来れますね。」

「ハハッ、でも果歩ちゃんはダイエットなんて必要ないんじゃないんじゃないか?」

そう言いながら富田は果歩の身体を下から上までジーっと舐めるような視線を向けた。
果歩は富田のその視線にはまったく気づいていないようだ。

「あれ・・・あの、ここの部屋はどういった部屋なんですか?」

この建物の一番端の部屋、中は広々としていて、側面と天井は全面が鏡になっている。下はビニール製のマットが敷き詰められていて、部屋の四隅にはそれぞれ大きなスピーカーのような物が置いてあった。

「ここ・・・エアロビックスとかそういうのに使うんですか?」

「いや、そんなんじゃないけどね、ここは・・・。まぁ今は使ってないんだけど、たぶん近々毎日のようにトレーニングで使う事になると思うけどね・・・。」

「へぇ・・・そうなんですか。」

その時の富田がつくっていた不敵な笑みの意味に、果歩は気づくわけもなかった。

その日、施設内の見学と、富田による一通りの説明を聞き終えた果歩は、ひとまず帰る事になった。

本格的なアルバイトの仕事を始めるのは来週からだ。

アパートに帰宅した果歩はすぐにパソコンのスイッチを点けた。

もちろん海外との遠距離恋愛中の彼氏、友哉から届いているはずのメールをチェックするためだ。

友哉が発ってから約2週間、アパートについてからすぐにメールをチェックするのは、はやくも果歩の習慣になっていた。

【今日はホームステイ先の家族に俺が腕をふるってお好み焼きを食べさせてあげたよ。それがすっごい好評でさ、親父さんは5枚も食べてくれたよ!日本に帰ったら果歩に食べさせてあげるわぁ!】

そのメールをうれしそうに読む果歩、すぐに返事を打ち始めた。

【わぁ〜喜んでもらえてよかったねぇ。そういえば友哉の手料理って私食べた事な〜い!絶対帰ってきたら食べさせてね。私の方は今日バイトの面接行ってきたよぉ、来週から新しいバイト始まるからね。私も忙しくなるかなぁ・・・お互い頑張ろうね!】

メールを打ち終えた果歩は、一日の汗を流すべくお風呂場に入って行った。

「果歩ちゃん想像以上可愛かったっスねぇ!」

果歩が帰った後のトミタスポーツジム、果歩が面接をした部屋に二人の男の姿があった、富田と山井だ。

「あぁ、ありゃかなりの上物だな。ハハ、こりゃマジで楽しみだわ・・・へへ・・・」

そう言いながら不適な笑みを浮かべる富田の表情は大好物の獲物を前にする獣ようだ。

「でも富田さん、果歩ちゃんってかなり真面目そうな感じじゃないッスか?大丈夫っすかねぇ?」

「フフ・・・まぁあれは今までにないくらい純なタイプだな・・・しかも彼氏に一途でなかなか難しいかもなぁ・・・。」

「そうっスよねぇ・・・こりゃ今回ばかりは今までのようにはいかないかもなぁ・・・。」

そう言って山井は残念そうな顔をした。

「まぁ俺に任せておけよ、時間はたっぷりあるしよ。」

「え〜俺そんなに我慢できないッスよ富田さ〜ん」

「俺だってそんなに我慢するつもりはねぇよ。ま、こっちには強力な助っ人もいるし、意外と早いうちになんとかなるかもな・・・。」

富田は自信ありげにまた不適な笑みを浮かべていた。

夜のスポーツジムの一室で、昼間はさわやかなスポーツマンの顔をしていた男達が、目の色を変えて練っている計画に、果歩は気づく予知もなかった。

「じゃあ受付の仕事とマニュアルはこんな感じで、さっき練習した通り接客は笑顔でね。」

「はい、わかりました。」

トミタスポーツでのアルバイト初日、果歩はトミタスポーツのロゴの入った白のTシャツと紺のハーフパンツ姿で教育担当である山井に受付の仕事の教育を受けていた。

「まぁ、こんな可愛い子が受付にいるんだから、こりゃきっとお客さんも増えて忙しくなるなぁ!ハハッ!」

「そんな・・・でも、一生懸命頑張ります!」

「よし、じゃあもし変なお客さんとか来たりしたら、俺を呼んでね、やっつけてあげるから。」

「え〜やっつけちゃうんですかぁ?」

「ハハッ冗談冗談!まぁホントわからない事とかあったら俺でも他のスタッフでもいつでも聞いてもらってかまわないから。」

こうして新しいアルバイトの仕事はスタートした。

しかし、始めてみると果歩にとって受付の仕事は割かし楽と感じるものであった。

それはこんな仕事内容であんな高い時給でいいのかと思うほどで、忙しく働く事を予想していた果歩は少し拍子抜けした。

それでもお客はそれなりに来るので、暇というわけではなかったが・・・。

ふと果歩は受付をしていてあることに気がついた。

(ん〜・・・あれ?・・・ここの会員さん、女性がほとんどいない・・・)

受付に置いてあるノートパソコンの会員名簿をざっと目を通してみても女性らしき名前は見当たらない。

そういえば、果歩が受付に立ってから来た客は男性ばかりで女性はいなかった。

(ジムってやっぱり使ってるのは男の人ばっかなのかなぁ・・・。最近はジムに通う女の人増えたって聞いた事あったけど・・・。綺麗なとこだし、女の人にも人気出ると思うんだけどなぁ・・・。)

そんなことを考えていると、ふと女性の声が果歩の耳に届く。

「果歩ちゃん」

果歩はパソコンを見るのをやめ顔をあげると、そこには果歩がよく知っている人物が立っていた。

「秋絵先輩!?」

果歩の顔がパァっと明るくなる。

「フフッ、頑張ってる?受付の仕事だけじゃちょっとつまんない?」

「いえ、そんな・・・でもでも!どうして秋絵先輩が・・・?」

「果歩ちゃん頑張ってるかなぁと思って、様子見に来たのよ。」

「え、そうなんですか・・・わざわざありがとうございます。」

「まぁそれもあるんだけど・・・ホントはね、今日はお客として来たのよ、私ここの会員なのよ。」

「え、そうなんですか!?・・・でも・・・」

(名簿には秋絵先輩の名前はなかったような・・・)

「おぉ〜秋絵ちゃんよく来たなぁ!」

ふと果歩の後ろから男の大きな声が聞こえた、オーナーの富田の声だ。

「こんにちは、富田さん。」

秋絵は上品な笑顔で富田にあいさつした。

「いやぁ秋絵ちゃん、また手伝いに来てくれたのか?ありがたいねぇ、秋絵ちゃんはホントできてる子だなぁ」

富田はこんがり焼けた顔に真っ白な歯を見せながら言った。

「違いますよ富田さん、今日はお客さんとして来たんですよ。」

果歩は二人の会話を少し疑問を持っているような顔で聞いている。

「果歩ちゃん、私ね、実はちょっと前までここでバイトしてたのよ。今でも時々富田さんに頼まれて手伝いに来てるの。今日は違うけどね。」

「え〜そうだったんですか?」

富田はそんな少し驚いた様子の果歩を見て、口を開いた。

「秋絵ちゃんも最初は受付やってたからね。秋絵ちゃん目当ての男性客が増えて商売繁盛だったんだぜ。果歩ちゃんも頑張ってくれよな。」

「え〜私なんか駄目ですよ・・・」

「そんな事ないわ、果歩ちゃんなら可愛いし、大丈夫よ。」

「そうそう!果歩ちゃんがちょっとお色気使っちゃえば、お客さん倍増間違いなし!ハハッ」

「クス・・・でも私お色気なんてないし。」

果歩は自分に色気なんてないと思っていた、それはきっと秋絵にはあって自分にはないだろうと。

「それがいいのよ・・・きっとお客さんたくさん来るわよ・・・・たくさんね。」

「え・・・?あ、はい、頑張ります。」

ニヤっと笑みをつくりながら秋絵が言った言葉の意味が一瞬よくわからなかった果歩だが、そこを深く聞くことはなかった。

「さて、それじゃそろそろ私はトレーニングに行くわね。」

「秋絵ちゃん、着替えたらあの部屋においで。今日はインストラクターでもある俺が特別会員の秋絵ちゃんにスペシャルトレーニングメニューを用意しといたからよ。」

「スペシャルですか・・・フフ・・・楽しみ・・・お手柔らかにお願いしますね。」

富田の言葉に秋絵は意味ありげな笑みを浮かべてそう答えた。

「ハハッ!俺がじっくり鍛えてやるから楽しみにしとけよ。」

「フフ・・・じゃあ果歩ちゃん、アルバイト頑張ってね。」

「はい、秋絵先輩もトレーニング頑張ってください。」

秋絵と富田がいなくなり、再び果歩は受付の仕事に戻った。

(でも秋絵先輩、ここにトレーニング通ってたんだぁ、だからあんな大人っぽい綺麗なスタイルしてるなかなぁ・・・)

秋絵と果歩、二人とも美人であったが、しかしまだどこかあどけなさが残る果歩。

秋絵には果歩にはない大人の女を感じさせるなにかがある・・・と、果歩は思っていた。

果歩のその考えはある意味当たっていた・・・。

「しかし・・・秋絵には感謝するぜ・・・あんなカワイ子ちゃん連れてきてくれたんだからよ。」

「ン・・・ン・・・ンハァ・・・はぁ・・・はい・・・でもこちらの誘いに乗ってくれるかわかりませんけど・・・あの子結構まじめな子ですから・・・ン・・・チュパ・・・」

トミタスポーツの建物の中の一室、周りを鏡に囲まれた部屋に富田と秋絵はいた。

ここでの富田は、果歩の前にいるときとは違い、秋絵を呼び捨てにしている。

「ハハッ!秋絵だって、出会った頃は相当まじめだったぜ・・・今の果歩以上にな。」

「ン・・・ンフ・・・ハァ・・・私・・・今でもまじめです・・・」

チュパ・・・ジュルル・・・ハァ・・・あ・・・ン・・・

下半身裸の富田は仁王立ち、秋絵はその前に一糸纏わぬ姿でひざ立ちになって、大学でも評判の美しい顔を、富田の毛深い股間に埋めていた。

秋絵の身体はまるでモデルのようだった、長くスラっとした手足。かといってやせ細っているわけではない、ふっくらと丸みを帯びた臀部、まさにそれは大人の女の尻。

胸は決して大きくはないがツンと張りのある美しい形だ。

しかし、意外にもその頂点にある乳首は少し黒ずんでいた。

秋絵の頭は長いストロークでまるで肉棒をむさぼるように激しく動く、白くてしなやかな手は富田の太ももや尻をなでるように動き回っている。

ジュルル・・・チュパ・・・はァ・・・あ・・・はァ・・・ジュル・・・チュパ・・・

この部屋の造りは音が響きわたるようにできていた。

そのため秋絵の奏でるいやらしいネットリとした音は部屋中に響き渡り、自分の耳に返ってくる。

「でも、あの頃はこんなにチ○ボ好きじゃなかったよな・・・おい、玉袋も・・・わかってるな・・・」

「・・・ん・・・ハイ・・・はァ・・・」

秋絵が咥えていたものを吐き出す・・・現れたのは男の巨大な肉棒。

それは力強く天に向けて反り返り、色は赤黒く、まるで凶器のような雰囲気を醸し出していた。

そして何よりその男根は異常に太く、長かった。

血管の浮き出た茎の部分はカチコチに硬く長い、そして不気味なほど黒い。

さらに赤黒い亀頭部分は茎よりも大分太く巨大で、エラが張り出していた。

パク・・・ジュルルルル・・・・・んぱァ・・・

秋絵は多くの毛に覆われた富田の玉袋、睾丸を毛を気にすることなく口いっぱいに含み、口の中で自分の唾液をたっぷり絡ませ、舌を使ってマッサージするように舐めあげる。

そしてやさしく引っ張るようにして口からポンっと音を立てて吐き出す。

富田の睾丸はその肉棒同様、通常の何倍もあるくらいの大きさだった。

秋絵はその逞しい男性器をまるで愛しいように音を立て舐め上げ、口に含んでいく。

「どうだ秋絵、俺の味は・・・?あ、フフ・・・そういや俺さっき小便したばっかだわ・・・」

「チュパ・・・はァ・・・おいしいです・・・オシッコの味もおいしい・・・です・・・はァ・・・」

大学にいるときや果歩の前にいる時の秋絵の顔とはまったく違う、いやらしく淫らな表情。

富田を見つめるその目はウルウルと潤んでいて、まるで富田に何かを求めているようだ。

そして秋絵がその欲求を抑える事を我慢できなくなってきていることを富田はわかっていた。

「秋絵・・・どうしてほしんだ?いつも言ってるだろ?ちゃんと口に出さないとわかんねぇだろ・・・。」

「はい・・あの・・・入れ・・・入れてほしいです・・・おち・・・。」

「何を何処に!?どんな風にしてほしいんだぁ!?いつも言ってるだろ!お前頭良いならあんまり同じ事言わすなよ。」

富田の激しくなる口調、とても偉そうで汚い言葉使いだ。

しかし秋絵がそれに反抗する事はない。

「私の・・・オマ○コに・・・富田さんのデカチ○ボ・・・入れて・・・いっぱい突いてほしいです・・・はぁ・・・」

「ハハッ!とんだ淫乱女だなぁ・・・秋絵ぇ。ほらっ!入れてほしいなら俺がチ○ボをお前の淫乱マ○コに気持ちよく入れられるような格好になれよ。」

「はい・・・・・。」

秋絵は返事をすると、この部屋の床一面に敷かれたビニール製のマットの上に四つん這いの格好になる。

秋絵はそのまま顔をマットにつけ、丸みを帯びたなんともいやらしい尻を富田に向けて突き出す。

そして両手を後ろにもっていき、柔らかな自分の尻たぶをグッと掴み、左右に広げた。

性器、さらには肛門までも富田の前に曝け出す格好になった秋絵。

富田はその秋絵の秘部に顔を近づけ、まるで軽蔑するよな目でそこを眺めた。

「おいおい秋絵ぇ、下の口がだらしないぞぉ。」

秋絵の陰裂は、はしたなく半開きになり、そこからだらしなくヨダレを垂らしていた。

「それにしても・・・秋絵のマ○コはエロくなったなぁ、ハハッこんなに色も黒くなっちまって・・・」

富田の言うとおり、秋絵の秘部は小陰唇が伸びてしまっていて、その色は黒ずんでいる。

陰核は皮がしっかりめくれて、大きく勃起いた。

一目見れば、その性器が大分使い込まれているであろう事は誰にでも容易にわかりそうだ。

富田は秋絵のフェラチオによってしっかりと勃起し、へそに付きそうなくらい上に反り上がった巨大な肉棒を手でしっかり握り、グッと下に向けその先端を秋絵の秘裂にあてがう。

「はぁ・・・ハア・・・富田さん・・・あ・・・」

「我慢できないか?秋絵。結構久しぶりだもんなぁ・・・前にヤッたのは、一ヶ月くらい前か?」

肉棒の赤黒い亀頭の先端からは透明の液体が溢れている。そのガマン汁をクリトリス塗し着けるように亀頭を擦り付け秋絵を刺激する。

「はあ・・・あっあっあっ・・・はああ・・・」

「せっかくセックス漬けの生活から開放してやったのになぁ・・・今日は呼び出しもしてねぇのに来ちまって、ハハッ!やっぱりお前には無理かぁ!俺とのセックスがない生活は!」

「はあ・・・富田さん・・・あぁ・・・早く・・・わたし・・・はあ・・」

「ハハッ!どんだけ飢えてんだよこの牝は!おら!もっとおねだりしてみろよ!」

バチ〜ンッ!バチ〜ン!!と部屋に響き渡るほど大きな音をたてて秋絵の尻を手の平で何度も何度も、尻が赤く腫れ上がるほどにひっぱたく。

「あああ!あぁ!ん・・・はぁ・・・あああ!・・・」

「挿れて!いれてください!チ○ボ!あああ!・・・ほしい・・・もう我慢できないです!あああ!・・・お願いします富田さん!」

「・・・・・・このど淫乱女が・・・」

まるで軽蔑するかの様にそう小さく呟いた富田は、自身の巨大な肉棒を秋絵の性器に押し込んでいく。

「はぁあああ!んあぁあ!」

たまらなく気持ちよさそうな声をだす秋絵の下の口は驚くほどの拡がりを見せ富田の肉棒を呑み込んでいった・・・。

この部屋の壁にはしっかりとした防音加工も施されていた。

そのためこの日、長い時間秋絵から口から出され続けた悲鳴のようなあえぎ声は、同じ建物内にいた果歩の耳には聞こえるわけもなかった・・・。

「あ、そういえば果歩、来週果歩の誕生日じゃない?」

急に思い出したかのように知子は口を開いた。

「え?・・・うん・・・。」

大学の食堂でいつものように果歩と知子はいっしょに昼食をとっていた。

「あ〜友哉君いないもんねぇ、寂しいんでしょ?遠距離恋愛のつらいところねぇ。」

知子は窓の外へ向け遠い目をしながら言った。

「うん・・・でも誕生日の日は電話してきてくれるって約束なの。」

「へぇ・・・なんだかあんた達ってホント真面目なカップルよねぇ。」

「そう・・・かな・・・?普通じゃない?」

「なんか清く正しいお付き合いって感じ・・・ちゃんとやる事やってるの?」

「え・・・なに?やる事って・・・?」

「え〜それは決まってるじゃな〜い」

まったくそっち方面の話に疎い果歩、知子はそんな果歩にあきれ気味だ。

「あ〜もしかして果歩、一年も付き合っててまだしてないの!?」

さすがの果歩も知子の言っている意味がわかってきたのか顔を赤くする。

「え、それは・・・・・・て、てゆうか知子ちゃん声大きいよぉ・・・。」

「今日も楽しそうね、お二人さん。」

その声を聞いて、果歩と知子は声のする方に顔を向けた。

「秋絵先輩!」

二人が声を合わせてそう言うと、秋絵はニッコリと笑顔をつくった。

「ここ、いいかな?いっしょに食べてもいい?」

「はい、もちろんです。」

秋絵はそう言って椅子に座ると、バックの中からお弁当箱を取り出した。

「あ、秋絵先輩の手作り弁当ですかぁ?」

「うん、簡単なものばっかり、詰めただけだけど。」

そう言って秋絵は弁当箱の蓋を開ける。

「わぁおいしそう!やっぱり秋絵先輩、料理上手なんですねぇ!」

尊敬の眼差しで目をキラキラさせながら言う果歩。

秋絵の弁当箱の中身は、おかずや野菜が彩り良く盛り付けされていて、実においしそうだ。

「ホント、おいしそう・・・これは私達には無理ね、果歩。」

知子は料理はまったくやらないので、手作り弁当など未知の世界と言った様子だ。

「フフ・・・案外簡単なのよ。・・・そういえば果歩ちゃん、もうすぐ誕生日なの?」

「は、はい。来週の土曜なんです。」

「秋絵先輩、果歩彼氏が海外だから今年は一人の誕生日なんですよぉ。」

「友哉君はそういえば留学中だったのね・・・それじゃ果歩ちゃん寂しいわね。」

「いえ、そんな・・・一年の辛抱ですから・・・。」

明るく振舞う果歩だが、正直誕生日を一人で過ごすのは寂しいと感じていた。

「そうだ、果歩ちゃん知子ちゃん、私の部屋で果歩ちゃんの誕生日会やらない?私が料理とかつくるし。」

秋絵は急に思いついたように二人に提案した。

「え!?誕生日会ですか!?いいんですかぁ!?わぁ・・・・・・あ、でも土曜日、アルバイト・・・」

明るくなっていた果歩の表情が一瞬曇る、土曜はトミタスポーツでのアルバイトを入れてしまっていた。

どうせ一人の誕生日、アルバイトで寂しさを紛らわして、夜友哉と電話しようと考えていたからだ。

「大丈夫よ、私がアルバイト休めるように富田さんに言っといてあげるから。」

秋絵は笑顔で果歩にウインクした。

「わぁ、ありがとうございます。秋絵先輩の手料理、楽しみですぅ。」

ぱぁっと果歩の表情が明るくなった、秋絵からの提案は本当にうれしかったのだろう。

「それじゃ知子ちゃんも、来週の土曜日大丈夫かな?」

「はい!もちろんです!それじゃ私はいっぱいお酒買って行きます!」

「知子ちゃんあんまりお酒買ってきすぎないようにねぇ・・・秋絵先輩の部屋でこの前みたいにならないでよぉ・・・。」

果歩が知子に釘を刺すように言った。
それは以前二人で食事に行った時に、知子がワインを飲みすぎて泥酔し、店や店員に迷惑をかけたという経験があったからだ。

「私の座右の銘はクジラのように飲んで馬のように食べるなの!大丈夫、秋絵先輩の部屋では加減するわよ。」

「ホントかなぁ・・・。」

少し不安そうな果歩、知子の酒癖の悪さをよく知っているのだ。

「フフ・・・それじゃ二人ともOKね。詳しい時間とかはまた連絡するわね。」

「秋絵先輩、ありがとうございます。ホント楽しみにしてます。」

果歩は本当にうれしそうにそう秋絵にお礼を言った。

(ホント秋絵先輩優しいなぁ・・・あ〜なんだかすっごい楽しい誕生日になりそう!)

期待を膨らます果歩、寂しい誕生日を覚悟していた分、秋絵の提案は余計にうれしかった。

「果歩ちゃん、知子ちゃん、こっちよ」

「秋絵先輩、すみません、お待たせしちゃって・・・。」

「ううん、今来たところだから。・・・フフ・・・たくさん買ってきたわね。」

駅で待ち合わせした果歩、知子、秋絵の三人。

今日は予定通り、秋絵の部屋で果歩の誕生日会。

少し遅れてきた果歩と知子は両手に買い物袋をさげていた。

「も〜・・・知子ちゃんがお酒選ぶの遅いからぁ・・・。しかもすごい量だし、重くてもう手が痛いよぉ・・・。」

「いいでしょ〜好きなんだからぁ・・・せっかくの果歩の誕生日会なんだし。」

「知子ちゃんがほとんど飲むんでしょ〜?」

「フフ・・・いいじゃない果歩ちゃん、今日はパア〜っとやりましょ。」

秋絵はいつものように仲の良さそうな二人のやりとりを見て微笑みながら言った。

「はい!でも知子ちゃん飲みすぎてこの前みたいにならないでよぉ。」

「はいはい、わかってますって。」

三人はそんな会話をしながら駅から歩いて秋絵が住むマンションがある閑静な住宅街に入っていった。

「わぁ!秋絵先輩、こんないい所に住んでるんですかぁ!?いいなぁ!」

「ホント、すごいいい所ですね。」

秋絵が住むマンションに着いた三人、果歩と知子は驚きの声をあげた。

秋絵が住んでいるのはかなり立派なマンションだった。

そこは普通の大学生はもちろん、働いている若い社会人でも住める人は少なそうな家賃の高そうなマンションだった。

「両親が勝手に用意した部屋なのよ・・・セキュリティがしっかりしてないとだめだってうるさくって・・・。学生でこんな所に住んでるなんて逆に恥ずかしいわ・・・。」

「え〜でもうらやましいです。私もこんな所に住んでみたいなぁ・・・。」

三人はマンションに入りエレベーターに乗って秋絵の部屋がある階に向かった。

「わぁ・・・すてきな部屋ですね、インテリアもオシャレですし・・・。」

秋絵の部屋にあげてもらった果歩と知子はまたも驚きと羨ましそうな声をあげた。

「なんだか、できる女性の部屋って感じねぇ・・・。」

たくさんの難しそうな本が並べられた本棚を見て知子は言った。

秋絵の部屋は、いわゆる女の子らしいかわいい部屋ではなく、シンプルでシックなデザインのインテリアで、広々とした部屋、特にキッチンは立派なもので、ちゃんとしたオーブンまで付いていて、何を作るにも不便はなさそうだ。

「それじゃ私、料理仕上げちゃうから、知子ちゃんと果歩ちゃんは座って楽にしてて。」

「あ、私も何か手伝います!」

こうして果歩の誕生日会は始まった・・・・。

「わぁ、おいしそう〜。やっぱり秋絵先輩料理上手なんですねぇ!」

テーブルの上に色とりどりの料理が並ぶ。

フルーツトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ
お酒にもよく合う豚のリエットや鶏レバーのパテ
ルーコラのサラダ
魚のカルパッチョ
ボローニャ風のミートソースのペンネ

秋絵は得意のイタリア料理を前日から仕込んで当日仕上げるという手の込みよう。
そのかいあってか、果歩と知子からはおいしいおいしいと、絶賛だった。

「ほんとおいしいです、私の買ってきたワインにもよく合う。」

「そう言ってもらえると作ったかいがあるわ。」

「やっぱり秋絵先輩のこと尊敬しちゃいます、私も料理できるようになりたいなぁ。」

「じゃ今度はいっしょに作ろうか、このくらいの料理ならちょっと練習すればすぐ作れるようになるわよ。」

「え〜いいんですか?わぁ、こんな料理作れるようになったら自慢できますよね。」

「果歩って意外と不器用だから、秋絵先輩、教えるの苦労しますよぉ。」

「もぉ〜知子ちゃんに言われたくないよぉ。」

「私は食べる飲むが専門なの!」

しばらく話は秋絵が作った料理に集中していたが、女の子が三人集まったのだ、しだいに話は恋愛話に切り替わっていった。

まぁ恋愛話と言っても話題のほとんどは果歩と友哉のカップルの事で、秋絵と知子が果歩に聞きたい事を質問して、果歩がそれに答えるというかたちだ。

知子が「友哉君、今頃金髪のおねえさんと浮気してるかもよぉ」とからかったり、とにかく果歩は毎度の事だが、いじられ役だった。

「でもさぁ、果歩ってなんで友哉君好きになったの。言っちゃ悪いけど友哉君って外見は果歩のタイプじゃないわよねぇ?」

「ん〜なんでだろう・・・?なんか気づいたら好きになってたの。友哉ってあぁ見えてしっかりしてるから・・・。頼りになるっていうか・・・。」

果歩の正直な言葉だった、外見がタイプではないというのは確かにそうだが、今の果歩にとってはそんな事は重要ではなく、とにかく友哉の事を好きというのは確かな気持ちだと思ったのだ。

「フフ・・・いいじゃない、男は外見より中身って言うし。・・・ところで、外見はタイプじゃないって言ってたけど果歩ちゃんは見た目だけならどんな人がタイプなの?」

「ん〜外見ですかぁ・・・ん〜どうかなぁ・・・」

少し考え込んでいる果歩を見て知子は笑みを浮かべて

「果歩は逞しいマッチョの人がタイプなんだよねぇ!友哉君とはまったく逆のタイプ。」

「え?私そんな事言ったことないよぉ。」

果歩は少し顔を赤くして慌てて言った。

「このまえお店でお酒飲んでる時言ってたじゃない、果歩覚えてないの?」

「ん〜もう・・・そういう記憶だけはしっかり残ってるんだからぁ・・・。」

困ったような顔をする果歩。どうやらお酒を飲みながらそう言った事は果歩も覚えていたようだ。

「へぇ・・・それじゃ果歩ちゃんよかったわね、トミタスポーツはお客さんもスタッフも逞しい人ばっかりだし。」

秋絵もからかうように笑みを浮かべて果歩に言った。

「え〜秋絵先輩までそんな事言わないでくださいよぉ!」

「ハハッ、じゃもしかして浮気するなら果歩のほうがしちゃうかもねぇ!」

「もう・・二人とも酔っ払ってるぅ!・・・・・・・あ・・・電話・・・」

♪〜♪〜♪〜♪〜

ふと果歩のバックの中の携帯の着信音が鳴った。

指定設定してある着信音を聞いて果歩にはすぐこれが誰からの電話なのかわかった。

果歩は携帯をバックから取り出した。

「・・・友哉からだ。」

携帯のディスプレイには友哉の文字が。それを見た果歩の表情は実にうれしそうだ。

「果歩ちゃん、隣の寝室の部屋使っていいわよ。私たちのことは気にしないでゆっくり話しておいで。」

「あ、すみません、ありがとうございます。」

秋絵に寝室に案内された果歩。寝室もやはり立派なつくりで、中央には大きなベッドが置いてあった。

「わぁ・・・大きなベッド・・・。」

「ベッドに座っていいからね、それじゃごゆっくり・・・フフ。」

「あ、はい、ありがとうございます。」

秋絵が部屋から出て行った後、果歩は電話のボタンを押した。

「もしもし、友哉?・・・うん・・・今ね、秋絵先輩の部屋でね・・・・・・うん・・・・」

果歩は若干浮かれ気味な様子で友哉との会話を楽しんでいるようだった。

「うん・・・じゃあ・・・うん・・・友哉も身体には気をつけてね・・・うん・・・私も・・・うん・・・それじゃあね・・・。」

電話を切った果歩は実に幸せそうな表情をしていた。

電話は30分くらいだっただろうか、国際電話は割高であったし節約を心がけている二人、そう長電話はできない。

それに気にしなくていいよとは言われたが、自分の誕生日会をしてくれている秋絵と知子をあまり待たせるわけにはいかなかった。

(友哉・・・フフ、元気そうでよかったぁ)

果歩は心の底からそう思い、また友哉の声を聴いてホントに涙が出そうになるほどうれしい気持ちになった。

きっと自分では気づかないうちに友哉と会えない寂しさを心に溜め込んでいたのかもしれないと、果歩は思った。

「んしょ・・・それにしても大きなベッドだなぁ・・・ん?あれ・・・」

電話も終わり、座っていたベッドから立ち上がった果歩は広い寝室とベッドをあらためて見渡していた。

ふと、ベッド横にあった棚に目がいった果歩、そこには横に長い長方形の紙箱が、蓋が開いた状態で置いてあった。

その棚の一番上にあるのはその箱だけだったので、なんとなく果歩の目に止まったのだ。

果歩は特に何も考えずその棚に近づき、箱の中をそっと覗いた。

中には正方形のビニール製でできた袋がいくつか束になっていて、中に入っているであろう円形のものが少し浮かびあがっている。
それが何であるのか果歩にもすぐわかった。

箱には
・・・うすうす・・・BIGサイズ・・・60個入り・・・
などの文字が書かれていた。

「・・・これって・・・あれ・・・だよね・・・?」

果歩はボソっとそうつぶやいた。顔を赤くして少し動揺した様子の果歩。

(この部屋にあるってことは、これ・・・秋絵先輩が使ってるって事・・・かな・・・?)

心臓の鼓動がドキドキっと大きく早くなっていることに気づく果歩。

(だ・・・ダメだよ・・・何やってるの私・・・人の部屋のもの勝手に見ちゃだめじゃない・・・。)

そう自分に言い聞かせて、しばらく深呼吸をして心を落ち着かせると、果歩は部屋のドアに向かった。

棚に置いてあったコンドームの箱、60個入りと書いてあったが、その中身はほとんど空で5個くらいが束になって残っているのみであった・・・。

さらに大量の破られたコンドームの袋と、もう一箱同じ紙箱が空の状態で棚の横にあったゴミ箱に捨てられていた事も、果歩は帰り際に偶然目に付き、気づいてしまっていた・・・。

「あ、果歩、どうだった?友哉君元気そうだった?」

「う、うん・・・。楽しくやってるみたい。」

さっき寝室で見た大量の使用済みコンドームの袋を見つけてしまったためか、知子と秋絵のいる部屋に戻ってきてからも、そのことが頭から離れない。

(秋絵先輩が彼氏さんと使ったのかのかなぁ・・・でも・・・あんなにいっぱい・・・)

「果歩ちゃん、友哉君とは順調なお付き合いって感じで羨ましいわね。」

そう笑顔で言う秋絵の顔を見て果歩は顔を赤くしてしまっていた。

あの大量のコンドームから、秋絵が男性と何度も何度も交わっている姿をついつい想像してしまう。

「そんな・・・あ、あの・・・秋絵先輩・・・あの・・・秋絵先輩は今付き合ってる彼氏さんとかいるんですか?」

何気ない質問だが、果歩は確かめたくなっていたのかもしれない。

いったいあの大量のコンドームを誰と使ったのだろう・・・。

果歩も今は大学生の歳だ、男女が付き合い始めればいずれ身体の関係を持つ、という事は果歩も承知していた、それに秋絵ほどの美人ならきっとそういう人もいるだろう、と。

秋絵は果歩にそう聞かれて、飲んでいたお酒の入ったグラスをテーブルに静かに置いて口を開いた。

「今はいないのよ・・・というか、しばらく誰とも付き合っていないの。だからラブラブな果歩ちゃんと友哉君が羨ましいわ。」

「え・・・そうなんですか・・・?」

意外な秋絵のその答えを聞いて果歩の頭の中は動揺し、当然疑問も浮かびあがっていた。

(え・・・じゃああれは・・・?秋絵先輩のじゃなかったのかなぁ・・・でもでも・・・ここは秋絵先輩の部屋だし・・・)

「え〜秋絵先輩に彼氏がずっといないんて意外ですねぇ」

知子は少し驚いたように言った、秋絵は大学でも有名な美人なだけに、秋絵を知っている人なら驚くのは当然なのかもしれない。

「フフ・・・そんなに意外かしら、彼氏がいなくてもそれなりに楽しくやってるわよ。」

(じゃあ・・・秋絵先輩、もしかして彼氏でもない人と・・・ううん、でも・・・あ・・・私何考えてるんだろ・・・秋絵先輩のそんなとこまで詮索するのはよくないよ・・・ダメダメ・・・もうやめよ・・・)

果歩は一人で首を横に振り、もうあれは見なかったことにしようと心に決めた。

「ところでさ・・・果歩ちゃん?」

「・・・え?あ、ハイ?なんですか?」

「フフ・・・何か考え事してた?」

「え?い、いえ・・・別に・・・」

秋絵の声に気づき、ついつい顔を赤くして慌ててしまう果歩。

もうあの事は考えちゃだめ・・・

「ところで、果歩ちゃんは友哉君との付き合いは順調みたいだけど・・・フフ・・・あっちの方はどうなのかな?あっちの相性もいいのかしら?」

「あっち・・・ですか・・・?あっちって・・・?」

よく秋絵の言ってる意味がわからないのか、果歩は首をかしげている。

「あ〜それ私も聞きたかったんだぁ!で、果歩、どうなの?フフ・・・」

「え・・・?あっちって?なに知子ちゃん?」

「え〜果歩とぼけすぎよぉ!あれよあれ、ほらぁ・・・愛しあう男女がする事があるでしょう?もう・・・」

「え・・・あっ・・・」

知子のその言葉を聞いて、やっとその意味がわかった果歩はなんと言っていいのかわからなくなり、恥かしそうに下を向いてしまった。

「ていうか、果歩と友哉君がエッチしてるところってなんか想像できないなぁ、友哉君まじめだし。」

「も、もう・・・知子ちゃん想像しなくていいよぉ・・・」

「フフ・・・でも果歩ちゃんと友哉君も1年以上付き合ってるんだし。当然エッチはもうしたんでしょう?」

「秋絵先輩・・・・・・・・・はい・・・あの・・・エッチは・・・」

顔を真っ赤にして恥かしそうにそう答えた果歩。

普段そんな会話はあまりしない果歩だが、今日はお酒の力もあったのかもしれない、そこは素直に答えた。

「え〜!やっぱり果歩もエッチするんだぁ、アハハッ、ねぇねぇ友哉君と果歩ってどんなエッチするのぉ?」

「もぉ〜なんで・・・知子ちゃんすっごい酔っ払ってるでしょ?」

「だってぇ、果歩がどんなエッチするのか気になるんだも〜ん。」

「もう・・・やだぁ知子ちゃんお酒飲むとぉ・・・」

果歩は恥ずかしがりながら知子からの質問に困った様子だった。

「フフ・・・でもね果歩ちゃん、エッチの相性って男女間にとってはすごく重要なのよ。」

「そ・・・そうなんですか・・・?」

秋絵は果歩にやさしく教えるような感じでそう言った。

果歩もこういった話に興味がないわけではなかった。

いや、むしろ知識が少ない分、本心では興味津々だったのかもしれない・・・。

「でも・・・エッチの相性って言われても・・・よくわからないです・・・」

「じゃあ友哉君とエッチしてて気持ちいいとか感じたことはないのかしら?」

秋絵からのストレートな質問に頬をピンクに染めながら考える果歩。

「ん〜・・・・気持ちいいとかは・・・よくわからないんですけど・・・幸せだなぁとかは思ったりしますけど・・・。」

実際、友哉のセックスは淡白なものだった。

愛撫も挿入時間も短く、いつも決まって体位は正上位での行為だった。

しかし果歩にとって友哉が初めての男であり、果歩はそれが普通だと思い、友哉と過ごす時間にとても幸せを感じていたため、なにも不満に感じることはなかった。

「フフ・・・そうなの、じゃあ果歩ちゃん達は週に何回くらいエッチはするのかしら?」

「え、え〜とぉ・・・2週間に1回・・・くらいかな・・・。」

「あらぁ・・・そうなの・・・」

秋絵は果歩が恥かしそうに言った答えを聞いて、少し苦笑いのような表情をした。

「え・・・普通そのくらいじゃないんですか・・・?」

果歩は少し不安そうな表情だ。

それは経験も知識も少ないため仕方ないのかもしれない、どういった男女の性生活が普通なのかまったくわからないのだから。

「果歩ぉ、それってすごい少なくない?あ〜ぁ、てゆうか友哉君エッチ下手だったんだぁ。」

知子はかなり酔っているのか、なりふり構わず思ったことを言っていた。

「もぉ・・・あんまり言わないでよぉ知子ちゃん・・・」

果歩は恥かしいやら、なんだか友哉をバカにされているような気がして、今にも泣き出しそうな表情だ。

「フフ・・・知子ちゃん、あんまり果歩ちゃんをいじめちゃダメよ。」

「エヘヘ、は〜い。でもそっかぁ、友哉君まじめだもんねぇ・・・フフ」

「でも・・・それじゃ果歩ちゃんはイッた事とかもないんだ?」

秋絵の質問は大胆だったが、実に自然に聞いてくるため、変な意味でのいやらしさは果歩は感じなかった。

「イッた事・・・ですか・・・あの・・・よくわからないです・・・。みんな普通そうなったりするんですか?」

女性が性交渉のときに、エクスタシーに達することもあるということは、果歩も知識では知っていた。

しかし、実際に友哉とのセックスで自分がそれに達しているのかどうかはよくわからなかった。

「ううん、そうなる子もいれば、そうならない子もいるんだけどね。フフ・・・でもね、イクと気持ちいいわよ。」

「そ、そうなんですか・・・。」

秋絵のかなり大胆ともいえるその発言に果歩は顔を真っ赤にし、同時にさっき寝室で見つけた大量のコンドームのことも思い出してしまった。

(やっぱり秋絵先輩そういう経験あるんだぁ・・・じゃあさっきのもやっぱり・・・)

ふと、果歩は自分の胸の辺りに気配を感じることに気づいた。

「え?・・・あ、キャッ!!ヤダ!アンっ・・・ァ・・・やめてよ知子ちゃん!もう酔っ払ってるぅ!」

静かに果歩の背後に周っていた知子が急に両手で果歩の胸の膨らみを服の上から鷲づかみにしたのだ。

「わぁ、果歩のオッパイ柔らか〜い!フフ・・・てゆうか果歩意外に胸あるね、もっとぺチャパイだと思ってたぁ。」

知子はそう言って大胆に果歩の胸を揉むことをやめようとしない。

果歩は顔をこれまで以上に顔を赤くして知子に抵抗する。

「ちょ・・・ちょっとぉ・・・アンッ・・・ぁ・・・知子ちゃん・・・ぁ・・・やめてよ・・・えっちぃ・・・」

「あれぇ、果歩って敏感なんだねぇ、これでイッたことないなんて・・・フフ・・・」

知子は冗談ぶった感じで言って、果歩の胸を揉む手をまだ休めようとはしない。

「フフ、ホント2人は仲がいいのねぇ・・・フフ・・・。」

秋絵はそんな二人を見て楽しそうに笑っていた。

「秋絵先輩ぃ・・・ぁ・・・知子ちゃんを止めてください・・・ぁ・・・もう知子ちゃん酔っ払いすぎぃ〜!」

こうして少しエッチな果歩の誕生日会の時間は過ぎていった・・・。

10

「フゥ・・・サッパリしたぁ・・・」

お風呂場から出た果歩は湿った髪の毛にタオルを当てながらベッドに座った。

「・・・・はぁ・・・・・・・・」

あれから秋絵宅での誕生日会は、女の子だけの集まりとは思えないほど、話は下のネタばかりであった。

特に、かなり酔っ払っていた知子からはエッチな質問攻めをされて、果歩もアルコールがまわっていて大胆になっていたのか、恥ずかしがりながらも正直に答えてしまった。

「・・・もぅ・・・知子ちゃんエッチな事ばっか・・・」

そんな事をを呟きながら、ふと果歩は机の上に置いておいた紙袋に目をやった。

(あ、そうだ・・・)

紙袋を手にして中を覗きこむ果歩、今日の誕生日会の終わり際、秋絵が誕生日プレゼントとして渡してくれたのだ。

『わぁいいんですか?ありがとうございます。』

『フフ・・・中身は帰ってから見てみて。遠距離恋愛中で寂しい思いしてる果歩ちゃんにはぴったりの物よ。』

『そうなんですかぁ、わぁ〜なんだろう・・・楽しみだなぁ』

『フフ・・・きっと気に入るわ果歩ちゃん・・・』

果歩は紙袋から綺麗にかわいくラッピングされた箱を取り出す。

なんだろうなぁ・・・フフ・・・

果歩はワクワクしながら包装紙を破かないように丁寧に剥がしていく。

「・・・え・・・なんだろ・・・?」

出てきたのは真っ白でなにも書いていないDVDケース。
そしてもうひとつ、透明の箱に入っていたのは、何やら紫色をした棒状の物。

それを見て、口に手をあてて驚いた様子の果歩。

それが何なのか・・・果歩には大体予想がついた。

こういった事に疎い果歩でも、この棒の形が何を模っているのかはわかった。

これって・・・・・やだ・・・秋絵先輩・・・どういうつもりで・・・

そう思いながらも、箱から紫色をしたそれを取り出し、手に取る果歩。

「・・・やだ・・・いやらしい・・・」

それは明らかに男性の性器を模った物、下の方にはなにやらスイッチのようなものと、電池を入れるスペースがあった。

それは実にリアルに造られていた。

全体に反り返っている棒、陰茎はボコボコと血管が浮き出ているところまで再現されている。

先端の亀頭部分は陰茎部分よりも太く、カリのエラが張り出していた。

しばらくその男根を模ったおもちゃをボーっと眺める果歩、心臓がドキドキしているのが自分でわかる。

そしてもうひとつ・・・果歩はDVDケースに目を移した。

エッチなプレゼント・・・秋絵先輩ってやっぱりエッチなのかなぁ・・・はぁ・・・なんだろう・・・

パソコンの電源を入れる果歩。
好奇心にも似た感情が果歩の身体を動かしていた。

パソコンが起ちあがる間に、DVDケースを開ける。

中にはケース同様、何も書いていない白いDVDが入っていた。

何も書いていなくても男根の形をしたおもちゃといっしょに入っていたのだ、それがとてもエッチでイヤらしいDVDであることを果歩は予想していた。

・・・いや、果歩は心のどこかでそれを期待していたのかもしれない・・・。

パソコンにDVDを挿入する。
ブ〜ンというディスクを読み取る音が部屋に響く・・・。

・・・・・・ゴク・・・・・・

自分でも意識してないうちに生唾を飲み込んでしまう果歩。

パっとピンク色の画面がディスプレイに映る。そこに大きな文字で出てきたのは

《バイブレーターを使ったオナニーの仕方講座》

バイブレーター・・・オナニー・・・

心臓の鼓動が速くなる・・・ドキドキドキドキ・・・・

少ししてから切り替わった画面には【本編再生】の文字。

果歩はマウスをそこに合わせクリックした。

切り替わった画面に出てきたのは下着姿の美しい女性だった。

歳は果歩と同じくらいか、少し上に見えた。

しかもこの女性が身に着けている下着、隠す部分が小さく、なんだか少し、中の乳首やヘアが透けて見えているようだった。

・・・すごいイヤらしい下着・・・・

『これからここでは、女の子のマスターベーション・・・オナニーですね・・・』

突然音が出たことにビックリした果歩は慌てて、停止ボタンをクリックした。

はぁ・・・イヤホン・・・どこにあったっけ・・・

机の引き出しを上から順番に開けてイヤホンを探す果歩。

ここの部屋は壁が薄い・・・よく果歩の部屋にも隣の部屋のテレビの音が聞こえてくることがあった。

こんな内容のDVDを見ていることが隣人にバレでもしたら大変だ・・・。

イヤホンを見つけた果歩、パソコンに挿し込んで両耳にそれをつける・・・・ひとつ深呼吸をして、再生ボタンをクリックした。

『これからここでは、女の子のマスターベーション・・・オナニーですね。ここにあるバイブレーターを使ってするオナニーの仕方を説明したいと思います。』

『女性の中にはオーガズム・・・つまり恋人とのセックスでも絶頂を経験したことがない、イッたことがないという方はいると思います。』

・・・私のこと・・・かな・・・

『ここでは、今あなたが持っている紫色のバイブレーター・・・そう、その男の人のオチ○チンの形をした大人のおもちゃ・・・これを使ってあなたに生まれて初めてのオーガズムを経験してもらう。そのためのお手伝いを今日はさせてもらいます。』

『さぁ、まずはソファ、またはベッドの上で楽な体勢になってください・・・』

DVDの映像をじっと見つめる果歩、頬っぺたをピンク色に染め、口は少し開いている。

時折ピッタリ閉じている足の太ももを擦り合わせるような仕草をする果歩。

その動きは時間が経つに連れ、回数が増えていっていた。

グチュグチュグチュグチュ・・・

『あッ!あ!アン!・・・ぁ・・・はぁあああ!あ・・・ぁ・・・はぁ・・・あッ!イク!あっあっあっあっ!イクイクイク!あぁあああン!』

パソコンの画面の中では、さっきまで大人びた表情で説明をしていた女性がソファの上で全裸になって、まるでオーガズムの手本を見せつけるかの様に身体を仰け反らせ、絶頂の言葉をに叫んでいた。

このDVDは無修正、つまり女性の局部はモザイク加工がされていなかった。

そのためバイブレーターを咥え込んでいる女性の性器は丸見えの状態。

性器とバイブには女性のワレメからあふれ出てくるネバネバしている液体がベットリ付いていて、テカテカと光っている。

果歩は画面の中で股間にあるバイブを激しくグチュグチュと抜き差しをしながら絶頂に達する女性を呆然と眺めていた。

・・・すごい・・・ハア・・・こんなになっちゃうの・・・?

女性が絶頂すると時はこんなにも乱れてしまうものなのかと果歩は思った。

自分も絶頂に導きられたらこんな風になってしまうのだろうか・・・

男性の前でこんな姿を曝け出してしまうのだろうか・・・

身体が熱い・・・心臓のドキドキが止まらない・・

ドキドキが下半身の中心に移動して集まってきているような気がする・・・

アソコがジンジンする・・・

果歩は自分の性器が濡れてきてしまっている事に気づいていた。

・・・私・・・はぁ・・・興奮してる・・・

じっと机の上に置いてある紫色のバイブレーターを見つめる果歩。

ゆっくりと椅子から立ち上がった果歩は、少し汗ばんだ手を、そのバイブレーターに伸ばしていった・・・。

【寝取られ】私の借金の尻ぬぐいをする妻 【裏切り】

今、私の目の前で、嫁が目隠しをした状態でベッドの上に座っている。
32歳の嫁がセーラー服を着て、髪をツインテールにしている。

これが、二人のセックスでのプレイだったら良いのだけど、そうではない、、、

嫁の横には、バスローブを着た男が立っている。
男は、嫁の昔の知り合いだ。
40歳半ばくらいで、かなり大きな会社を経営している人物だそうだ。

「ほら、心美(ここみ)ちゃん、口開けてごらん」
男が優しい口調で、馴れ馴れしく嫁に言う。

目隠しされたままの嫁は、大きく口を開ける。

すると、バスローブをはだけさせ、ペニスを剥き出しにする男。
歳のわりには、かなり元気な角度で上向きのそれは、凄く大きいというわけではないが、日本刀のように反っていて、とても良い形をしている。

そして男は、躊躇なくそれを嫁の口の中に押し込んだ。
嫁は、抵抗する事もなく、それを口の中に収める。
「心美ちゃん、旦那にするみたいにしてごらん」
男が続けて言う。

すると、嫁がいったんペニスを口から抜いて、舌で竿や亀頭を舐め始めた。
私にするように、丁寧に舐めていく嫁。

とうとう始まってしまった、、、
絶望感を持ちながら、椅子に座ったまま一言も口をきけない私。
今日一日、これから目の前で起こる出来事を、黙って見ている事、、、
それが男が出した条件だった。

FX取引、、、
仕事も順調で、給料も上がり、何も不自由はなかった。
嫁の心美も32歳で、年齢的に子供を作ろうと話していたところだった。

そんな中、ほんの少しの好奇心で始めたFX取引。
たったの1か月で500万の利益を上げて、完全に我を忘れていた。

ハイレバを求めて、外国の業者まで使うようになった私。
口座には、9千万円もあった、、、
もう少しで1億円プレーヤーだ、、、
そんな状況が、私の判断を間違わせた。

気がつくと、逆に1億近い負債を抱えてしまった私。
自己破産しても逃げられない状況で、親兄弟にもこんな事はとても言えない、、、
頭に、リアルに樹海という言葉が浮かんだ。

嫁に、離婚されるのを覚悟で、、、  いや、離婚してもらおうという覚悟で打ち明けた。

嫁は、もちろんショックを受けて、パニックになったが、
『絶対に離婚なんてしないし、私も何でもする。だから、絶対に変な事は考えたらダメだからね。それだけは約束して。それで許してあげるから、、、』
と言われた。
私は、号泣しながら自分のした事を心の底から後悔した。

しかし、入金しなければいけなリミットはすぐそこで、あてなどない、、

すると嫁が、お願いできるかも知れない人がいると言った。
昔嫁が働いていたときの客先で、私も聞いた事のあるくらい有名な会社の社長だった。

悪い人ではなかったようだが、とにかくしつこく口説かれたそうだ。
もちろん、一度もお茶すらしなかったそうだが、ダメ元で頼んでみると嫁が言った。

そして、すぐ次の日に、男が1億を貸すのではなく、くれるということになった。
私は耳を疑った。
しかも、贈与税などの事もあるので、1億の当選した宝くじをくれるという。
ちょっと裏社会の匂いはするが、マネーロンダリングの一貫なのか、宝くじの高額当選したものを、当選金額以上で購入しているようだ。
1億ならば、1億2千万とかで買うそうだ。

そんな風に手に入れたものを、くれるという。実質、1億2千万円をくれると言う事になるのだけど、とても信じられなかった。

条件を聞くと、嫁は言いづらそうに、
『1日私を自由にしたいそうです、、、  でも、1日だけだって!』
「そ、、そうか、、、」
私は、一瞬”え?それだけ?”と思ってしまったが、すぐにそれは飲めないと思った。

嫁を他人に自由にさせるなんて、論外だと思った。

嫁は、私が言うのも恥ずかしいが、本当によく出来た嫁だ。
明るくほがらかで、いつもニコニコしている。
そして、私にはもったいないくらいの可愛い嫁だと思う。
テレビをあまり見ないので、芸能人はよくわからないけど、AV女優の成瀬心美にそっくりだと思う。

そのスペックなので、男性経験も多そうなものだけど、私以前には2人と付き合った事がある程度だ。
言い寄る男は多いけど、自分の好みがはっきりしている嫁は、好み以外にはまったく興味が湧かないそうだ。

そんな嫁の興味に、私が入ったのはよく理解できないが、イケメンとかではなく、長友みたいにぬいぐるみの熊っぽいところが好きだったそうだ。

付き合いだしてからは、本当に夢の中にいるような日々だった。
見た目のギャルっぽさに反して、とにかく一途な嫁、、、
心の底から幸せにしたいと思っていた。

それがこんな事になり、後悔しても仕切れない。
だけど、こんな状況でも、私を見捨てずに、しかもこんな事を受け入れてくれた嫁、、、
私は、残りの人生全てを使って、彼女を幸せにしなければいけないと思った、、、

話を戻すが、そうかと言った私に対して
『よかったね!こんな事で助けてもらえるなんて、本当に、奇跡だよ。1日我慢すれば良いんだから、簡単だよね! じゃあ、電話するね。もう時間ないでしょ? 明日にしてもらって、明後日みずほ銀行の本店に行けば、解決じゃん!』
嫁が明るい感じで言う。
だけど、無理矢理テンションを上げているのが丸わかりで、心が痛んだ。

だけど、ここでその提案を突っぱねて、対案があるかというと何もない、、、

私は、泣きながら
「すまない、、本当にすまない、、、」
と、謝り続けるしかなかった、、、

そして、冒頭につながる。

当然、嫁と男が二人で出かけるものだと思っていた私だが、私が同室内で、最後まで何も言わずに見続ける事も条件だそうだ。
私は、ふざけるなと思ったが、私に何も言う権利はないと思い直した。
一番辛いのは嫁だ。
嫁が我慢するのに、私が短気を起こしてぶち壊す事など、許されない、、、
そう思った、、、

 指定された場所は、意外な事にラブホテルだった。
シティホテルのスイートなどかと思っていたが、ラブホテルなのはなぜだろうと思った。
しかし、その理由はすぐにわかる事になる、、、

ただ、ラブホテルと言っても、かなり高級なホテルで、休憩でも5万くらいの価格設定の部屋があるようなホテルだ。

そして、当然のように、その一番高い部屋に男は待っていた。

男は、いきなりバスローブで出迎えた。
「初めまして! 今日は、ありがとうございます」
にこやかに笑いながら、男が挨拶をしてきた。
「い、いえ、、こちらこそ、、、」
私は、男の顔を見る事も出来ずにいた、、、
嫁も、黙ってうつむいてるだけだ。

「じゃあ、心美ちゃん、これ着て戻ってきて! 指示も書いてあるから!」
嫁に、馴れ馴れしく言いながら、大きな袋を渡す男。
『あ、はい、、』
緊張してガチガチの嫁が、袋を受け取って浴室の方に行く。

男は、ニコニコしたまま
「本当に、こんなとんでもないお願いを聞いていただいて、凄く感謝してます。あ、これ、渡しておきますね」
そう言って、宝くじを裸で渡す。そして、印刷した紙も渡された。
当選番号案内だ。

そして、本当に1億当たっているのが確認できた、、、
この紙切れが、1億円、、、
思わず手が震えた。

「い、いんですか?」
思わず聞き返す私。

「ずっと、、、  本当にずっと心美ちゃんを口説いてたんですけど、まったく相手にされなかったんですw 失礼な言い方で気分悪くされるかもしれないですが、僕にとって1億は大金ではありますが、それほどの金額ではないです。 それで夢が叶うなら、安いと思っています」
「そうですか、、、  でも、私がここにいる必要はありますか?」
疑問をぶつける。

「ゴメンなさい。完全に私の性癖です。 ご主人にとっては、辛い展開になると思いますが、それも込みの1億だと思って下さい」
と、笑顔で言われた、、、

そこまで話して、嫁が戻ってきた。
彼は、ニコニコしているし、嫌な人間ではないように思えるが、目が笑ってない気がした、、、

嫁は、
『お待たせしました、、、』
小声でそう言いながら、顔も真っ赤にして戻ってきた。

セーラー服に、ツインテール、、、
歳を考えると、とんでもないと思うが、驚くほど似合っている。

現役、、、とは言えないが、遠目には違和感なしだ。
可愛い心美には、コスプレもよく似合うなと思った。

「うわぁ、、 可愛い、、 やっぱり、心美ちゃんには似合うね」
男が、感動したように言う。
『恥ずかしいです、、 こんなおばちゃんの着るモノじゃないです、、、』
「そんな事ないって! 僕の中では心美ちゃんは出会った事のままだよ。可愛い!」
男は、心底そう思っている感じで言う。

『ホント、、恥ずかしい、、あぁ、、 だって、スカート短すぎて、、、』
モゾモゾしながら、スカートの裾を引っ張って、長くしようとする嫁。
だけど、もう限界まで伸ばされているので、まったく丈が変わらない。

ちょっとかがむだけで、ショーツが見えそうな丈だ。
マイクロミニと言っても良いかもしれない、、、
ツインテールでもじもじスカートを引っ張る嫁、、、
可愛すぎると思った、、、

それにしても、この男はロリコンなんだろうか?
しかし、嫁はもう30過ぎだ。
そんな事を疑問に思った。

竿を舐め、カリを舐めたりしている嫁。目隠ししたまま、丁寧に舐め上げる、、、
私の大切な嫁が、違う男のペニスを舐めている、、、
1億のためとはいえ、こんな事をさせている私は、地獄に落ちるのではないか、、、
血が出そうになるほど歯を食いしばり、見続ける私、、、

嫁は、口の中にペニスをくわえて、頭を振り始める。
ツインテールがその度揺れて、胸騒ぎがした。
私は、社会人になってからの彼女しか知らない。
大学時代、高校時代の彼女を知らない。
その時代に、彼女が付き合ってきた男性、、、
その時の状況を見せられているような、不思議な感覚になる。
そして、昔の彼氏達に嫉妬してしまう。

この状況でそんな事を考えるのは、私が現実から逃げようとしているからかも知れない、、、

「あぁ、、最高だよ、夢が叶った、、、」
男が、本当に嬉しそうに言う。
その口調や表情から、男は本気で嫁に惚れていた気がする。

そして、男は別にブサメンではない。
眉や髪型を見るに、身だしなみに気を使っていて、雰囲気イケメンと言っても良い感じだ。
そして、有り余るほどの金を持っている。
なぜ嫁はこの男と一緒にならなかったのだろう?
そう思ってしまう。

すると、男はいきなり嫁のツインテールを手で掴んだ。
両手でそれぞれ左右のテールを掴み、腰を振り始める男。
急に空気が変わった。
髪をひっつかまれて、口の中を犯される嫁。

男は、かなり容赦なく腰を振っている。
喉奥まで押し込んで、引き抜く。
嫁は、
『うぐぅっ! ンぐぅ! ンんッ! お、ぐぅっ!』
と、吐きそうな感じでうめく、、、
それでも、まったく無抵抗になすがまま喉奥を犯されている。

私も、喉まで出かかった”止めろ!”と言う言葉を飲み込んだ、、、

「あぁ、、気持ち良い、、 最高だよ、心美ちゃん! 心美、好きだ!好きだ!」
そう言いながら、腰を振り続ける男。
その姿に、狂気を感じ始めた、、、

『ンオォッ!! ンンぐぅっ!!』
嫁は、ますます強く喉奥を突かれ続け、我慢できなくなったように、手で男の腰を押し離そうとする。
すると、男は思い切りツインテールを引っ張り寄せ、離せなくする。
その状態で、さらに奥に押し込み続け、嫁の喉奥に入れたままにする。
嫁は、うめきながら顔が真っ赤になっていく、、、

好きと言いながら、こんな酷い事をする男。
矛盾していると思った。

すると、ブハっというような、爆発的な音が嫁の口の中からした。
そして、男は嫁を解放する。
嫁の口の中から溢れる嘔吐物、、、

ゲロを吐くまで喉奥を責め続けた男、、、
私は、男を殴り飛ばしたくなった。
だけど、手に持った宝くじを見つめ、うなだれてしまう、、、

『プ、ハッ、ご、ごめん、なさい、、』
ベッドをゲロまみれにした事を謝る嫁、、、 セーラー服にも、当然掛かっている、、、

男は、嫁の服についたゲロを優しい顔で拭きながら。
「いや、僕の方こそ酷い事してゴメン。 じゃあ、あっちのベッド行こう。それで、それも脱いじゃおう!」
優しく、明るいテンションで言う。
さっきの、ツインテールを掴んでガンガン腰を振る姿と今の姿が、まったく別人のようだ。
二重人格のような彼に、恐怖を覚える。

そして、もう一つの寝室に移動する二人。
目隠しをしたままの嫁を、男が手を取り誘導していく。
私は、黙ってついていく。

移動の途中で服を脱いだ嫁。
セーラー服の下には、現役のセーラー服を着る世代の子が絶対に身につけないような、エロ過ぎる下着を着けていた。
ホットパンツのような感じのショーツは、薄い紫色で全体的に透けている。
ヘアも丸見えの状態になっている。
上は、ビスチェというのだろうか、キャミソールみたいだけど、ヘソが出る丈だ。
そして、それも透けていて、乳首まで確認できる。

嫁の小ぶりだけど形の良い胸が、丸見えになっている、、、
しかも、嫁のすぐ横には私ではない他の男がいる。
嫁の裸を他人に見られるなんて、考えた事もなかった。
私がまねいた事とはいえ、すぐにでも止めさせたい。

男は、ベッドの上に嫁を座らせると、
「ゴメンね、苦しい事しちゃって。長年の夢だったから、やり過ぎちゃったよ、、」
と、優しい口調で言いながら、嫁の頭を撫でる。
目隠しをされたままの嫁は、頭に手を乗せられて、一瞬ビクッとした。

『へ、平気です。私こそ、汚してしまってゴメンなさい、、』
「ううん、気にしないで。それよりも、口の中気持ち悪いんじゃない?」
『はい、、うがいしてきます、、』
「ちょっと待って、、」
男はそう言うと、隣の部屋からワインを持ってきた。
そして、それをラッパ飲みで口に含むと、嫁にそのままキスをした、、、
そして、口の中のワインを、流し込んでいく、、、

嫁は、もう覚悟を決めているからか、抵抗する事なくそれを飲み込んでいく。
「美味しい?」
男が嬉しそうに聞く。
『、、、美味しいです、、、」
嫁は、一瞬考えたが、すぐにそう答えた。

「じゃあ、おかわりは?」
『、、、下さい、、、』
「どうやって?」
『、、、、口移しで、、飲ませて下さい、、』
目隠しをしたまま、そう答える嫁。
すでに頬はほんのりと赤くなっている。

嫁は、酒は強くない。
どちらかというと、弱い方だ。
ただ、酔うと結構エッチになるので、私はよく飲ませていた。もちろん、口移しで飲ませた事などなく、普通にグラスでだが、、、

そして、男がまた嬉しそうに口移しで嫁にワインを飲ませる。
そして今度は、口移しを終えると、そのままキスを始めた。
それは濃厚で、嫁の口の中を全て舐めるように、執拗に舌でかき混ぜていく。

目隠しされたままの嫁は、上を向いたまま、なすがままに無抵抗に口の中を犯されている。
まさか、嫁が他の男とキスをする光景を見るなんて、一生ないものと思っていた、、、
いや、それどころか、想像すらした事がなかった、、、

自分の嫁を他人に抱かせて、嫉妬などを性的興奮に変換出来る人がいるのは知っている。
私もそれだったらどんなによかった事かと思う、、、 ただただ絶望感と、申し訳なさと、怒りしかない、、、

「いいよ、そのまま口開けてて」
そう言うと、男は口を開けている嫁の口中に、30cmくらい上から唾液を垂らしていく、、、

唾液が口の中に入ると、一瞬ビクッとして、口を閉じようとした嫁だが、すぐに思いとどまり、口を開け続ける。
嫁に、こんな苦行を味あわせ、我慢させている私、、、
今すぐ腹を切って死にたい気持ちになる、、、

男は、たっぷりと嫁の口の中に唾液を注ぎ込むと、
「飲んで、、」
と、短く言った。
嫁は、黙って口を閉じて、コクンと喉を鳴らして飲み込んだ。

「もっと欲しい?」
男が感情の読めない口調で言う。

『、、、、もっと、下さい、、』
それは、本当に欲しいという口調ではなく、何かに耐えるような口調だ。
こんなことをされても、何も言えず、言いなりになるしかない私と嫁、、

男は、嬉しそうにまた唾液を注ぎ込む。
今度は、嫁は指示を待たずに飲み込んだ。

「美味しい?」
男が聞く。
『美味しいです』
嫁が答える、、

「もっと?」
男がイヤらしい言い方で聞く。
『もっとください』
嫁が耐えるように言う。

すると今度は、またワインを口移しにする。
そして、その後3回ワインを口移しにした、、、

嫁は、もう見るからに酔っている感じの息づかいで、頬も真っ赤だ。
酔わされて、唇を汚されていく嫁、、、

私は、自分が泣いている事に今さら気がついた。

そして、男は嫁の目隠しを外す。
一瞬嫁は眩しそうにしたが、すぐに私の方を見た。
そして、不安、戸惑い、悲しみ、色々な感情が交じり合った目で私を見つめた。
だけど、その目には怒りはなかった。
いっそ、私に対して怒りの感情を持ってくれた方がマシだったと思う、、、
ここまでして、私のために耐えてくれる嫁。
感謝などと言う言葉では言いあらわせない、、、

「じゃあ、心美ちゃんがして」
男はそう言って、バスローブを脱いで寝転がった。

嫁は、少し戸惑ったが、すぐに男に覆いかぶさった。
そして、自分から男にキスをした。
自分から舌を絡め、男に口の中に舌を差し込み、かき混ぜていく。

「心美ちゃん、嬉しいよ。今度は、心美ちゃんが飲ませてよ」
『え? あ、はい、、、』

そう言うと、嫁が口を開けて鳥のヒナのように待つ男に、唾液を流しこんでいく。
おずおずと、遠慮がちに唾液を流し込む嫁。

ベッドの上で、エロい下着を着た嫁が、ヘルス嬢のように男を責める、、、
エロい下着姿なのに、ツインテールで妙にロリっぽい嫁、、、
ギャップが凄い、、、

「美味しいよ!もっとw』
おかわりを要求する男。
『わかりました、、』
そう言って、嫁がまた唾液を流し込む。

それが終わると、今度は嫁が男の乳首を舐め始める。
いつも私にするように、丁寧に舐めていく。

いつも自分がしてもらっている事でも、こうやって見せつけられると辛いとしか言えない。だけど、一番辛いのは嫁だと思うと、何も言えない。

早く終わってくれと思うが、まだ始まったばかりだ、、、

「あぁ、気持ち良いよ、、 凄く気持ち良い、、 軽く噛んでみて、、」
男に言われて、その通りにする嫁。

男の乳首を軽く噛んだりしながら、もう一方の乳首を指で触る。
そして、さすったり、つまんだりしながら責め続ける嫁。
私にするように、丁寧に責める嫁。 一瞬、嫁も楽しんでいるのでは?と、くだらない事を考えてしまった。
考えた直後に、猛烈に反省した。そんなはずがあるわけがない、、、

嫁は、丁寧に乳首を舐めたり触ったりしながら、男に奉仕を続ける。
「心美ちゃん、キスして」
男が甘えた声で嫁に言う。
単純に気持ち悪いと思ったが、私には何も言う権利はない、、、

『はい、、』
嫁は、恥ずかしそうに言うと、また男にキスをする。
今度は、心美が初めから積極的に舌を絡めていく。
地獄にいる気分だ。 キスをする嫁、、、 男の指示を先回りしてやっているだけだと思うが、嫁から積極的に舌を絡めている、、、

「また飲ませてくれる?」
男が言うと、嫁は黙ってうなうずき、男の口の中に唾液を流していく。

男は、本当に嬉しそうに、無邪気とも言えるくらいの笑顔でそれを飲み込んでいく、、、

飲み終わると、
「じゃあ、口でして」
今度は急に無表情で冷たく言う男。

『はい、口でさせていただきます』
嫁が、その口調に気圧されたのか、バカ丁寧に答える。

嫁は、男の下半身に顔を近づけていく。
そして、そそり立ったペニスに舌を這わせる。

さっきは、男がガンガンと嫁の口の中を犯して、ゲロまで吐かせてしまったが、今はおとなしく嫁にフェラをさせている。
嫁は、とにかく丁寧に男のペニスを舌で舐めていく。

「心美ちゃん、気持ち良いよ。もっと下の方まで、、」
嫁は、男の言うとおり、竿を根元の方まで舐めていく。
そして、玉の裏側も舐め始める。
こんな事は少なくても私はさせた事はないし、してもらった事もない。
嫁が私以前に付き合っていた2人に、していたのかも知れないが、それは知るよしもない。

「そう、、気持ち良いよ、、 もっと下も、、 舐めてごらん」
男が言うと、嫁は一瞬躊躇して動きが止まった。
だけど、すぐに動きを再開して、さらに下の方に舌を移動していく。

嫁は、黙々と男の肛門を舐めている、、、
目の前で起きている事が、現実に思えなくなってきた。
夢の中にいるような気持ちだ。
それも、とびっきりの悪夢の中に、、、

「気持ち良いよ、上手、、 心美ちゃん、もっと舌ねじこんでw」
男が、嫌な感じの言い方をする。

だけど、嫁は言いなりで舌を肛門に差し込む。
「おぉぅ、良いねぇw 最高だよ!」
男がうめきながら嫁を褒める。

嫁は、必死で男の肛門を責める。

「ほらほら、手が止まってるよ」
男が言うと、嫁がハッと気がついたように男のペニスを手でしごき始める。
肛門に舌を差し込みながら、男のペニスをしごく嫁。
風俗嬢のように扱われる嫁。
それは全て私が招いた事だ。

「あぁ、気持ち良い、、、 イキそうだよ、、、 ほら、くわえて、、」
嫁は、慌てて男の肛門から舌を引き抜き、ペニスをくわえた。

そして、頭を前後に振り始める。

「おぉぅ、、 良いよ、、 そう、、そのまま、、 あぁ、、 イクよ、、イクっ!」
男は本当に気持ちよさそうにうめきながら、嫁の口の中にぶちまけた。

『んんぅーーっ!!』
嫁もうめく。

「気持ち良かったよ〜w 驚くほど出たw」
男が、良い笑顔で言った。

私は、一瞬これで終わりかな?と思ったが、この程度で終わるわけがないと思った。

嫁は、口を閉じたまま不安げな顔をしている。
「あぁ、そうか、いいよ出しても。無理に飲まなくても良いから。イヤなら吐きだしてくれて良いよw」
男が、凄く嫌な言い方をした。

嫁は、物凄く困った顔になり、そして私を見た、、、
目が合った瞬間、よりによって私は目を伏せてしまった、、、

うつむいたまま何も言えない私、、、
時間が止まったような気持ちになった。

「お、嬉しいなw 美味しかった?」
男の声に顔を上げると、嫁が
『は、はい、、美味しかったです。ごちそうさまでした』
と、答えていた、、

飲み込んだ、、、 男の精液を全部、、、
私も昔飲んでもらった事はあるが、数える程度しかしてもらっていない。

私以外の男性の精液を飲み込んだ、、、
1億のためとはいえ、こんな事をさせてしまって、本当に良かったのだろうか?

「ほら、ボーッとしてないで、綺麗にしてw」
男が嫁に言う。

『ゴ、ゴメンなさい、、 失礼します、、』
そう言って、男にお掃除フェラを始める嫁。
エロい下着で、髪型だけツインテールというロリっぽい格好の嫁。
それがこんなにも屈辱的な扱いを受けて、風俗嬢のように奉仕をしている、、、

「ほら、もっと吸い出して、、 そう、、あぁ、、、良いね、、、」
男は、嫁の頭を撫でながら言う。
丁寧に、心を込めてお掃除フェラを続ける嫁。

男は、嫁の胸を揉み始めた。 
スケスケのビスチェの上から、嫁の胸を揉む男。
「心美ちゃんのおっぱい、凄く柔らかいね。それに良い形だ」
『ありがとうございます』
嫁が、ペニスから口を離してそう言った。
「サボっちゃダメだよw」
嫁は男に言われて、慌ててお掃除フェラを再開した。 

男は、そのまま胸を揉み続ける。
そして、スケスケのビスチェの上から、はっきりと見えてしまっている乳首を指で転がし始める。

かなり長い時間、そのままお掃除フェラ&乳首責めを続ける二人、、、

『ん、 ンッ、、』
お掃除フェラをしている嫁の口から、小さな吐息のようなものが混じり始める。

「心美ちゃん、乳首カチカチになったねw 気持ち良い? 僕のもまたカチカチになったw」
『はい、、気持ち良いです、、 小沢さんのもカチカチですね、、 気持ちいですか?』
男は小沢と言うんだ、、、 そんな事が気になってしまった。
それよりも、嫁がこんな事を言うのが信じられなかった。


【寝取られ】遠距離恋愛している間彼女が喰われる話 2 【裏切り】

11

果歩はどうしようもなく、淫らな気持ちを抑えることができなかった。

ふと部屋の時計を見る果歩。もう0時を回って日付が変わっている。

明日は日曜だし、学校もバイトもないし。

――寝坊してもいいんだから――

いつもなら眠りにつく時間、しかし眠気はまったくなかった。それは初めてこんなにも興奮しているからなのかもしれない。

果歩はさっき見たDVDの中の女性が言っていたことを思い出す。

『まずはタオルを準備して。これはもしかしてあなたのオマ○コ汁がいっぱい溢れ出てベッドやソファにシミができてしまうかもしれないから。気になる人は準備しておいてくださいね。』

果歩はタオル入れの中から薄ピンク色のバスタオルを持ってきた。

『では始めましょうか。今日のあなたはとってもエッチな気分、今日はエッチな事だけを考えましょう、いいですか?』

『それではまずは、今、あなたが身に着けているものをすべて脱ぎましょう。あなたは自分の部屋で生まれたままの姿になります、恥ずかしいですか?うん、恥ずかしいよね、でも恥ずかしいのが気持ちいいでしょ?ほら、脱いで。』

果歩はゆっくりと寝間着のボタンをはずしていく。

もうお風呂上りで寝る前だったのでブラジャーはしていない。

ボタンをはずし終わり、寝間着の上をスッと脱いだ。

透き通るような白い肌、そして白くてふっくらとしたDカップの胸の膨らみ、その頂には綺麗なピンク色をした小さな乳首があった。

果歩は自分の部屋とはいえ、明かりのついた部屋で裸になるのは恥ずかしいという気持ちはあった、しかし服を脱ぐ手を止めることはできない。

今はそれ以上に淫らな欲望が果歩の中で大きくなっていたのだ。

上半身裸になった果歩は間を空けずに下の寝間着にも手をかける。

下の下着だけの姿になった果歩は続いてその下着にも手をかけ、下におろしていく。

――ぁ……ヤダ、やっぱり濡れてる――

水色の下着の底の部分には、果歩が自分でも信じられないほどの大きな染みがじっとりとできていた。

その分泌量は、ネバァっとした濃い液体がパンツの底とアソコが離れる際には糸を引くほどであった。

・・・はァ・・・ハア・・・

下着を足から抜き去り、椅子の上に畳んだ寝間着の上にちょこんと置いた。

電気のついた明るい部屋で、一糸纏わぬ生まれたままの姿になった果歩。

シミひとつない白くてスベスベの肌、美乳と言っていいほどの形の整ったバスト、ピンクの乳首。

お尻、臀部は小ぶりではあるが、ふっくらと丸みを帯びて、その割れ目もラインも芸術品と言っていいほど美しかった。

スラッといた細い足をもつ下半身、その中心の秘部には、大事な女の部分を守るように、薄っすらと狭い範囲に陰毛が生え揃っていた。

果歩はいわゆる、秋絵のようなモデル体系ではなかった。

しかし、まだ発展途上のまるで汚れを知らないような、ふっくらとした白い裸体は、見て興奮しない男はいないのではないだろうか。

裸になったことで先ほどよりもさらに自分が興奮している事を感じる果歩。

『裸になりましたか?あなたはエッチな女の子。今からたっぷりオナニーするために、あなたは自分で裸になりました。エッチですね。それでは部屋を薄暗くして、ベッドかソファに楽な姿勢で横になってください。タオルを準備していた人はお尻の下に敷きましょうね。』

果歩はその指示通りに部屋を小さなオレンジ色の電球だけ点けた状態で薄暗くした。

そして真っ白なお尻の下にタオルを敷いてベッドに寝る。

あとで使うであろう、紫色のバイブレーターは手の届く場所に置いておいた。

『いいですか?じゃあオナニー、始めようか。まず、目をゆっくりと閉じてください。』

目をゆっくり閉じる果歩。

これから始める自分の淫らな行為を想像すると、どうしようもないムラムラ感は増える一方だった。

『ゆっくり深呼吸して。そう、ゆっくり……深呼吸はずっと続けて。』

『頭の中を空っぽにしましょう。嫌なことも、辛いことも、全部忘れて何も考えないで。』

シ〜ンと静まっている部屋。そこはもう現実とは別世界のような感覚に果歩はなっていた。

他の事は何も考えないでエッチな事だけを考える空間。

『それでは両手を胸に持っていきましょうか。そして、ゆっくりやさしくオッパイを揉み始めましょう。あ、まだ乳首は触っちゃダメですからね、ゆ〜っくり自分のオッパイ揉んで……』

果歩はふっくらとした白い胸を自分の両手で揉みあげる。

とても柔らかい果歩の乳房がムニュムニュと形を変えるのが卑猥だった。

『気持ちいいですか?さぁ、オッパイが段々と柔らかくなってきましたね。そうしたら、もっと激しくオッパイを揉んでみましょう。男の人の大きな手に、激しくオッパイを揉まれるところを想像して。そう、もっと激しく。』

・・・ハア・・・ぁ・・・はぁ・・・ん・・・

果歩は手の動きを激しくするにつれ、呼吸も無意識に荒くなってきている。
果歩の頭の中では胸を後ろから激しく揉みまくってくる友哉がいた。

・・・友哉・・・はぁ・・・激しい・・・ン・・・ぁ・・・

そのうちに段々と果歩の気持ちの中に、その胸の膨らみ・・・その頂点を弄りたくて仕方がないような気持ちが湧き上がってきた。

ジンジンする・・・乳首がジンジンする・・・

『乳首触りたくなってきた?では人差し指と親指で乳首つまんでみましょうか。』

果歩はその言葉を待ちに待っていたかのように、その可愛らしいピンク色の乳首を人差し指と親指でつまむ。

「あっ!」

自分でも驚くほど敏感になっていたその部分、つまんだだけで果歩は思わず声をあげてしまった。

『次に摘んだ乳首を引っ張ってみましょう。グ〜っと引っ張って、少し痛いくらい』

ん・・・ん〜・・・ぁ・・・ん・・・・

果歩が眉間にしわを寄せながら、自分の乳首を引っ張る。

普段清純なイメージの果歩が自分の乳首を引っ張る姿・・・まさか誰も想像できないであろう光景だった。

『もう限界ってところで手を離して。どう?乳首立っちゃった?』

自分が思う限界まで乳首を引っ張ったところで、果歩は乳首を離した。

プルンっと離した反動で揺れる果歩の乳房。

先端のピンク色の乳首はプックリと勃起していた。

12

一人暮らしをしているアパート。
薄暗くしたその部屋のベッドで、全裸になって自分の胸の膨らみを弄る女子大生・果歩。

・・・ン・・・はぁ・・・ぁ・・・

少し荒い息遣い、小さな喘ぎ声のような声が部屋に響く。

『さぁ、そうしたら今度はその立っちゃった乳首を指先で転がすように刺激して、そう、グリグリグリグリ・・・もっと激しくして。乳首をビンビンに勃起させましょう。』

・・・ん・・・ン・・・あぁ・・・ぁ・・・ぁ・・・・

果歩は自分の乳首、乳房を弄る手の動き次第に激しいものに変えていく。

ビンビンに乳首が勃起し、ジンジンと乳房が、特に先端が熱を帯びてくるのがわかる。

はぁ・・・ぁ・・・ん・・・ハぁ・・・熱い・・・熱くなってきたよ・・・

頭の中で再生しているDVDの女性の言葉に従い、自分の乳房を弄り続ける果歩。

しかし、果歩はゆっくりとした女性の指示に焦れったさのようなものを感じていた。

――早く次のステップに進みたい――

だけど、頭の中でさっき見たDVDの通りにしないといけないという気持ちが、はやる気持ちを行動に移させなかった。

あの女性の言うとおりにすれば、より深い快感を得られるのではないかと思っていたからである。

しかし、その我慢が限界に近づいていることも果歩は感じていた。

激しく動く手、同時に下半身も、太ももを擦り合わせるような仕草を何回もする果歩。

気持ちよさと同時に何か切なさ、ムラムラ感が果歩の身体の奥に溜まってきている。

ムラムラ感。それはもしかしたら秋絵のマンションの寝室で大量のコンドームを見たときから、誕生日会で秋絵や知子にエッチな質問を受けていた時から、少しずつ溜まってきていたのかもしれない。

そして今、果歩の下半身。性器の辺りに溜まっていたムラムラ感が、自分自身での刺激によって急激にその量を増やし、トロトロとした液体に姿を変え、許容オーバーでその熱い液体が性器から溢れ出し始めている事を果歩は感じ始めていた。

乳首を刺激することで発生した熱が、次々と下腹部に下降して果歩の股間をジンジンと熱くする。

はぁ・・・ぁ・・・はぁ・・・・ん・・・

『どうしたの?なんだかアソコがムズムズしてきたでしょ?』

『触りたい?自分のオマ○コ触りたい?グチュグチュグチュグチュ弄りたい?でも、まだダメよ、まだオッパイで我慢しなさい。』

頭の中でDVDの女性が果歩を焦らす。

・・・はぁ・・・ぁ・・・はぁ〜・・・ん・・・触りたい・・・はぁ・・・

早送りをしてしまいたい気持ちが抑えられなくなってくる。

『もう限界?それじゃあね、オマ○コ、触ってみようか。』

『自分の利き手で股間を触ってみましょう。オマ○コ、どうなってるかな?』

ようやく女性から許可が出て、果歩はゆっくりと手を股間にもっていく。

クチュ・・・

ン・・・ぁ・・・濡れてる・・・・すごい濡れてる・・・

ネットリと自分の指に絡みつく粘液。

それはドロドロと果歩の性器から溢れ出し、すでにお尻の下に敷いていたバスタオルに染みをつくっていた。

『どう?濡れてる?グッチョリでしょ?すごいね、イヤらしいね。』

『うん、それじゃまずはクリトリス、刺激してみましょう。指にたっぷりエッチなお汁を絡めて、そう、それをクリトリスに塗し着けるようにして。』

果歩は多すぎるほど分泌されている愛液を指ですくって自身の小さなお豆にやさしく触れてみた。

「ああっ!」

思わず声を出した果歩。

想像よりも敏感になっていたその部分。

果歩の陰核、果歩のクリトリスは触る前から勃起していた。

少し触っただけで身体に電気が走ったかのような快感を感じた果歩。

今まで経験したことのないほどの刺激。そう、友哉とのセックスでこれほど身体が興奮状態になったことがあっただろうか。

友哉との性交渉の経験では、友人などから聞いていた、絶頂・エクスタシーを感じたことがなかった果歩は、自分はもしかして感じにくい体質なのかもしれないと勝手に思い込んでいた。

《友哉君、エッチ下手なんじゃない?フフ、友哉君まじめだもんねぇ》

一瞬、誕生日会で知子に言われた言葉が頭をよぎる。

でも、私に不満はなかったよ、友哉は愛してくれたし、私も幸せを感じてた。

チョンチョン・・・と自分のクリトリスを刺激する果歩。

そのたびに身体がびビクンビクンと反応し、快感が身体を通って脳に到達する感覚がたまらなく気持ちよかった。

あ・・・ァ・・・あっあっあっ・・・・ン・・・

さっきよりも大きな喘ぎ声が口から自然と漏れ出す。

『クリ気持ちいい?もう止まらないでしょう?でも、一旦その手を止めて。ほら、止めて。』

はァ・・・はァ・・・

言われた通り陰核を刺激する手の動きを止めた果歩。

しかしその指は陰核にピッタリくっついたままだ。

すぐにでもその指の動きを再開したかった。

『じゃあね、次はその手をもう少し下に移動させましょう。そこには穴があるよね?そう、男の人のアレを受け入れるための場所。』

『男の人の固くなったオチ○チンをズボズボズボズボ・・・出し入れして刺激してもらう場所。』

DVDの女性が発するイヤらしい言葉が果歩の頭の中に響き、身体をさらに熱くさせる。

『それでは膝を立てて、足を開いて、そう、イヤらしい格好だね。うん、それじゃ中指一本だけをその穴に、オマ○コに入れてみましょう。』

『大丈夫、もう十分濡れてるイヤらしいあなたオマ○コ、痛くないから大丈夫だよ。そう、ゆっくりね。』

ベッドに寝た体勢で膝を立てて股を開く、いわゆるM字開脚という格好になった果歩。

中指をだけを入り口に当てる。

果歩にとって自分で自分の性器の穴に指を入れるのは初めての事だった。

その指を、ゆっくりと、恐る恐る沈ませていく。

・・・ニュル・・・

たっぷりと濡れていた果歩の秘部の割れ目は、果歩自身が思っていたよりも簡単にその細くて白い指を呑み込んでいった。

はぁ・・・入る・・・ぁ・・・

果歩の性器はいとも簡単に中指を根元まで飲み込んでしまった。

濡れた膣の壁がヒクヒクと果歩自身の細い指を締め付けているがわかる。

『入ったかしら?それではその指を動かして、抜き差ししてみましょう。』

『そう、男の人がセックスの時オチ○チンでするみたいに。』

言われたとおり、果歩は自分の秘部に挿入してある指を動かして、抜き差し運動を開始する。

クチュ・・・クチュ・・・クチュ・・・・

あ・・・はぁ・・ぁ・・・ァ・・・ふゥ・・・ァ・・・

イヤらしい湿った音とあえぎ声が果歩の部屋に響き始めた・・。

13

クチュ・・・クチュ・・・クチュ・・・クチュクチュクチュクチュ・・・

ぁ・・・ハ・・・ぁ・・・ぁ・・・あっあっあっ・・・ん・・・

自分の秘部に入れた中指を抜き差しを続ける果歩。

その動きを徐々に速く、そして激しくしていく。

指を出し入れする度にトロトロと次々に溢れ出してくる粘液。

その粘液がお尻の穴をつたって流れていき、下に敷いたバスタオルを濡らしていくのが自分でもわかった。

――私、こんなに……すごい、気持ちいい――

『そう、クチュクチュ音を鳴らすようにオナニーするともっと気持ちよくなるよ。』

クチュクチュクチュ・・・

わざと湿った音が大きくなるように指を大胆に動かす果歩。

自分の耳に届く音が果歩をさらに興奮させた。

『気持ちいい?あなた今どんな顔してる?きっとすごくイヤらしい顔をしてるでしょうね』

『口は半開きなって、気持ちよすぎて今にもそこから涎が垂れそう。』

『オッパイの乳首はビンビンだし、股を大きく開いて下のお口に自分の指を入れてグチャグチャ掻き回してオナニーしてる・・・すごいね、変態だね。』

――変態・・・そんなこと、はぁ・・・ぁ・・・違うよぉ――

女性にそう言われ、頭の中でそれを否定する果歩。

しかし変態という言葉を浴びせられた瞬間、果歩の膣はギュウっと指を締めつけたのだった。

『でもね、変態のあなたはこれでは満足できない、そうでしょ?もっと太くて長いもの、入れたいでしょ?』

股間に指を突っ込んだまま、そっと目を開き、近くにある紫色のバイブレーターを見つめる果歩。

『入れたいよね、バイブ。じゃあね、バイブを手に取ってみようか。』

ささやく様な口調のDVDの女性、その言葉の言うとおりに紫色のバイブレーターを手に取る。

――はぁ、大きい・・・こんなの入るのかな――

果歩の男性経験は友哉ひとりだけだったが、今、自分が手に持つ男根を模っている大人のおもちゃは、薄暗い中で見たことのある友哉のそれよりも随分大きく感じられた。

『さぁ、バイブを見つめて。それが今からあなたのオマ○コに入っていきますよ。けど、そのまえに、バイブでフェラチオしてみようか。』

フェラチオ・・・知識としては知っていたものの、果歩はやったことがなかった。

フェラチオ程度の行為は付き合っている男女なら経験している者がほとんどだ。
友哉と果歩はそのくらい性には消極的だったのだ。

『さぁ、バイブに舌をのばして。』

果歩は口から、恐る恐るピンク色の舌をだし、バイブレーターの先端に近づけていく。

『ペロペロ舐めてね。唾液を口の中に溜めて、バイブに塗すように。』

口の中に唾液を溜める果歩。

舌にその唾液を乗せて、舌をいっぱいに伸ばしてバイブに塗っていく。

『うん。上手、じゃあ次はバイブを咥えてみようか。さぁ、口を大きく開けてぇ。』

果歩にバイブを咥えることへの抵抗感はなかった。

果歩の日常では経験したことのない程の興奮状態だからこそできるのかもしれない。

口の中に異物を入れたことで、唾液の分泌量が増える。

『オチ○チンにタップリ唾液をかけてね。』

小さな口の中でバイブを舐めあげる果歩。

――私・・・何やってるんだろう――

そんな風に思いながらも舌の動きは止まらない。

はん・・・ん・・・チュパ・・・ジュル・・・

『バイブ、あなたの唾液でヌルヌルにできたかしら?それじゃそのバイブ、オマ○コにもっていきましょう。フフッ、お待ちかね、バイブでいっぱい気持ちよくなろうね。』

はぁぁ・・・はぁ・・・

口から出したバイブレーターには果歩の唾液がタップリ塗られて、薄暗い部屋の中でイヤらしくテカテカと光沢を放っていた。

股間にバイブをもっていく。

そのバイブの先端を自分の秘裂に当てる。

『さぁ、それではゆっくり……オマ○コの穴に入れてみようか。』

バイブレーターを両手で持ち、自分の穴を探る。

はぁ・・・・ぁ・・・・ここ・・・・

亀頭の先端が果歩の穴を見つけた。

軽く力をこめて挿入していく。

クチュ・・・・・・はあぁ・・・

十分に濡れていた為か、思ったよりも容易に果歩の性器はバイブレーターを呑み込んでいく・・・。

あぁ・・・すごい・・・入っちゃう・・・・

友哉との交わりでは感じたことのない圧迫感、そして今まで入ってきたことがない所まで入ってくるバイブレーター。

バイブレーターが入ると同時に膣に溜まっていた大量の粘液が行き場をなくし、トロ〜っと外に溢れ出す。

・・・クチュ・・・チュプ・・・

はぁぁ・・・入っちゃった・・・すごい・・・

果歩の蜜壷は大きいと思っていたバイブレーターを難なくズッポリと根元まで咥え込んだ。

アソコがヒクヒクと勝手にバイブレーターを締め付けているのが自分でもわかった。

14

薄暗い部屋のベッドの上で全裸姿で横たわっている果歩、大きく大胆に股をM字に開き、その股間の中心にはバイブレーターがスイッチ部分だけを残しすべて挿入されていた。

はぁ・・・ん・・・・

果歩の意識は今、自分自身の秘部に集中している。

恋人である友哉とのセックスでは感じることのなかったアソコへの圧迫感、挿入の快感を今初めて、このバイブレーターで感じているのだ。

さらに果歩は次のステップに進むために、頭の中でさっき見たDVDを再生させた。

『バイブ入ったかな?フフ、わかってる、もう動かしたくて仕方ないんでしょう?』

『じゃあね、バイブ動かしていいよ。グイグイグイグイ自分の好きなように気持ち良いように動かして。』

ゆっくりと根元まで挿入されたバイブレーターを引いていく。

ぁ・・・ハアぁン・・・ぁ・・・

男根を模ったバイブレーターの張り出したカリの部分が果歩の蜜を掻き出すように膣壁を擦っていく。

今まで感じたことのない快感が果歩の身体を襲う。

「あ・・・んぁああ・・・はああ・・・ぁ・・・」

はぁ・・・うそ、こんなに・・・気持ち良いの?

一度引いただけなのにこの快感、DVDの女性のように激しく出し入れなどしたらいったいどうなってしまうのか。

先端ギリギリまで引き抜いたバイブレーターをゆっくりとまた挿入していく。

クチュゥゥ・・・

「はン・・・あぁぁ・・・ぁ・・・」

再び根元まで呑み込み膣がバイブレーターを締め付ける。

そしてまたその締めている膣壁を擦るように引き抜いていく。

さっき掻き出したはずの果歩の蜜が新たに大量に分泌されバイブレーターに掻き出され蜜壷から溢れる。

クチャ・・・クチュ・・・クチャ・・・クチュ・・・・

「あ・・・あぁ・・・ぁ・・・・はぁ・・・あっ・・・あ・・・」

締りのいい果歩の性器に締め付けられながらも、多量に分泌される粘液のおかげでスムーズに出入りを繰り返すバイブレーター。

果歩はしだいにその出し入れ運動のスピードを上げていく。

と言ってもDVDの女性のように激しくはしない、いや、できなかった。

果歩の秘部は初めての快感に敏感になりすぎて、果歩自身ではその手の動きをこれ以上激しくすることなどできなかった。

これ以上激しくしたら隣の住人に聞こえてしまうほどの喘ぎ声を出してしまうかもしれない。

『どう?すごく気持ち良いでしょ?じゃあ片手でバイブを動かしながら、もう片方の手でオッパイモミモミしてごらん。』

頭のなかで囁かれた声に従い、片方の手で自分の胸の膨らみを触る果歩。

そこで初めて果歩は自分が全身にジットリと汗をかいていることに気づいた。

全身で快感を感じている。胸にあてた手の指でピンク色の乳首を触ってみる。

真っ白なふくらみの先端にあるピンク色のそれは先ほど自分で愛撫していた時よりも大きく硬く勃起していた。

「・・・アンっ!ぁ・・・」

乳首をチョンっと指で刺激するだけで電気が走ったかのような快感を感じた。

乳首から発せられたその快感は、バイブレーターによって与えられる股間からくる快感と合わさり、まるで掛け算をしたかのようにその量を増やし全身に駆け巡る。

「ん・・・フゥ・・・あっ・・・ん・・・んっ・・・あぁ・・・ハン・・・」

今まで小さく出していただけの快感の声が大きくなってくる。

ダメ・・・隣の部屋の人に聞こえちゃう・・・

快感に浸りながらも残った理性で溢れ出てくる声を必死に我慢する果歩。

だがその一方で秘部と乳房を刺激する自分の手の動きを止めることはできない。

クチャクチャクチャクチャ・・・・

そこに頭の中で、快感を我慢する果歩に追い討ちをかけるように女性が囁く。

『すっごい気持ち良いいでしょ?そろそろイッちゃうかな?それじゃね、バイブにスイッチが付いてるの分かるよね?』

果歩は動かしていた手を止めて、指でバイブレーターのスイッチの場所を確認した。

『スイッチわかった?これからそのスイッチを入れるんだけど、そうしたらあなたはきっと気持ちよくなりすぎて絶頂に達してしまうわ。だからね、覚悟してね。』

ゴクっと果歩は唾液を飲み込む。

絶頂、エクスタシー・・・・初めてのその経験を今から果歩はするのだ。

バイブレーターを出し入れしていた時から、大きな快感の波が遠くのほうから向かってくるのを果歩は感じていた。

少し怖いような気持ちもあったが、もはやバイブオナニーの快感にドップリ溺れてしまっている果歩には絶頂への期待感のほうが大きくなっていた。

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・」

『それじゃ、深呼吸する時みたいに息をすぅ〜っと吸ってぇ・・・・』

目を閉じ、言われたように息をたっぷり吸い込む果歩。

『はい、じゃあスイッチ入れて。』

果歩はバイブレーターのスイッチボタンにかかった指に力を込めた。

ヴィーーーーン!!!!!

「ああっ!!んぁああああ!!あっあっあっあっ!」

激しく振動し始めたバイブレーター。

想像を超えた快感が果歩を襲う。

たっぷり吸い込んだ息が喘ぎ声に変わって果歩の口から吐き出される。

もはや隣人に聞こえてしまうかもしれないという心配はどこかに飛んでいってしまった。

「あぁ!ううん!ぁああ・・・アッアッアッ・・・ダメ・・・あっ!」

さっきまで遠くにいた大きな快感の波が一気に近づいてきた。

そんな果歩に頭の中の女性が最後の追い込みの言葉をかけてくる。

『さぁ、そのままバイブを動かしましょう。ほら、もうすぐ・・・我慢しないでね。いつでもイッちゃっていいんだよ。』

ヴィーーーーン!ヴィーーーン!
グチャグチャグチャ・・・!

果歩は今まで以上に敏感になっている蜜壷で振動するバイブレーターを、眉間にしわを寄せながら必死にこらえるような表情で抜き差しする。

グチャグチャグチャ・・・・

「アッアッアッ!んっんっん!はぁあああダメ!アンっ!はぁああ・・・すごい・・・きちゃう・・・・!あっ」

ついに絶頂寸前の果歩。

もはや喘ぎ声は我慢できなかった。

絶頂の大きな波が目の前にある。

その波に呑み込まれたい・・・・

果歩は最後にバイブレーターをグッと握り締め、多量の愛液が溢れ出ている自分の蜜壷の奥深くにグチャっと挿し込んだ。

「あっ!んぁあ!ンァアアア!!!!」

バチバチバチっと全身から脳に大きな快感が駆け巡り、果歩の頭のなかは真っ白になった。

薄暗い部屋のベッドの上で、絶頂に達したことを身体全体で表現するかのように、汗ばんだ裸体を腰を浮かせて大きく仰け反らせる果歩。

果歩は3秒ほど身体を仰け反らしたあと、グタッと腰を落とし、ビクンビクンと身体を硬直させる。

果歩がついに経験した生まれて初めての絶頂。その余韻に浸るように目を閉じ、ハアハアハアと浅い息をする果歩。

ヌポッっと湿った音を立ててバイブレーターを吐き出した果歩の下の口からはドロっとした今まで以上に濃い粘液が流れ出ている。

グッタリとする果歩。

ブーーーーンと振動するバイブレーターの音が果歩の部屋に響いていた。

15

「え〜っと、今日はどうしよっかなぁ、うどんと焼きそばパンにしようかなぁ。」

「知子ちゃん炭水化物ばっかり、太るよ?」

「あ、ほんとだ、焼きそばパンは諦めるかぁ・・・」

大学の食堂でメニューを眺める果歩と知子。

いつも通りのまったりとした時間、ランチプレートを持っていつもの窓際の席に座る。

「土曜はちょっと飲みすぎちゃったなぁ、昨日二日酔いで休み一日潰しちゃったもん・・・」

「当たり前だよ、知子ちゃんビックリするぐらいすごい飲んでたもん。」

「ん〜あんまり覚えてない。果歩は昨日どうしてたの?日曜はバイトもなかったんでしょ?」

「え・・・う、うん。昨日は部屋でのんびりしてたよ。」

知子の問いに、果歩は昨日自分がしていたことを思い出し顔を赤くした。

誕生日会から帰った土曜の夜、秋絵からプレゼントされた大人のおもちゃを使ってオナニーをし、生まれて初めての性的快感の絶頂を経験した果歩。

驚くほどの気持ち良さだった、自分で刺激する性感帯からの快感が全身に広がり、自分でも信じられないほど乱れてしまったのだ。

次の日、果歩は昼前にベッドで目を覚ました。

特に予定はなかったため、部屋の掃除などをしていた果歩だが、それも終わるとする事がなくなって少々退屈を感じていた。

特になにも考えることなく、ふと机の引き出しを開け、昨日使った後、洗ってしまっておいたバイブーレーターに手をのばす。

なんだか紫色のそのおもちゃを手に取り、見ているだけで身体が熱くなってくる。

昨日の自分は自分じゃないみたい。あんなになっちゃうなんて・・・。

しばらくバイブレーターを眺めていた果歩。
突然スッと立ち上がり、まだ昼の陽が差し込む窓に向かうと、ザザッとカーテンを閉めた。

そして昨夜と同じようにベッドにタオルを敷くと、果歩は着ていた部屋着にゆっくりと手をかけた。

結局その日、果歩は昼間からバイブレーターでのオナニーに没頭してしまっていたのだった。

果歩の自慰行為が終ったのは日が沈んで外が暗くなった頃だ。

二度の絶頂を向かえ終え、一糸纏わぬ姿でグッタリとベッドに横たわる果歩。

お尻の下に敷いたタオルにはグッショリと大きな染みをつくっていた。

濡れたタオルの上に置かれたバイブレーターはたっぷりと果歩の蜜をまとい光沢を放っている。

長時間にわたる自慰行為でバイブレーターの電池はなくなってしまっていた。

力をなくしたバイブレーター、最後の方はスイッチをMAXにしても弱い刺激しか果歩に与えてくれなくなっていた。

二度目の絶頂の後も三度目に向かい行為を続けていた果歩、その途中にバイブレーターの電池がなくなってしまい三度目の絶頂は迎えることはできなくなってしまった。

身体の中で中途半端に燻り続ける快感の炎。

なんとも言えないムラムラ感が残り、焦れったい気持ちを拭いとる事ができない。

果歩は裸のままお風呂場に向かいシャワーを浴びることにした。

バイブレーターの電池がなくならなければあのままずっとオナニーを続けていたかもしれない・・・

・・・私・・・すごくエッチになっちゃったのかな・・・

シャワーを浴び、興奮状態から大分平常心を取り戻した果歩は、昼間から夜までオナニーに没頭していた自分に少し呆れていた。

貴重な休日をこんなふうに潰してしまうなんて。

――もう・・・あのおもちゃ、気持ち良すぎちゃうだもん――

でも、秋絵先輩なんであんな物を・・・ 

秋絵先輩も彼氏がいない時はこういうおもちゃ使ってるのかなぁ・・・

大学が終わり、駅前の雑貨屋のアルバイトも終えた夜、駅近くのコンビニに果歩の姿はあった。

やっぱ長持ちするのは高いんだよね・・・

いくつかのメーカーが並ぶ乾電池のコーナーから、比較的高価なものを手に取る果歩。
少し考えた後、8個入りの物を買い物カゴに入れる。

昨日、中途半端に終った自慰行為から、ずっと燻り続けていた小さな快感の炎とムラムラ感は、この日の夜になっても消えなかった。

昨日の自慰行為後の後悔の念は、一日中続いたこのムラムラ感によって果歩の頭から消え去っていた。

今は一刻も早く自分の部屋に帰り、昨日の続きをしたいという気持ちでいっぱいだった。

「果歩ちゃん」

「え・・・?」

レジに並んでいた果歩は急に後ろから誰かに名前を呼ばれ、少し驚いたように後ろに振りかえった。

「あ、秋絵先輩!」

「フフ、こんばんわ、バイト帰り?」

「は、はい。」

顔を赤くして俯き加減で答える果歩。

なんだか秋絵の目を見て会話ができなかった。

秋絵は明らかに様子のおかしい果歩を見て少し不思議がっていたが、ふと果歩が手にしていた買い物カゴの中の乾電池を見て、ニヤッと怪しげな笑みを浮かべた。

いっしょにコンビニを出たふたり、急に何かを思いついたかのように秋絵が口を開いた。

「そうだ、果歩ちゃん、今からウチに寄っていかない?夜ご飯まだでしょ?昨日作っておいたココナッツ風味のカレーがあるんだけど、どう?」

「わぁ〜ココナッツ風味のですかぁ?あ、でもいいんですか?」

「うん、結構たくさん作っちゃったし、一人で食べるより果歩ちゃんと食べたほうが楽しいし。お口に合うかわからないけど。」

「秋絵先輩が作ったカレーなら絶対おいしいですよぉ!」

料理上手の秋絵の手料理が食べられる、断る理由はなかった。

あんな物をプレゼントされて、驚きと少しの疑問はあったものの、果歩の中の秋絵に対する尊敬と憧れの気持ちは消えていなかった。

「フフ、ナンもあとは焼くだけにしておいたのよ。」

「え〜ナンも手作りなんですかぁ?わぁ〜すごい楽しみぃ!明日知子ちゃんに自慢しちゃおっと。」

秋絵の部屋に向かう間はカレーの話題で盛り上がり、さっきまでの少し気まずい雰囲気はどこかに消えていた。

16

「ん〜おいしい、もう秋絵先輩は料理上手すぎますぅ、今まで食べたカレーの中で一番おいしいです。」

お世辞ではなく果歩の正直な感想だった。秋絵が用意してくれたココナッツ風味のカレーは絶品で、カレー以外のサラダやスープもプロ並みと言っていいほどおいしかった。

「フフ、それは言い過ぎよ、でも、そんな風に言ってくれるなら作ったかいがあるわ。」

おいしい料理を食べて幸せそうな果歩の表情を秋絵は微笑みながら眺めていた。

「あ、そうだ、果歩ちゃんデザートといっしょにお酒もちょっと飲まない?おいしいのがあるの。」

「わぁ……あ、でも明日学校あるし、あんまり遅くなると……。」

もちろんきっとおいしいであろうデザートとお酒をゆっくり飲みたい、という気持ちも果歩にはあったが、バイト帰りにここに来たためもうすでに遅い時間でもあったし、明日は学校もトミタスポーツのアルバイトもある。

「あら、もうこんな時間だったのね。あ、ねぇ果歩ちゃん、今夜はウチに泊まっていかない?」

「え、泊まりですか?でも……」

と言っても普通にバイト帰りでお泊まりする用意なんて何も持ってきていない。

「服は貸してあげられるし、他にも女の子が泊まっていくのに必要なものはたぶんあるから。」

「そうなんですか、でも、いいんですか?こんな突然・・・」

「いいのいいの、ね?ほら、もうこんな時間だし、暗い道帰るのは危ないし。」

秋絵の言葉を聞いて携帯の時計で時間を確認する果歩。

「ん〜・・・じゃあ泊まっていこうかなぁ。いいですか?」

「フフッ、もちろん。じゃあそうと決まれば今夜は飲もう!」

「エヘヘ、はい。」

秋絵が用意していたデザートもお酒も、果歩の好みにピッタリ合っていたようでついついお酒がすすむ。

顔をほんのりピンク色に染めていた果歩、この時点で明日の午前の講義は休んでもいいかな、と思い始めていた。

「うん、ピッタリみたいね。着心地はどう?」

「すごく良いです。着る服まで、ありがとうございます。」

食事も済み、貸してもらったお風呂からあがった果歩は秋絵が用意してくれた薄いピンク色のネグリジェに袖を通した。

秋絵が着ている物とお揃いのシルクでできたそのネグリジェは、とても着心地が良く、サラサラとしたり肌触りから高級感も感じる。

「じゃあお茶でも入れるね。ソファにでも座って楽にしてて。」

「あ、はい、ありがとうございます。」

果歩の前で湯のみにお茶をそそぐ秋絵。

「果歩ちゃん、もう眠くなってきちゃった?」

「いえ、まだ大丈夫ですよ、もう明日は午前の講義は休もうかなぁって思っちゃたりしてます。」

そう悪戯っぽい笑顔をつくって果歩は言った。

「フフ、実は私も今そうしようかなって思ってたの。フフ、今夜は夜更かししちゃいそうね。」

微笑みながら秋絵はそう言った。果歩もたまにはいいですよね、と明日は2人で午前は大学を休むことに決めた。

それからリビングのソファに座りながら他愛のない話をしていたふたり。

そんな中、ふと秋絵があのことを果歩に聞きだした。

「・・・そういえば果歩ちゃん、私があげた誕生日プレゼント、使ってみた?」

秋絵のその言葉を聞いて一瞬固まる果歩。

「えっ……あの、えっと・・・プレゼントですか?」

「フフ、ごめんね、あんなプレゼント、ビックリしちゃった?」

自分でも顔がカァっと赤くなっていくのがわかった。

「・・・あの・・・はい・・・。」

「でもね、意外と女の子でも持ってる子多いのよ、ああいうオモチャ。だから、そんなに恥ずかしがらなくてもいいのよ。」

「そう・・・なんですか・・・?」

「フフッ、それで、果歩ちゃんは使ってみてくれたのかな?」

微笑みながら果歩の表情を確認する秋絵。

さらに顔を赤くする果歩は、ゆっくりと口を開いた。

「あの・・・えっと・・・はい……あ〜恥ずかしいよぉ・・・でもでも、秋絵先輩もああいうの使ったりするんですかぁ?」

意を決して果歩は正直に秋絵に告白した。
それは信頼する秋絵だからこそ言えたのかもしれない。

「フフ、使う時もあるわよ。それで、どうだった?気持ちよかった?」

笑みを浮かべながら質問する秋絵、その様子はまるで恥ずかしがる果歩のリアクションを楽しんで
いるかのようだ。

「・・・あの・・・はい・・・すごく・・・・・・あ〜秋絵先輩!このこと誰にも言わないでくださいね!知子ちゃんにも!」

素直に質問に答えた後、慌てるように秋絵に念を押す果歩。
知子に知られたら、からかわれる事は容易に想像できる。
それにこんな事は他の人に知られるだけでも恥ずかしいのは当たり前かもしれない。

「フフ、わかってるわ。でも、気持ちよかったんだぁ、あのオモチャ結構優れものだからね。もしかして友哉君とのエッチより気持ちよかったんじゃない?」

「え・・・ん〜・・・・・・そうかも・・・あ、でもでも友哉との時とは気持ちいいの種類が違ったかも・・・。」

なんだか少し友哉に悪いような気がして、慌てて後の言葉を付け足した果歩。

確かに友哉に抱かれているときは幸せを感じていた。
しかし性的快感で言えば、バイブレーターでのオナニーのほうが圧倒的に気持ちよかったのは事実だ。

「ふ〜ん、それじゃ友哉君との時と、あのオモチャ使った時とは具体的にどう違ったの?」

「ん〜具体的に・・・ですかぁ?」

秋絵のストレートな質問に顔を赤くしたまま考え込む果歩。
質問は嫌じゃなかった、むしろ経験豊富であろう秋絵にはこういった性の話を果歩は聞いてもらいたかったのかもしれない。

「ん〜……あのオモチャ、すごく大きくて・・・それで・・・気持ちよかったのかもしれないです・・・。」

「へぇ〜、それじゃ果歩ちゃん、あのオモチャは友哉君のアソコよりも大きかったんだ?」

「・・・はい・・・たぶん・・・。」

アルコールがまだ身体を回っていたことも影響していたかもしれない。
赤裸々にカップル2人だけの秘密を告白する果歩。
ホントはそんな事言ってしまうのは友哉に悪い気がしていた。
しかし秋絵になら言ってもいいような気がしていた。

秋絵先輩だけになら・・・

「フフ、そっかぁ、でもね果歩ちゃん。あのバイブね、日本人男性のアソコの平均サイズより少し小さめくらいのサイズなのよ。」

17

「そう・・・なんですか・・・?」

彼氏の、友哉の性器の大きさは今まで特に気にしてなんていなかった。

「大きければいいってものじゃないんだけどね。それでも随分違ったでしょう?」

確かに違った。それどころかあのバイブレーターで生まれて初めてのオルガズムを感じてしまったのだから。

「ねぇ果歩ちゃん、ちょっと果歩ちゃんに見せたいものがあるんだけど。」

微笑みながら秋絵は立ち上がり、なにやら引き出しから取り出して果歩の前に持ってきた。

「果歩ちゃん、AVって見たことある?」

秋絵はそういって持ってきたDVDケースを果歩の前に見せた。

「え、ないですないです・・・そんな・・・」

DVDのパッケージには【素人淫乱女子大生】【連続絶頂】【大量顔射】などのイヤらしい文字が並んでいた。

「フフ、果歩ちゃん、これ見てみたい?」

ニヤっと笑みを浮かべて秋絵は聞いた。

「え・・・それは・・・えっと・・・」

興味はないと言ったら嘘になる。しかし、はい、見てみたいです>なんて言葉は恥ずかしくてとても言えない。

「じゃあ見てみようか?フフ、果歩ちゃん、顔に見てみたいって書いてあるわよ。」

果歩の顔がカァっと赤くなる。

果歩はなんだか秋絵に心を見透かされているような感じがした。

秋絵がテレビの横にあった機器にディスクを挿入する。

正直なところ果歩の心の中は、このアダルトDVDへの強い興味と期待にも似たような気持ちでいっぱいになっていた。

先日女性のオナニー動画を見たときに感じた興奮が再び蘇ってくるようだった。

「フフ、じゃあ、再生するね。」

テレビに映像が映し出される。

アダルトビデオ会社のマークが映ったりした後、画面に現れたのは果歩と同じ歳くらいの若い女性だった。

パッケージに書いてあった【素人淫乱女子大生】の文字を思い出す。

果歩はドキドキと脈打つ鼓動が速くなっていくのがわかった。

最初は目の部分にモザイクがかかった男優と思われる男と、今までの体験人数や性体験のエピソードなどの会話をしていたが、しばらくすると画面の中の男女が絡み始めた。

ネットリとした舌と舌が絡み合う濃厚なキス。

秋絵が果歩の耳元で「すごいね、イヤらしいね」と囁く。

果歩はその言葉を聞いて、顔を赤くしながら小さく頷く。

男が女の身体を愛撫し始める、首筋や鎖骨の辺りをネットリと舐め上げながら胸の膨らみを大きな手で揉みあげていく。

次々と衣服を脱がされた女性はすでに全裸になっていた。

男の愛撫は少しずつ下に降りていき、女性の秘部に到達する。

女性の股間にある男優の手はやさしいタッチで刺激するように動き始める。

果歩の目は画面に釘付けだった。

今日一日中、果歩の中で小さく燻っていたムラムラ感がこの映像を見たことによって再び大きくなり始めていた。

全然違う・・・

画面に映る男優の愛撫の仕方は、なんというかとても濃厚な愛撫で、友哉がしてくれていたそれとはまったく違うと果歩は思った。

「フフ、この女の子すっごい気持ち良さそうだねぇ。」

「はい・・・なんか・・・すごいですね・・・」

小さな声でそう答える果歩。

男優から濃厚な愛撫を受ける女性は目を瞑り、ジッと快感に堪えるような表情で実に気持ち良さそうだった。

男優の手の動きが少しずつ激しいものに変化していき、女性の股間からピチャピチャと湿った音が出始める。

「あっ・・・アンッ・・・ハア・・・アッアン・・・」

しだいに耐えきれなくなってきたのか声を出し始める女性。

グチャグチャグチャグチャ・・・・・!

男優の手の動きもいっそう激しいものになっていく。

果歩は息を飲んで画面を見つめていて、果歩のその様子を秋絵は隣で微笑しながら眺めていた。

徐々に切羽詰った喘ぎ声をあげはじめる女性。

「あっアン!はア・・・ぁ・・・ハぁぁぁあ!アッアッアン!はぁぁぁぁあ!イク・・・イクイク!あぁあ・・・・はぁン
・・・ああああ!!んッ!・・・」

ビクビクっと身体を震わせる女性。

どうやらこの女性が絶頂に達したらしい事は果歩にもわかった。
昨日自分もバイブレーターのオナニーで同じように身体を仰け反らして絶頂を迎えたのだから。

グッタリとしている女性の前で、男優は服を脱ぎだす。

あっという間にボクサーパンツ一丁になった男、露わになったその身体は実に逞しい身体だった。

こんがりと日焼けしている黒い肌、太い腕、厚い胸板、ボコボコに割れた腹筋、そして果歩の眼の動きが止まったのは男性の股間部分の大きな膨らみを見た時だった。

・・・・大きい・・・・

男優が女性の耳元で何かを呟いた。
それに対し女性は頷くと、仁王立ちになった男の前に跪き、ちょうど男優の股間の前に顔がくる位置になった。

女性は男優のボクサーパンツに手を掛けると、ゆっくりとそれを下げていった。

・・・ゴク・・・

思わず生唾を飲み込んでしまう果歩。

果歩は自分の心の中で何かを期待するのようなドキドキする気持ちが増してきている事に気づいていた。

ボクサーパンツが太ももの方まで下ろされ、ついに男優の男根が姿を現した。

果歩の表情をそっと覗く秋絵。
果歩は目を丸くして驚いているようだった。

男性の股間にかかっていたのは薄いモザイクで、その男根はとても逞しく、とても大きいことは果歩の目にもわかった。

女性はまだ勃起せずに下を向いている男根に手を伸ばし、そこにゆっくり顔を近づけていき、舌を出してそれをイヤらしく舐め始めた。

映像に夢中になっている果歩に秋絵が話しかける。

「果歩ちゃん・・・果歩ちゃんは友哉君にこういう事したことないんだっけ?」

「え・・・・は、はい・・・」

消え入りそうな声で果歩は正直に答える。

果歩は友哉にフェラチオをした事もなければ、友哉にフェラチオを頼まれた事もなかった。

「フフ、じゃあ今度丁寧に教えてあげるね。」

「え?」

「きっと友哉君のためにも果歩ちゃんも覚えた方がいいよ。」

フェラチオ・・・知識としては知っていた。

でも自分がそれをやるなんて想像もしてなかった。

再び画面に目を移した果歩。

画面の中では女性のフェラチオによって刺激を受けた男根が、さらにその大きさを増して頭をもたげ始めていた・・・。

18

果歩はとにかく驚いていた。

よく確認するように画面をジッと見つめる、男優の股間には薄くモザイクがかかっているが、添えられている女性の手や顔の大きさを基準に考えて見ると、その男根がかなり大きい事がわかる。

ムクムクと質量を増大させていった肉棒は今、どうやら完全な勃起状態になったようだった。

モザイク越しではあるが、太く長いその男根は、男優自身のへそに付きそうなほど反り返り、色は赤黒い。
きっとその大きさは昨日のバイブレーターなど比べ物にならないほどの大きさではないか・・・。

それに男根の付け根にある玉袋の部分も異様に大きく見えた。

果歩はその男根にただただ驚き、同時にグロテスクな物体を見ているうちになぜか自分の身体の奥がカァっと熱くなってくるのを感じた。

気持ち悪い・・・怖い・・・いや、違う・・・そんな印象じゃなかった。

・・・とてもイヤらしい・・・すごくイヤらしい・・・

「果歩ちゃん、あの男優さんのオチ○チンすごいよね?」

画面に夢中になっていた果歩の耳元で秋絵が囁いた。

「え・・・ハイ・・・なんていうか・・・すごいですね・・・」

一瞬、秋絵の口からオチ○チンなどという言葉が出てきた事に果歩は驚く。

普段の秋絵の雰囲気からはあまりにかけ離れた言葉だった。

そんな秋絵が発したオチ○チンという淫語が、さらに果歩の身体を熱くさせる。

「どう?果歩ちゃん、ビックリでしょ?」

「・・・ハイ・・・・・・・でも・・・・」

「でも?」

「でも・・・あの・・・あんなに大きいの・・・その・・・大丈夫なんですか・・・?」

「女の子のアソコに入るのかって事?」

「・・・ハイ・・・」

果歩がそんな疑問を持ってもおかしくなかった。それくらい画面に映っている男根は大きく見えたのだ。

「大丈夫よ、ちゃんとあんな大きなオチ○チンでも受け入れることができるように女の子のアソコはできているのよ。フフ、もちろん果歩ちゃんのアソコもね。」

・・・私の・・・アソコも・・・

ジンっと自分の秘部が熱くなってくるのを感じる。

昨日のバイブレーターでもあの圧迫感、あの快感、もしこの男優がもっているような大きなもので貫かれたら・・・どうなってしまうのだろう。

十分に男優の肉棒が勃起したところで、フェラチオを中断した女性は、男優の指示でソファに手をつき、お尻を男優に向けて突き出す格好になった。

ついにあの巨根をこの女性は性器に挿入される。

果歩の胸の鼓動がドキドキと速くなる。

自分が挿入されるわけじゃないのにアソコがジンジンする。

ホントに入るの・・・?あんな大きいの・・・

男優が自らの巨根の根元をグッと握り、空いたもう片方の手で女性の腰を掴む。

女性はソファに手をついた状態で顔を下に向けてその時を待っている様だった。

男性が腰をグッと近づけ、女性の秘裂に照準をあわせ、巨大な先端の亀頭部分をそこに当てる。

男優が小さな声で「いくよ」と言い、女性は無言で頭を縦に振りそれに答えた。

そして男優がゆっくりと腰を突き出していく。

「ハァあああ・・・」

女性は深く息を吐き出すように声を発した。

先端部分が入った時点で男優は肉棒の根元を握っていた手を離し、両手で女性のお尻をグッと掴んだ。

そしてさらに腰を前に押し進めていく。

グチュゥゥ・・・・

「はァあああ・・・あああ・・・!」

女性は下を向いていた顔を上にあげ、背中を反らせて挿入されただけで感じる快感を全身で表現する。

・・・すごい・・・入っていってる・・・

ぐ〜っと挿入されていった男根、ついに女性のお尻と男優の腰がピッタリとくっついてしまった。

「ね?ちゃんと入ったでしょ?」

「すごいですね・・・。」

「フフ、ここからはもっと凄いわよ。」

「もっと・・・ですか?」

「うん、だから、よ〜く見ていてね。」

「ハイ・・・」

男優はピッタリとつけた腰をゆっくりと引いていく、そして先端が抜けるギリギリのところで、再びゆっくりと奥深く挿入していく。

「ハァアア・・・ん・・・・ハアアア・・・ン・・・・」

ゆっくりとその動きを続けるだけで、女性の口から、たまらないといった感じの喘ぎ声が漏れだす。

徐々にその抜き差しのスピードをあげていく男優。

そしてその動きは果歩が目を覆いたくなるほど激しいものに変化していった。

パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!・・・・・!

「あッアッアッアッ!アン!アン!ハアァァァア!ァアッ!」

ステレオから生々しい肉と肉がぶつかる音と、女性の切羽詰まった喘ぎ声が響く。

「アッアッアッアッ・・・!!!ダメ・・・アッ・・・ちょっと・・・アンッアンッアンッ・・・!!!」

口に両手を当てて驚いたようにする果歩、しかし眼を画面から離すことはできなかった。

「どう?すごいでしょ?あんな激しく・・・あの女の子すっごい気持ち良さそうな表情してるでしょ?」

秋絵の言葉に無言で小さく頷く果歩。

グチョグチョグチョグチョ・・・・・!

「ぁ・・・はぁ・・・アッアッアッ!・・・」

どれだけこの男性は腰を振り続けるのだろうか・・・

男女ともに汗だくになっている、特に女性の方は明らかにすでに何度か絶頂に達していた。

しかし男優はそれに構わず次々と体位を変えて腰を振り続けていた。

刺激的な映像だった。

正上位でしか友哉と交わった事がない、しかもこんなに長い時間性交を続けた事がない果歩にとっては、画面の中の男女が繰り出すセックスはあまりにも刺激的だった。

騎上位の時には、男性の胸に手をあて、女性から積極的に激しく腰を振っていた。

・・・あんな事・・・絶対恥ずかしいよぉ・・・ハァ・・・

ついセックスをしている女性を頭の中で自分と重ねてしまう果歩。

映像を見ながら自然と息が荒くなっている事に果歩は気づいていないようだった。

正上位になった2人、男優が汗だくの身体で腰の動きをいっそう速く、激しいものにしていく。

この男性は射精の時が近づいているんだと、なんとなく果歩にもわかった。

「アッアッアッアッ!ァアアア!イク・・・・アアアア・・・ハァアアア!!!」

理性を捨てたように大きな声で喘ぐ女性。

・・・ァァ・・・スゴイ・・・

腰の動きをさらに激しくしてラストスパートをかける男優。

「ァァアアアア!イクゥ〜〜〜!!!」

女性は大きく身体を仰け反らせて絶頂に達したことを表現する。

「あ〜〜!はぁ!フゥ!!」

肉棒を素早く女性の秘部から引き抜いた男優は、女性の顔を跨いで、女性の顔の目の前でその巨根を扱き始めた。

・・・え?・・・うそ・・・・

女性は目を瞑って大きく口を開け舌を出した。

「うっ!いくぞ・・・」

男優がそう言った次の瞬間

ドビュッ!!!ドビュ〜!びゅっ!・・・・・!!

黄ばんだ濃厚な精液が大量に女性の顔に降りかかり、いっぱいに開けた口の中にも次々と入っていく。

・・・やだ・・・すごい・・・

しばらく射精の勢いは止まらず、やっと止まった時には女性の顔は精液まみれ、口の中にも大量の精液が溜まっていた。

19

「どうだった?果歩ちゃんが知ってるエッチとは随分違ったんじゃない?」

DVDの再生が終ってテレビの画面が暗くなる。

果歩はハッと我に帰り、ソファの背もたれにフゥっともたれ掛かった。

「・・・ハイ・・・なんか・・・すごかったですね・・・」

彼氏との性交とはまったく違う刺激的で激しい性交を映像で目の当たりにした果歩。

男優の逞しい肉体、濃厚なキス、大きく力強く勃起した男根、豊富なテクニック、体位、激しいピストン運動・・・

そのすべてが果歩を淫らな気持ちにさせた。

特に驚いたのは最後、女性の顔に向けての大量射精だった。

勢いよく発射される濃厚な黄ばんだ精液を、上気した顔で受ける女性。

さらに果歩がビックリしたのは、女性が開けていた口に入った精液を、舌の上で遊ぶように転がした後、ゴクっと嚥下したことだった。

・・・顔射・・・精飲・・・

精液を顔に浴びたり、男の人の精子を飲むなんて果歩には到底理解できなかった。

でも、なんだろう・・・この気持ち・・・

気持ち悪い・・・違う・・・

不思議とそんな感情は沸いてこなかった。

いや、むしろ精液を気持ち良さそうに顔に受けたり、おいしそうに飲み干す女性の姿を見て、果歩の身体は熱くなったのだ。

「果歩ちゃん、顔赤いよ。フフ、もしかしてAV見て濡れちゃった?」

「ぇ……」

秋絵に指摘されたことで、ハッとした果歩。
自分の股間のグッショリ湿っている感覚に気づいたのだ。

グシュっと音がしそうなくらい濡れている。

その粘液はパンツを通り越して秋絵に借りたネグリジェまで濡らしているかもしれない、という予感が果歩の頭をよぎる。

しかし、今、秋絵の前でそれを確認するわけにはいかないので、ただただそうなっていない事を願う果歩。

「フフ、だってAV夢中で見てたんだもの。果歩ちゃん、オナニーしたくなっちゃったでしょ?」

「ぇ・・・それは・・・秋絵先輩……」

図星だった。

本当なら今すぐ下半身に着ている物を脱いで、グッチョリと濡れた自分の秘部に指を入れてかき混ぜたかった。

覚えたてのオナニーを・・・バイブオナニーをしたかった。

一日中身体の奥で燻っていたムラムラ感、今すぐそのムラムラ感を解き放ち、快感の絶頂を迎えたい。

「フフ、冗談よ。あっ、ヤダもうこんな時間、さすがに夜更かしし過ぎるのもね。果歩ちゃんそろそろ寝ようか?」

ふと秋絵は部屋の時計を見ながら言った。

「え・・・あ、はい・・・。」

突然、話題をきって、寝ようと言ってきた秋絵に対し、果歩は拍子抜けのような気持ちになった。

しかし、そんな気持ちになった自分を果歩は頭の中で否定した。

ヤダ・・・私・・・何期待してたんだろ・・・

こんな事、女の子同士だとあることだよね・・・知子ちゃんも高校の時友達とエッチなビデオ見たことあるって言ってたし・・・

「ベッド一つしかないけど、結構大きいから、一緒でいいかな?」

寝室に入ったふたり、秋絵はもう一つの枕をベッドに置きながら果歩に聞いた。

「あ、はい。でも、こんな大きなベッド、羨ましいです。」

「フフ、寝相悪くても落ちないからね。」

そんな事を言いながら秋絵と果歩はベッドに入っていった。

「果歩ちゃん、もう寝ちゃった?」

暗くした寝室のベッドの上で横になっているふたり。秋絵が小さめの声で呟いた。

「起きてますよ。」

秋絵に背中を向けていた果歩はクルッと寝返りして秋絵の方を向いた。

「果歩ちゃんさ、さっき見たAVみたいなエッチ、してみたい?」

「え・・・?」

「あの女の子みたいに気持ちよくなってみたくない?フフ、きっとバイブのオナニーなんか比にならないくらい気持ちいいわよ。」

バイブのオナニーとは比較にならない快感・・・

「フフ、ねぇ果歩ちゃん、正直に言ってみて、果歩ちゃんだってあんな風に感じてみたいんじゃない?」

「・・・でも・・・そんな・・・」

そんな大それた事、果歩にとっては現実的には無理だ。
果歩には彼氏、友哉という彼氏がいるのだから。

「フフ、友哉君?でも話を聞く限り、友哉君とのエッチじゃあれだけの快感は与えてもらえないわよ。」

「・・・でも・・・」

友哉は大好きな彼氏だ、頼りになるしっかりとした彼氏だ、不満などなかったはずだった。不満など・・・

しかし、正直バイブオナニーにハマッてしまった果歩だ、アレ以上の快感を与えてくれるセックス、興味はないと言ったら嘘になる。

「果歩ちゃん、私ね、実は彼氏はいないけどセックスフレンドはいるのよ。」

「えっ!?セ・・・ってあの・・・」

「フフ、ビックリした?でもね、私もその人に教えてもらったのよ、本当のセックスを。」

頭が混乱すると同時に、またあのドキドキが始まり、果歩の下腹部が疼く。

セックスフレンド・・・秋絵のイメージとはかけ離れた言葉。

同時に誕生日会の時に見た大量のコンドームを思い出す。

あのコンドームはそのセックスフレンドと使ったものなのか・・・。

それに本当のセックスって・・・

「・・・本当の・・・ですか・・・?」

「うん、女の子だけが感じることのできる快感・・・でもね、そんな快感を一生のうちに体験できる女性はほんの一握りなのよ。とってもセックスが上手な男の人に出会えた人だけが体験できる快感・・・」

・・・秋絵先輩は私にどうしてほしいんだろう・・・?

エッチなオモチャをプレゼントを渡してきたり、エッチなDVD見せてきたり・・・

「果歩ちゃんも、そんなセックスしてみたいんじゃない?」

「秋絵先輩・・・それってどういう・・・」

普段とは違う非日常的な会話に、果歩は困惑した様子だった。

「フフ、ごめんね、エッチな事ばかり聞いて。果歩ちゃんにはちゃんとした真面目な彼氏がいるんだもんね、そんな事できないわね。」

「・・・・あの・・・ハイ・・・。」

「フフ、じゃもう寝ましょうか。」

「…ハイ。」

「うん、じゃあおやすみ・・・」

「おやすみなさい・・・」

その夜、果歩はなかなか寝付けなかった。いつもと違うベッドだったり、隣で秋絵が寝ているのもあるかもしれないが

(果歩ちゃんもあんなセックスしてみたいんじゃない?本当のセックスを・・・)

秋絵の言葉が、DVDの過激な映像が、頭から離れなかった。

20

果歩は夢を見ていた。

逞しい身体をした男性に抱かれる夢。

濡れたアソコをいっぱいに拡げられ挿入された男根を激しく出し入れされる。

腕と脚を男性の身体に絡ませ、激しいピストン運動の衝撃と、脳髄まで伝わってくる快感の波に、必死で耐え続ける果歩。

身体が熱くて溶けてしましそうな快感。

濃厚で激しいセックスを、果歩はしていた。

あれ・・・ここは・・・?

目を覚ました果歩は見慣れない天井をしばらくボ〜っと眺めていた。

「果歩ちゃん、おはよう。」

「秋絵先輩・・・。」

そっか、昨日は秋絵先輩の部屋に泊めてもらったんだった・・・。

「フフ、果歩ちゃん魘(うな)されてたよ?」

「え?ホントですか?」

「うん、変な夢でも見てたの?」

ぼんやりとさっきまで見ていた夢を思い出す果歩。

激しいピストン運動・・・乱れる自分の姿。

果歩の顔がポッと赤くなった。

「フフ、もうお昼前だけど、ご飯作ったの、食べていく?」

「え、あ、はい。ありがとうございます。」

秋絵宅で昼食をとり、少しのんびりした後、果歩は大学の午後の講義に行く前に自分のアパートに帰ることにした。

それは早く下着を変えたかったからだ。

昨日一日続いたムラムラ感と秋絵に見せられたDVD、それに今朝見た夢のおかげで、果歩の下着は大分履き心地の悪いものになっていた。

部屋に着いた果歩はすぐに洗濯機がある洗面所に入って、服を脱ぎ始めた。

下着姿になった果歩はパンツに指をかけ下に下ろしていった。

・・・やだ・・・

パンツの底部分には大きな染みができていた。

それは昨日から今日にかけて何度も濡れては乾きを繰り返したためだろう、染みは少し黄ばんでいて生地はパリパリになっていた。

パンツを脱いで洗濯機に入れた果歩。

裸になった姿のままお風呂場に入っていった。

スポンジで泡立てたボディソープで身体を洗っていく。

透き通るように白い果歩の身体に纏(まと)わりついた泡を、ザーっと熱いシャワーで流していく。

「・・・アンッ・・・」

果歩の身体がまるで電気が走ったようにビクンっと反応したのは、果歩の秘部についた泡をシャワーで流そうとした時のことだった。

昨日からずっと我慢していた、ずっと身体の奥で燻っていた小さな炎が、今の刺激で一気に大きなものになってしまった。

目を瞑りもう一度ゆっくりとシャワーを股間に向けてみる。

「ハゥ・・・アァ・・・ァ・・・・」

・・・はァ・・・ダメ・・・気持ちいい・・・

泡はもうとっくに流れているにも関わらず、股間にシャワーを当て続ける果歩。

快感で脚が痺れてくる。

片方の手を壁につく。どこかで身体を支えていないと快感で立っていられないような気がした。

脚を少し広げ、さらにシャワーを自分の秘部に当てやすい格好になる。

「ン・・・ハァ・・・ァ・・・・ァ・・・」

軽く汗を流すつもりがいつの間にかオナニーを始めてしまった果歩。

シャワーのレバーに手をもっていき、さらにその勢いを強くする。

ジャーーーー!

「ンハァ!ァァ・・・・アア・・・ァ・・・」

お風呂場にシャワーの音と果歩の控えめな喘ぎ声が響き渡る。

シャワーのお湯が陰核に当たるたびに果歩の身体はビクンっと反応する。

・・・ハァ・・・ハァ・・・シャワーでこんなになっちゃうなんて・・・

ふと顔をあげる果歩。お風呂場にかかっていた時計が目に入った。

――いけない・・・もうこんな時間。こんなことしてたら遅刻しちゃう!――

果歩はキュっとレバーを下げシャワーを止めた。

ハァ・・・ハァ・・・

股間からはシャワーのお湯とは別のトロ〜っとした粘液が糸をひきながら滴り落ちていた。

「・・・ハァ・・・・行かないと・・・大学・・・」

お風呂場を出てバスタオルで身体を拭いていく。

しかし一箇所だけ、股の濡れた部分だけ何度拭いても粘液が溢れてきてしまう。

・・・ァ・・・もう・・・やだよぉ・・・

少し時間は掛かったがなんとか心と身体を落ち着かせた果歩は、新たにクローゼットから持ってきた服に着替えた。

鏡の前で髪型や身なりを整える果歩。

ふと時計を見ると、もうアパートをでないといけない時間をとっくに過ぎていた。

「やだ!ほんとに遅刻しちゃう!」

授業に必要な用具とトミタスポーツのアルバイトで着る着替えが入ったカバンをもって慌てた様子で果歩はアパートをでた。

大学の講義室になんとか時間ギリギリで着いた果歩は、座った生徒の中に知子の姿を見つけると、その隣の席に座った。

「知子ちゃんおはよ〜」

「おそよ〜果歩。てゆうかもう午後の授業だし。果歩午前中の講義休んだでしょ〜?」

「フフ、いいの、たまにはね。昨日秋絵先輩の部屋にお泊りしちゃったんだぁ」

「えぇ!?あんたまた秋絵先輩のマンションに泊まったのぉ?」

「うん、バイト帰りにたまたま会っちゃって。フフ、秋絵先輩の料理もお酒もおいしかったなぁ。」

「え〜うそぉ!なんで私を呼んでくれなかったのよぉ!?」

悪戯っぽい笑顔で自慢する果歩に対し、お酒と料理と聞いて思わず大きな声をあげた知子。

「そこ!もう講義始めるから静かにしなさい!」

「は〜い」
「は〜い」

「もう、次そういう事あったら絶対呼んでよね。」

「わかった、わかったよぉ。」

今日は大学が終ればトミタスポーツでアルバイトだ。

昨日は特別、あんまりダラダラしてちゃダメだよね。友哉もオーストラリアで頑張ってるんだし。

そう自分の気持ちを引き締めて授業に集中していく果歩であった。

【寝取られ】凍った時間の中で寝取ってみた 【裏切り】

最近ハマってるセックスの仕方がある。
医学部でそれなりに頑張ってる俺が、ある方法でラリホーを身につけたw 友人カップルの家に遊びに行き、それを使って、彼氏の前で彼女と遊ばせてもらうというやり方だ。

こうやって書くと、凄く酷いことみたいだし、犯罪じゃないのか? と思われると思うけど、実際その通りだw
まぁ、中学の頃からとにかく勉強勉強で、ろくに遊べなかった俺なので、これくらいはご褒美だと思っている。

今でこそ、鼻歌交じりで、眠りの深さまである程度コントロールできるようになったが、最初は正直かなりビビった。

――いつもみたいに、適当に酒を買ってタクミの家に遊びに行った。タクミは高校の時の同級生で、今は違う大学に通っている。医学部の俺に対して、法学部のタクミは、何かと話や考え方が合う。学歴コンプもなく、バカじゃないので話もかみ合う。

ただ、俺がタクミの家によく行くのは、それだけが理由ではない。タクミの彼女のさとみちゃんは、少し厚めの唇がたまらなくセクシーな、清楚系の美少女だ。
タクミは、父親が有名な弁護士事務所グループの代表で、とにかく金持ちだ。母親も実家が昔で言ったら財閥と言われるくらいの規模の金持ちらしく、タクミは一人暮らしのくせに、渋谷のタワーマンションのファミリータイプの大きな部屋に住んでいる。

そのうえ、タクミは顔まで良い。俺のウチも代々開業医の家系で、両親共に医者なので、普通よりはかなり金持ちだと思う。それでも、タクミの家とは比べるのもばからしくなるくらいだ。

そんなふうに全てを手にしているタクミだけど、性格も良いのが不思議だ。普通なら、かなり天狗になるところだと思う。

さとみちゃんは、渋谷や表参道なんかを歩いていると、しょっちゅうスカウトに声をかけられるらしい。たしかに、芸能人でも全然イケるルックスだと思う。でも、さとみちゃんはタクミにぞっこんで、メチャクチャ一途なので、そういったスカウトの名刺も受け取らない。

他の男達のおかずになるのが嫌ということだと思う。確かに、芸能界は当たれば儲かると思う。でも、さとみちゃんはタクミと結婚すればいいだけなので、そもそも儲ける必要もないんだと思う。

俺は、さとみちゃんに会いに行っているようなものだった。俺にも、彼女はいる。でも、さとみちゃんと比べると、やっぱり劣るのは否めない。

タクミの家に上がると、さとみちゃんがプルンとした唇に、濡れているようなグロスをして出迎えてくれた。もう、その唇にむしゃぶりつきたくてしかたないw 

『こんばんは〜。今作ってるから、もうちょっと待っててね』
さとみちゃんは、そう言ってウィンクをした。
「ありがと〜。スゲぇ楽しみw て言うか、今日も可愛いねぇ〜。グロス、変えた?」
『へへw わかる? 可愛い?』
本当はわかってないけど、こう言っておけば、女の子はたいてい上機嫌になるw

「メチャメチャ似合ってるよ。CM依頼来るんじゃない?」
『大げさだよぉ〜』
さとみちゃんは、照れ笑いしながらキッチンに向かった。普通なら、なに真に受けてるんだよ、バカw とか思うところだけど、さとみちゃんの場合は、マジであり得そうだ。

俺は部屋に上がりながら、いつもとは違ってドキドキしていた。ポケットの中には、魔法の薬が入っている。あまりデカい声では言えないが、学校で友人に実験済みだ。
俺は、今日こそ実行に移すつもりだ。
今まで、何回か持ってきてはいたが、実行に移せなかった。
緊張しながらリビングに入ると、
「お、遅かったな! 先に食ってるぞ」
タクミが、デカいダイニングテーブルに座って飯を食っている。本当に、いい生活をしているなと思う。俺も、医学部に通わせてもらいながら、渋谷の2LDKのマンションに住まわせてもらっているので、恵まれてはいると思う。上を見るとキリがないかもしれないが、正直羨ましい。

最近、気がついた。金持ちの家に生まれるのと、貧乏な家に生まれるのでは、人生が思っている以上に大きく違ってくることに。金持ちの家に生まれると、いい塾や家庭教師をつけてもらい、勉強が出来るようになり、医者や弁護士になったり、起業したりするのも比較的簡単だ。

貧乏な家に生まれると、そもそも両親のしつけも教育もいい加減で、結果ろくな人間にならず、ろくな職業につけないというような、悪いループにはまりやすいと思う。
もちろん例外もあると思うが、やっぱり環境は大事だと思う。

と言っても、俺みたいに医学部まで行きながら、犯罪に手を染めようとするバカもいるw

そして、さとみちゃんの手料理を楽しみながら、ワイワイと楽しい時間を過ごした。

「それにしても、ホントさとみちゃん可愛いよな。オマエが羨ましいよ」
俺がタクミをおだてると、
「そうか? オマエの彼女だって、可愛いじゃん」
と答える。
タクミは、本心で言っていると思う。でも、実際に比べると、10人中9人はさとみちゃんの方が可愛いと言うはずだ。

タクミは全てが恵まれているので、人をうらやんだり、妬んだりする心がない。それがコイツの良いところだと思うが、ひがみっぽい奴らには、そこもムカつくんだと思う。実際、タクミのことを嫌いなやつも結構いる。もちろん全部、ひがみ、ねたみ、そねみのたぐいだ。

『タクミ君、純子ちゃんのことそんな目で見てるんだ。へぇ〜、そうなんだ……』
さとみちゃんは、結構嫉妬している。一途な分、タクミがさとみちゃん以外の女の子の話をするだけで、ムッとくるみたいだ。
食事を終えて、ワインなんかを飲みながら楽しくしゃべっていたが、少し空気が悪くなった。

「そんな事ないって! コイツ、俺と二人の時とかさ、さとみちゃんのことのろけっぱなしだよ」
と、軽くフォローを入れた。そんな単純なことで、すぐにニコニコとご機嫌になるさとみちゃん。
『へへw タクミ君、可愛い〜w』
さとみちゃんは、結構酔っ払ってきてる感じだ。

そして、俺はそろそろタイミングだなと思い、二人に魔法をかけたw ワインを注ぐときに、上手いこと仕込んだのだけど、本当に驚くほど簡単に二人は眠りに落ちた。
机に突っ伏して眠るタクミ。それは放置して、同じように寝ているさとみちゃんの近くに移動する。

「風邪引くよ、大丈夫?」
などと声をかけながら、少し肩を揺さぶる。でも、まったく起きる気配がない。頬をつついてみても、少しムニャムニャッとなるだけで、大丈夫そうだ。

俺は、机に突っ伏しているさとみちゃんの顔を横に向けた。やっぱり美人だと思う。寝顔がこんなに美しいって事、あるんだろうか?

俺は、ビクビクしながら、さとみちゃんの頬にキスをしてみた。柔らかい感触に、思わず吸い込みたくなる。
でも、まったく起きる気配がない。

俺は、頬にキスをするだけではなく、舐めてみた。プルンとした張りのある肌を、舌で舐めてみると、気のせいか甘い感じがした。多分、美少女の頬は甘いのだと思うw

俺は、タクミの方も見た。軽くイビキみたいな音もさせていて、完全に熟睡状態のようだ。

俺は、何とも言えない優越感を感じた。今、この空間を支配しているのは俺だという自負と、さとみちゃんになにをしようかという期待で、胸が高ぶる。

俺は、そのプルプルの唇に、指で触れた。艶めくグロスの感じがあるが、触ってもそんなにベタベタしなかった。俺は、夢中でさとみちゃんの唇を指でもてあそんだ。

そして口の中に、指を少し入れてみた。ただ、寝ているので歯が閉じていて、奥までは入れられなかったが、歯ぐきを触ってみた。

そして指を引き抜き、匂いをかいでみた。顔が可愛いと、口臭もないのかな? と思うくらい、無臭だった。それはそれで、少し残念だと思ったが、とりあえず指を舐めたみた。
正直、自分でも引くような行動だったが、さとみちゃんの唾液を舐めたと思うと、急に興奮してきた。そして、俺の罪悪感も吹っ切れた。

俺は、さとみちゃんの唇に唇を重ねた。柔らかくて、本当にとろけそうだった。唇を重ねる俺の目の前には、目を閉じた状態のさとみちゃんがいる。興奮するなという方がムリだと思う。

俺は、寝ているさとみちゃんの口の中に、舌を差し込んだ。歯が邪魔だが、思いきり歯ぐきや唇を舐め倒した。
ふとタクミを見るが、まったく身動きしない。俺は、調子に乗ってそのままキスしまくった。
事前の脳内シミュレーションでは、寝ていてまったくリアクションのない女とキスをしても、面白くも何ともないかもと思っていた。でも、さとみちゃんほどの相手ならば、リアクションがなくても全然ありだった。

ダッチワイフ……今時はラブドールとか言うらしいが、ああいうのを買う人の気持ちがやっとわかった。

だけど、これだけキスをしまくっていると、どうしてもさとみちゃんの舌が気になる。俺は、二人が完璧に寝てることに自信を持ち、大胆な行動を取る。さとみちゃんの、つるっつるの肌の感触を感じながら、アゴを持ち、口を開けさせた。

多少抵抗感はあったが、思い切って力を込めると、口が開いた。
俺は、むしゃぶりつくようにキスをして、舌を差し込んだ。さとみちゃんの舌の感触に、腰が抜けそうなほど気持ち良くなった。

もう、俺は支配者の気分だった。ザ・ワールドの空間で、自由に動けるような気持ちになっていた。
そして、多少コンプレックスを持っていたタクミに、勝ったような気持ちになっていた。お前が結婚を考えているさとみちゃんは、いまは俺のオモチャだよw こんな邪悪な事を思っていた。

そして歯止めがきかなくなった俺は、さとみちゃんの胸を揉み始めた。突っ伏して寝ているので、後ろに回り込み、両手で両胸を揉んだ。意外なくらい大きな胸で、テンションが上がった。当然服の上からだけど、いつもは見るだけで、触れることが出来ないさとみちゃんの胸なので、本当に嬉しい。本当ならば、すぐそこで寝ているタクミしか、触ることが許されない場所のはずだ。

そしてしばらく、胸を揉み、キスをして、さとみちゃんをオモチャにして楽しんでいた。ただ、やっぱり欲望には限りがなく、もっと色々としたくなってしまった。

小柄で、それほど重くなさそうに見えるさとみちゃんを、思い切って抱えて移動させることにした。完全に脱力している人間は、こんなにも重く感じるのか! と、驚きながらも普段の趣味の筋トレで身につけたパワーで頑張った。

ダイニングテーブルから、少し離れたソファのところに移動する。ソファに仰向けで寝かせると、一瞬目が開きそうな感じになった。俺は慌てて逃げようかと思ったが、さとみちゃんは結局すぐにそのまま目を閉じた。

さすがにビビって少し様子を見たが、平気そうだったので、また行動に出た。

それにしても、本当に可愛い……着やせするタイプで、意外と胸が大きいのも初めて知り、もう浮かれまくっていた。

俺は、さとみちゃんのブラウスのボタンに手をかけた。そして、ちょっと緊張で震えながらも、一つ一つ外していく。そして、ブラウスの前をはだけさせると、淡いピンク色の可愛らしいブラが目に飛び込んできた。

俺は、ソファの上ではだけたブラウスから、ブラを丸見えにしているさとみちゃんを、とりあえず写メしたw

そして、いっそブラを外してしまおうかとも思ったが、急に起きたときのことを考えて、ブラのカップ部分を下に押し下げた。

ブラをしたままで、おっぱいが丸見えになったさとみちゃん。俺は、また写メをした。
ブラがおっぱいを下から押し上げるような格好なので、凄く大きく見える。谷間がえげつないくらいになっているw
そして、可愛い顔をしたさとみちゃんなのに、乳輪が凄く大きかった。色こそ薄めで、それほど目立たない感じだが、可愛い顔とのギャップが凄いと思った。
Xtubeとかで見る、白人さんの女優みたいな乳輪だと思った。

俺は一通り写メを取ると、直接胸を触った。服の上から触るのとは、段違いに興奮する。本当に、つきたてのお餅とかみたいだ。さとみちゃんの乳首は、陥没しているのに近い感じだった。めり込んでいるような陥没ではなく、少し引っ込んでいる感じだ。なので、生乳を揉んでいても、乳首に触れる感じがしない。

俺は、夢中で揉み続けた。さとみちゃんの胸は、本当に良い胸で、いつまでも揉んでいたい感じだが、リアクションがないのが残念だ。
タクミは、いつでも自由にこの胸を見られるし、触るのも自由だ。しかも、さとみちゃんのリアクションまでついてくる。きっと、可愛い声で、可愛い顔であえぐんだろうなぁ、と思うと、ムカついてきた。

いったん触るのをやめて、タクミのこともチェックする。相変わらず、軽いイビキを立てて熟睡しているようだ。こんな至近距離で、結婚まで考えている恋人が、他人の手でいいようにオモチャにされているのに、のんきなモノだw

そして俺は、さとみちゃんのスカートに手をかけた。すぐにめくるのもいいが、俺はじっくりと楽しむことにした。
膝丈のスカートを少しずつまくり上げていきながら、超ミニスカート状態にした。真っ白でほどよい太さの太ももが、本当にたまらない。
俺はじっくり楽しむと思ったのも忘れ、太ももに顔を突っ込んだ。柔らかくて、なんかイイ匂いがして、最高に興奮した。俺は、夢中で顔を擦り付け続ける。

彼氏の目の前で、自慢の恋人をいいようにオモチャにする……想像段階では、罪悪感が大きいだろうなと想定していた。でも、今の俺に罪悪感はチリ一つほどもない。寝取りの背徳感と、空間を支配しているような絶対的無敵感に支配されていた。

このあたりまで来ると、俺もかなり大胆になってきた。無造作に足を広げさせ、スカートもまくり上げた。ブラとおそろいの、可愛らしい淡いピンクのショーツが姿を見せる。レースがフリフリヒラヒラしているような、可愛らしいショーツに、思いきり鼻を押し当てた。

そして、ダイソンも驚くくらいの勢いで吸い込んだ。やっぱりなんか良い匂いがする。柔軟剤の匂いか、乳液かなんかの匂いだと思うが、その匂いが、媚薬みたいに俺の性欲を刺激する。

『ン、むにゃ……』
さとみちゃんが、いきなりそんな声を出した。起きたわけじゃないのに、俺は驚きすぎてネコみたいに飛び上がるところだった。

俺は、ドキドキしながら動きを止めて、さとみちゃんを観察する。起きたら終わりだ……今さらビビり始めた。

でも、起きる気配もなく、さっきとは違い、だらしなく口を半開きにして寝息を立てている。

俺は、ヤバかったと思いながらも、そのセクシーに半開きになった口を見ていた。そして、さとみちゃんにまたキスをした。
最初から口が開いているので、思い切り舌を絡めてキスをした。多分、反射行動みたいなモノだと思うが、舌を突っ込んでかき混ぜていると、さとみちゃんの舌がたまに俺の舌に絡みついてくる。多分、反射的に押しのけようとかそんな感じだと思うが、本当にキスをしているみたいでたまらなくなってくる。

俺はたっぷりとキスを楽しむと、少し口を離して、その可愛らしいお口の中めがけて、唾液を垂らしてみた。
寝てるときでも、少量なら飲み込むことはわかっているので、ちょっとずつ流し込んでいく。すると、やっぱりそれを飲み込んでいくさとみちゃん。
タクミもこんな事はしたことがないと思う。アイツは、全てを手にしてきた人生のせいか、欲が少ない。性欲も薄い感じだ。

おそらくタクミともしたことがないことを、俺としたさとみちゃん。もうこれは、俺の彼女になったと言ってもいいんじゃないだろうか? 

【寝取られ】恥ずかしがりの嫁と俺の親友のマッサージ3 【裏切り】

浴室の中からは、景子と浩介の”キャッキャ、ウフフ”と言う感じの、楽しそうな声が聞こえてくる。
俺は、信じられない思いで、それを脱衣場で聞いている。

ちょくちょく遊びに来る独身の親友”浩介”に、自慢の意味も込めて、景子の胸チラをわざと見せたりして楽しんでいた。ちょっとしたスリルと優越感。それを楽しみ、夫婦生活のちょっとしたネタにするくらいのつもりだった。

それなのに、いま景子は、顔や髪にまでかけられた浩介の精子を洗い流している。そこまでのことをするつもりはなかった。口では、嫁に浩介とセックスまでして欲しいなんて言っていたが、そんなのは口だけだった。

いま、浴室の中には2人が全裸でいる。もう、今すぐにでも止めたい気持ちだ。でも、体が動かない。それどころか、気配を消している俺がいる。その上、痛いくらいに勃起したペニスをしごきたくて仕方ないと思っている……。

『ちょっとぉ〜! 自分で洗うって!』
「いいから、いいからw 髪の毛洗ってなよ。下は俺が洗ってあげるからw」
『そこは汚れてないって! ダメだよぉ……ダメ……ン……ばか……』

「え? だって、すっげぇヌルヌルだよw まじヌル山じゃんw すっごい滑るよ!」
浩介が悪ノリしまくっているのが聞こえてくる。

『ばか……ダメ、あ、アァ、そこ、違う……あぁっ!』
「ほらほらw 頭洗わないとw」
『ムリだよぉ……触っちゃダメ……』
「わかった! じゃあ、景子ちゃんが触ってよ!」
『なんでw バッカじゃないのw』

「なんで〜! いいじゃん、マッサージしてよ!」
『はいはい、って、するかw』
「じゃあ、挟ませて! それだけでいいから!」
『ハァ? どこに?』
「おっぱい!!」
『直球かよw 仕方ないなぁ〜。でも、挟むだけだからね』
「マジで!? ありがとう!」
『もう……ホント男の人って、オッパイ好きだよねw』
「当たり前じゃん! アァ、スゲぇ柔らかい。つきたての餅みたいだよ」
『なにその例えw もういい?』
「じゃあ、出たらマッサージの続きする?」
『えぇ〜? どうしよっかなぁ……あっくん! どうする!?』
景子が、いきなり大きな声を出した。俺は驚いて、ガタンと大きな音をさせてしまった。脱衣場にいるのは、バレバレだったみたいだ……。

「あぁ、してもらえば! 全然OKだよ!」
俺は、恥ずかしさで顔を赤くしながら言った。

「ほら! OKだって! 早く出ようよ!」
テンションの上がる浩介。
『ハイハイ、じゃあ、先出てて。すぐ行くから』
「すぐイッちゃうの? エッチだねw」
『はぁ? バカ?』

俺は浩介の出てくる気配を感じて、慌てて寝室に戻った。
すぐに、腰にタオルを巻いた浩介が入ってきた。
「いやぁ、景子ちゃん、マジで綺麗な体してるな!」
浩介は、俺に対して申し訳ないという感じも消えて、とにかく楽しそうだ。

「で、どうするの?」
「どうするって、どこまでいいの?」
浩介が真顔で聞いてくる。

「そんなの、景子が嫌がらなければどこまででもOKだって」
俺は、無駄に虚勢を張ってしまった。
「マジか! ホント、オマエって最高に良いヤツだよな。友情に乾杯だなw」
本当に、浩介は調子が良い。でも、憎めないキャラクターだと思う。

そうこうしているうちに、景子が戻ってきた。景子はタオルを巻付けただけの格好で、ベッドに腰掛けた。
『なに盛り上がってんの。まったく、もう……あっくん、本当にいいの?』
浩介がいるのに、タオルを巻いただけの景子がいる。こんな状況なのに、どうしようもなくドキドキしてくる。

「いいのって? マッサージだろ? いいも悪いもないじゃん」
『ふ〜ん……そうなんだ……じゃあ、浩介く〜ん、お願いね#9825;』
景子はそう言うと、ベッドにうつぶせに寝転がった。
「かしこまりましたw じゃあ、タオル外すよ」
『なんで? マッサージでしょ? このままでイイじゃんw』
「う……わかった」

こんな風に、浩介のマッサージが始まった。浩介は、タオルの上から真面目にマッサージを始めた。
ラグビー部で、先輩とかにやらされていたのかもしれない。景子の体を揉むたびに、浩介の腕の筋肉や背中の筋肉が躍動して、妙になまめかしい。

俺は、そっと壁際の鏡台の椅子に座り、その様子を見続ける。

『あれ? 本当に上手……あぁ、気持ち良い……』
うっとりした声で言う景子。セックスとかの快感で気持ち良いという感じではなく、セクシャルな感じはしない。

浩介は背中だけじゃなく、足の指、足の裏、ふくらはぎなどを丁寧に揉んでいき、内ももやお尻のあたりを揉み始める。

「このへんこってるよ。少しタオルずらすよ」
浩介はエロい感じを出さずに、真面目なマッサージ師という感じで言う。そして、当たり前という顔でタオルをずらす。
『やっぱり? その辺、疲れやすいんだ』
「うん、じっくりほぐすよ」
『ありがとう』

こんなやりとりをしているが、タオルをズラしたことで、お尻まで見えている感じになっている。うつぶせでお尻が見えている状態なので、アソコまで見えてしまっている感じだ。
さっき、2人は一緒に全裸でシャワーを浴びているので、浩介にはすでに全部見られてしまっている。

それでもやっぱり、自分の嫁のアソコを他人に見られるなんていうのは、想像以上にショックが大きい。

浩介は、丸見えになった景子のお尻を、直に触ってもみほぐしている。うつぶせの景子は、目を閉じてうっとりしている感じだ。
内ももの上の方に手が動き、さするように、ほぐすように動くと、
『ン……ん……んん……』
と、吐息のようなモノが漏れ始める。甘い感じが混じっているような吐息だ。

そして少しずつ、浩介の指が内もものかなり上の方に移動していく。もう、アソコに触れる寸前に見える。
すると浩介が、手を止めた。
「よし、じゃあ、次は仰向けになって」
『え? あ、うん……』
景子は、見てわかるくらい不満そうだった。あれだけじっくりとアソコの周辺をマッサージされて、やっとアソコに指が触れる寸前に止められて、景子は焦れてるように感じた。

景子は、ゆっくりと体を仰向けにする。すでにはだけてしまっている下半身のタオルを、直そうともしなかった。

仰向けになったその格好は、とにかくエロかった。タオルを前で閉じていたので、下半身がはだけたことにより、下乳も少し見えるくらいタオルが広がっている。もちろん、下半身は丸出しだ。

さすがに恥ずかしいのか、足を固く閉じている景子。それでも、薄目のヘアが丸見えだ。
ふと視線を感じて景子を見ると、不安そうな顔で俺を見つめていた。
俺は、その視線に気がつかなかったフリをして、浩介を見た。

浩介は、相変わらず真面目な”マッサージ師の顔”で、景子を見つめる。そして、
「じゃあ、ほぐすよ」
と、短く言ってマッサージを始めた。タオルで隠れた胸のあたりに手を置き、手の掌で胸を押し広げるような動きをする。グッとタオルが押されたことで、景子の乳首がタオルに浮き出る。
厚手のタオルなのに、はっきりとわかるくらい乳首が浮いている。夫の目の前で半裸にされて、他の男の手でマッサージを受け、乳首をビンビンに勃起させる景子。

景子は、気の強そうな顔とは裏腹に、古風で貞操観念が強かった。実際、俺と付き合い始めたときは、処女だった。その上、俺も付き合い始めてから1年もの間、エッチをさせてもらえなかった。

それが、俺の目の前でこんな事をしている。景子も俺も、浩介でさえ、引っ込みがつかなくなった部分はあると思う。それでも、こんな状況でも、誰もやめようとしない……。

さっきから俺は、やめるなら今だという気持ちと、今すぐオナニーをしたいという屈折した気持ちで揺れていた。

胸の周りをマッサージし続ける浩介。乳房をもみほぐされているだけでも、景子の口から甘い吐息が漏れ始める。
『ん、ンッ! あ……ン……あぁ……』
熱心にマッサージを続ける浩介の額には、うっすらと汗も光っている。ここで、俺は嫌なことに気がついてしまった。胸の周りをマッサージされ続け、気持ち良くなってしまったからか、きつく閉じていた足が広がっていた。そして足が広がったことで、アソコが丸見えだ。

その丸見えになったアソコは、キラキラと光っていた。もう、濡れているとかそういうレベルではなく、びっしょびしょな感じだ……。

浩介はさっきとは違い、黙って景子のタオルを外した。ずらすのではなく、完全にタオルを剥いて全裸にした浩介。それでも真面目な顔でマッサージを続ける。

景子は、なにも言わずにマッサージを受け続ける。乳首を固くして、アソコもビチョビチョにしながら、マッサージを受け続ける景子。

そっと景子の顔に視線を戻すと、泣きそうな顔で俺を見続けていた。でも、その顔は快感に歪んでいるようにも見えて、俺の焦燥感も強くなる。

そんな景子の視線から、俺はまた目をそらしてしまった。
すると、
『いじわる……しないで……』
と、景子の声がした。慌てて視線を戻す俺。再び視線が絡み合う。
「なにが?」
浩介が、少しいじわるな感じで言う。

『……乳首も……マッサージして……』
景子は、俺を見つめたままそう言った。
「了解w」
浩介は、言うと同時に景子の乳首をつまんだ。
『んんっ! あ、く、ふぅ……あ、アッ! あぁん#9825;』
景子はすぐにあえぎ始めた。そして、俺のことを見つめたまま、
『あ、アッ! んンッ! あ、あぁぁ、ヒィあ……んっ! ンッ! あぁんっ#9825; あんっ#9825; 気持ち良いよぉ……』
と、あえぎ声をあげる。

不安と快感が入り混じったような目で俺を見ながら、あえぎ声を出し続ける景子。

浩介は、すっと景子の胸に顔を近づけると、乳首を舐め始めた。
『あぁっ! ダメぇ……アッ! あぁんっ! それ、あぁっ!! ダメ、だよぉ……アッ#9825; あん#9825; 声でちゃうぅ……気持ち良くなっちゃうよぉっ! ダメぇ……』
こんな事を言いながらも、甘い声であえぎ続ける。

俺と視線を絡めたまま、あえぎ続ける景子。どんな気持ちなんだろう?
景子は俺に一途で、俺が喜ぶことならほとんど何でも聞いてくれる。今回の、浩介とのプレイも、俺が喜ぶからという理由でしているのだと思う。

ここで、考えてしまう。俺を喜ばせようとして、感じている(感じているフリ)のか、本当に感じてしまっているのか……俺としては、俺以外とでは感じない……そうであって欲しい。でも、俺のことを見つめながら、甘い声を出している景子は、本気でとろけた顔になりつつあるように見える。

すると浩介は、景子の乳首を舐めながら、右手を景子のアソコにもっていく。いきなりアソコを触るわけではなく、内もものあたりを撫でるようにしている。
アソコに触れる寸前のところに浩介の手がある。止めてくれという気持ちと、早く触ってくれという気持ち……どちらかというと、触ってくれという気持ちの方が強い。
前回、短い時間だったが、景子は手マンされた。そして、俺に謝りながらイッてしまった……。
その時のことを思い出すと、もう狂いそうなほど嫉妬と焦燥感がわき起こるが、興奮の方が上回ってしまう。

俺は、夫としては失格なのかもしれない。どこの世界に、嫁を他の男に触らせて興奮する夫がいるのだろう? 本当に、自分でも自分の性癖が嫌になる。

内ももを撫でる浩介の手……景子が、微妙に腰を動かしている。それは、モゾモゾしているような感じで、触って欲しくて仕方ない……そうアピールしているようだ。

【寝取られ】遠距離恋愛している間彼女が喰われる話 3 【裏切り】

21

「じゃあ果歩、バイト頑張ってね。」

「うん、じゃねぇ知子ちゃん。」

大学を終えた果歩は知子と別れて、アルバイト先のトミタスポーツへ向かった。

トミタスポーツの仕事にも慣れてきた今日この頃。

いや、慣れるというか、トミタスポーツでの仕事は今のところ受付だけで、高い時給のわりに楽な仕事。

高い時給はもちろん嬉しかった果歩だが、遣り甲斐(やりがい)という面では若干物足りなさを感じていた。

トミタスポーツの建物に着いた果歩はスタッフ用の入り口から中へ入る。

「おはようございま〜す」

次々と顔を合わせる男性スタッフにあいさつをしていく果歩。

ここのアルバイトを始める時は女性スタッフが少ないとは聞いていたが、仕事を始めてみると、マッサージ室に1人と、事務に1人、そしてアルバイトの果歩、女性はこの3人だけだった。

それに他の2人は毎日いるわけではなく、週一くらいしか出勤しなかったため、実質ここのスタッフで女性は果歩だけのようなものだった。

ここでの仕事服、トミタスポーツのロゴがはいっているTシャツとハーフパンツに着替えるため果歩は更衣室へ向かった。

「お〜い、果歩ちゃん!ちょっと待って!」

「え?」

遠くから駆け寄ってくる誰かに名前を呼ばれた果歩、後ろに振り返った。

「え、キャッ!!と、富田さん・・・」

駆け寄って来きたのは、ここのオーナーでもある富田だった。

果歩が悲鳴に似た声をあげたのは、富田の格好を見たからである。

プールで水泳のインストラクターをしていた富田は水着姿であった。

しかもその水着は男性用のビキニの水着のようだったが、普通のビキニタイプではなくて、いわゆるブーメランタイプと呼ばれる水着で、中学、高校時代に水泳の授業で男子が着ていた物よりもかなり際どい水着だ。

富田のその姿を一瞬見た果歩は目をそらして顔を赤くした。

「と、富田さん・・・あの・・・な、なんでしょうか?」

「ハハッ、おいおい果歩ちゃん何恥ずかしがってんの?ここじゃこんな格好普通だぜ?」

「は、はい、すみません……あの、それで?」

いぜん目線を富田の身体から逸らしたままの果歩。

「あぁ、果歩ちゃんさ、今日から受付の仕事じゃなくてプールの監視員の仕事してほしいんだけどね。」

「監視員、ですか?」

「そうそう、まぁ大して難しい仕事じゃないんだけどね。決められたルール守ってない人とかを笛を吹いて注意したり、誰か溺れたりしてないかチェックする係なんだけどさ。」

「そうなんですか……はい、わかりました。」

「そろそろ受付の仕事にも飽きてきてただろ?」

「エヘヘ、はい、ちょっと。」

果歩は悪戯っぽく笑顔をつくって言った。

確かに受付の仕事は飽きてきたと思っていた果歩、新しい仕事を与えてもらえたのは正直嬉しかった。

「よし、じゃあこれに着替えて。」

そう言って富田は手に持っていたビニール製の袋を果歩に渡した。

「あの……これは?」

「水着だよ。」

「えっ、水着になるんですか!?」

「そうだよ?プールでの仕事だから、もしかして水の中に入ってもらう事もあるかもしれないしね。」

「はぁ、そうですかぁ……でも……」

「さぁさぁ!着替えて着替えて。」

「……はい、分かりましたぁ……。」

笑顔で急かすようにそう言ってくる富田。

果歩は考える余地もなく水着の袋を持って更衣室に入っていった。

まさか今日自分が水着姿になるなんて予想もしていなかった。

・・・どうしよう・・・水着なんて・・・

・・・でもなんだか断りづらいし・・・はぁ・・・

ため息をしながら袋の中を見つめる果歩。

「果歩ちゃ〜ん!着替えたら仕事の説明するから早くしてねぇ!」

ドアの向こうから富田の声が聞こえる。

「は、は〜い!」

・・・んもう・・・しょうがないかぁ・・・

果歩は意を決して自分の着ている服に手を掛けた。

更衣室の前ではブーメランタイプの水着姿で富田がニヤニヤと不適な笑みを浮かべていた。

(果歩の水着姿かぁ・・・へへッ・・・どんな身体してんのか楽しみだぜ・・・それにしても・・・ありゃ押しに弱いタイプだなぁ・・・もうちょっと強引にいっても良さそうだな・・・)

ヤダ・・・ちょっと・・・この水着・・・私には小さいよぉ・・・

身に着けていた衣服をすべて脱いだ果歩はさっそく渡された水着を着てみた。

果歩は今まで夏にプールや海に行くような習慣はなかったので、水着になるのは高校時代の水泳の授業以来だ。

その当時着たのはスクール水着で、海やプールにも行かない果歩はスクール水着以外の水着はほとんど着た事がなかった。

そして今、富田に渡された水着、それは競泳用の水着だった。

こうした水着は水泳で鍛えている女性が着れば、イヤらしさなどほとんどないのかもしれないが、果歩のようなまったく水泳に縁がないような女の子が着ると妙にイヤらしく見えてしまう。

それにこの水着、果歩には少し小さいようだった。

身体が全体的にきつい感じがしたし、恥ずかしかったのは股の部分がハイレグタイプだった事だ。

結構角度が深い・・・果歩のアソコの毛は薄くて範囲も小さかったため、毛がはみ出してしまうようなことはなかったが、少しズレたら・・・と思うと少し怖い。

それにサイズが小さいためか、お尻の割れ目の部分に水着が少し食い込んでしまう。

更衣室にあった鏡で自分の水着姿を確認する果歩。

・・・あ〜・・・ダメ・・・ダメだよ・・・こんなの人に見せられないよ・・・

真っ白な身体に食い込む黒い水着、そんな自分の水着姿に果歩は顔を赤くする。

他のに・・・他の水着に変えてもらおう・・・こんなのダメだもん・・・

果歩はドアに近づき、外にいる富田に声をかけた。

「あのぉ・・・富田さ〜ん」

「ん?どうしたぁ?もう着替えた?」

「いえ…あの…この水着、私にはちょっと小さいみたいなんですけど・・・」

「え〜マジ?いやぁ女性スタッフ用の水着それしかないんだよねぇ。あ、でも大丈夫、上からTシャツ着ればいいからさ。な?それならいいだろ?」

「Tシャツですかぁ?ん〜・・・」

「大丈夫大丈夫、Tシャツ着ちゃえば水着姿なんてほとんど見えないんだから。」

「え〜でも…」

「ハハ、大丈夫だって、秋絵ちゃんもそうしてたから。ね?ほら、早くしないと時間ないし。」

「ん〜…わかりました…」

ガチャ・・・

それから少ししてから、更衣室から果歩が出てきた。

富田に言われた通り果歩は、渡された競泳用水着の上にTシャツだけを着た姿で現れた。

・・・はぁ・・・でもやっぱり恥ずかしいよぉ・・・

「さ!じゃあ行こうか。」

顔を赤くして恥ずかしがっていた果歩に対し、そんなことはまったく気にしていないかの様に富田はそっけなくそう言った。

「は、はい・・・」

Tシャツは着ているものの、ハイレグの股部分や、食い込んだお尻の部分がチラチラ見えてしまっている。

いっしょにプールへ向かう二人。

富田は果歩に気づかれない様に横目でそっと果歩の身体を見た。

(ハハ、こりゃおいしそうな身体してるぜ・・・)

果歩の真っ白な脚と、果歩が自分でTシャツを少し引っ張って隠そうとしている水着姿の下半身を、イヤらしい目線で見つめる富田。

(それにしても、あんな小さい水着、もしかしたら断固拒否されるかと思ったんだけどなぁ。ハハ、こりゃ先が楽しみだわ)

富田は心の奥から沸いてくるイヤらしい笑みを堪えることができなかった。

22

「じゃあ、そんな感じで頼むよ。まぁわからない事があったらいつでも聞いてもらっていいから。」

「は、はい。ありがとうございます。」

室内プールの脇で水着の上にTシャツ姿の果歩は、富田から監視員の仕事の内容の説明を受け終わったところだった。

・・・やだ・・・やっぱり恥ずかしい・・・

果歩がプールに入ってくるなり

「おぉ!果歩ちゃん今日は水着かよ、へぇ〜いいねぇ!」

「おわ〜、果歩ちゃん水着なの!?そのTシャツも脱いでみてよ。」

と、顔見知りの男性会員達にセクハラ紛いの声をかけられた。

今まで受付の仕事をやっていた果歩は、ここの男性会員達全員を知っている。

果歩の可愛さはこのジムに通っている男達の中では評判で、わざわざ通う曜日を果歩がいる曜日に変更する男が急増していたほどだった。

そんな短期間でトミタスポーツのマスコット的存在になっていた果歩の水着姿、男なら仕方ない事なのかもしれないが、その視線が果歩に集中している事に、さすがに鈍感な果歩でも気付いていた。

・・・もぅ・・・恥ずかしいよぉ・・・・

その大勢の男性の視線はおそらく果歩の下半身、Tシャツでは隠れないハイレグの股の部分、そして水着が少し食い込みぎみのお尻に集中しているであろう事にも果歩は気付いていた。

Tシャツを下に引っ張りながら少しでも下半身が隠れるようにと努力する果歩。

「ちょっとちょっと!男性の諸君、果歩ちゃんの方見過ぎです!セクハラになりますよ!さぁさぁ、自分のトレーニングに集中してください!」

富田が果歩の前に立って、男性達の視線を遮るようにして言った。

「じゃあさっき言った通り、頼むよ、果歩ちゃん。」

「は、はい。わかりました。」

富田の爽やかな笑顔で言ってきた言葉に果歩も笑顔で返事をした。

監視台の梯子(はしご)を登っていく果歩、その時下から冨田は果歩の下半身、お尻に食い込んだ水着を凝視していた。

(ハハッ!こりゃマジで美味そうだわ・・・あんま長いこと我慢できねぇな・・・ま、今日の果歩の様子じゃそんなに時間は掛からないかもしれねぇけどなぁ・・・。)

そんな富田のイヤらしい下からの視線にまったく気付いた様子のない果歩、一番上までたどり着くと、監視員用の椅子に腰を下ろした。

「よし、じゃあもし溺れてる人とか見つけたらその笛を大きく吹いてくれよ。」

「はい、わかりました。」

「じゃあ頼むわ。」

そう果歩に言って富田はインストラクターの仕事に戻っていった。

・・・はぁ・・・結構暇かも・・・

監視員の仕事は退屈だった。

もしかして受付の仕事より暇かもしれない。

一応プール全体を注意深く監視しているつもりだったが、それは最初の頃だけで、しだいに(どうせなにも起きないし)と心のどこかで思ってきてしまう果歩、集中力がなくなってきていた。

それにしてもなんだか未だに男性会員達の視線を感じる・・・。

椅子に座っているから食い込んだ水着などは見られていないと思うが、それでも果歩の椅子からぶら下っている白い脚などをチラチラ見られている気がする。

しかし、果歩はそういった視線には結構慣れていた。

というのは中学や高校時代の水泳の授業の時にも同じような視線は感じていたからだ。

最初は恥ずかしいし嫌だったが、もう果歩の中では男の人は仕方ないのかもしれないと割り切っていた。

もちろん水着姿を見られることは恥ずかしい事に変わりはなかったのだが・・・。

・・・ん〜・・・あ〜暇だなぁ・・・

しばらく監視の仕事を続けていた果歩だが、そのうちだんだんと、ある男性の方をチラチラ見るようになっていた。

その男性は・・・富田だった。

会員のお客に泳ぎ方の指導をしている富田。

・・・富田さんって・・・すごい逞しい身体してる・・・やっぱインストラクターだから毎日鍛えてるのかなぁ・・・

果歩が見ていたのは富田の鍛え上げられた身体だった。

なぜだろう・・・無意識のうちに富田の方に遠目から視線が行ってしまう。

それは果歩が昨日秋絵の部屋で見たDVDのあの男優の身体と、富田の身体を重ねて見てしまっていたからだった。

そう、あのDVDの女性と激しく交わっていた男の逞しい身体。

そして今朝見た夢の中で果歩と濃厚な性行為をしていた男の逞しい身体。

その体つきにそっくりな逞しい身体が今、果歩の視線の先、現実の世界に存在しているのだ。

黒く焼けた肌
厚い胸板
大きな背中
割れた腹筋
筋肉質な太い腕

そして・・・果歩の視線が止まってしまう場所・・・

富田の下半身・・・その中心部分・・・

一瞬、女性なら目を背けたくなるような水着を穿いている富田。

しかし果歩の目はしっかりとその下半身を見つめていた。

それは、もはや[チラ見]ではなかった。

ブーメランタイプの小さな水着、その中心部分の大きな膨らみに果歩の目は釘付けだった。

強引に収められているであろう富田のペニスはその膨らみから、相当な大きさのものであることは容易に想像できた。

果歩は自分の下腹部が熱くなってくるのを感じた。

昨日からずっと燻り続けていた小さな炎が今、視覚的刺激によって再び大きなものになり始めていたのだ。

大学では講義に集中したり、知子と話をしたりして忘れかけていたその感覚。

しかし、本当はずっと我慢していたのだ。昨日からずっと・・・

果歩は想像してしまう・・・。

逞しい身体に抱かれる自分を。

大きく股を開かされ、その中心に逞しい男根を挿入される自分を。

我慢し続けていたムラムラ感が、急激に果歩の身体の中で増大してきていた。

股間が、アソコがムズムズする・・・

Tシャツの裾をグッと握り締め、時折り太ももを擦り合わせるような仕草をする果歩。

あっ…

ジュワァっと熱い何かが股間の秘裂から溢れ出してきた事に気付いた果歩。

ハァ…ダメ…

ドク…ドク…ドク…

心臓の脈と同じリズムでイヤらしい粘液が生産され、秘裂から溢れ出てくる。

…ダメ…変なこと想像しちゃ…

本能的に見つめてしまっていた富田の身体から視線を外し、グッと目を瞑る。

必死に心を落ち着かせようとする果歩。

「お〜い果歩ちゃん。果歩ちゃん!」

「…えっ…?」

監視台の下の方から男の人の声。

富田の声だった。

「どうしたんだよ、目瞑って下向いちゃって。」

「え?あ…す、すみません!」

「ハハッ、おいおい、まさかお眠りしてたんじゃないだろうなぁ?」

「い、いえ、寝てはいなかったですけど…。」

「本当かぁ?ハハッ、まぁいいよ、それよりちょっと来てくれないか?水質検査の仕方教えるから。」

「え?は、はい、わかりました。」

さっきまで富田の身体を見ながら想像していたことを思うとなんだか気まずい。

富田との会話だけで自分の顔が赤くなっていることがわかる。

監視台の椅子から立ち上がろうとする果歩。

その時一瞬、嫌な感覚を股間に感じた。

ハっとした表情の果歩。

そっと握り締めていたTシャツの裾をめくって水着の股部分を確認してみる。

嫌な予感は当たっていた。

果歩の水着の股部分には、自身から溢れ出た湿った粘液によって染みができていたのだ。

プールに入っていない果歩の水着は、色が黒いとはいえ、乾いた部分と濡れた部分の色の違いは結構はっきりしていた。

うそ…やだ、どうしよう…

富田を下で待たせたまま、顔を赤くして泣きだしそうな表情の果歩は、監視台から降りることができなくなってしまっていた。

23

「ん?どうした?果歩ちゃん。」

「え?い、いえ、なんでもないです。」

そんなに大きな染みじゃないし、しっかり見られない限り気付かれないかな。

富田から呼ばれているのだ、この監視台から降りないわけにはいかない。

しかたなく椅子から腰を浮かせて、監視台の梯子(はしご)から降りていく果歩。

登っていく時同様、下にいる富田にお尻を向ける格好だ。

さっきと同じように富田はジロ〜っと目線を果歩の下半身に向けいる。

(ん?ハハっ、果歩のやつ、妙に俺の方チラチラ見てるなって思ったら。ハハッ、こりゃいいわ。)

富田はさっき監視台に登っていくときにはなかった染み、プールに入ってもいないのに濡れている果歩の股間の小さな染みを、富田は見逃さなかった。

その染みを見つけた時、富田はイヤらしい笑みを堪えることができなかった。

監視台から降りてきた果歩をイヤらしい笑みを浮かべながらジッと見つめる富田。

「あ、あのぉ?」

「ん?あぁごめんごめん。ハハッ、ちょっと果歩ちゃんの水着姿に見惚れちゃってたよ」

「えっ?」

その言葉を聞いて顔を赤くして恥ずかしがる果歩。

「いやぁ、うちのジムほとんど女性会員いないからさ。ごめんごめん、ついつい果歩ちゃん可愛いからさ。」

「は、恥ずかしいです…あんまり見ないでください…」

果歩はTシャツの裾を引っ張りながら水着の股部分を隠しながら恥ずかしそうに言った。

富田の見惚れちゃってたよ、という言葉、さっきから熱くなっていた果歩の身体は落ち着くどころか、そんな言葉をかけられただけでさらに身体は熱くなり、鼓動は速くなる。

「ハハっ果歩ちゃん、見ないでくださいって言ってもお互い様だろ?」

「え、お互い様ですか…?」

一瞬、富田が言ったことの意味が理解できなかった果歩。

「果歩ちゃんもずっと俺の身体見てたんだろ?」

「え?」

「さっき監視台からすっげぇ視線を感じたからよ、ダメじゃん、お客さんをちゃんと監視してなきゃ。」

顔を急激に真っ赤にする果歩。

「あ、あの…す、すみません…」

「ハハっ!いいのいいの!女の子だってそういう気分の時もあるよなぁ。ハハッ!」

「と、富田さん…」

まさかずっと富田の身体を見ていた事に気付かれてたなんて、果歩はどうしようもなく恥ずかしい思いだった。

「ハハッ!いいよいいよ、気にしないで、見られて減るもんじゃないから。」

「……。」

果歩の目はウルウルして今にも泣き出しそうな雰囲気だ。

「さぁ!水質検査の道具、置いてある場所教えるからついて来て。」

「ハ…ハイ…」

果歩は顔を赤くしたまま小さな声で返事をして富田の後についていった。

「え〜っと、ここだな。果歩ちゃん、ちょっとこっち来てみな。」

「は・・・はい・・・。」

果歩が富田に連れてこられたのは、いろいろな道具が置いてある小さな倉庫のような部屋だった。

狭い部屋の中に入った2人の距離は密着しそうなくらい近くなっていた。

「ここに、水質検査の道具が全部置いてあるから。」

「はい・・・。」

道具の場所を目で確認する果歩。

しかし、その目が一瞬、富田の股間にいってしまう。

間近で見る富田の逞しい身体・・・さっき富田から指摘されたにもかかわらず、反射的に富田の股間を見てしまう果歩。

富田の臍(へそ)のあたりから股間の方へ向かって生い茂る濃い毛並みは、どこからが陰毛なのかわからない。

そしてその下にあるブーメランタイプの水着の膨らみは、近くで見ると驚くほど大きく感じた。

果歩はほぼ無意識のうちに富田に気づかれないようチラっと一瞬見ただけだったが、富田はその一瞬の果歩の目の動きを見逃してはいなかった。

(ハハ、こりゃもう確実にいけるな)

自信に満ちた富田の表情。

富田の計画が成功することが、自信から確信に変わった瞬間だった。

検査道具を持ち出し、プールの側で検査道具の使い方を果歩に説明する富田。

「ほら、そんなに難しくないだろ?」

「は、はい・・・。」

「それじゃ次回から水質検査は果歩ちゃんの仕事な。」

「はい、わかりました。」

プールの側にしゃがんでいた2人だったが、富田が急に果歩の前に立ち上がった。

その時、ちょうど富田の股間が果歩の目の前にくる位置になってしまった。

「えっ?」

しゃがんだまま顔をあげた果歩は、顔の高さと同じ、目の前にあるビキニの膨らみに一瞬、目が釘付けになってしまう。

「果歩ちゃん?どうした?」

「え!?い、いえ!なんでもありません・・・。」

動揺した様子で果歩はその場に立ち上がった。

「さて、時間も時間だし、果歩ちゃんの今日のバイトは終了にしようか。」

「は、はい・・・ありがとうございました。」

そう言って、使った検査道具をさっきの部屋へ片付に行く二人。

「それにしてもいいよなぁ。」

ふと、富田が口を開いた。

「え?なにがですか?」

「果歩ちゃん、スタイルいいよなぁ?」

「え・・・」

急にそんな事を言われてまた顔を赤くする果歩。

「いや、冗談抜きで。友達とかによく言われない?」

「い、いえ・・・そんな・・・普段水着になることもないし・・・それに私スタイルなんて・・・よくないです・・・」

恥ずかしそうにそう答える果歩。

それは正直な答えだった、果歩は自分のスタイルが良いなんて思ったことはなかった。

「ハハッいやいや、肌も白いし、凄く良いと思うよ?それにこれだけ元が良いなら、トレーニングしたらもっといいスタイルになるぜ?」

「トレーニング・・・ですか?」

「あぁ、秋絵ちゃんもやってるトレーニングなんだけどね、俺が考えた特別メニューのトレーニング。」

「秋絵先輩もですか?」

「そう、果歩ちゃんもトレーニングすればもっと大人っぽいスタイルになれるよ。」

「そ、そうなんですか。」

大人っぽい・・・確かに秋絵は大人っぽかった。

同姓の果歩でも秋絵からは何か色気のようなものを感じる。

「まぁまた休みにでも時間あったら試してみてよ、果歩ちゃんなら特別に無料で教えるからさ。」

「はい、ありがとうございます。」

大人っぽいスタイルになるトレーニング・・・それがどんなものなのか、今の果歩には想像もつかなかった・・・。

24

「ふぅ・・・ただいまぁ・・・。」

誰もいない、1人暮らしをしているアパートの部屋に着いた果歩。

部屋の電気をつけて、そのついでにパソコンのスイッチも入れる。

トミタスポーツのアルバイトを終えた果歩は、寄り道せずにまっすぐアパートへ帰ってきた。

今夜、果歩はアレをする事に決めていた。

どうしてもアレをしたくてたまらない気持ちになってしまったのだ。

「ん〜・・・あれ?友哉からメールがきてない・・・どうしたのかなぁ・・・?」

いつものようにパソコンのメールをチェックした果歩。

友哉が留学してから今まで一日も欠かさず届いていたメールが今日は届いていなかった。

いや、よく考えると、昨日秋絵の部屋に泊まったため、昨日のメールもまだチェックしていなかったのだが、受信箱には昨日の分のメールも届いていなかった。

「忙しいのかな・・・友哉・・・」

いままでずっとメールは友哉の方から届いて、それに果歩が返事をするという形だったが、今日初めて、果歩の方からメールを送信してみる事にした。

【友哉元気〜?昨日は私、秋絵先輩の部屋でお泊りしてきちゃってメール送ってなかったんだけど・・・今日確認したら友哉からメールきてないよぉ・・・忙しいのかな?ちょっと心配だよぉ・・・返事待ってま〜す】

カタカタカタ・・・

「ふぅ・・・お風呂入ろっ・・・」

メールを送信した果歩はお風呂場に向かった。

ザーーーーー・・・・・!

湯煙でいっぱいになった浴室の中で、頭のシャンプーをシャワーで洗い流しながら果歩はある事を考えていた。

「・・・・・・・。」

それは、メールが来ていなかった友哉の事ではなく、別のことだった。

昨日から今日にかけて果歩が目にしてきた物をもう一度頭の中で想像していたのである。

秋絵の部屋で見たDVD、今朝見た淫らな夢、そして・・・富田。

今日、予期なく突然水着姿になる事になってしまった果歩。

何度顔を赤らめただろうか。

・・・はぁ・・・恥ずかしかったなぁ・・・

小さめの水着、男性会員達の視線、それに、富田の肉体に目を奪われてしまっていた自分自身。

富田の逞しい身体、あのブーメランタイプの小さなビキニの大きな膨らみ、想像しただけでなんだか体が熱くなってくる。

『果歩ちゃんもずっと俺の身体見てたんだろ?』

・・・富田さん・・・気付いてた・・・

今考えてみれば、もしかしたら、果歩が水着の股部分につくってしまっていた小さな染み、その事も富田には気付かれていたかもしれない。

・・・どうしよう・・・富田さんに変な風に思われちゃったかな・・・

そんな事を考えながらも自分の手をそっと股間にもっていく果歩。

ザーーーーー・・・!

温度が温め(ぬるめ)のシャワーを体にあてながら目を瞑り(つむり)、秘裂に指を沿わせる。

ヌル・・・・

シャワーのお湯とは明らかに違うネットリとした液体が果歩の指に纏わりつく。

アルバイトが終って、更衣室で水着を脱いだとき、水着の股部分にベットリついていた粘液と同じもの。

ハァ・・・ァ・・・・

固定してあったシャワーのノズルを外して、そのまま自分の秘部に持っていく果歩。

昼に一度帰ってきた時には中途半端に終ってしまっていたシャワーオナニー。

ザーーーー!

「ァ・・・ァ・・・・はぁ・・・・ん・・・・」

片手をタイルの壁につけ、脚を少し開いてシャワーから勢いよく出てくるお湯を股間に当てる。

「ァ・・・はゥ・・・あ・・・・あっ・・・」

昨日からずっと我慢してた、ずっと燻っていたムラムラ感をただ開放することだけに集中する。

あぁ・・・は・・・ダメ・・・立ってられない・・・

やがてシャワーによる快感で脚がガクガクして痺れるような感覚を覚えた果歩。

・・・はぁ・・・   

一旦シャワーを股間から外し、自慰行為を中断した。

・・・ガタ・・・

浴用のイスに真っ白なお尻をおいて腰掛け、そこで果歩は大胆に脚をM字に開脚させた。

そしてシャワーのノズルを再び開脚させた股の中心に持っていく。

果歩はゆっくりと目を閉じ、一息つくと、シャワーのお湯の勢いを先ほどよりも強くしてそこに当てた。

「あッ!ん〜〜!ぁ・・・あぁ・・・・ハン・・・ぁ・・・」

先ほどよりも強い刺激が果歩の体を襲い、思わず喘ぎ声をあげてしまう。

「ァ・・・ァ・・・はァ・・・ココ・・・ハァ・・・」

しばらく続けているうちに自分のより気持ち良い場所、性感帯を見つけ出し、シャワーのノズルの角度を調節する果歩。

一番敏感なクリト○スには強くあてすぎると痛みを感じるが、丁度良い具合にあてたり離したりを繰り返すと気持ち良いことがわかってきた。

しかし、果歩が一日中、いや昨日からずっと待ち望んでいたあの感覚、あの快感の絶頂の波はまだまだ遠くにあるままだ。

シャワーオナニーは気持ち良いが、それだけでは果歩が望むあの頂には辿り着けないと、果歩は悟ったのだ。

ヴィーーーーンヴィーーーーンブーーーーー!

グチャ・・・グチャ・・・グチャ・・・・グチャグチャ・・・・

細かい振動音と粘液質な湿った音が響く部屋、その薄暗い部屋のベッドの上で果歩は白い裸体をくねらせていた。

「あっ!ンぁ・・・ぁ・・・ハ・・・・・あぁ・・・ア・・・・ァ・・・」

自らの手で紫色のバイブレーターを激しく抜き差しする果歩。

グチャ・・グチャ・・グチャグチャ・・・・

そしてその動きを徐々に速めていく。

片手はバイブレーター、もう片方の手はDカップの真っ白な乳房を揉みしだき、指は器用にその先端の勃起したピンク色の乳首を刺激している。

「あ・・・ァ・・・ハァ・・・ァ・・・気持ち・・・イイ・・・あっ・・・ん・・・」

バイブオナニーに没頭する果歩。

果歩は目を瞑り、頭の中である事を想像しながら自慰行為を行っていた。

それは、愛しい彼氏と愛し合う場面・・・ではなく、ただただ淫らな妄想、快楽だけを求める妄想・・・・

果歩が頭の中で性交をしている相手は、果歩のアソコに肉棒を抜き差し、激しい濃厚なセックスをしている相手は・・・それは、富田だった。

恋人の友哉ではなく、富田の逞しい身体をオカズにしてオナニーに没頭する果歩。

「アッアッアッ・・・・アン・・・ぁ・・・ハァ・・・富田・・・さん・・・」

ついに果歩は上気した表情で富田の名前まで口ずさんでしまう。

もうあの大きな波が、快感の絶頂の波がすぐそこまで来ている。

ラストスパートをかける様にさらに手の動きを速くして、一気に絶頂に達しようとする果歩。

ヴィーーーーーン!!!

グチャグチャグチャグチャ・・・・!!!

「アッアッアッアッ・・・・ん〜・・・あッ!!イ・・・ん・・・んあぁぁぁ!」

その瞬間、果歩の頭は真っ白な光に包まれた。

ベッドの上で白い裸体が大きく反り返る。

「あっ・・・ンーーー!」

果歩は3、4秒仰け反ったあとバタッと脱力し、身体を縮こまらせてビクビクと絶頂の余韻に反応していた。

「ハ・・・ン・・・ぁ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

ハァハァと、まるでマラソンを走り終わった後の様な息遣いをしている果歩。

果歩の股間付近は薄暗い部屋の中でテカテカと僅かな光を反射させている。

股間からお尻、太ももまでも自らの体液でベトベトに濡らしてしまっていた。

ベッドの上で裸のまま蹲る(うずくまる)果歩の目からは何故かツーっと涙がこぼれていた・・・。

25

「果歩ぉ・・・果歩?ちょっと、ねぇ果歩ぉ?」

「……え?」

いつものように大学の食堂で昼食をいっしょにとっていた果歩と知子。

毎度のようにくだらない事を知子が話し掛けるも、果歩は心ここに有らずといった様子だ。

「どうしたのよ?昼間からボ〜っとしちゃって。」

「う、ううん・・・別に、なんでもないよ・・・。」

「あっ!わかった!友哉君とケンカでもしたんでしょ?」

「え?ち・・・ちが・・・」

結局昨日は友哉からメールの返事はなかった。

しかし、果歩の気持ちが暗くなっていたのはそれだけが原因じゃなかった。

『アッアッアッ・・・・アン・・・ぁ・・・ハァ・・・富田・・・さん・・・』

昨日、たまりに溜まっていた自分の欲求を開放した時、頭の中で果歩は富田に抱かれていた。

そう、恋人の友哉ではなく、あのバイト先のオーナーである富田に。

自慰行為の後、ベッドの中でなんとも言えない罪悪感を感じ、涙を流した果歩。

頼りにしていた友哉がいなくなって、すぐにこんな風になってしまった自分の弱い心が嫌だった。

このタイミングで友哉からメールが来なくなったのも、そんな心に隙がある自分の責任ではないかと思ってしまうくらい果歩はマイナス思考になっていた。

「ふ〜ん、友哉君からメールが来なくなったかぁ。友哉君忙しいんじゃないの?」

「うん、たぶんそうだと思うんだけど・・・。」

「大丈夫よぉ、そんな心配しなくたって。あっそうだぁ!果歩、友哉君に電話してみたら?」

知子は明るい笑顔をつくってそう言った。

「電話かぁ・・・うん、そうしてみようかな。」

「きっと何かメールを送れない事情があったのよ。電話して声聞けば、すぐ安心よ。」

「うん、そうしてみる。ありがとう知子ちゃん。」

知子はいつも果歩をからかってばかりだが、肝心なときにはいつも真剣に相談にのってくれたり励ましたりしてくれる。

そんな優しい知子と友達になれて本当によかったと、果歩は心の底から思っていた。

その日、雑貨屋さんのアルバイトを終え、自宅アパートの部屋に帰宅した果歩。

部屋に入り、すぐにパソコンの前に行きスイッチをつけた。

もしかして帰ってパソコンをチェックすれば友哉からメールが届いていて、電話するまでもなく自分は安心を得られるのではないかと、果歩は心のどこかで期待していたのだ。

メール返せなくってごめん、という友哉からのメール。

パソコンが立ち上がるのを今か今かと、焦りにも似た気持ちで待つ果歩。

「……。」

無言の果歩、TOPページに新着メールの文字は出てこなかった。

念のため、メール受信ボックスも確認してみる。

カチッ…

マウスをクリックした音だけが部屋に響く。

「メール、きてないや……。」

ため息のような声だけを発した果歩。

小さいようで大きな期待を抱いていた事で、なんだかメールが来ていないのが余計にショックだった。

それと同時にさまざまな事が果歩の頭をよぎる。

友哉の身になにかあったんじゃ……。

しかし、正直なところ果歩の心配はそれだけじゃなかった。

昨日、頭の中でだけとはいえ、友哉以外の男性と交わってしまった事で、そのことが遠くにいる友哉に伝わってしまったのではないか。そんな事は普通はありえないのだが、どうしてもそんな風に思ってしまう果歩。

根拠もなにも無い事だが、とても悪い予感がしたのだ。

しかし、メールは来ていないから事の確認をするには電話をするしかない。

ベッドの上に座り、開いた携帯電話をじっと見つめる果歩。

友哉が無事であってほしいという気持ちが半分、そして果歩自身の罪悪感からきている不安から開放されたいという気持ちが半分。

とにかく、いつも通りの友哉の声を聞けば、いろんな意味での安心が得られるのだ。

そんな期待と不安を胸に、果歩は携帯電話のボタンを押し始めた。

番号を押し終え、携帯電話を耳にあてる果歩。

プル・・・プルルルル・・・・プルルルル・・・・・

ドキドキ・・・

なにか受験発表の時のような、息の詰まるような思いだった。

(大丈夫。きっと知子ちゃんの言ってた通りになるよ)

そう自分に言い聞かせながら友哉が電話に出るのをジッと待つ果歩。

早く友哉のあの声が聞きたい。

プルルルル・・・・プルルルル・・・・

しかし、友哉はなかなか電話にでなかった。

オーストラリアと日本はそんなに時差は無いはずだから、非常識な時間でもないはずだが。

(友哉、でないなぁ。もしかして寝ちゃったのかなぁ)

もちろんその可能性も十分あった。

(でない・・・明日、もう一回掛けてみようかな)

が、果歩がそう思って、電話を切ろうとした時だった。

プルルルル・・・・プル・・・ガザガザ・・・

突然コールする音が消え、電話が繋がったような音がした。

「あ・・・・もしもし?友哉・・・?」

『……。』

「あれ?もしもし・・・友・・・」

『もしも〜し!』

「え?」

やっと聞こえた声、それは日本語を話す女性の声だった。

『もしもしぃ?どちら様ですかぁ?』

一瞬頭がパニックになる果歩。

あ、あれ、もしかして、番号間違えたのかな・・・

「あ、あの・・・友哉の携帯・・・」

『あ〜そうだよぉ、友哉の携帯だよぉ。あ、もしかしてあなた、日本の友哉の友達?』

やはりこれは友哉の携帯だった。

でも、どうして女の人が友哉の携帯にでるの?

「あ、あの・・・友哉は?」

「あ〜ごめんねぇ、今友哉ちょっとシャワー浴びにいってるからさぁ、電話コール長かったからでちゃ・・・」

カチャ・・・

女性の言葉を最後まで聞かずに果歩は携帯電話を閉じた。

「……。」

バタっとベッドに倒れ天井を見つめる果歩。

友哉の声が聞きたかった……。

・・・どうして・・・?

「友哉・・・・・。」

なんとも言えない思いが胸の奥から込み上がってきて、大粒の涙が溢れてくる。

シーンと静まりかえった部屋の中で果歩のすすり泣く声だけが響いていた。

【寝取られ】人妻 香苗 3 【裏切り】

21

香苗 「…ぁ……あの……」

中嶋 「ハハッどうしたんです?そんなに驚いた顔して。僕の顔に何か付いてます?」

香苗 「い、いえ別に……あの…中嶋さんはどうして…?」

香苗は午前中、隣からの中嶋の声を聞いた時から疑問に思っていた事を中嶋に聞いてみた。

中嶋 「どうして?あぁ……俺の仕事は基本パソコンがあればどこでもできるんでね、今日は恭子の部屋を借りてるんですよ。」

香苗 「どこでも…?あっ、そっか……。」

中嶋が株取引で生活をしていると言っていたのを思い出した香苗。

確かに株取引だけならネットに繋がっていればどこでも可能だろう。

中嶋 「このマンションいい部屋だし、もったいないでしょ?恭子は平日、殆ど寝に帰ってきているようなものだから。」

恐らく恭子は中嶋の事を信頼して合鍵を渡しているのだろう。しかし、そんな恭子を中嶋は最低の形で裏切っている事を香苗は知っている。

香苗 「そ、そうですね……恭子さん忙しいですものね。」

2人がそんな会話をしていると、エレベーターが下りてきてドアが開く。

当然2人はそれに乗って上の階へと行くのだが、香苗はそれを一瞬躊躇した。

こんな狭い密室で中嶋と2人きりになる事に対し抵抗を感じたのだ。

中嶋に対する女としての本能的な警戒心がそうさせていると言ってもよいかもしれない。

先に乗り込んだ中嶋は、エレベーターに乗ってこないで立ち止まっている香苗を不思議そうな顔で見た。

中嶋 「……ん?どうしたんです?乗らないんですか?」

香苗 「ぇ……あ、いえ……」

香苗はそう言って若干重い足どりでエレベーター内へと乗り込んだ。

エレベーターの前で待っておきながら乗らないなんて、さすがにそんな不自然な事はできない。

香苗 「……」

そしてゆっくりとドアが閉まり、狭い密室に中嶋と2人きりになる。

なるべく中嶋を変に意識しないようにと斜め下を向き、床の一点を見つめる香苗。

しかしなぜだろう、鼓動がどんどん速くなっていくような気がする。

緊張?恐怖?

とにかくどう呼吸をしたらよいのか分からない、息が詰まるような重い空気だった。

中嶋 「荷物重そうですね、持ちましょうか?」

香苗 「……えっ?」

中嶋 「荷物ですよ、手が痛そうだ。」

香苗 「あ、いえ……もうすぐなので、大丈夫です。」

どうやら今このエレベーター内の空気を重いと感じているのは香苗の方だけらしい。
前と同じようにどこか軽い印象の話し方、その口調から中嶋はそんな事何も気にしていないようだ。

中嶋 「今日も旦那さんのために手料理ですか?いいですねぇ、ホントに旦那さんが羨ましい。」

香苗 「……。」

中嶋 「家に帰れば綺麗な奥さんと美味しい料理が待っている、働く男にとっては最高の環境でしょうね。」

香苗 「そ、そうだといいんですけど…。」

一方的で何の盛り上がりもない会話。

さすがにその事に中嶋が何も感じていない訳がなかった。

中嶋 「奥さん、今日は元気無いですね?どうかしました?」

香苗 「…え?」

中嶋 「さっきから、俺の方を向いてくれないし、凄く他人行儀だ。この前はあんなに仲良くなれたのに。」

香苗 「え?い、いえそんな事……」

そんな事を言われては中嶋の顔を見ない訳にはいかない。

そう思って香苗は仕方なく顔を上げて中嶋の方を向いた。

するとそこには相変わらずニヤニヤと笑みを浮かべる中嶋がいた。

その表情は決して爽やかな笑顔とは言えず、どこか不気味という感じがした。

もちろんそう感じてしまうのは、香苗が中嶋の本性を知っているからだろう。

中嶋 「俺、何か奥さんが不快に思うような失礼な事しました?」

……した、したわよ……

香苗 「い、いえ別にそんな事は、ちょっと考え事があって……。」

中嶋 「そうですか…よかったぁ、奥さんに嫌われてしまったかと思いましたよ。」

本心とは違う事を口走った香苗。
まさか恭子との行為や、浮気相手との行為を盗み聞きしてたとは口が裂けても言えない。

中嶋 「何か悩み事でもあるんですか?俺でよかったらいつでも相談に乗りますよ。」

香苗 「大した事じゃありませんから、大丈夫です。ありがとうございます。」

香苗がそう言った所で、エレベーターが階に到着し扉が開いた。

香苗達の部屋と恭子の部屋は隣であるから、2人共同じ階で降りる。

エレベーターを降りれば部屋のドアはすぐそこ。

もう早く部屋に入りたかった。これ以上、中嶋と共に話したりするのは不快だ。

香苗はそんな事を思いながら、中嶋の存在を置き去るようにして少し早歩きで部屋へと向かった。

しかしそんな香苗を中嶋は声を掛けて止める。

中嶋 「奥さんっ!今日も旦那さんは遅いんですか?」

香苗 「えっ?」

中嶋 「旦那さん、仕事今日も忙しいんですか?」

香苗 「ぇ……えぇ、たぶん…」

……どうして……そんな事聞いてくるのかしら?

中嶋 「恭子も今日は遅いらしいんですよ。」

香苗 「……そうですか…。」

中嶋 「お互い、寂しいですね?」

香苗 「ぇ……?」

中嶋は何を言いたいのだろうか。

香苗には中嶋の言葉が何を意味しているのか、まったく理解できなかった。

香苗 「……。」

中嶋 「……フッ…じゃあまた。」

言葉を失っていた香苗の顔をじっと見つめた後、中嶋はそう言って恭子の部屋のドアを開けて入っていった。

22

祐二 「……香苗?お〜い香苗!」

香苗 「……えっ!?」

祐二 「え?じゃないだろ、さっきからどうしたんだよ、ボーっとしちゃってよ。」

香苗 「べ、別に、何でもないけど……。」

夜遅くに帰ってきた祐二、今日も遅い晩御飯だ。

こういう時は先に食べた香苗もテーブルに付いて、祐二と会話をしながら食事に付き合う。

しかしいつもなら楽しく色々な話を香苗からしてくるのだが、今日の香苗は何やら様子が違っていた。

どことなく上の空といった感じだ。

祐二 「何か悩み事でもあるのか?」

香苗 「ううん、そんなの無いけど……。」

本当は中嶋の事について祐二に相談したかった。

恭子の彼氏、中嶋が怖いと。

でも香苗にはなぜかそれを祐二に話す事ができなかった。

きっと言っても気のせいだとか言われるかもしれないし、祐二に話した事で何かトラブルになって恭子との友人関係が崩れてしまうかもしれない。

だから、香苗はまだ言えなかった。もう少し様子を見てみようと……。

祐二 「さて……風呂入って寝るかぁ、明日も忙しいし。」

香苗 「明日も遅いの?」

祐二 「あぁたぶんな。この忙しさはしばらく続きそうだよ。」

香苗 「そっかぁ……。」

今は祐二に余計な気を使わせたくない。こんなに仕事を頑張ってくているのだから。

次の日、いつも通り仕事へ行く祐二を見送った香苗は、洗濯や掃除などの家事を始めた。

しかし家事といっても今はまだ祐二と2人暮らしなので、それほど量が多い訳ではない。

もちろん忙しい日もあるのだが、今日に限っては昼前にやるべき事はやり終えてしまった。

主婦のやるべき仕事を終え、紅茶を飲みながら一息ついた香苗は、パソコンへと向かう。

実は香苗はネット上に個人ブログを開設していて、そこで毎日自分が作った手料理の写真と日記を掲載している。

なんとなく自分が作った料理を誰かに見てほしいなぁと思い気軽に始めたブログだったのだが、今では1日のアクセス数が百単位であり、結構な人気になってしまった。

そのためある種のやり甲斐も感じ始めていた香苗は、いつの間にかブログを更新する事が日課になっていたのだ。

香苗 「さてと……。」

いつも通りパソコンを立ち上げ、ブログの記事を書き始める香苗。

と、その時だった。

「……だろ…………いいじゃねぇか……」

「……え〜……でもさぁ……」

微かに聞こえる男女の話声。

香苗 「……えっ?……これって……」

思わず驚いたようにそう呟いた香苗。

またも香苗の耳に届いてしまった隣の部屋からの声。

男の声は明らかにあの中嶋のものだった。

……今日も…なの……?

どうやら今日も中嶋は隣の部屋に居座っているようだ。

香苗 「……でももう1人…この声って……」

香苗は女性の方の声を聞いてさらに驚いた。

今日の女性の声は、昨日の女性の声とは全く違ったのだ。

香苗 「……どういう事なの……?」

しかしその答えは当然少し考えれば分かった。

中嶋は恭子でもない、昨日の女性でもない、3人目の女性を隣の部屋に今連れ込んでいるのだ。

……何なのあの人……

昨日は恭子という恋人をもちながら浮気している中嶋に腹が立ったが、まさかまだ別に違う浮気相手がいたとは…もはや香苗の常識では考えられない事であった。

中嶋という男の感覚が全く理解できない。

「ァ……ン……ァ……アン……」

程なくして隣から女性の喘ぎ声が聞こえてきた。

香苗 「……やだ……」

恭子の喘ぎ声を聞いてから同じような事がこれで3度目だ。

まるでデジャヴを体験しているかのようだった。

そしてその声を聞いた香苗は、昨日と同じように胸の鼓動が速く、そして身体熱くなっていくを感じる。

香苗 「……はァ……」

またも思わずその声に聞き入ってしまう香苗。

しかし香苗は少ししてから直ぐに我に返った。

……だめっ!もう聞きいちゃいけないんだから!……

ハッとして目を覚ましたように椅子から立ち上がると、香苗は喚起のため開けていた窓を閉めに向かった。

開いている窓に近づくと、やはり女性の喘ぎ声はよりハッキリと聞こえてくる。

女性のリアルな喘ぎ声を聞いてたり、隣で行われている事を想像すると身体熱くなる。しかし中嶋という男の事を考えると嫌悪感が沸いてくる。

そんな2つの気持ちが入り交ざった複雑な感情を抱きながら、香苗はゆっくりと窓を閉めた。

香苗 「……。」

それでもやはり耳をすますと微かに声が聞こえてくる。

香苗はその微かな声も聞こえないようにと、部屋に音楽をかけた。これで声は聞こえない。

しかしそれでも動揺による胸の高鳴りはしばらく治まらなかった。

そんな自分自身の動揺を紛らわすかのように香苗は再びパソコンに向かい、ブログの記事を書き始めるのであった。

23

香苗 「……はぁ……」

もう何度目のため息だろうか。

どこか落ち着かない様子で香苗は午後の時間を過ごしていた。

くだらないテレビのワイドショーやドラマには興味はないし、外に出掛ける用事もない。

久しぶりに裁縫などをやろうかと思ったが、なんとなく気分が乗らない。

普段ならこういった時間も有効に使える香苗なのだが、今日はなんだか何もする気になれなかったのだ。

それはあの事がずっと頭から離れずに気が散ってしまっていたからかもしれない。
隣の部屋で今現在行われているであろう男女のSEXの事が。

香苗 「……。」

隣の声を聞かないようにとかけた音楽も、聴きたくもないのに掛けているから段々と苦痛になってきて消してしまった。

しかし音楽を消すと、微かに聞えてくる女性の喘ぎ声が耳に届いてしまう。

そして意識しなければいい程度の声音なのに、気付いた時にはまた耳をすましてしまっている。

「ン……ァ……ァ……」

香苗 「もう…イヤ……」

嫌なのはいつまでも聞こえる女性の喘ぎ声と、それをついつい聞き入ってしまう自分自身。

パソコンで料理やインテリア、洋服などに関するサイトを流すように見て気を紛らわすも、やはり香苗の意識は常に隣の部屋にあった。

香苗 「……。」

1人静かな部屋で故意ではないにしろ、結局盗み聞きを続けてしまった。

やっと隣からの声が聞こえなくなった頃には数時間も経っていた。

なんだか何もしていなかったはずなのに疲れを感じる。

香苗 「……はぁ……やだ、もうこんな時間……」

香苗はその時間の経ち方に驚いた。

集中してしまっていたからあっという間に時間が経ったという事もあるが、香苗が驚いたのはその事ではなく、中嶋達の行為の長さだった。

少なくとも、香苗はそんなに長い時間夫の祐二と行為を続けた事はない。
長くてもせいぜい30分くらいだ。

……いったいどんな事をしてるのかしら……こんなにも長い間……

そんな好奇心にも似た疑問を感じながらも、声が聞こえなくなって冷静になると『そんな事考えてちゃダメ!』と再び自分に言い聞かせる香苗。

今日もまた同じ過ちを犯してしまったという罪悪感を感じつつ、香苗は夫・祐二のための晩御飯を作り始めるのであった。

しかし、そんな好奇心と嫌悪感、そして罪悪感に香苗が苦しめられるのはその日だけではなかった。

「ァ……ン…アアア……英治ぃ…ダメ…スゴイ……」

香苗 「……うそ……今日もなの…?」

翌日、また同じ時間帯に聞え始めた女性の喘ぎ声。

しかもまた違う女性のようだ。

香苗 「なんなのよぉ……もぅ……」

しかしそんな事を言いながらも、香苗は結局この日も昨日と同じように隣の盗み聞きを続けてしまう。

次の日も、そしてその次の日も……

隣から聞えてくる声への嫌悪感とそれを聞いてしまう自分自身への憤りを感じる毎日。

ノイローゼになりそうだった。

聞くたびに身体が熱くなって、胸がドキドキと高鳴る。自分は盗み聞きをしながら性的興奮を覚えている、それを香苗は認めざるを得なかった。

つまり当然香苗もムラムラとしたものを感じていたという訳である。

しかし、香苗はそれを自ら慰める事で解消するというのは、どうしてもしたくはなかった。

自分を慰める……つまり中嶋とどこかの知らない女性がしているSEX音、それを聞きながらオナニーをする事に、香苗は抵抗を感じていたのだ。

それは、もしこの前のように中嶋の事を考えて自慰行為をしてしまえば、夫・祐二を再び裏切る事になると思ったからだ。

一般的にこの程度の事では浮気にはならないかもしれない。でも、心の中だけでもそんな浮ついた事はしたくはない。祐二を裏切りたくない。

その1人の女性としての信念から、香苗はそれを我慢し続けた。

しかし、フラストレーションというのは溜まってしまうものだ。

いくら真面目な香苗でもそれを永遠に我慢し続ける事はできない。

そう、できないのだ。

香苗 「……はァ……もうイヤ……こんな毎日……」

溜まれば溜まる程、それを一気に解放する時の衝撃は大きくなる。

そして我慢した分だけ、その引き金は重くなる。

しかし香苗はまだ気付いていない。このままいけばその引き金が、自分だけでは引けなくなる程重くなってしまう事を。

そうなってしまえば、香苗の中に溜まったものは、もう誰かの手を借りなければどうしようもなくなってしまうのだ。

24

祐二 「やっぱり、何か悩みでもあるのか?」

香苗 「……え?」

祐二がそう心配そうな顔で言ってきたのはある日の夜の事。

その日も祐二は夜遅くに帰ってきて、遅い食事をとっていた。

祐二 「さっきからため息ついたり、ボーっとしてたり。香苗最近そういうの多いぞ?」

香苗 「え……そ、そうかな…別に悩みとか無いし、大丈夫だよ。」

そう祐二に応えた香苗だったが、もちろんそれは本心ではなかった。

あれから数日間、昼間は毎日隣からの音や声に悩まされ続けていた香苗。
自分の身体に溜まっていくフラストレーション、やり場のないモヤモヤとした気持ち。

日々変わる女性の喘ぎ声に、中嶋はいったい何人の女性と関係を持っているのだろうと呆れていた香苗だったが、だからと言ってそれを聞くのを止める事はできなかった。

なぜ止める事ができないのかは、自分でもよく分からない。

最初は罪悪感を感じていたものの、段々と日常的になってきてしまった盗み聞きという行為。小さな罪を繰り返す内に自然とその罪悪感は少しずつ薄れていった。

それどころか最近の香苗は、むしろその声や音を積極的に聞こうとするような行動を取り始めていたのだ。

そしてその行動は徐々にエスカレートしていく。

今日は恭子の部屋側の壁に凭れ(もたれ)ながら窓際に座り、窓を少し開けて盗み聞き始めてしまった香苗。

やはり今回も中嶋達は窓を開けながら行為に及んでいたようで、窓を開けた事によってその声や音は格段に聞き取りやすくなった。

ヌチャヌチャという粘着質でリアルな音。
サディスティックに女性を責め立てる中嶋の声。
そしてあられもない喘ぎ声を発する女性。

中嶋 「ここか?お前ここが好きなんだろ?」

「ァァハァ!ハイ……ああ……スゴイィ!ァ…アッアッアッ!!」

中嶋のSEXは相変わらず激しいものだった。

パンパンッ!と、肉と肉がぶつかりあう音。
ベッドが壊れるのではないかというくらいに軋む音。

その激しい音にこちらまで震動が伝わってくるような錯覚さえ覚える。

そして、今日の女性も中嶋のその激しい責めによって絶頂へと導かれるのだった。

「ァアッアッアッンッンッ!!はあああッ!イクッ!イクイクイク!!ンあああ!!」

その声を盗み聞きながら、香苗も身体を熱くする。

壁一枚挟んで、きっと数メートルも離れていないであろう場所で行われている未知のSEXに、香苗は引き込まれていき、そして興奮を感じていた。

今となっては盗み聞きという行為に対する少しの罪悪感も、もはやその興奮をより増大させるスパイスになるだけだった。

いけない事をしている。こっそりといけない事をしている。その意識自体が、香苗の盗み聞きのという行為の依存性を高める原因になっていたのだ。

いつもの事だが、隣の行為が終わった頃には夕方近くになっている。あっという間だ。いつも集中してしまっているからか、香苗にはその時間が凄く短く感じられた。

香苗 「…ハァ………」

終わった後洗面所へ行き鏡で自分の顔をみると、そこには頬をピンク色に染めて目を潤ませている自分がいた。

……これが…私……?

イヤらしい顔をしてる。香苗は自分でそう思った。

鏡に映っているのは、普段の自分とは明らかに違う、発情した女だった。

……祐二とする時、私こんな顔してるのかな……してない気がする…だって……

今まで祐二とする時にこれ程までに興奮した事はない。

そんな事を考えながら、香苗は服の上から自分の下腹部をそっと触った。

香苗 「……」

今までになかった程、疼いている下腹部。

その疼きは日に日に増している気がするし、今日は身体が熱くなったままなかなか治まってくれない。

香苗 「……はァ……」

香苗は我慢をしている。

隣で中嶋が繰り広げている淫らな世界に引き込まれながらも、それでも香苗はあの壁を越えるような事はしなかった。

その壁とは、自慰行為の事である。

今香苗がそれをするとしたら、中嶋の事を想像しながらする事になってしまう。

そう、祐二を裏切る事に。

ここまできても香苗自身がそれを許させなかったのは、やはり祐二に対する愛があったからだ。

しかし、なんとか気丈にその一線を越えないようにしてきた香苗の我慢も、そろそろ限界を迎えようとしていたのであった。

それはある意味当たり前だ。日々解消されず溜まっていくものは、いつか決壊を迎える。
そう、真面目な香苗も、1人の人間であり、性欲も持つ女性なのだから。

その日の夕方、なかなか冷めてくれない火照った身体をなんとか治めようと、シャワーを浴びる事にした香苗。

……早く正気に戻らないと…晩御飯の準備もしないといけないし……

服を一枚一枚脱ぎ、最後の下半身に付けた下着だけの姿になった香苗は、その最後の一枚にも手を掛け、ゆっくりとそれを下げていった。

しかしその途中で香苗は思わず下着を下げる手を止めた。

香苗 「……ハァ…やだ…こんなに……」

一番大事な部分に触れていた下着の布が離れる時、アソコと布の間に香苗の愛液がトロ〜っと糸を引いたのだ。

香苗は性的快感を欲して涎を垂らしている自分の性器を見た瞬間、頭の中で何かが切れるのを感じた。

香苗 「ハァ……ハァ……」

香苗の我慢はその時、決壊を迎えたのだ。

25

……来た……

今日も隣の恭子の部屋に、中嶋が女性を連れ込んできた。

香苗は自室の窓を少し開けた所で、息を潜めながら隣から聞えてくる声に耳を傾けている。

香苗 「……はァ……」

ドキドキと胸が高鳴っているのが自分でも分かる。

昨日の夕方からずっと心待ちにしていた事が、今から起きるのだ。

そう、香苗はずっとこの事を考えていた。

晩御飯の仕度をしている時も、夫・祐二と食事をしている時も。ベッドの中、祐二が寝ている横でなかなか眠れなかったのも、ずっとこの事を考えていたから。

中嶋 「いいからシャワー浴びてこいって、早くしろよ。」

中嶋の低い声が聞こえた瞬間、香苗は自分の身体がカァっと熱くなっていくのを感じた。

今、リアルタイムで中嶋の声を聞いている。それだけで今自分が感じている興奮が、昨日感じた興奮とは全く違うものだと分かる。

想像の中での声と、現実に聞えてくる声はやはり違う。
まるで中島の声が身体の中に入ってきて、身体の中心から興奮を掻き立てられているような、そんな感覚。

香苗 「……ぁぁ……」

昨日の夕方、香苗はシャワーを浴びる前に自慰行為をした。いや、気付いてたらしていたと言った方が正しいかもしれない。

気付いたら夢中になって、自分のアソコを刺激していた。

男の人の手に身体を触られるのを想像しながら。

中嶋の手に身体を触られるのを想像しながら。

中嶋の男らしい大きな手に。

中嶋の低い声に、イヤらしい言葉を浴びせられるのを想像して。

その時にはあの罪悪感はすっかり消えていた。頭の中は快楽を求める事だけで埋まり、他の事は一切考えられない。

指で陰核を刺激すると、身体全体が甘い快感にじんわりと包み込まれていくのを感じた。

素直に香苗は気持ちイイと思った。

しかし……それだけだったのだ。

自分で慰める事によって、ゆっくりと優しく身体に広がっていく快感。

それは香苗にとって気持ちの良いものであったが、同時にどこか物足りないものでもあった。

快感はずっと一定で、波も小さく、穏やか。

自慰行為を続けていればいつか解消されるだろうと思っていた身体に溜まったモヤモヤ感は、結局1時間以上をそれを続けても無くならなかった。

自ら刺激を与え、快感を感じているのに、なんだかずっと焦らされているような感覚。

外が暗くなり、やっと自分を慰める手の動きを止めた頃には、解消しようとしていたはずのモヤモヤ感、ムラムラ感が、自慰行為をする前よりも逆に増大してしまっている事に気付いた。

……全然…満足できない……物足りない……

香苗はその場で焦れったそうに下唇を噛み、両太腿を擦り合わせた。

こんな事は生まれて初めてであった。

こんなにも……性欲というものが、まるで箍(たが)が外れたように一気に大きくなってくるなんて。

溢れるようにして湧き出てくる自分自身の性欲に戸惑いながら香苗はこう思った。

……どうしたらいいの……?

そう自分に問いかける香苗。

しかしそれは偽りの自分であり、本当の香苗はそんな事を思っていない。

本当は知っていたのだ、香苗は。

自分が今、何を求めているのか。自分の身体が、心が、何を欲しているのか。

それは……中嶋だ。

中嶋の声だ。

あの低くて男らしい、そしてネットリとしてイヤらしい声。

あの声を、もう一度近くで聞いてみたい。近くで感じてみたい。

想像ではなく、現実の世界で。

それは欲望の中で芽生えた、確かな願望。

……早く…早く聞きたい……

ずっと中嶋の声を想像しながら、それが現実の音となって伝わってくるのを心待ちにしてしまっていた香苗。

祐二の顔を見ると、少し後ろめたい気分にもなったが、それが自分の欲望を上回る事はなかった。

そして今、部屋の壁一枚を挟んだ向こう側に中嶋がいる。

嫌悪感さえあるはずなのに、なぜか濃厚なオーラで自分の女としての本能を刺激してくる中嶋が、壁のすぐ向こうにいる。

昨日の夕方から今日の昼まで、こんなにも時間を長く感じた事はこれまでなかったかもしれない。

これ以上焦れったいのは、我慢できない。

今日はもう、香苗は決めているのだ。

今日は、淫らな自分になると。

他には誰もいないこの部屋で、淫らな自分を曝け出したい。

香苗 「……はァ……」

香苗の口から興奮を帯びた吐息が漏れる。

あらかじめ、ブラウスの中のブラジャーはしていない。

そして中嶋が隣の部屋に着た事を確認した香苗は、ゆっくりと両手をスカートの中に入れたのであった。

26

スカートの中からスルスルと下着を下ろした香苗は、壁に凭れる(もたれる)ようにしてその場に座り込んだ。

誰もいないとはいえ、昼間の明るい部屋で下着だけを脱ぐというのは、やはりどこか恥ずかしい。

ブラウスの中でブラジャーの締め付けから解放された乳房。

スカートの中でスースーと空気を直に感じる下半身。

その開放感が、恥ずかしくもあり、少し気持良かった。

視線を下へ向けると、上から数個のボタンを外したブラウスの中に見える、自分の胸の膨らみ。
そしてその先端にある、すでに勃起している乳首。
服の布が乳首に当たって擦れた事で、刺激を与えてしまったらしい。

自分の手をブラウスの中に入れて、胸の膨らみに触れてみる香苗。

香苗 「……ぁぁ……」

お風呂やベッドの中で触るのとは感じが違う。

指と指の間に勃起した乳首を挟み込むようにして、香苗は片手で乳房を揉み始める。

明るい時間帯、明るい部屋でするオナニー。

夫や働いている者達は働き、世の学生は勉学に励んでいる、その時間帯にオナニーを始めてしまう主婦。

しかも、この人妻は隣人の性生活をオカズにしてオナニーをしているのだ。

……私……変態みたい……

そんな背徳感を感じながらも、身体の奥から溢れ出る肉欲を解消したいという欲望を抑えることはできない。

香苗 「ハァ…ァ……ン……」

グッチョリと濡れたアソコに手を伸ばし、クリ○リスと刺激する。

すでに隣では中嶋と女性が行為を始めているようだった。

香苗は目を閉じて、微かに聞えてくる音を元に、中嶋に女性が濃厚な口付けと愛撫をされている映像を頭の中に思い浮かべる。

香苗 「ハァ……ン……」

ネットリとピンク色の舌を出して、下唇を舐めてみる。

……ハァ……キスしたい……

「ンァ…ハァン……ンフ…ンッンッンー……」

ピチャクチャ…と、唾液の絡み合う音が微かに聞こえる気がする。

中嶋とのキスは、やはり激しいのだろうか。

2人は貪るように舌を絡め合っているのだろうか。

そんな事を考えながら、香苗はひとり自分の口の中で舌をイヤらしく動かしていた。

祐二も舌を絡めるようなキスをしてくれる時はある。

でもそれでも祐二のキスは優しかった。どこか香苗に気を使うように、遠慮気味に舌が口内に入ってくるのだ。

今までは祐二のその優しい心遣いが嬉しかったし、祐二とするそのキスが香苗は好きだった。

しかし、今の香苗が求めているのはそういうキスではなかった。

香苗が今求めているのは、口の中を犯されるような、ネットリとしてイヤらしい、ディープなキス。

きっと隣の部屋で中嶋と絡んでいる女性は、そんなキスをされているんだ。

「ンァ……ハァ……ァ……ダメ……ン……」

中嶋 「お?すっげぇ濡れてんじゃんお前、キスだけでこんなに濡れるんだな?」

香苗 「……ン……」

中嶋の言葉を聞いた瞬間、香苗の膣がキュッと締まり、愛液が外へトロ〜っと流れ出た。

中嶋の言葉を、まるで自分が言われているかのように想像する香苗。

……はァ……こんなに……濡れてる……ハァ…熱い……

「ンァ……ハァ……ァ……ンッンッンッ……」

中嶋に性感帯を刺激され始めたのだろう、女性のはっきりとした喘ぎ声が聞こえ始める。

クチュクチュクチュ……

香苗もそれに合わせるようにして陰部を刺激し始める。

グッチョリと濡れたアソコを触ると、自分の身体は発情しているんだと実感する。

しかし、香苗は今中嶋と絡んでいる女性のように声を出す事はできない。

自分の喘ぎ声が向こうに聞こえてしまう事は万が一でもあってはいけないと思っていたからだ。

まさか自分達のSEXを盗み聞きしながらオナニーをしている女がいるなどと、そんな事を知られてしまうのは絶対に嫌だった。

そんなイヤらしい女だなんて、誰にも思われたくない。中嶋はもちろん、夫の祐二にもそんな風に思われたくない。

自分でも、こんな事をしてしまっている自分自身が信じられないのだから。

今している事は一生誰にも知られる事のない、自分だけの秘め事。

香苗 「……ン……ン……」

香苗は漏れそうな声を抑えるようにして、陰部への刺激を続ける。

元々祐二とのセックスの時も、そんなに声を出す方ではなかった。
控えめに小さな声を出す程度の静かなセックスだった。

しかし今の自分の身体は全然違った。

あと少し陰核を強く刺激すれば、もしかして声を漏らしてしまうかもしれない。

愛液を垂れ流す今の香苗のヴァギナはそれ程に解れ、敏感になっていたのだ。

……自分でするのがこんなに気持ちの良いものだったなんて……

……気持ちイイ……でも…でもまだ何か…足りない……

クチュクチュクチュ……

声が出ないように片手で口を押さえながら、指の動きを激しくする香苗。

声を我慢できなくなる手前ギリギリの刺激。

香苗 「ン……ぅ……ンフ……ン…ン……」

もう十分に大人になったと思っていた女性が今、オナニーの快感に目覚めつつある。
それにはやはり隣で行われている中嶋のSEX、香苗が知らないようなSEXという存在がスパイスになっている事は確かだった。

まるで盛りがついたようにオナニーに没頭する香苗。

しかし同時に香苗は、声を出さない程度の刺激しかできない今の状態に新たな焦れったさを感じ始めていた。

……ァァ……気持ちイイ……もっと………

未知だった世界を今になって見つけてしまった人妻は、押さえ切れない好奇心と欲望に押されて、入ってはいけない世界へと足を踏み入れようとしているのかもしれない。

【寝取られ】遠距離恋愛している間彼女が喰われる話 4 【裏切り】

26

「はぁ・・・・。」

ため息をつきながら自分の部屋でアルバイトに行くための準備をする果歩、鏡のまえで身なりを整える。

鏡に映る自分の顔は前より少しだけ痩せて見えた。

この2日間まともな食事を摂れなかったのだ。摂れなかったというより、ごはんが喉を通らなかったというべきか。

あれから2日間、果歩は大学とアルバイトを休んでいた。

友哉の携帯に電話したあの夜は、涙が枯れてしまうほど泣き続けた。

次の日、大学に行く時間になっても、体と心が重く感じてとても行く気にはなれなかった。

知子は心配して電話を掛けてきてくれた、果歩が涙声で『大丈夫だから』とだけ伝えると『大丈夫じゃないでしょ』と言って、その後果歩のアパートまでケーキを買って持ってきてくれた。

その時の知子はとても優しくて、一生懸命果歩を励ましてくれた。

そして土曜日の今日、知子の励ましのおかげで少し元気を取り戻した果歩はトミタスポーツのアルバイトに行く事にしたのだ。

しっかりしなきゃと自分に言い聞かせる果歩、それに、アルバイト先にもこれ以上迷惑をかけられない。

だけど・・・

あれから3日、友哉からは折り返しの電話どころか、メールの返事もない。

『今友哉ちょっとシャワー浴びにいってるからさぁ』

あの時の女性の声、言葉が、思い出したくもないのに頭の中で何回も再生される。

浮気・・・

あの友哉が浮気なんて・・・

そう思うだけで、すぐ眼に涙が溜まってしまう。

グッと目を瞑り、その事を頭から必死に消そうとする果歩。

「もう、バイト行かないと……。」

溢れそうな涙をグッと堪えて、果歩は自宅アパートを出た。

「おぉ!果歩ちゃん!体調大丈夫かぁ?」

トミタスポーツに着いた果歩、スタッフルームの入り口付近で、ここのスタッフで面接の時も同席していた山井に声を掛けられた。

「はい、もう大丈夫です。ご迷惑かけてすみませんでした。」

体調を聞かれたのは、アルバイトを急に休んだ理由を風邪をひいたという事にしておいたためだ。

「そっかぁ、じゃもう普通にバイトの仕事今まで通りできるんだね?」

「はい、大丈夫です、もう完璧に治りましたから。」

「じゃあ、今日はプールの監視員の仕事頼んでいいかな?仕事内容は確かこのまえ富田さんに教えてもらったよね?」

「監視員・・・ですか。」

「うん、まぁほとんど座ってるだけだし、できるよね?」

「は、はい・・・わかりました。」

確かに監視員の仕事は楽すぎるほど楽だ、しかし果歩は気が進まなかった。

「はぁ、またこれ着ないといけないんだぁ・・・。」

更衣室のロッカーの前で、ため息をする果歩。

手に持っているのは、先日も身に着けた果歩の体には少しサイズが小さめの競泳用水着だ。

先日の事を思い出す果歩、自分の身体に向けられる男性会員たちからの視線、そして富田。

富田の身体を見て、淫らな想像をして水着に染みをつくってしまった自分自身のことを思い出す。

しかし、仕事を引き受けた以上、この水着を着ないわけにはいかない。

そう小さな覚悟を決め、果歩は身に着けている衣服を脱いでいった。

・・・やっぱり・・・

室内プールに出てきた果歩は、案の定、複数の男性会員達からの視線感じた。

嫌悪感ではない、しかし、とても恥ずかしかったのだ。

上はTシャツを着ているものの、下半身のハイレグ部分と、水着が小さいために若干食い込んでしまっているお尻の部分、男性会員達の視線は特にそこに集中している。

・・・やっぱこんなの恥ずかしいよぉ・・・

・・・早く監視台に座っちゃお・・・

監視台の椅子に座ってしまえば、下半身を見られることはほとんどない。

果歩は少し小走りぎみで監視台に向かった。

「あれ、果歩ちゃん?」

監視台に向かっていた途中、後ろから名前を呼ばれて果歩は振り返った。

「あ、秋絵先輩?」

そこにいたのは、秋絵だった。しかも秋絵は水着姿、水着は果歩の水着と同様の競泳水着のようだった。

「フフ、果歩ちゃん今日は監視員の係?」

「は、はい。」

果歩は秋絵の水着姿に見とれてしまっていた。

・・・すごい・・・秋絵先輩モデルみたい・・・それに・・・

それに秋絵のプロポーションからは、女の果歩でもドキっとしてしまうような、何か成熟した大人の女性の雰囲気のようなものを感じた。

「果歩ちゃん大丈夫?実は知子ちゃんに食堂で会ったからちょっと聞いちゃったんだけど、果歩ちゃん、友哉君との事で悩んでて休んでるって。」

秋絵は心配そうな表情で果歩を見ながら言った。

「え、知子ちゃんが?・・・はい・・・あの・・・ちょっと・・・」

その事を聞かれ、果歩の顔が少し曇る。

なんだか、こんな場所でも、友哉の事を少しでも思い出すだけで泣きそうになってしまう。

「そっかぁ、私でよかったらいつでも相談のるからね、遠慮なく言ってね。」

「は、はい。ありがとうございます。」

秋絵からそんな風に声を掛けてもらえたのは正直うれしかった。

知子にも励ましてもらったが、自分の中に何か詰まったような思いを、果歩は誰かに吐き出したかったのかもしれない。

尊敬し、憧れている秋絵になら、その詰まったものをすべて曝け出す事ができるような気がした。

そして秋絵なら、そのすべてを受け止めて、いい答えを導きだしてくれる様な気もしたのだ。

「なになに?果歩ちゃん恋の悩みかい?」

「え!?」

突然聞こえた後ろからの男性の声。

いつの間にかすぐ後ろに来ていたその男性の声に聞き覚えのある果歩は少しビックリして後ろに振り向いた。

「な〜んだ、じゃあ果歩ちゃん休んでたのは風邪じゃなかったのかぁ」

その声の主は先日同様、ビキニパンツの水着姿の富田だった。

27

「あ・・・すみません・・・あの・・・」

「ハハッ!いいのいいの!果歩ちゃんくらいの年頃は恋の悩みは多いもんだしねぇ。」

バイトの欠勤の理由が嘘だった事を正直に謝る果歩に対し、富田はそんな事は気にしてないよ、といった感じの反応を見せた。

「そうかぁ、そういえば果歩ちゃん、彼氏と遠距離恋愛中だったもんなぁ。」

「は、はい・・・」

果歩は一瞬富田の方を見たがすぐに目線を外して下に俯いてしまった。

プールからあがったばかりの、水の滴る富田の逞しい肉体を果歩は直視できない。

チラッと富田の身体を見ただけで、先日の自分の自慰行為を思い出してしまう・・・。

あの時、果歩は自分が富田に抱かれているシーンを想像して行為に及んだのだ。

そう、今目の前にいる富田の身体をオカズにしてオナニーをした。

あの夜の事を思い出すと、恥ずかしくて富田とまともに会話できそうにない。

下を向き顔を赤らめている果歩。

富田はそんな果歩の身体を上から下までジロ〜っとイヤらしい細めた目で見つめる。

そして富田は秋絵の方を見ると、なにか目で合図を送った。

秋絵も富田のその合図に小さく頷く。

「ねぇ果歩ちゃん、今日バイト終ったらちょっと飲みにでも行かない?明日は学校もバイトもお休みでしょ?」

「飲みに、ですか・・・?」

「そうそう!こういう時はパァっと楽しくお酒を飲んで、ストレス発散した方がいいわ。ですよね?富田さん。」

秋絵は明るい表情でそう言い、富田のほうを見た。

「ハハッ!そうだよぉ!よし!今日は俺が奢る(おごる)よ!」

明るく振舞う富田と秋絵、果歩は自分を元気付けようとふたりが誘ってくれているのだと感じた。

「でもそんな・・・なんか申し訳ないです。」

しかし果歩は正直そんな気分ではなかった、今日はバイトが終れば自分の部屋でまた一人で泣きたい気分だったのだ。

泣けば少しは気分がスッキリする。

嫌な事を忘れるためのお酒なんて、果歩は今まで経験したことがなかったため、なんだか気が進まなかったし、それで気分が晴れるなんて思えなかった。

「フフ、大丈夫よ、富田さんお金だけはたくさん持ってるから。」

「おいおい!お金だけってなんだよぉ!ハハッまぁ2人を奢るくらいの金は財布にあるけどなぁ。」

秋絵の言葉に対し富田は笑いながらそう言った。

「フフ、ね?果歩ちゃん、富田さんもそう言ってるし、どうかな?」

もうこうなってしまっては断るわけにはいかない。

「ホントに、いいんですか?」

「もちろん!」

富田が景気良くそう答える。

「じゃあ今日はいつもより早めに仕事あがって飲みに行くかぁ!」

「え、でもお仕事は・・・。」

早めにあがると言っても、他のスタッフの方に迷惑が掛かるのではないかと、果歩は心配そうな表情だ。

「いいのいいの!オーナーの特権特権!ハハッ仕事は他の奴に任せればいいから!」

「富田さんホント仕事いいかげんですよねぇ。」

「いいんだよ!じゃあ、果歩ちゃん、いつもより一時間早くあがっていいから、着替えたら、スタッフルームで待ってろよな?」

「はい。」

・・・飲み会かぁ・・・

監視台の椅子に座る果歩、今日もこの仕事は相変わらず退屈だ。

ボ〜っとプールを眺める。

そんな退屈すぎる時間、時計の針の動きが遅く感じる。

そんな時間を過ごすうちに、いつしか水色のプールを眺めていた果歩の視線は、お客さんに泳ぎ方を指導している富田に向いていた。

『果歩ちゃんもずっと俺の身体見てたんだろ?』

ハっとして果歩は慌てて富田を見ていた視線を外した。

先日富田から言われた言葉を思い出したからだ。

どうしてだろう・・・無意識のうちに富田を見つめてしまっていた。

・・・今は友哉の事で頭がいっぱいなはずなのに・・・

恋・・・じゃない・・・

富田に対する果歩の思い。

それが単に性の対象として富田を見てしまっているという事に、自分で果歩はしっかりとした自覚はなくても、心のどこかでわかっていたのかもしれない。

友哉の事で心が疲れきってしまっているというのに・・・

そんな自分の気持ちに、先日の自慰行為の後と同じような罪悪感を感じる果歩。

富田さんは悪い人じゃない、というか富田さんはいい人だもの・・・

でも、富田を見て、変な気持ちになっている自分が、まるで心の中で浮気をしてしまっているようで、自分で自分を許せなかった。

・・・でも・・・友哉は・・・友哉だって・・・

その日、富田と秋絵が提案してくれた飲み会、メンバーは富田と秋絵と果歩、そしてスタッフの中で特に富田と親しい山井の4人だった。

富田は居酒屋の個室を予約していてくれた。

その居酒屋は料理の値段はそこそこするようだったが、味は申し分なく美味しかった。

そんな美味しい料理だから、自然とみんなお酒も進む。

富田 「さぁさぁ!今日は果歩ちゃんを励ます会なんだから、果歩ちゃん、さぁ飲んで飲んで!」

果歩 「あ・・・はい、ありがとうございます。」

秋絵 「富田さんあんまり果歩ちゃんに飲ませすぎちゃダメですよ。」

山井 「まぁまぁ、いいじゃん、俺果歩ちゃんが酔いつぶれるところ見てみたいし。」

果歩 「そ、そんな・・・だめですよ・・・」

富田主催のこの飲み会、果歩にとっては意外と楽しいものになっていた。

富田と山井の話は面白いものだったし、秋絵が少し暴走気味の2人のブレーキ役になってくれている。

暗く落ち込んでいた果歩の心が、少しずつ晴れていくようだった。

友哉の事も、今は思い出すこともない。

果歩も楽しい気分でお酒が進む。これがアルコールの効果なのか、飲めば飲むほど楽しく感じる。

富田のススメもあり、果歩は今まで経験した事が無い程の速いペースでお酒を口にしていた。

コースで出されていた料理もすべて食べ終り、デザートを口にしていた4人。

腕時計を見た富田が口を開いた。

富田 「さて、そろそろ次!二次会行こうか!」

果歩 「え・・・二次会ですか?」

山井 「そうそう、トミタスポーツの飲み会の二次会はいつも富田さんの部屋でって決まってるんスよね?」

富田 「ハハッそうだよ、俺の部屋なら酒もいっぱいあるしなぁ。」

果歩 「富田さんの部屋・・・ですか・・・?」

秋絵 「果歩ちゃん、私も行くから、二次会も富田さんの部屋でどう?」

果歩 「ん〜っと・・・どうしようかな・・・」

秋絵 「明日は休みだし、今日はパァっとやりましょ?ね?」

山井 「そうそう!今日はなんたって果歩ちゃんが主役なんだから。」

確かに明日は休みだし、今はとても楽しい時間を過ごせている。

果歩はもう少しこの時間を味わいたいと感じていた。

果歩 「それじゃ・・・はい・・・いいですか?」

富田 「よ〜し!果歩ちゃんからOK出たし、おい山井!タクシー呼べ!」

山井 「了解しましたぁ!」

威勢がいい男ふたり、その顔はニヤっとなんともイヤらしい表情をしていた。

この後の事を考えると2人は笑いを堪えることができなかったのだ・・・。

28

富田 「まぁ、適当なところに座ってくれよな。酒とつまみ持ってくるわ。」

盛り上がった居酒屋での飲み会の後、二次会として4人が向かったのは富田のマンションの部屋だった。

果歩 「わぁ〜広い部屋ですねぇ!」

富田が住んでいるマンションは、まさに高級マンションと言っていい。

先日果歩が訪れた秋絵のマンション、その部屋も高級感があり広々としていたが、富田のマンションはそこ以上に豪勢で広い部屋だった。

山井 「うらやましいよなぁ。こんな所に住めるなんて。」

果歩 「本当ですね。」

果歩は大きなソファに腰を下ろし、キョロキョロと辺りを見渡している。

部屋が広いだけじゃなく、置いてある家具も高級そうなものばかりだ。

富田 「ハハッ!でもまぁ、これはこれで、掃除とか大変なんだぜ。」

秋絵 「フフ・・・富田さんホントに自分で掃除してます?この前はお手伝いさんに頼んでるって言ってませんでした?」

富田 「ハハッ!まいったなぁ、秋絵ちゃん余計な事言わんでくれよぉ!」

やはりトミタグループの社長の息子であり、トミタスポーツのオーナーでもあるのだから経済的に恵まれているのは当然だった。

こんな遊び呆けているような人間が、このような恵まれた生活を送っていることに苛立ちを感じる人も多いはず。

しかしそんな富田の事を、お人好しの果歩は特に嫉んだりする事はなかった。

むしろ果歩の目には、富田はトミタスポーツのオーナーとして立派に働いているように見えていたため、尊敬のような気持ちさえあった。

最初の居酒屋に続き、二次会も富田が用意してくれたおいしいお酒とつまみ、それに富田と山井の面白いトークで盛り上がっていた。

果歩も辛いことがあった反動なのか、これまで飲んだことがないくらいお酒も進み、頬をピンクに染め、富田と山井の話を聞きながら笑っていた。

・・・やっぱり参加してよかった・・・秋絵先輩も富田さんもこうやって元気づけてくれて・・・やさしいなぁ・・・

果歩は心の中で富田や秋絵に感謝した。

今日は帰っても部屋でひとりで泣くだけだったはずが、今はこんなにも楽しい気分でいられるのだから。

今この時間だけは嫌なことも忘れられる。

4人とも大分お酒を飲み終えて、盛り上がっていた時間から少し落ち着いて、みんなソファに座りゆったりとした時間になった時、富田がふいに口を開いた。

富田 「それにしても、大変だよなぁ果歩ちゃんも、遠距離恋愛ってのは。」

果歩 「え・・・あ・・・はい・・・。」

突然富田にそんな事を言われ、友哉の事を思い出してしまい果歩の顔が少し沈む。

秋絵 「富田さん、そんな事言ったら果歩ちゃん嫌な事思い出しちゃうじゃないですかぁ。」

富田 「あ・・・あはは・・・あ〜ごめんごめん!そんなつもりじゃなかったんだけど。」

富田はばつの悪そうな顔で慌てて謝った。

果歩 「い、いいんです・・・別にそんなお気遣いして頂かなくても・・・。」

秋絵 「フフ・・・あ、そうだぁ果歩ちゃん。彼との事、富田さんと山井さんにも相談してみたら?一応私達より恋愛の経験値はあるだろうし。」

山井 「ハハッ!一応じゃなくて、ありまっせ〜経験値、特に富田さんは。そうっスよね?」

富田 「おうおう!果歩ちゃん、俺達でよかったら相談にのるぜ?恋愛相談なら馴れたもんだからさ。」

果歩 「で、でも・・・そんな・・・」

そんな事を言われても、富田達に言ったところで状況が変わるとは思えなかったし、せっかく楽しい飲み会を暗い雰囲気にしてしまうのではと、果歩は思った。

秋絵 「ねぇ果歩ちゃん、今日は果歩ちゃんを励ます会でもあるんだし、ここで思っていること全部言っちゃえばきっと気分も楽になるわよ、ね?富田さん達がしっかり受け止めてくれるわ。そうですよね?富田さん?」

「そうそう!誰にも言わずに悩みを溜め込んじゃうのはよくないぜ?」

確かにそうかもしれない・・・ここで胸に詰まった苦しい思いを吐き出してしまえば少しは楽になれるかもしれない・・・

アルコールが回っていたせいもあるかもしれないが、果歩は誰かに今の自分の状況を擁護してもらいという気持ちになっていた。

こんなかわいそうな自分を慰めてほしいという弱い心に。

富田 「そうかぁ、彼氏の電話に女がねぇ……。」

山井 「いやぁマジこんな可愛い彼女がいるのに浮気とかありえないっスねぇその彼氏。」

秋絵 「私が知っている限り、友哉君はそんな事するような子には思えないだけどねぇ。すごいマジメな子よね?友哉君って。」

果歩 「はい・・・私もそう思ってたんですけど・・・。」

友哉はそんな人じゃない・・・あの優しくてまじめな友哉がそんな事するはずがなかった・・・

そんな事するはず・・・

しかし、あの電話に出た女性・・・・あの言葉は・・・

『今友哉ちょっとシャワー浴びにいってるから・・・』

山井 「甘い!甘いなぁ〜果歩ちゃんと秋絵ちゃんは、男なんてそんな美しい生き物じゃないんだぜ?」

富田 「ハハッ、まぁなぁ。」

山井の言葉に富田はごもっともといった感じで頷いている。

山井 「どんだけ真面目そうな男でも溜まるもんは溜まるしねぇ。」

果歩 「え・・・たまる・・・?」

富田 「ハハッ果歩ちゃん、果歩ちゃんだって男がある事をしないと溜まってちゃうモノがある事くらい知ってるだろ?」

果歩 「え・・・そ、それは・・・。」

もちろん、果歩もそれが何なのかは理解できたが、恋愛相談のはずが突然の下の話に、果歩は顔を赤らめる事しかできなかった。

29

秋絵 「フフ、2人ともなんで急に下ネタなんですか?これは恋愛相談ですよ?」

言葉に詰まって困っていた果歩を見て、秋絵は男ふたりに言った。

富田 「ハハッ果歩ちゃん、恋愛の話と性の話は深く結びついてるんだよ?」

果歩 「・・・そう・・・なんですか・・・?」

果歩は富田の言っている意味がよくわからなかったのか、首を傾げている。

山井 「まぁさ、果歩ちゃん、男はあれが溜まってムラムラしているところに、セクシーな女とかが近づいてきたら、だいたいヤっちゃう可能性が高いんだよねぇ。」

富田 「残念ながら遠距離とかで彼女に会えない奴なんてとくにね。」

果歩 「そ・・・そんなぁ・・・。」

・・・そうなの?・・・男の人ってみんなそうなの・・・?

アルコールのせいで涙脆く(なみだもろく)なっていたのか、果歩は男ふたりの言葉を聞いて目に涙を浮かべていた。

富田 「まぁ果歩ちゃんさ、果歩ちゃんはまだ若いんだし、何事も経験さ。今回の彼氏の事は残念だったけどさ。」

果歩 「・・・・・・・。」

富田 「女の子はいっぱい恋をしたり、いろんな経験して魅力的な大人の女になっていく訳だし。今回のことも、その一部だと思ったほうがいいよ、な?」

秋絵 「そうよ果歩ちゃん、恋も他のいろんな事もたくさん経験した方がいいわ。いい大人の女性になって、友哉君を見返すくらいにならないと。だから今回の事も、いい経験だと思ったほうがいいわ。」

果歩 「・・・でも・・・私は・・・友哉の事が・・・。」

友哉の事をそう簡単に忘れられることなど、今の果歩にはまだできるはずもなかった。

秋絵 「まだ無理して友哉君の事を忘れようとしなくていいの、時間を掛けてゆっくりでいいのよ、ゆっくり・・・。」

果歩 「・・・ハイ・・・。」

果歩は消え入りそうな小さい声で、悲しそうに返事をした。

山井 「そうそう!浮気してた彼氏の事なんてはやく忘れて、新しい幸せを見つけたほうがいいっしょ!」

新しい幸せと言われてもピンと来なかった。

これは果歩にとって初めての失恋だったからかもしれない。

失恋の後の対処法を何も知らないのだ。

・・・新しい恋人を見つけるって事・・・?

・・・でも今はとてもそんな気分じゃ・・・

富田 「まぁとりあえず今日はさ、果歩ちゃんが早く彼氏の事を忘れる事ができるように俺達が協力するからさ。ささっ飲んで飲んで。」

そう言いながら富田は果歩の隣に座ると、果歩が使っていたグラスに新たにお酒を注いだ。

果歩 「あっ、富田さん、もう私は・・・。」

もう結構飲んだ後だ。

今日の果歩はすでに今までにないくらいアルコールを摂取してしまっていた。

これ以上飲むのは少し怖い気がする・・・

富田 「いいじゃんいいじゃん、たまには、この酒うまいんだぜ?」

果歩 「じゃあ・・・後一杯だけ・・・。」

断れない性格の果歩、これだけ進められたら、あと一杯くらいは飲まない訳にはいかない。

ゴク・・・ゴク・・・

富田 「お〜いいねぇ!いい飲みっぷりだねぇ!」

グラスを口に運び、半分ヤケになった様に一気に入れられたお酒を飲み干す果歩。

もう今夜は・・・今夜だけは、ここにいる先輩達に甘えてもいいかも・・・と果歩は思い始めていた。

・・・はぁ・・・熱い・・・なんだか体が熱くなってきた・・・

どうやら富田がさっき注いだお酒はアルコール度数がかなり高めのお酒だったらしい。

ちょっとだけ覚めかけていたアルコールが再び効き始め、頬がさらにピンクになっていく果歩。

秋絵 「フフ、でもねぇ果歩ちゃん、女の子にはまだ果歩ちゃんが知らないような幸せがいっぱいあるのよ。」

富田とは反対側の果歩の隣に座った秋絵がポ〜っとアルコールが回ってきている果歩に話しかけた。

果歩 「・・・私がまだ知らない幸せ・・・・ですか・・・?」

ボ〜っとする頭で考えてみても秋絵の言っている意味がよくわからなかった果歩。

その時、秋絵は何やら怪しい笑みを浮かべて、果歩に気付かれないようにして山井に目で合図を送った。

山井はその合図を確認すると、ニヤっと笑い口を開いた。

山井 「そういや、彼氏の事は置いておいても、果歩ちゃんは大丈夫なの?」

果歩 「え?・・・大丈夫って何がですか?」

富田 「ハハッ、そうだよなぁ、果歩ちゃんも女の子とはいえ、年頃だもんなぁ。」

富田と山井がニヤニヤと笑みを浮かべているが、果歩はその意図する事が何なのかサッパリわからない。

山井 「果歩ちゃんもさ、彼氏と遠距離ってことは、いろいろと溜まってんじゃないのぉ?」

果歩 「えっ……?」

富田 「ずっとしてないんじゃ、溜まってるんだろ?果歩ちゃんも。」

果歩 「え?え?・・・な、なに言い出すんですか2人とも・・・。」

男ふたりの質問の意味がわかった果歩は、カァっとピンク色だった顔色を赤色に変えて言った。

というか、こんな質問は普通、男性が女性に面と向かって言うことではないと思った。

秋絵 「フフ、ちょっと2人とも質問がストレートすぎますよ。」

困り果てる果歩をフォローするように秋絵が富田と山井に言った。

山井 「ハハッごめんごめん!でもさ、実際問題あるだろ?果歩ちゃんだってムラムラする事。」

果歩 「・・・そ・・・それは・・・。」

正直者で嘘をつけない性格の果歩は、そんな事ありませんとは言えずに言葉に詰まってしまう。

富田 「清純で可愛い果歩ちゃんも人間だもんなぁ、果歩ちゃんがそういう時どうやってムラムラを処理してんのか興味あるわぁ!」

果歩 「と・・・富田さん・・・・。」

あまりに直接的な富田の言葉にもう恥ずかしくてしかたない様子の果歩。

いや恥ずかしいと言うより、もうこれはセクハラのようなものだ。

しかしここで、今まで男ふたりの下ネタから果歩を守ってくれていた秋絵が信じられない言葉を口にする。

秋絵 「フフ、果歩ちゃんは……果歩ちゃんはムラムラしたらバイブオナニーで処理してるんだよねぇ?」

30

果歩 「あっ秋絵先輩!!?」

果歩は自分の耳を疑った。

秋絵が今言った事、あの事は心を許した女の子同士の秘密だったはず。

秘密だったはずというか、常識的に暗黙の了解で秘密のはず。

山井 「うっわ〜マジ!?果歩ちゃんバイブ使ってんの!?」

富田 「ハハッていうか、果歩ちゃんがオナっちゃてるって事実だけでなんかすごいな。」

果歩 「え?あ…あの……。」

もう恥ずかしいどころではない。

それにアルコールで意識ボーっとしているのもあり、思考もうまく回らない。

パニック状態の果歩は富田と山井に何を言われても返す言葉が見つからなかった。

秋絵 「これだけ可愛い果歩ちゃんも人の子だものね、いいのよ果歩ちゃん、それぐらいの事は女の子でもほとんどの子はしてるわ。」

果歩 「秋絵先輩……でも、どうして・・・?」

・・・どうして富田さんと山井さんの前でそんな事・・・

秋絵 「フフ・・・ごめんね、果歩ちゃん。でもね、果歩ちゃんが大人の女性に一歩近づくにはこういう勉強も必要なのよ?」

果歩 「・・・秋絵先輩・・・よく言ってる意味が・・・勉強って・・・?」

秋絵 「だからね、女の子だってエッチな勉強は少しはしないとね。男の子が逃げてっちゃうのよ。」

果歩 「・・・でも・・・私は・・・。」

秋絵 「友哉君がなぜ浮気しちゃったのかはわからないけど、これからのために果歩ちゃんはもう少し知識と経験を増やしておいた方がいいと思うわよ?」

果歩 「そんな事・・・言われても・・・。」

確かに同年代の周りの子と比べれば果歩はそういった事の知識も経験も少なかった。

・・・でも・・・だからって・・・私がそんなだから友哉は他の女の子と?・・・そんな・・・・

秋絵 「幸いここにいるお二人さんは、知識も経験も豊富だしね。」

富田 「よ〜し果歩ちゃん!俺達で良かったらいくらでも協力するぜ?なぁ山井?」

山井 「もちろんっスよ!果歩ちゃんのためなら何でもするって。」

そう言って果歩に詰め寄ってくる男ふたり。

果歩 「えっ!?…ちょ、ちょっと!待ってください!」

果歩は反射的に逃げるようにソファの背もたれの方に身体を引いた。

話が想像もしてなかったあらぬ方向へ進み始めて、果歩の頭の中はさらにパニック状態になっていた。

果歩 「あの…なんか、話が変な方向にいってません?」

秋絵 「フフ、果歩ちゃん、もしかして果歩ちゃんは友哉君と付き合っていてもこういった事は全部受身だったんじゃない?」

果歩 「…それは…。」

そう言われれば、友哉との交わり時はすべて友哉に任せて、友哉の言う通りにしていただけだった。

しかしそれは、果歩は知識も経験もなく、恥ずかしがり屋でもあったため仕方がなかった事かもしれない。

富田 「ハハッなるほどね、果歩ちゃんは彼氏にまったく自分の気持ちを解放していなかったって事だな?それじゃ彼氏さんがちょっと気の毒だなぁ。」

果歩 「…解放って言われても…。」

なんだかこれでは果歩が性に疎いせいで友哉が浮気したんだと言われているようだ。

山井 「男ってのは相手に気持ちよくなってもらってなんぼだからなぁ・・・果歩ちゃんが気持ちを解放してくれなかったら・・・彼氏の気持ちも盛り上がらないよなぁ。」

果歩 「そんな事言われても・・・。」

確かに友哉の前で果歩はそんなに乱れた姿を見せた事はない。

秋絵にもらったバイブレーターでのオナニー。
あの時のような興奮は友哉との性交で感じた事はない。

・・・でも、それって私が悪いの・・・?

友哉にまかせっきりだったから・・・?

秋絵 「フフ、果歩ちゃんは友哉君にフェラチオもしてあげた事ないんだよね?」

果歩 「・・・ハイ・・・。」

フェラチオ、男性器を口に含んだり舌で刺激したりする行為。

果歩は知識としては知っていても実際に友哉にしてあげた事はなかった。

それは友哉から頼まれたこともなかったし、もちろん恥ずかしがりやの果歩から積極的に行為に及ぶことなどあるはずがなかった。

しかし、果歩の本心では、フェラチオに興味がないわけではなかった。

それどころか先日、果歩は男根の形を模ったバイブレーターをまるでフェラチオをするように口に含んで舐めていたのだから。

山井 「え〜マジ?果歩ちゃん彼氏にフェラしてあげたことないの!?あ〜そりゃ彼氏かわいそうだわぁ!」

富田 「今時フェラチオしないカップルなんて珍しいよなぁ?」

果歩 「そ、そうなんですか・・・。」

なんだかさっきから果歩は自分ばかり責められているようで、今にも泣きそうであった。

しかしその一方で、富田達が言うとおり、性に消極的な自分に友哉は不満を抱いていたのかもしれない、と思うようになっていた。

秋絵 「フフ、果歩ちゃん、じゃあ果歩ちゃんのこれからの恋愛生活のためにも、ちょっとここで練習してみない?」

果歩 「練習・・・ですか・・・?」

秋絵 「そう、フェラチオの練習をね。」

【寝取られ】最高のSEXの虜になった私 【裏切り】

今から3年程前の出来事です。

私は当時30歳、小さめのIT企業に営業職として勤めていました。
結婚して2年目になり、そろそろ子供を作りたいなと考えていたので、
妊娠したら今の会社は退職し、家庭に入ろうと思っていました。

旦那は29歳と年下でしたが、そこそこ稼ぎも良く生活には不自由していませんでしたし、
出世コースを進んでいた事もあり、将来の結婚生活は安泰な状態でした。

そんな折、中途入社で1人の男の子が入社して来ました。
名前はS君といい、長身でスラッとしていて今時のイケメンといった感じで、歳は3つ年下の27歳という事でしたが、どこか大人びた雰囲気もある不思議な子でした。

「○○さん、よろしくお願いします」
「あ、はい・・こちらこそよろしくお願いします」

まっすぐこちらを見て爽やかな挨拶をされ、一瞬戸惑ってしまった私はあまり目を合わせられませんでした。

その数日後、課長が私の席まで来てこう告げました。

「S君の教育係はあなたにやってもらうから、しばらく仕事に慣れるまではサポートしてやってくれ」

「えー!仕事、結構溜まってるんですけど・・」

私は自分の事で精一杯だったので必死に断ろうとしましたが、

「○○さんもこの会社にいて長いんだから、それくらいの事はできるようになってもらわないとね」

「・・・はぁい・・分かりました」

そろそろ退職しようと思っているとは言えず、結局面倒な役割を引き受ける事になってしまいました。

その夜、旦那にS君の教育係になってしまった事を愚痴っていたのですが、旦那もあまり興味が無いのか、冗談を言ってマジメには聞いてくれません。

「でもイケメンなんだろ?変なオッサンよりはマシで良かったじゃない」

「イケメンって言うのは一般的にって意味だよ。私は別に全然タイプじゃないし・・」

「あっそ・・まあ辞める前の一仕事だと思えばまだ気が楽になるんじゃないか?」

完全に他人事です。
愛しい嫁が困っているのに・・。

「まあ・・・そんな事より、今日はHしたいな」

「え?今日?疲れてるんだけどなー・・」

「でも子供欲しいんでしょ?めんどくさがってたらいつまでも出来ないよ?」

「んー・・・まあそうなんだけど・・」

私は特にSEXが好きという訳ではなかったので、仕事のある日にするのはちょっと億劫だなぁといつも思っていました。

「ちょっとだけだよ・・」

私はそう言って寝室に向かいました。

ベッドで横になっていると旦那がキスして来ます。
しばらくキスを続けていましたが、疲れていた私はすぐに済ませたいなと思い・・

「ねえ、早く入れて・・」

「濡れてないんじゃない?」

「何とか入るくらいには濡れていると思うんだけど・・」

「じゃ、入れるね」

最初はあんまり濡れておらず、ちょっとキツい感じでしたが、少しずつ濡れてきて何とかする事が出来ました。

「あっ・・んっ・・・」

「うぅ・・もうすぐイキそう」

「んん・・・イッて!」

そう言っているうちに旦那がイッて精液が私の中に入って来ました。

「うう・・・いっぱい出てるよ・・」

最近はこうやって何度か生でSEXしているのですが、今の所妊娠の兆しはありません。

「子供・・出来ないよね」

「そんなに簡単には妊娠しないものだと思うよ」

「そうなのかなぁ・・・あんまりSEXにも積極的になれないし、私妊娠できるのかなぁ?」

「まあまだ焦る必要はないんじゃないかな」

「私もう30歳だよ!?このまま妊娠しなかったらどうしよう・・焦るよ!」

「・・・ごめん」

旦那の心無い一言に、私は少しヒートアップしてしまいました。
結局その夜はちょっとぎくしゃくしてしまい、お互いそのまま寝てしまいました。

その後しばらく経ち、教育係となった私はS君を連れて営業に出る事が多くなってきました。

S君は物覚えが早く、すぐに会社の事業の事も覚え、営業にもそれほどサポートが必要なくなって来ていました。

「S君って物覚え早いよね。私なんかよりずっと優秀だと思うなぁ」

「そんな事ないですよ。先輩の教え方が上手だからですよ」

しっかり相手を持ち上げる事も忘れない、どこか八方美人でしたたかなS君と話していると、自然といい気分にさせてくれる事が多く、退屈な営業もいつの間にか楽しい時間に変わって行きました。
なぜかとても心地が良く、安らぎを感じてしまうのです。

しばらくこの心地良さが何なのか、私自身も気付いていなかったのですが、S君が近くにいると甘い香りが微かに感じられるのです。

「ねえねえ、S君ってなんか香りがする洗剤とか、香水とか使ってるの?」

「え?何も使ってませんよ。どうしてですか?俺、臭いますか?」

「ううん、別にそんな事はないんだけど、なんだか甘い匂いがするような気がして・・」

「・・・気のせいじゃないですか?」

「うーん・・そうなのかなぁ」

結局、甘い匂いの正体はイマイチよく分からないままでした。

それからしばらくして、また私はS君と営業に出ていました。
その日は商談が長引いてしまい、電車での移動中、丁度通勤ラッシュの時間帯に重なってしまいました。

「あーもう最悪。この辺のラッシュは混むんだよね・・」

「まあ無理矢理乗るしかないですねー」

案の定、ホームに入って来た電車は乗車率200%のすし詰め車両。
次の電車を待っても結果は同じだと私もS君も知っていたので、覚悟を決めて乗る事にしました。

乗り込むと入り口の方から押し寄せる人の波に押され、あっという間に人と人に挟まれて身動きが出来なくなってしまいました。

「ちょっ・・・待っ・・」

「先輩大丈夫ですか?」

ふとS君の声がした方を見上げると、目の前にS君の顔がありました。

「わ・・近いよー」

「すいません・・。でも俺ももう身動きできないんですよ」

乗車した電車は特急だったので、しばらくこのままかと思うと何だか恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。

その時でした、強烈な甘い香りが私の鼻をくすぐったのです。
きつい体勢のはずなのに、心地良い匂いが漂ってきて何だか不思議な感覚です。
これまでは微かに感じた程度だったので、これほど心地良い香りだとは思いませんでした。

(やっぱり・・・S君の匂いだ)

そう思った途端、何だか身体が熱くなって来て、もの凄い気持ち良さが襲って来ました。

(あれ?・・・私・・感じてるの?)

ずっと甘い匂いを嗅がされている内に、何だか股間の辺りもムズムズして来ました。

(なんで・・!?そんな事考えてる場合じゃないのに・・)

自分の身体に起こった出来事が理解できず、ひたすら困惑してしまいました。

「先輩大丈夫ですか?汗びっしょりですよ?」

「あ・・だ、大丈夫」

「降ります?」

「う・・うん・・本当に大丈夫だから・・」

S君が話す度、更に甘い匂いが強くなり、頭がクラクラしてどうにかなりそうでした。

その後しばらくしてようやく会社の最寄の駅に着き、電車を降りる事が出来ました。
下着が濡れているのが・・はっきりと分かりました。

「大丈夫でした?顔色悪いですよ」

「心配しないで・・さ、戻ろっか」

その日はそのまま会社に戻り、帰宅しました。
家に着いて下着を脱いで見てみると・・

「やっぱり・・・すごい濡れてる」

これまで経験した事がないような濡れ方をしていて、自分でもびっくりしてしまいました。

その日の夜、旦那が寝静まった後、気になった私はインターネットで色々調べてみました。
すると1つの記事が目に留まりました。

『自分と違うHLAを持つ異性の匂いに人は惹かれてしまう』

人間の血液にはHLAというパターンがあり、そのパターンが異なる程、多様な免疫機能を持つ子孫を残せる可能性が高くなる。
その為、自分と異なるHLAを持った異性を本能的に感じ取り、身体の相性がいい相手を探す必要がある。
匂いはその相手を探す為に重要な役割を果たしている・・・のだとか。

(これって・・本能的に私がS君を求めてるって事なの・・?)

その後も色々調べていると、幾つかの体験談が見つかりました。

『身体の相性が本当にいい人は、肌のさわり心地も吸い付くようで、体臭も心地良い香りがするんです。そればかりでなく、唾液、口臭、愛液や精液も甘く気持ち良く感じる為、一度SEXをしてしまうと二度と離れられなくなります。最高の快感、本能には誰も逆らえないんです』

『キスが合わない人は基本ダメです。相性がいい人はキスが甘くてとろけそうになる。肌もフィットする感じでずっとくっついていたい、抱き合ってキスしているだけでイキそうになっちゃうんです』

俄かには信じられない内容でした。
私はそんな経験をした事が無かったからです。

(本当にそんな事があるの・・?)

旦那の事はもちろん愛していましたが、SEXでそんな感覚を感じた事はありません。

(でもあのS君の甘い匂いは一体何なの?体験談とも一致するし、本当に相性はあるのかもしれない)

結局その日は悶々としながらベッドに入り、眠りにつきました。

それからというもの、私はS君の事が気になり始めていました。
近くにいると微かに感じる甘い匂い。それはいつまで経っても変わらずでした。

仕事では相変わらずS君と出掛ける事も多く、甘い匂いも手伝って自然と気持ちの面でも私はS君に惹かれていきました。
ひょっとしたらそれは「運命」だったのかもしれません。
本能には逆らえないのです。

季節が冬になった頃、私はS君と福岡まで出張に来ていました。
その日は福岡市内のビジネスホテルに泊まり、翌日本社に戻る予定でした。

得意の取引先が福岡にあり、大きめの商談を成立させた私達はすっかり浮かれており、深夜、S君の部屋でささやかな祝杯を挙げていました。

「S君はホントに凄いね。たった半年でこんな大きな契約もこなせるようになったんだから」

「いえいえ、だから先輩の教え方がいいんですって」

「もー・・そんなお世辞ばっかり言っても何も出ないよー」

お酒が入って私も気が緩んでいたのか、シャワーを浴びた後の格好でS君と盛り上がっていました。

「先輩みたいな美人なら、何も出なくても許せるかな」

「え・・・な、何言ってるの!?お世辞は大概にしないとダメだってばー」

既にS君に本能的に惹かれていた私は、その言葉で顔に火がついてしまいました。
みるみる顔が真っ赤になるのが自分でも分かりました。

「あれ?先輩ひょっとして照れてるんですか?可愛いなー」

「ちょっ・・・からかわないでよ・・」

可愛いなんて言われて私はますます赤くなり、心臓が早鐘を打っているのが分かりました。
そしてその時、S君が言ったのです。

「俺、先輩の事好きなんですよねー」

「・・・え?」

心臓が止まるかと思いました。S君は私の事が「好き」と言ったのです。

「そ、そんな冗談で先輩をからかっちゃダメだよー」

「うーん・・本気なんですけどねー」

「わ、私結婚してるんだよ?」

「結婚してても好きなものは好きなんだからしょうがないですよ」

「わ、私のほうが3歳も年上だよ?」

「そんなの関係ないですよ」

「!!!!!!!!」

もう言葉が出ませんでした。
でも、私の心の中は有頂天でした。

「ねえ先輩・・キスしていいですか?」

S君が顔を近付けて来ます。

「そ、そんなダメだよ・・」

その時、またあの甘い匂いが押し寄せて来ました。

「しますよ?」

「・・・・・・・・・」

何も抵抗できませんでした。
私は甘い匂いを感じながら思いました。
きっとこの人と身体を重ねたら、もう二度と戻れなくなるんだって・・。

そしてそう考えているうちに、S君の唇が私の唇にそっと触れました。
その時訪れた感触・・私はあまりの驚きに頭が真っ白になりました。

心地良く、柔らかい唇、そして一気に押し寄せるこれまで経験した事が無い程の甘い匂い。
キスでこれほどの快感を得ることが出来るなんて・・信じられませんでした。
私は自然と口を開き、S君の吐息と舌を貪りました。

「あっ・・・ああっ・・・・・はぁ・・・」

クチュクチュといやらしい音を立てて、舌と舌が絡み合います。

「あぁあぁっ・・・んんっ・・んっ」

キスしているだけなのに乳首が立ち、アソコから愛液が溢れて来るのが分かりました。
唾液が甘く、舌が気持ちいい。

(旦那と全然違う・・・こんなのって・・)

私はキスだけでこれまでの旦那とのSEXでは感じた事が無い快感に襲われていました。

「・・あぁっ・・はぁ・・・」

それから何分キスしていたか分かりません。
口を離す頃には私は完全に虜になっており、旦那の事など頭から完全に消えてしまいました。

私はそのまま服を脱がされ、ベッドに押し倒されました。
そして裸のS君に抱きしめられた時、更に衝撃が走りました。

(・・・肌が気持ちいい)

S君の肌はまるで私の肌に吸い付くような感触で、触れ合っているだけで快感を感じ、まるで全身が愛撫されているかのようです。

「ああっ・・はぁ・・」

私は無我夢中で抱きつきました。
そしてまた舌を絡め合い、S君の唾液と舌を貪りました。

(ダメ・・もう何も考えられない・・)

「んああぁっ・・・うふぅ・・」

その時、S君のアソコが身体に触れているのが分かりました。
旦那以外のアソコを見るのは初めてです。

S君のアソコは旦那より少し大きく、太く見えました。
私は躊躇いもせず、吸い寄せられるようにS君のそれを口にくわえ込みました。

旦那とのSEXでは、私はフェラを殆どしませんでした。
顎が疲れるのと、あまり気持ちのいいものではなかったからです。

でもS君のアソコはなんだか甘い味すらするような気がして、(ひょっとしたら匂いのせい?)私は夢中で舐め回しました。
そして舐めるたびに私のアソコから洪水のように愛液が溢れてくるのが分かりました。

「先輩・・入れていい?」

夢中でしゃぶっていた私ですが。その言葉でふと我に返りました。

「・・え、ダメ・・・・ゴム持ってないよ」

「・・・我慢できない」

「だって・・・私・・私・・ダメだよ」

私は残っている理性で最後の抵抗をしようとしました。
でも・・

「んんっ・・」

S君のキスで口を塞がれた途端、またあの甘い匂いが頭の中まで駆け巡りました。
気持ちいい・・・・もうダメ・・。

「入れるよ?」

「だ、ダメ・・・・・・・あ・・・ああっ!!」

最後の抵抗も力無く、S君のアソコが生で私の中に入って来ます。
既に経験した事がない程に濡れている私のアソコはあっけなく挿入を許してしまいました。

「あ・・あぁっ・・・大きい・・」

「うう・・・気持ちいいよ先輩・・」

S君のアソコは私の中で心地良くフィットし、すぐに物凄い快感を与えて来ました。

「あ・・あっ!・・あっ!すごい・・すごいっ!!」

「気持ちいい?」

「あぁああぁ!こんなの初めてなのっ!・・・あぁっ・・」

旦那とは比べ物にならない快感が襲って来ました。
身体の相性だけでこんなに違うの?これが本当にSEXの気持ち良さなの?

「あっ・・・もっと・・!もっとぉ!!」
「んんっ・・・んふうっ・・・」

キスする度に甘い匂いがして、信じられない程気持ちいいのです。
私は理性を完全に失い、自分から腰を振り始めていました。

「あ・・・あぁ・・・や・・なにか・・来るのぉ・・」

「・・イッていいよ!!先輩!」

「や・・いやぁ・・・初めてなの・・あああっ!」

私は旦那との挿入でイッた事がありませんでした。
でもS君とのSEXではあっという間にオーガズムの波が押し寄せてきたのです。

「ああっ・・・すごいっ!!」
「い・・・イッちゃう!!私イッちゃう!!!」

ピストンがより一層早くなり、部屋中に愛液の水音が鳴り響きます。

「ああぁあ!イク・・!イク!ああぁあっ!!!」

物凄い快感と共に私のアソコから大量の愛液が溢れ出てくるのが分かりました。
これまで感じた事がない最高の快感。
男と女が本当に気持ちのいいSEXをするとこんなにも違うものなんだと感動すら覚えていました。

「気持ちいいの・・・ああっ・・すごいのっ・・」

「俺も気持ちいいよ」

「ああっ・・・好き!好き!!」

私はたった一度のSEXで心も身体も一気に虜になってしまいました。
その時の私はこの快感を貪る事しか考えられず、完全にただの雌に成り下がっていたと思います。
気付くと「好き」という言葉を連呼してしまっていました。

私はとにかく気持ち良くなる事に夢中でした。
必死でS君の口を貪り、舌を絡め合いしました。

「ああ・・んふぅ・・・・はああぁっ!」

もう旦那とのSEXには戻れない、こんなに気持ちいSEXがあるならどうしてもっと早く気が付けなかったのか。

「先輩・・四つんばいになって」

「ああっ・・」

バックの体勢で突かれると、また信じられないような快感が襲って来ます。
同じ男性器なのに、こんなにもフィットする感触が違うなんて。

「ああぁんっ!・・・気持ちいい!気持ちいいのっ!」

「はぁっ!はぁっ!」

「あぁあぁ!またイッちゃう!イッちゃう!」

全身がガクガク震え、熱くなりピンク色に染まっているのが分かります。

「ああああぁ!!イクぅうぅーーー!!!」

私は初めての絶頂を立て続けに感じ、完全にS君の虜でした。
旦那とのSEXは長くても15分程度ですが、私はこのまま貪るようにS君の身体を求め、気が付くと1時間以上もSEXを続けていました。

「ああ・・・ダメ・・・・ずっと気持ち良いの」

「うぅ・・先輩そろそろイキそう」

「はぁ・・はぁ・・・・お、お願い中で出して」

私は信じられないような事を口にしていました。

「いいの?子供できちゃうよ?」

「お、お願い・・・出して」

あまりの快感で完全に理性が無くなっていた私は、中で出されたらどれほど気持ちいいのかの誘惑に勝てず、中出しを懇願するしかありませんでした。

「うううう・・・イクよ!」

「お願い!来て!!!あ・・あああぁぁあ!!」

中で出される瞬間、想像と甘い匂いに包まれて私は3度目の絶頂を迎えました。

「はぁ・・・はぁ・・こんなに長い時間入れていたの初めて」

「そうなの?どうして?」

「分からない・・・でもとてつもなく気持ち良くて、ずっと味わっていたくなるの」

私は余韻に浸りながら、インターネットで調べた記事や体験談を思い出していました。
本当に相性の良い人とのSEXを経験してしまったら二度と離れられない。
私は運命の男と関係を持ってしまったんだと思いました。

その後、しばらくセフレのような関係でS君に夢中になっていましたが、旦那にバレてS君は離れて行きました。
結局は遊びだったのかもしれません。今となっては分かりませんが。

でも、私は今でもS君とのSEXの呪縛に囚われたままです。
旦那とは離婚せずにいますが、身体はS君とのSEXを忘れられずにいます。
またS君に誘われたら、きっと我慢できずに関係を持ってしまうと思います。
身体、遺伝子の相性はどんな理性があっても抵抗できない本能の力なのだと痛感しています。

私が人生で体験した「身体の相性」は嘘のようですが本当の話です。
皆さんはこのようなSEXを経験された事はありませんでしょうか?
もし経験された方は、物凄く運がいいのかもしれません。

私のように、運命の人を逃がしてしまわないようにどうか頑張ってください。
そのような相手には、そうそう巡り会えるものではありません。
どうか本能に従って生きてください。
私達人間は子孫を残す為に生きているのです。
最高の男性に巡り会う事は、女として究極の幸せだからです。

あなたが感じたその「快感」が動かぬ証拠です。


【寝取られ】男三人に彼女を交えてゲーム 【裏切り】

<>158名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/21(月)12:53:00.00ID:Dhz7P3I+0<>
いつだか彼女と麻雀やって友人に抱かれたって書いたものですが、進展(?)あったので出勤前に少し書きます。

あれから彼女は目に見えてエロくなってきた。
それまで自分としか経験無かったから、他人の味と背徳感混じりの快感を同時に味わってしまったのが大きいんだと思う。

週末あってHするときも、愛撫中に「もっと触って」とか、自分で気持いいところを押し付けて騎乗位とかするようになった。
で、行為中に俺がふざけて「あいつらとのHはどうだった?」ってきいてみた。
すると最初は黙ってたけどしつこく聞いたら「・・・めっちゃ・・・気持ちよかった」って言われた。
その瞬間もう頭がなんか変になって、ガンガン突きまくって俺すぐイッてしまった。

<>159名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/21(月)13:07:01.09ID:Dhz7P3I+0<>
でピロートーク。
たわいない話を少ししてから話を戻して聞いてみた。

「またやってみたい?」
「なにを?」
「あいつらとH」
「・・・少ししたいかも」
この時点でちょっと挫けそうになりながらも聞いた
「俺よりもよかった?」
「それは無い!ただ気持ちよかっただけ」

無いと明確に否定しておきながら気持いいってどういうことだ!!って思って突っ込みたかったけど聞けなかった。

<>160名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/21(月)13:14:11.69ID:Dhz7P3I+0<>
頭を切り替えて提案してみた。

「俺あのとき凄く興奮したんだけど、寝取られ願望あるみたいだわ」
「いまさらカミングアウト(笑)さっきのときもそうだけどバレバレ(笑)」
「別に隠すつもり無いしな!で、どう?もう一回してみない?」
「もう一回って、麻雀?それともH?(ニヤニヤしながら聞いてた)」
「H・・・だけでもいいし両方でも」
「はっきりしないわね〜。要するに私にまたあの人たちとして欲しいんでしょ、H?」
無言で頷く俺。なんか無性に情けなく感じた。
普段は旅行の行く先とか二人で話し合って決めるんだけど、俺が少し優柔不断になると彼女が主導権を握る。
このときもそうなった。

<>161名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/21(月)13:22:57.91ID:Dhz7P3I+0<>
「でも、私はあんたの彼女なんだから進んではやりたくないよ」
「だから、ああいう仕方ない流れだったらやってあげてもいい」
「じゃあもっかい麻雀からする?」
「なによ麻雀『から』って。Hするのが前提なのはイヤ」
「あと、私弱すぎるからもう麻雀はヤダ」

ってな感じで麻雀は拒否られたので他のを考えた。
実際俺の気持として、抱かせたいけど抱かせたくない。ってのがある。
ここの人ならわかってくれるのかもしれないけど、簡単に抱かれるのに興奮するんじゃなくて、仕方なくとかそういうのに興奮する。
麻雀をここでまたやってしまうと、きっとそのせめぎあいも無いと思った。

ごめんなさい出勤します。

<>175名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/21(月)23:28:35.81ID:Dhz7P3I+0<>
ぼちぼち書くことにします。

今度は彼女の得意なもので勝負させてみようと思った。
PSで出てる無双シリーズ。彼女がこれ大好きなんだけど、これで勝負してみようと思った。
彼女に「無双のスコアで勝負してみよう、KO数とタイムと難易度で」と提案した。
すると嬉しそうに「それなら勝てるわ」と上機嫌。
だったので例の二人にも連絡して次の週末にセッティングした。
ルールは当日伝えるってことにしておいたが、やるソフトはそれぞれに伝えておいた。
ちなみに、その場でルールを考えて彼女に教えるのはフェアじゃないので一人のときに考えた。

<>176名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/21(月)23:39:01.24ID:Dhz7P3I+0<>
当日伝えたルールは以下。
プレイするステージや武将は自由。難易度も自由。ちなみに武将のレベルは調整し、武器もそこそこに調整した。
得点計算は、(ステージ難易度【10段階】+(難易度【5段階】)×KOカウント÷経過時間【秒切捨て、分のみ】ということにした。もちろんゲームオーバーは失格。
まあ、要は難しいステージを早く多く倒せば良いという事。
で、罰ゲームだけど、今回はシンプルに勝者が敗者3人に好きな命令ということにした。

彼女は結構やりこんでるので「これなら楽勝!!美味しい物食べて服でも買ってもらおうかな〜」とルールも快諾し意気込む。
一方友人二人もこの1週間で結構特訓したようで自信満々で
「また俺らが勝って良い事させて貰うわww」なんて言ってた
もちろん俺も俺で密かに闘志を燃やしていた。

<>177名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/21(月)23:55:59.28ID:Dhz7P3I+0<>
そして対戦。順番はじゃんけんで決めた。
友人A→俺→彼女→友人Bの順になった。
長くなるのでそれぞれの結果だけまとめます。
得点忘れてしまいましたがw

まずAの番。
欲張って難易度最高ステージをMAX難易度でしたため苦戦している。
「くそ、かってーな」とかいってる横で皆「欲張るからだ」と笑ってた。
ついには見かねて彼女が「混戦しすぎ!!とか」「そこはガードでしょ」とかアドバイスする始末。
そして結局ゲームオーバーになって悔しそうにしてた。

<>198名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/22(火)23:58:08.22ID:wRl1Mxr40<>

次は俺の番。
そんなAを見てたから難易度落としてやってみた。KO数を稼ぐ作戦で結構善戦した。
周りの3人は特に何も言う事無くじっと観戦。Aはうなだれてた。

そして次は彼女。
Aと同じく最高難易度難易度MAXにチャレンジ。
Aが「どうせ失敗するって」と悔しそうに言うも彼女は淡々とこなしてた。
KO数もそこそこにスピード勝負で1位に躍り出た。

<>200名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/23(水)00:04:47.35ID:zCzc5HzO0<>
最後にBってところでBは勝ち誇ったように「○○ちゃん(彼女)シャワー浴びておいで、俺の勝ちだから」って言った。
皆で「まだやっても無いのに言うな」とかいろいろ言ってたら説明しだした。
「3人とも難易度上げすぎw難易度下げてKO稼ぐ方が効率いいって、敵も弱いし」っていって颯爽とプレイ。
あっという間にKOが増えていき速攻でクリアしてた。
結果は彼女をわずかに上回ってたくらいだった。

<>201名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/23(水)00:17:22.16ID:OhfC6+8B0<>
3人がポカーンとする中Bは「俺の勝ちだね〜ってあれ、彼女ちゃんシャワーは??」ってドヤ顔。
Aが「なんだよ頑張った俺がバカみてーじゃん」って口を開くと彼女も
「そうそう、ひとりだけずるいよ」とAの意見に乗る。
するとすかさずBは
「だってそういうルールじゃん。俺順番最後だったからどうすれば効率いいかずっと考えてた」
「得点計算の面でも何の問題も無いよな、□□(俺)?」って言われ、仕方なく頷く。
思えば麻雀のときもそうだったけど、Bは頭の回転が速くこういう知恵が働く。3人とも見事に出し抜かれてしまった。
まだ文句ありそうなAが不満そうな顔でBを見てたけどBが言い出した。
「それじゃあ命令出すね」
「彼女ちゃんは俺とHする事」
彼女は俯いて返事しなかった。でも無言のままシャワーに向かってった。

<>202名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/23(水)00:26:34.44ID:OhfC6+8B0<>
数分後、彼女がシャワーから上がると
「どうせすぐ脱ぐんだからわざわざ着なくていいのに」とB。
俺も彼女も何も言えないままでいるとAが
「ちぇ、いいなあ。今回はお預けか」っていって帰り支度を始めた。
それをみたBが
「何帰ろうとしてるA?命令まだしてない」
「男に何命令させる気だよ、きめえ」
「まあ、聞けって。お前への命令。悪いようにはしないから」
「・・・なんだよ」
「俺と彼女ちゃんと3Pすること」

<>204名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/23(水)00:33:45.29ID:OhfC6+8B0<>
俺もAも彼女もびくっとなった。
彼女がこっちを見てたけど何もいえなかったし、言うより前にBが
「これもルール違反にはならないよな、ただAに命令してるだけだし」というとAも乗っかって
「そういうことなら、仕方ないけど参加させてもらうわ」って言って3人で寝室(と言っても隣の部屋)に消えた。

今回は彼女が勝つだろう(負けたとしても3Pはないだろう)と思ってただけに衝撃が大きくて何も考えれなかったけど、隣から聞こえる
「ちょっと・・・やだ・・・」
「駄目だよ逃げたら」
「あ〜、この感触久しぶり、やわらけ〜」
なんて容赦なく聞こえる声に俺も興奮してきてた。

<>205名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/23(水)00:41:09.75ID:OhfC6+8B0<>
「それじゃあそろそろ脱いでもらおうかな」「・・・なんだ彼女ちゃん、いやなの?」
とか声が聞こえてた。男二人の声は普通のトーンで、嫌って位耳に入ってきたんだけど、逆に彼女の声は恥ずかしがってるみたいでたまにしか聞こえてこなかった。
たまに聞こえてきても、我慢してるような声や「んっ・・」とか「いやっ・・」とか位だった。
でも逆にそれがいやらしさをかもし出してて本当凄かった。

結局脱いだのか脱いでないのかわからないまま聞いてたら
「あ〜やっぱり気持ちい〜彼女ちゃんのフェラ最高だわ」
頭がクラっとすると同時にどんな風にやってるんだろうとか興味がわいたがのぞく勇気はなかった。
「こっちもこっちも」とか「ほら、休まずに」とかの声に混じってたまにする水音。
いつも俺にやってくれるときはかなり音立てるから、たぶん俺の事気を使って(聞かれないように)いるんだろうって思った。
そんな事考えてると、不意にBが声を上げた。
「□□〜、お前への命令あとで出すからな〜」
なんでこんなタイミングでって思ったし、返事なかなか出せずにいたんだけど
「お、おおう」って数秒たってから返事した。

<>207名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/23(水)00:51:47.51ID:OhfC6+8B0<>
すると「じゃあそろそろ」ってBが言って「ほら、彼女ちゃん着けてあげなよ」ってゴムつける流れが聞こえた。
返事は無かったけど着けたやったんだろうか、少ししてBのため息がきこえた。

思えばさっきの呼びかけは『これからやるから聞いとけよ』ってことなのかと今思った。

その後はしばらく、身体と布のこすれる音がかなりのペースで聞こえる割に、誰の声もはっきりとは聞こえなかった。
彼女は声を我慢してるみたいで、時々「あっ」とか聞こえる程度だった。
したら、Bが「彼女ちゃん感じてるのに我慢してるんだね」
「もっと声聞かせて欲しいな」って言い出した。
その台詞。ちょうど同じ事考えてたからGJと思ったけど、他人に喘がされる彼女の声を聞くのはイヤだなとも思った(1度聞いてはいるんだけど)

<>208名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/23(水)01:02:15.03ID:OhfC6+8B0<>
そして次はAの声
「うわ、こんなにしちゃって、必死すぎ」
「そのシャツ没収ね。あ〜凄いぬれてる」
どうやら彼女はシャツを思いっきり噛んで声がもれないようにしてたみたいで、それを取り上げられたらしい。
「あ・・・ちょっと返して」
って言い終わらないうちにそれは喘ぎ声に変えられていった。
「あん、あん、あん」ってリズム良く彼女の声が聞こえた。
今まではシャツが遮ってくれてたけど、それが無くなったせいで、隣の部屋の俺の耳にもはっきりと聞こえた。
たまに彼女が口を手で押さえようとしたみたいだけど、Aに押さえつけられたり咥えさせられたりしてるみたいだった。
そのたびに「あ、あああん、んっ」って色っぽい声が聞こえて興奮がやばかった。

<>210名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/23(水)01:13:43.14ID:OhfC6+8B0<>
その後は同じような声や音しか聞こえなくなった。
声を聞く感じだとAとBは何度も入れ替わって存分に愉しんでるみたいだった。
そしてもうしばらく経ったらAがやばくなったみたいで声が激しくなった。
「彼女ちゃんそろそろ・・・」
「あ!!んんっ!!あんあんあん!!!」Aのラストスパートに喘がされ他彼女の声は丸聞こえだった。数十秒後Aが射精したようでゼエゼエ聞こえた。

したらすぐBが入れたみたいで彼女再び喘ぎまくり。我慢できてないんだなって思った。
Bも同じようにスパートかけてすぐ射精。
「ふう・・・」っていう声がすべてを語ってた。

<>212名前:えっちな18禁さん投稿日:2013/10/23(水)01:22:06.47ID:OhfC6+8B0<>
1分くらい沈黙があった隣の部屋だけど、またBが俺を呼んだ。
「あ、お前への命令だけど忘れてないからな」
「・・・お、おう」ってきょどって返事する俺。
「またゲームを企画する事がお前への命令、OK?」
「・・・おう」
こうして最後までBにやり込められてその日は終わった。
ちなみに事が終わったらAもBもそそくさと帰っていって、彼女はそのまま寝てしまった。
隣の部屋に入っってみたら凄い熱気でくらくらしそうだったのを強く覚えてる。

そんなこんなで今に至る感じです。
ちなみに次のゲームはまだしてないです。

【寝取られ】嫁が隠していたディルドは元カレのアレだった 【裏切り】

玄関のドアが開く音で目が覚めた。寝ずに待っていようと思っていたのに、いつの間にか寝てしまったらしい。
時計を手に取り見て見ると、夜中の3時だった。
意外と早かったなと思いながら、ベッドを出て嫁を出迎えようとすると、いきなり寝室のドアが開いた。

『ごめんね〜。寝てた? 5人もいたから、ちょっと手間取っちゃったw』
嫁はそう言いながら、ベッドに歩み寄ってくる。
嫁は、28歳の専業主婦で、165cm45kgの痩せ型だ。無駄な肉のない、スレンダーな体つきだが、男目線だと”抱き心地の悪そうな体”だ。女性目線では、こういう体が良いらしいが、もう少し肉感的で、胸も大きい方が良いんじゃないかと思う。

でも、そんな不満もどうでもよくなるくらいの、可愛い顔をしている。桐谷美玲を少し薄くしたような顔で、顔を見ているだけで一日過ごせてしまいそうなくらいの美人だと思う。
こうやって書くと、欠点のない嫁に思えるかもしれないが、とにかく淫乱なところが欠点だと思う。

嫁は股下5cm位のマイクロミニスカートに、ヘソと肩が丸見えのキャミソール姿で私に近づいてくる。肩位の長さの少し茶色の髪はボサボサになっていて、所々、糊(のり)でもついたようにカピカピに固まっている。
そしてその顔は、見てわかるくらいに発情したメスの顔になっている。
こんな姿で、タクシーに乗って帰ってきたのかと思うと、心配になる。運転手さんにやられてしまわないかという心配と、近所の人に見られないかという心配だ……。
きっと美玲は、運転手さんに誘われたらすぐに応じてしまうと思う。

美玲はそのままベッドに乗ってくると、私に抱きついてくる。鼻をつく栗の花の匂いに、一瞬”うっ”となるが、すぐにとろけた顔の美玲がキスをしてくる。
口の中に広がる生臭い臭いに、異常なまでに興奮するようになってしまった最近の私……美玲に初めてこんな事をされたときは、思わずキスを振りほどき、洗面に走ってうがいを繰り返したものだ……。
今では私も、平気で舌を絡めている。

『パパ、愛してる。私のこと、嫌いになってない?』
とろけた顔のまま、心配そうに聞く美玲。
私は、愛してると言いながら、さらに強く舌を絡めた。

そしてしばらくして、私が嫁に言う。
「見せてくれる?」
何度このセリフを言っても、声が震えるのを止められない……。
『いいよw じゃあ、脱がせてくれる?』
美玲がエロい声で言いながら、マイクロミニをまくり上げていく。丈が極端に短いので、すぐにショーツが姿を現わす。
ショーツといっても黒い皮のショーツで、穿き心地が悪そうなシロモノだ。それに手をかけて、下に引き下ろしていく。
『アッ、んん……』
美玲の甘い声が響く。ショーツを引き抜いていくと、同時に、ショーツに連結されたディルドが引き抜かれていく。美玲は浮気セックスをして、中にたっぷり注ぎ込んでもらい、このディルド付きのショーツでふたをして私の元に帰ってくる。
これは全て親友のマサトの趣味だ。

『あ、ダメぇ、あふれちゃう……』
美玲の甘い声に、慌てて両手で水をすくうような形にして、美玲の股の下に差し入れる。
すぐに、ドロッとした白い液体が私の手のひらの上に池を作っていく。
強烈な臭いと液体自体の熱で、私は興奮でおかしくなりそうだった。

こんなにも大量に注ぎ込まれてしまったのか……絶望感が私を襲うが、それを上回る興奮が私を支配していく。

『うわぁ#9825; こんなにいぱい入ってたんだ。妊娠しちゃったかもねw』
美玲が言う。美玲は、子供が出来にくい体だ。過去の堕胎が影響しているらしい。
「危ない日なの?」
『そうだよ#9825; 超危ない日w』
嫁はニコッとしながら言うと、私の手のひらに口を付けて、ズズッと音を立てながらそれを吸い取り始めた。

あれだけあった精液が、全て美玲の口の中に消えた。美玲は、口を大きく開けて私に中身を見せる。大量の精液が口の中で池を作っている。多分、5人分? それにしても量が多い気がする。

自慢の嫁が、他人の精液を口の中にいっぱいにしている姿。こんな酷い状況で、興奮するようになってしまった私……。
美玲は喉を大きく動かして、それを飲み干す。
『ごめんね、パパ……子宮も胃も、他の人のザーメンでいっぱいだよ#9825;』
嫁は申し訳なさそうな感じもなく、嬉しそうに言う。

嫁は、セックスは異常なまでに好きだったが、貞操観念は強かった。浮気なんて、まったくしないような性格だったし、私に一途でいてくれた。
私があの時美玲にあんなことをさせなければ、こんな事にはならなかったと思う……。

――私は41歳で、嫁の美玲は28歳と、かなり年の差がある。若い美玲に対して、私の体力が保たない部分がある。嫁は、一晩で2回も3も求めてきたりするような感じで、男としては嬉しいが、会社を経営する経営者の立場からすると、勘弁してくれと言う感じだった。はっきり言って、仕事に差し障りが出る。そんなレベルだった。

そんな事を親しい友人などに相談しても、のろけとか自慢に取られて、
「あんな美人の奧さんなら、一晩中でもいけるだろ!?」
と言われるのが関の山だった。

体力的な理由でセックスの回数が減っていくのを、こっそりバイアグラなんかを使ってごまかしたりしていたが、嫁が不満を溜めているのは目に見えてわかるほどだった。
そんなある日、疲れて先に寝ようとベッドに入ると、嫁がベッドに潜り込んできた。
『パパ、疲れてる? 今日も一日、お疲れ様でした』
と、ねぎらうようなことを言ってくれた。ありがとうと言おうとした時には、嫁の指が私の乳首をパジャマの上から触り始めていた。

「いや、ごめん、ちょっと疲れてるんだ……」
申し訳ないと思いながらも、そう言って断るが、
『大丈夫#9825; 私が全部してあげるから!』
と言いながら、嫁が私のペニスをまさぐり始めた。悲しいモノで、疲れていて断りたいと思っていても、こんな風にされると勃起してしまう。

「美玲、明日にしない?」
私は、そう言いながらも興奮してきてしまった。嫁が美しい顔で、上目づかいで私を見つめながら股間をまさぐってくると、疲れていても欲情してしまう。

『パパの、カチカチになった#9825; へへw 全部してあげるから、リラックスしててねw』
楽しそうな美玲。

そして、私のパジャマを脱がせると、勃起したペニスを口に含んでくれた。疲れていて寝たかったのに、美玲の舌の感触に、あっという間にスイッチが入ってしまう。

美玲は、本当にフェラが上手だ。元カレに徹底的に仕込まれたからだ。美玲は、私と付き合い始める前は、その元カレとしか付き合ったことがなかった。
でも、一人としか経験がなかったとは言え、その元カレにされたことを聞かされると、衝撃が大きすぎて美玲との結婚を悩んだほどだった。

――美玲は、処女をその元カレに捧げた日から、毎日セックスをしたそうだ。生理の時も関係なく、口やアナルを使ってセックスをしたそうだ。
休みの日などに、両手両足を縛られて、目隠しと口枷までされて、アソコに電マを固定されて放置されたりしたそうだ。元カレは、その状態の美玲を放置してパチスロに出かけ、酷いときは夜中まで帰ってこなかったそうだ。

美玲は、気が狂う寸前だったと言う。イッてもイッても、コンセントに接続された電マは、電池切れもなく動き続ける。美玲は潮を吹き、おしっこも漏らしながら、イキ続けるしかなかったそうだ。
視覚も制限されて、動きも制限されて、だたイクだけの時間……失神を繰り返し、目が覚めると同時にまたイク地獄……そんな日々を繰り返し、セックス依存症になっていったようだ。

その結果、親指大にクリトリスは肥大し、常に生セックスだったので、妊娠と堕胎も経験した……それを聞かされたとき、とても美玲とは結婚出来ないと思った。
元カレに妊娠させられて、堕ろしたことがあるという過去は、受け止めることが出来る人間は少ないと思う。

膣もアナルも中古で、子宮までもが中古……別れよう……本気でそう思った。でも、この時すでに、こんな話を聞かされて興奮する自分に、薄々気がついていた――

美玲にフェラをされながら、そんな事を思いだしていた。結局、別れることなど出来ず、結婚して今に至る。後悔はしていない。過去は誰でもある。美玲の場合、それがちょっと酷いだけだ……。

美玲の巧みすぎるフェラに、もうイキそうな気配がして来た。
『パパ、イキそう? ねぇ、一緒に#9825;』
美玲はそう言うと、私の上にまたがった。美玲は私のモノをフェラしながら、いつの間にか全裸になっていて、あっという間に騎乗位で繋がった。

美玲のアソコは、熱があるのかと思うくらい熱く、そして絡みついてくる。私もそれなりの歳なので、美玲以前にもセックスの経験はそれなりにある。だけど、美玲のアソコが一番の名器だと思う。ただ、名器になった理由も、元カレの特訓のおかげだと思うと複雑だ。

元カレは、毎日美玲のアソコに重りのついたディルドを差し込み、膣圧で落とさないようにする特訓をさせていたそうだ。美玲は、最終的には10kgの重りをぶら下げても平気なほどの膣圧を手に入れたそうだ。

美玲に関しては、元カレとの話が凄く多い。そして、どれも強烈なモノばかりだ。
美玲にとって初めての男と言うことで、美玲も夢中になっていたようだし、世間知らずで元カレの言うこと全てを鵜呑みにしていたらしい。
膣トレなんかは、”いまどき、誰でもしてる”とか言っていたようだが、そんな言葉を信じる美玲も、相当なモノだったと思う。

そんな言いなり状態でベタ惚れだった元カレとも、妊娠堕胎を契機に別れたようだ。

『パパぁ、気持ち良いよぉ#9825; 動くね#9825;』
美玲はそう言うと、腰を振り始めた。ただでさえ、上手すぎるフェラでイキそうだった私は、あっという間に限界が来てしまう。
「あぁ、イクっ! 愛してるっ!」
私がうめきながら射精すると、
『パパぁっ! 愛してるっ! 私もイクぅ!』
と言いながら、キスをしてきた。

射精しながらキスをするのは、本当に幸せな気持ちになる。
美玲は”イク”と言ってはいたが、実際は私とのセックスでは全然満足していない。その根拠は、こんな風にセックスをして二人仲良く寝た後に、美玲がこっそりと私に背を向けてオナニーをしているからだ。いつも気がつかない振りをする私だが、申し訳なさとみじめな気持ちでいっぱいになる。

そんなある日、会社で仕事をしていると、親友のマサトが遊びに来た。マサトは私と同じ自営業なので、こんな風にちょくちょく遊びに来る。

たわいもない話をしながらコーヒーを飲んでいると、
「まだ子供出来ないの?」
と、マサトが聞いてきた。
作っているけどまだ出来ないと言うと、
「回数足りてないんじゃないの? 毎日してあげろよw」
と、ニヤけながら言ってきた。
実際に毎日していると話すと、
「そうだよなw 美玲ちゃんなら毎日したくなるわなw」
と、からかわれた。

そこで私は、マサトに相談した。マサトは気楽な独り身で、かなりの遊び人なので女性経験も豊富だ。相談するにはうってつけだと思った。

「それって、相談の形をしたのろけだよなw あんな美人がエッチ大好きで毎日求めてくるなんて、最高すぎるだろ? オマエがしなきゃいけないことは、筋トレと走り込みだよ。美玲ちゃん満足させないと、浮気されるぜw」
と、マサトなりのアドバイスをもらった。

そして、マサトの話も聞いた。なんで結婚しないかということを聞いたが、
「まぁ、美玲ちゃんみたいな子と出会えたら結婚するよw」
はぐらかしたのかなと思ったが、マサトは結構本気で美玲のことを気に入っている気がした。
この時一瞬、マサトに美玲のおねだりの相手をしてもらうことを考えた。
すぐにその考えを頭から振り払ったが、この時からずっとそのことばかり考えるようになっていった。

そんな日々が続いていたが、あるとき美玲に思い切って聞いた。私とのセックスで、満足できているかどうかということを……。
『満足できてるに決まってるじゃんw パパ、変なこと聞かないでよw』
美玲は、なに言ってるの? と言う感じで言ったが、少し動揺している感じがあった。
私は、美玲が私が寝た後にこっそりとオナニーをしている事や、私とのセックスの時に、実はイッていないことに気がついていることを話した。

美玲は、顔を真っ赤にしながら、
『ゴ、ゴメンなさい……でも、でもね、パパとのエッチ……凄く好きだよ……本当に、愛されてるって思える』
と、私を真っ直ぐに見つめながら言った。私はお礼を言いながら、本当のことを話して欲しいと言うこと、夫婦の間で隠し事はなしにしようということを話した。

しばらく気まずい沈黙が続いた後、美玲は告白を始めた。
『パパ、本当にゴメンなさい。パパとのエッチで、イッたことないです……』
申し訳なさそうに言う美玲。私は想定以上の美玲の言葉に、絶句してしまった。
『でも、心は満たされてるから……パパ、愛してる……』
泣きそうな顔で言う美玲。私は、美玲をギュッと抱きしめた。
「どうしたらいい?」
私は、何を聞いていいのかわからず、そんな事を言った。すると、美玲が黙ってクローゼットから小箱みたいなモノを引っ張り出してきた。
『これ使って下さい……』
美玲は、顔を真っ赤にしたまま、うつむきながら言う。

私は、なんだろう? と思いながら箱を開けた。中には、可愛らしいピンクの布にくるまれたディルド(張り型)2本と、電マ、ローター、オルガスター等が入っていた。どれも使い込んでいる感じで、かなり使用感があった。
そしてディルドに関しては、私くらいのサイズのモノと、私の倍くらいある太いモノだった……。

自分の嫁がこんなモノを隠していたと思うと、正直引く部分もある。でも、それ以上に興奮してしまった。

世の中の男がどうなのかわからないが、きっと普通は、嫁のクローゼットの中から大人のオモチャが出てきたら、かなり興奮するんじゃないかと思う。

「こ、これどうしたの?」
『通販で……エッチな女でゴメンなさい……』
謝る美玲。耳まで赤くして謝る美玲に、私の興奮も限界だった。私はベッドに美玲を押し倒すと、一気に裸に剥いた。
『アン#9825; パパ、興奮してるの?』
美玲は、さっきまでの恥ずかしそうな感じも、申し訳なさそうな感じも消えて、一言で言うと小悪魔の顔になっていた。

いつも美玲とのセックスは、私は愛撫もそこそこにすぐに挿入してしまう。美玲の巧みな前戯で、我慢の限界になるからだ。
でも今日は、初めて大人のオモチャを実物で見て、異様なくらい興奮していた。私がいない時に、これでオナニーをする美玲を想像すると、本当にペニスがはち切れそうなほどいきり立った。
「美玲も興奮してるでしょ? ここ、こんなになってるよ」
私はそう言って、美玲のアソコに手を突っ込む。さっき脱がせているときから気がついていたが、美玲のアソコは物凄く濡れていた。実際触れたアソコは、今まで美玲が見せたことがないくらいに濡れていた。

『うん……パパと、この子達使ってエッチできると思うと、すっごく興奮する#9825; ねぇ、これ使って#9825;』
そう言って、私に電マを手渡す美玲。
私はコンセントに刺してスイッチを入れた。思いの外強い振動に、少し驚く。
『パパ、電マは初めて?』
「あぁ……これ、すっごく使い込んでるね」
『うん……ほとんど毎日使ってるから……もう3代目だよw』
恥ずかしそうに、それでいて興奮して上気した顔で言う美玲。

私は、妖しく微笑みながら足を広げる美玲のアソコに、電マを近づけていく。美玲の大きなクリトリスは、すでに半分ほど顔をのぞかせている。本当に美玲のクリトリスは大きい。これを見るたびに、元カレとの話を思いだして鬱になる。
でも、認めたくないが、嫉妬と嫌悪感の他に、胸が高ぶる私もいる。

そして、電マをクリトリスの辺りにくっつけようとすると、その寸前に、スッと美玲の白魚のような手が伸びてきて、クリの皮を完全に剥いた。
そして、電マが剥き出しのクリトリスに触れると、一瞬美玲がのけ反る。
『あぁん#9825; パパ、気持ちいいぃっ!』
美玲の顔が、一気にとろける。私は、直接当ててしまって大丈夫なのかな? と不安になりながらも、美玲のとろけた顔を見て興奮が高まっていく。

『パパぁ、もっとグッと押しつけてっ!』
美玲が、とろけた顔のまま叫ぶように言う。
私は、言われるままに電マを押しつける。ビィーンと言う振動音が、少し低く重くなる。
『うぅぅっ! アッ! あぁっ! パパぁっ! パパぁっ! 気持ちいいぃっ! キスしてっ! ウゥあぁぁぁっっ!!』
美玲は眉間にしわを寄せて、苦しげにも見えるような顔であえぐ。私は言われるままに電マを押し当てたままキスをする。

美玲は私にしがみつくように抱きつき、舌を差し込んでくる。電マを当てられて体をビクンビクンと震わせながら、濃厚なキスをする美玲。
しばらくすると、美玲の手が電マに伸びてきた。

あぁ、止めるのか……と思ったら、美玲はダイヤルを最強にした。怖いくらいにビィーンという音が強くなる。

『おおアアぁぁあっっ!! パパぁっ! 気持ち良いよぉっ! イッちゃうッ! イッちゃううぅっ! パパぁっ! パパぁっ! あぁぁあぁ〜〜っっ!!』
美玲は、腰をガクガクさせながらイッたみたいだ。私とのセックスでは、イッたことがないと言った美玲……確かに、美玲のこんな姿を見るのは初めてだ。

私は、電マを美玲のアソコから外した。するとすぐに、
『ダメぇっ! もっと、もっとしてっ! パパぁ、やめちゃダメ!』
と、泣きそうな顔で言う。慌てて電マを押し当てると、
『ウゥうアァッ! そう! これぇっ! きもちいぃっ! パパぁ、気持ち良いよぉっ!』
と絶叫する。
美玲は、足の指を白くなるほど強く内側に曲げている。そして、小刻みに震え続ける腰回り。
本当に深い快感を味わっているとき、女性はこうなるんだと今さら知った。今まで私がしてきたセックスは、本当にソフトなモノだったんだなぁと、悲しくなる。

うめき、叫び、あえぎ続ける美玲。すると、その両手が自分の乳首に伸びていく。私に電マを最強の強さで当てられながら、自分で乳首まで触る美玲。

本当に、エッチな女だと思う。エッチと言うよりは、淫乱という言葉が当てはまるのかもしれない。

美玲をこんな風にした元カレに、嫉妬心が際限なく高くなる。
「元カレに、こんな風にされてたのか!?」
私は、嫉妬のあまりそんな事を言ってしまった。
『ち、違うぅ……か、彼は、このままぁ……入れてくれたよぉ……』
美玲はあえぎながら、挑発的な目でそんな事を言う。
私は、狂ったように服を脱ぎ、そのまま正常位で覆いかぶさった。負けてたまるか! そんな気持ちだったと思う。

【寝取られ】人妻 香苗 4 【裏切り】

27

恭子 「香苗さ〜ん!」

香苗 「ぇ……?あ、恭子さん。」

それはある日の朝の事だった。

香苗がゴミ出しに行くところで、後ろから来た恭子が声を掛けてきた。

恭子 「おはようございます。」

香苗 「おはよう、恭子さんは今から出勤?」

恭子 「はい、なんだかお隣なのに、お顔合わせるのは久しぶりですよね。」

香苗 「ホント……恭子さん近頃は一段と忙しそうね、帰りもいつも遅いんでしょ?」

以前は恭子を部屋に呼んで晩御飯を共に食べたりしていたが、最近はそういう事もめっきり減ってしまっていた。

最近の恭子は今まで以上に朝の出勤が早く、帰りも夜遅い。

休日に何度か恭子を食事に誘おうかと考えていた香苗だったが、きっと疲れているだろうと思って遠慮していた。

恭子 「毎年この時期は忙しいんですよ。祐二さんも最近は忙しいんじゃないですか?」

香苗 「うん、やっぱり今はどこの会社も忙しいのね。恭子さんも大変でしょ?疲れとか溜まってるんじゃない?」

恭子 「ん〜多少はありますけど、私今の仕事好きだから、結構楽しんじゃってます。それに今の時代、仕事がないより忙しい方が恵まれてると思いますし。」

香苗 「そ、そっかぁ…。」

そう仕事の話をする恭子の表情は明るかった。

毎日仕事を長時間して、部屋には寝るためだけに帰ってきているような忙しい生活をしているというのに、恭子の表情からは疲れは感じられない。

……やっぱり恭子さんは凄いわ……

そんな恭子に対して、同年代の女性として香苗が尊敬心を抱くのは当然かもしれない。

自分とは違う人生の道を歩んでる女性が近くにいる。

自分も結婚せずに仕事を続けていたらどんな人生になっていたのだろう。

でも少なからず、恭子のように社会に揉まれ、忙しさに追われる毎日を送る事に、自分が耐えれる自信は無かった。

そういう事を考えるといつも同じような結論に至る。祐二と結婚してよかったと。

楽な道を選べて良かったという意味ではない。

この先子供ができたりすれば、子育てと家事で今の数倍忙しくなるだろうし、専業主婦も楽ではないのだから。

しかし家事が得意な香苗にとっては、やはり女性としてこちらの道がきっと正解だったのだ。

恭子 「そういえば……香苗さん、最近英治が昼間にご迷惑掛けてたりしませんか?」 

香苗 「……え?」

英治……それは恭子の恋人であるあの中嶋の事だ。

香苗は急に恭子が中嶋の話をふってきた事に動揺していた。

香苗 「あ……え…えっと中嶋さん?ど、どうして?」

恭子 「最近英治、私の部屋にずっといるんですよ。」

香苗 「そ、そうなんだ……。」

恭子 「え?香苗さん知りませんでした?私の部屋にずっと英治がいた事。」

香苗 「ぇ…あ…そ、そういえばエレベーターで1回いっしょになったっけ……そっかぁずっと居たんだね、それは知らなかったぁ……」

この時の香苗は明らかに動揺と嘘が顔に出ていて不自然だった。

そう、香苗が言っている事は嘘である。

恭子の部屋に中嶋が居座っていた事は知っていたし、それどころか香苗は、恭子の部屋で昼間中嶋が毎日何をしているのかまでよく知っているのだから。

恭子 「彼の仕事って基本的にどこでできますから。」

香苗 「そ、そういえばそうだったね……。」

恭子 「だから昼間とか香苗さんに迷惑とか掛けてないか心配で、あの人変わってるとこあるから。」

香苗 「べ、別に……そんな事は無かったけど……会ってないしね……」

恭子 「そうですか、それなら良かった。何か英治がご迷惑掛けるような事があったら直ぐに私に言ってくださいね、叱っておきますから。」

そう冗談っぽく笑いながら言われ、香苗もそれに合わせるようにして笑顔を作っていた。

恭子の電車の時間もあるので、マンションの前で早々に別れた2人。

恭子に手を振り終わった香苗は、思わずその場でため息をついた。

香苗 「……はぁ……」

恭子の元気で幸せそうな顔を見ていたら、なんだか香苗は気が重くなるような気分になった。

中嶋が昼間にしている事、それを知った最初の頃は恭子にその事を伝えるべきか迷っていた香苗。

別の女性を部屋へ連れ込んでいる中嶋に、1人の女として嫌悪感や憤りを感じていた香苗。

しかし今、毎日自分がしている事を考えたら、決して恭子にその事は言えない。

ゴミを出し終わり部屋へと戻る途中、ふと恭子の部屋のドアの前で立ち止まった香苗。

……今、この部屋に中嶋さんがいるんだわ……

毎日毎日、あんな事をしているいい加減な男。

普通に考えたら嫌悪感しか感じない男。

しかしそんな男に香苗は今、密かに振り回されている。

欲求に負けてしまったあの日から、香苗の昼間の生活は一変してしまった。

家事の仕事も、近頃手抜きになってしまっている。

こんな事ではいけないと思いながらも毎日してしまうあの行為。やめられないあの行為。

香苗 「……。」

恭子の部屋のドアをじーっと見つめる香苗。

このドアの向こうにその原因を作っている張本人がいるのだと思うと、なんだか身体がまた熱くなってくるようだった。

香苗 「……。」

と、香苗がそんな事を考えながらボーっと恭子の部屋の前で立ち尽くしていたその時だった。

ガチャ……

香苗 「……えっ……!?」

香苗は一瞬、心臓が止まるのではないかというくらいに驚き、そして焦った。

突然その恭子の部屋のドアが開いたのだ。

香苗 「……ぁ……」

突然の事にその場で固まってしまう香苗。

そしてその部屋から出てきたのは当然、あの男だった。

28

全身が強張って、身体が動かない。

ここ最近の香苗にとって、ずっと声と妄想の世界だけに登場していた男が、今目の前に現れたのだ。

自分の妄想の中で膨らみ続けていたその男のオーラに、香苗は一瞬にして包み込まれ、固まってしまった。

緊張とは違う、何か心臓をガシッと掴まれてしまったかのような気持ち。

香苗 「……」

中嶋 「……ん?」

恭子の部屋から出てきた中嶋は、開けたドアのすぐ目の前に人がいるのに気付き、一瞬少し驚いたような表情を見せた。

しかしそれが隣に住む香苗だと分かると、中島の表情はすぐにあのニヤっとした笑みに変わる。

中嶋 「あれぇ?奥さん、どうしたんですか?そんな所に突っ立って。」

香苗 「ぇ……ぁ……」

中嶋の声だ。

いつも壁越しにこっそり聞いていた中嶋の低い声が、胸の奥まで響いて身体の中にまで入ってくる。

その瞬間、香苗は自分の身体が急激に熱くなっていくのを感じた。

ドクドクドクドクドク……と、身体の芯から血液が沸騰していくかのように一気に熱くなっていく。

中嶋のオーラと低い声に自分の身体が侵食されていく、そんな感覚だった。

香苗 「…ぁ……あ、あの……えっと……」

パニック状態。

中嶋に今何を聞かれたのか、自分が今何を答えればいいのか分からない。
それどころか、どうやって声を出せばいいのか、どうやって呼吸をすればいいのかさえ香苗には分からなくなっていた。

それぐらいに動揺していたのだ。

中嶋 「ん?どうしたんですか?顔が真っ赤ですよ奥さん。」

香苗 「い……いえ……あの……」

額から汗がジワァっと噴き出してくる。

物凄くアルコール度数の高い酒を飲んだときのように、香苗の身体はある種の反応を示していた。

そう、頭で感じて起きる反応ではなく、つま先から脳髄までの全身が、香苗の意思とは関係なく大きな反応を示している。

そしてそれはもちろんアルコールのせいでなく、明らかに目の前にいる男、中嶋に対して香苗の全身が反応を示しているのだ。

……ハァ……ハァ……ハッ…ハァ……ハァ……ハァ……

香苗は中嶋の顔を見る事ができない。香苗は顔を下に向け、その視線は中嶋の手をジッと見つめていた。

中嶋のゴツゴツとした男らしい大きな手、太い指。

中嶋 「……だ、大丈夫ですか?」

……ああ……何これ……熱い……身体が熱い……

なんだか身体が熱くなると同時に聴覚が急激に狭くなっていくようだった。

外の街の音などは全く聞えなくなり、香苗の身体を熱くさせる中島の声だけがダイレクトに身体に入ってくる。

香苗 「……ぁ…あの……ハァ……」

一気に火照っていく身体の中で、香苗は下腹部でいつも感じていた、あのモヤモヤムラムラとした感覚が身体の中から一気に溢れ出て決壊してしまうような怖さを感じた。

そしてジンジンと身体の熱がその下腹部へと集まってくる。

……ハァ……ハァ……ハァ……

香苗のアソコが、ヴァギナが、尋常じゃない程に疼いている。

……イヤ……どうなってるの……私の身体……ああ……もうダメ……

中嶋 「体調でも悪いんですか?」

そう言って中嶋が香苗に一歩近づいた瞬間、香苗はハッと何かに気付いたようにして口を開いた。

香苗 「ぇ……ぁ……ご…ごめんなさいッ!」

そう声を発すると、香苗は慌てた様子で自分の部屋まで駆けて、そそくさとドアを開いて中へと入っていってしまった。

香苗が居なくなった場所で呆然と立っている中嶋。

中嶋 「……なんなんだ?今の……。」

中嶋は香苗の自分に対する振る舞いに、不思議そうな顔をしていた。

ごめんなさいとは、何を謝ったつもりだったのか。

中嶋 「なんであんなに慌ててたんだ?」

先程の香苗の様子を見れば当然浮かんでくるような疑問だ。

香苗の様子は明らかに不自然であり、変だった。

火照った顔、潤んだ瞳、少し開いた口。

今考えて見るとあれは明らかに体調が悪いといった表情ではない。

まるであれは……女のあの時の表情……

中嶋 「……。」

少しその場で考え込むように腕を組む中嶋。

頭の中で先程の香苗の表情を思い出す。

そして中嶋はその香苗の表情から、すぐにある事を察した。

それが分かった瞬間、中嶋の顔はニヤっとなんともイヤらしい、そして不気味な笑みを浮かべた。

中嶋 「……フッ……ハハッ、もしかしてあの奥さん……へへ…いいねぇ、久しぶりに楽しめそうだな……。」

29

香苗 「ハァ……ハァ……」

胸の高鳴りがまだ止まらない。

玄関で閉めたドアに凭れながら、香苗は目を閉じて今しがたの出来事を頭の中で再生していた。

香苗 「……私ってバカ……絶対変に思われてる……」

中嶋の事を過剰に意識してしまっている。
もしかして今の自分の態度でその事を中嶋に勘付かれてしまったのではないかと、香苗は心配になっていた。

香苗 「……」

しかしそんな心配よりも、今香苗の頭の中で大半を占めているのは、先程見た中嶋の姿だった。

広い肩幅、太い腕、大きな手、長い指、まさに男を感じる体格と風貌。

……中嶋さんってあんなにも逞しい身体してたっけ……

香苗はどちらかというと、ああいった見るからに男を強調している容姿の男性の事はタイプではなかった。

しかしなぜだろう、今はなんとなく違うような感じがする。

女として、むしろ中嶋のような軽そうな男は苦手であったはずなのに。

いや、苦手なのには今も変わりはない。香苗が愛しているのは今も夫・祐二であって、中嶋に対する感情はそれとは違う。

でも、先程中嶋の姿を見た時、中嶋の声を聞いた時、中嶋の逞しい腕を見た時、あの中嶋の手が自分の股の間に侵入してくるのを想像してしまった。

中嶋は女性の相手をする時、あの長い指をどのように動かすのだろうか。

香苗 「……ハァ……」

香苗が中嶋に対してそんな事ばかり考えてしまうのも無理はない。

香苗はここ数週間、毎日のように中嶋を性の対象としてオカズにしてきたのだから。

……ハァ……ハァ……ハァ……

身体の火照りが一向に治まらない。

香苗は玄関からそのまま寝室へと向かった。

そして寝室にあるクローゼットを開け、その奥からガサゴソとある物を取り出そうとする。

中嶋と見知らぬ女性との行為は1週間の内、平日の5日間で行われていた。

それを香苗も毎日聞いて、自慰行為を続けていた。

オナニーでの軽い絶頂も覚えた香苗は、その甘い快楽にどっぷりとハマってしまっていたのである。

身体の中に溜まったムラムラ感を解消したいという欲望に、いつもどうしても負けてしまう。

いけないと思っていても、やめられなかった。

自分自身がある種のスパイラルに入ってしまっているのだという自覚があるにも関わらず、香苗は自我の欲望を抑える事ができないでいたのだ。

そんな香苗の今の身体は、依存性の中毒に掛かってしまっていると言ってもいい。

それが特に分かるのが、土日だ。

土日は祐二も家にいる事が多いのでそれをできないし、隣から中嶋達の声が聞こえてくる事もなかった。

だから毎日のように溜まってしまうあのムラムラ感を、土日は解消する事のできないのだ。

本来なら愛する夫と過ごせる嬉しい休日であったはずの土日が、今の香苗には苦痛になってしまっていた。

溜まり過ぎたムラムラ感は苛立ちに変わり、実は少し前に祐二とちょっとした事で口喧嘩をしてしまった香苗。香苗にしては珍しい事だ。
もちろんすぐに香苗が『ごめんなさい、変だよね、私…』と言って謝った事でそれは治まったが、これはもう、中毒症状が出ていると言っていい。

オナニーによって性欲を解消しなければ、今の香苗は普通でいられないのだ。

だから週末なるといつも月曜日が待ち遠しく感じてしまう。

溜まりに溜まった性欲を解消する月曜日のオナニーは、その分快感も大きかった。

ガサゴソ…

クローゼットの奥に隠すように置いてあったそれを、香苗は手に持ってベッドの側に移動した。

手に持ったそのピンク色のオモチャのような物をじっと見つめる香苗。

香苗 「……」

中嶋が先程部屋から出て行ったのは、また女性を連れてくるためだろう。

そしていつも中嶋達が行為を始めるのは昼頃からだ。

今はまだ朝の9時。

しかし、今の香苗はもう時計の針が回るのを待っていられなかった。

……ハァ……ダメ……我慢できない……

眩しいほどの日光が差し込む寝室のカーテンをしっかりと閉めた香苗は、ベッドの前で服を脱ぎ始める。

裸になりたかった。服も下着も、身体を締め付ける全ての物が息苦しい。

生まれたままの姿で、全てを曝け出したい。

中嶋と会った余韻が残っている内に、それに溺れたい。

あっという間に裸になった香苗は、ベッドの上に座り、先程取り出したオモチャを再び手にした。

もっと快感を感じたい、そんな気持ちからエスカレートしていった毎日の行為。

中嶋の声が聞こえない午前中には、パソコンでアダルトサイトを見る事もあった。

人妻が夫とは別の男と激しく不倫SEXをする、そんなジャンルばかりを見て、自分をそれに重ねていた。

そんな中で目に留まった、大人のオモチャの販売サイト。

散々迷ったあげく、香苗はそれを購入してしまった。

今となってはそのピンクローター無しの生活は香苗には考えられない。

香苗は自分の指だけでは感じられない快感を知ってしまったのである。

香苗 「ハァ……ハァ……」

寝室にヴーーーーンという震動音が鳴り響く。

ゆっくりとそれを自分の股間に持っていく香苗。

目を閉じて、夫ではない男、先程会ってしまったあの男の姿をを思い浮かべる。

そしてそのオモチャが敏感な部分に当たった瞬間、香苗はベッドの上で快感を感じると同時に思わずこう口から漏らした。

香苗 「……ァアアア……中島さん……ンハァァ……」

30

香苗 「……え?出張?」

祐二 「あぁ、突然なんだけど、来週からな。」

相変わらず仕事で忙しい日々を送っていた祐二。

毎日帰りが遅いのはもう当たり前にになっていたが、今度はそれに加え出張だという。

香苗 「来週から?何日くらいの出張なの?」

祐二 「たぶん1週間くらいかなぁ。地方の工場で色々とやらないといけない仕事があってさ。」

香苗 「1週間も……。」

香苗は思わずそう小さく声を漏らした。

祐二 「ごめんな、最近。構ってやれなくて。」

香苗 「えっ?ご、ごめん、そんなつもりで言ったわけじゃないけど……祐二は一生懸命お仕事頑張ってるんだもん。でも、あんまり無理しないでね。」

祐二 「うん。……そうだ、この忙しさが一段落したら、久しぶりにどこか旅行にでも行くか。年休でもとってさ。」

香苗 「え〜いいの?でも休みなんて取れるの?今会社色々と大変でしょ?」

祐二 「まぁたぶん大丈夫だと思う。香苗が行きたい所に連れて行ってやるよ。」

香苗 「祐二……ありがとう。」

香苗は祐二の心遣いが嬉しかった。

いつも祐二の優しさを感じた時、この人と結婚してよかったと思う。

香苗 「……。」

しかし最近の香苗は、そんな幸せを感じた後、どうしても心を押し潰されるような辛い感情を抱いてしまう。

自己嫌悪。

今の自分の普通ではない精神状態に、香苗は大きな不安を覚えていた。

……絶対おかしい……こんなの私じゃない……私……正気じゃなくなってるんだわ……

香苗がこんなにも苦しむのは、祐二が1週間出張すると聞いた時、一瞬心がスーっと楽になるような気持ちを抱いた自分が居たからだ。

1週間、祐二は家に帰って来ない。晩御飯の仕度や家事に、時間を縛られる事はない。
だからその1週間は思う存分にあの世界に浸れるのではないか。

あの世界から帰ってきて、毎晩祐二の顔を見る度に辛い思いをしないで済むのだ。

そんな事を心の片隅で香苗は思ってしまっていたのだ。

香苗 「祐二、忘れ物無い?」

祐二 「あぁ、ちゃんとチェックしたから大丈夫だよ。」

祐二が出張に行く当日の朝。

結婚してから今まで、祐二が出張に出掛ける事は何回かあったが、1週間も家を離れるのは初めてだった。

香苗 「食事はちゃんと栄養のあるもの食べてね、カップラーメンで済ませちゃダメよ。」

祐二 「ハハッ、なんか母さんみたいだな。そんな事まで心配しなくても大丈夫だよ、ちゃんと食べるから。」

香苗 「だって祐二の独身時代の食生活って酷かったもの、インスタントばっかりで……。」

祐二 「まぁなぁ、でもお陰様で毎日香苗の手作り料理食べてるから舌は肥えちゃってるよ。インスタントじゃなくて、ちゃんと店で栄養ある物食べるよ。」

香苗 「ホントは外食ばっかりも良くないんだけどねぇ。」

祐二 「じゃあ香苗も付いてくるか?俺専属の栄養士として。」

香苗 「フフッ、ホントに付いて行っちゃうよ?」

祐二 「そんな事したら同僚にすっげぇ冷やかされそうだな。」

香苗 「フフッ……祐二、帰ってくる日はご馳走作って待ってるね。」

祐二 「うん。よし、じゃあ行って来るわ。」

香苗 「気をつけてね……あ、下まで荷物運ぶの手伝うよ。」

大きなバックをそれぞれが持って、仲良さげに部屋から出る2人。

祐二 「大丈夫だって、1人で持てるからぁ。」

香苗 「いいのぉ!私に持たせてっ。」

祐二と香苗が部屋から出た所でそんなやり取りをしている時だった。

ガチャっという音が聞こえ、隣の恭子の部屋のドアが開いた。

香苗 「……っ!?」

その瞬間、香苗は一瞬ドキっとして動きを止める。

恭子 「あっ……香苗さん、祐二さん。おはようございます。」

香苗 「……。」

部屋から出てきたのが恭子だと分かると、香苗はホッと胸を撫で下ろした。

香苗 「お、おはよう恭子さん。」

祐二 「おぉ、恭子さん久しぶり!……あれ?もしかして恭子さんも出張とか?」

祐二の言葉で香苗も恭子が大きなバックを持っている事に気付いた。

恭子 「そうなんですよ、って事は祐二さんも出張ですか?」

祐二 「えぇ、一週間程ね。お互い忙しい時期みたいだね。」

3人はそのまま共にマンションを降りていく。

話によると、恭子も1週間程の出張らしい。

祐二と恭子が「大変だねぇ」などと話している間、香苗は何やら考え込んでしまっているような表情をしていた。

香苗 「……。」

祐二 「そっかぁ、じゃあ香苗はしばらく1人ぼっちだな?」

香苗 「う、うん……。」

恭子 「そうですよねぇ、祐二さん居ないと寂しいですよね、香苗さん。」

香苗 「え?ま、まぁ別にそんな……私は私で1人の時間を楽しもうかなぁ、なんてね。」

香苗はそう強がって見せる。しかしもちろん、香苗の不安は1人で寂しいからという事ではない。

もっと別の事を、この時の香苗は想像してしまっていたのだ。

……祐二も、恭子さんも居ない……1週間……

1週間。

まさかこの1週間で、香苗の人生が大きく狂わされてしまう事になるなんて、この時の香苗はそんな事思いもしていなかった。

31

祐二と恭子を見送り終え、部屋へと戻ってきた香苗。

香苗 「……。」

1人になって静まり返った部屋で、今日から1週間、どう過ごそうかと考える。

何にも縛られる事のない、自由気ままな時間。

特にこれといった趣味のようなものはない香苗。あえて言えば、祐二のために毎日料理を作る事、それをしている時が香苗にとっては一番好きな時間であったと言えるかもしれない。

しかしその祐二は1週間居ないのだから、今は特に積極的にやりたい事などないのだ。

香苗 「……。」

香苗はリビングに立ち、そこから恭子の部屋がある方の壁をじっと見つめた。

……今日も、隣にいるのかな……

数分その壁を見つめた後、香苗はいつも通りに部屋の掃除を始めた。

ポカポカとした温かな日差しが窓から差し込むリビング。一通りの掃除を終えた香苗は、ソファの上で眼鏡を掛けて本を読んでいた。

久しぶりの読書。

元々本を読むのは好きだった香苗。しかし最近はゆっくりと読書を楽しむ事もなかったため、随分と前に買って棚に並べたまま読んでいなかった本がいくつもあった。この1週間でそれらを一気に読んでしまうのも悪くない。

香苗 「……。」

窓から心地良い風が入ってくる。

ゆっくりと流れる時間の中で、活字から生まれる物語の世界に浸る香苗。

しかしそんなゆったりとした時間は長くは続かなかった。

本を読んでいても内容が全く頭に入ってこなくて、なんだか落ち着かない。

正午を過ぎた頃だろうか、読書に集中できなくなってしまった香苗はついには本を閉じてしまった。

香苗 「……はぁ……」

香苗は思わずため息をつく。それはあの事を頭からどうしても外せない自分自身に対してのため息。

そろそろいつもの時間だ。

やはりあの非日常的な世界が、今日も香苗を誘惑してくる。

中嶋の声に身体の奥を掻き回され、熱くさせられるあの感覚が。

カチ……カチ……カチ……

普段は聞えない、リビングに掛けられた時計の針の音が、静まり返った部屋では少し五月蝿く(うるさく)感じる。

しかし時間は刻々と過ぎていったが、その日の昼、隣からいつものような声はなかなか聞こえてこなかった。

香苗 「……今日は、いないのかな……どうして……?恭子さんが出張だから……?」

そんな事を考えながらソファに座ったまま、本を開いたり閉じたりしていたら、気付いた時には3時を過ぎていた。

なんだか少し、肩透かしを食らったかのような気分。

そう思ってしまうのは、やはりあの刺激的な盗み聞き行為をしたいと思っている自分がいるから。

香苗 「……はぁ……。」

またため息。

もう今頃、祐二は出張先でバリバリ働いているだろう。

なのに自分は結局、いけない誘惑に惑わされ何も手に付かないまま時間を潰してしまった。

もうじきに夕方になってしまう。いつもなら、そろそろ晩御飯の買出し仕度と忙しくなるのだが。

香苗 「あれ……もしかして買い物行かないと駄目かしら……。」

香苗がキッチンへ行き冷蔵庫の中を確認すると、思っていたよりも食材が殆どなかった。

自分1人の分ならどうにかなるだろうと思っていたが、肉類や魚類も無いし、野菜も少ない。これでは買出しに行かないと、いくら1人でも質素過ぎる。

香苗 「よし、買い物行こうかな。」

どうせやる事が無いのだから少し料理に手を掛けて美味しいものを作ろうかと、香苗は思い立った。

それに買出しついでに少し洋服などのウィンドウショッピングでもしてこれば良い気分転換になる。

香苗はそう気持ちを切り替えると、昼間の悶々とした気分から勢い良く脱するかのように服を着替え、早々に買い物へと出掛けた。

香苗 「ん〜……あ、これいいなぁ。」

楽しそうに色々な商品を見てまわる香苗。

1人で買い物はいつもの事だが、今日のように時間を気にせずゆっくりと自分の好きな物だけを見れるのは久しぶりだ。

服、靴、時計や普段あまりしないアクセサリー、インテリア雑貨。

祐二が居ない時に買うのは気が引けたので止めたが、女性である香苗にとっては、やはりこういった物は見ているだけでも楽しい。

なんだか悶々としていた気分がスーっと晴れていくようだった。

他にもこうやって女性としての喜びや楽しみを感じる瞬間はやはりあるのだ。

このところ、中嶋の事が原因であまりに非現実的な世界に浸りすぎていた香苗は、今日のこの女性らしい良い気分転換で現実の世界にしっかりと戻れたような気がしていた。

やっぱり性的な事へのめり込んでしまうなんて自分らしくない。

香苗は今までの人生を、それなりに女性らしく清楚であるようにと暮らしてきたつもりだ。

そしてこれからも、祐二の妻としてなるべく女性として清らかでいたいと今この瞬間、香苗は思えたのだ。

それに気付いた時、香苗は昼間の、心のどこかでいけない事を想像していた自分が馬鹿らしくなった。

……あんな変な欲に負けてたらダメだわ……

香苗は自分で大切な事に気付き、あの世界から抜け出せたのだと、思わず微笑んだ。

香苗 「フフッ、今日の料理はちょっとだけ贅沢しちゃおっかなぁ。たまには1人でワイン飲むのもいいよね。……あっ映画とかレンタルして見ようかなぁ。」

一通り見たいものを見て満足した香苗は、食料品売り場で食材を買い、別の店で映画をレンタルすると、晴れやかな気分で自宅へと戻って行った。

32

夕陽の光でオレンジ色に染まる街。

道は仕事から帰宅する車で少しずつ混み始めていて、歩道には部活終わりの中学生や高校生が楽しそうに話をしながら歩いている。

そんな当たり前のようで貴重である、平和な光景を眺めながら、香苗は車を走らせていた。

夕方というのは皆が安心したい時間帯だ。

疲れる仕事や学校を終え、あとは家に帰れば家族との寛ぎの時間が待っている。

今日の晩御飯はなんだろうなだとか、ある家を通り過ぎたときにスパイシーな香りを感じるとあ、ここの家は今日カレーかぁなどと思いながら帰り道を歩くのが、平凡だけど幸せなのかもしれない。

香苗は流れ歩く人々を見て、ボンヤリとそんな事を考えながら車を走らせていた。

地下駐車場に車を止めバタンとドアを閉めて、マンションのエレベーターへと向かう香苗。

夜ご飯を食べた後はゆっくりと映画を見よう。

しかしそんな風にささやかな贅沢を想像しながら、降りてくるエレベーターを待っていたその時、香苗は一瞬、後ろに人の気配を感じた。

香苗 「……?」

そういえば前にも同じような事があった気がする。

何か嫌な予感を感じながら香苗は、ゆっくりとその気配のする後ろに振り向いた。

香苗 「……ぁ……」

中嶋 「あれ?また会いましたねぇ奥さん。」

その姿を見た瞬間、その声を聞いた瞬間、香苗は身体の芯がゾクゾクと震えるのを感じた。

先程までのホンノリとした幸せの気分が、一気に別のものに切り替わる。

香苗 「な、中嶋さん……。」

中嶋 「ハハッ、またそんな驚いた顔して。僕の顔に何か付いてます?」

香苗 「い、いえ……そうじゃないですけど、突然だったのでビックリして。」

中嶋 「そうでしたかぁ、いやぁすみませんでした、突然背後から誰かが近づいてきたらそりゃ驚きますよねぇ。」

香苗 「……。」

しかし最初は驚きはしたものの、中嶋という男を目の前にしても、香苗は以前よりは冷静さを保てていた。

前は中嶋と会話をしているだけで、不思議と身体が熱くなっていくのを感じたが、今はなんとか抑えることができる。

……何も……何も意識する事なんてないんだから……

中嶋 「……恭子がね、出張でしばらく居ないんですよ。」

香苗 「ぇ……?えぇ、そうみたいですね。」

エレベーターのデジタル数字が切り替わっていくのじっと見つめながら、香苗は中嶋との会話に応えていた。

中嶋 「旦那さんも、出張なんでしょ?」

香苗 「えっ!?」

中嶋の言葉に香苗は思わず驚きの声を上げた。

……どうしてこの人がその事を知ってるの……?

中嶋 「恭子がさっきメールで知らせてくれたんですよ、今朝会ったんですよね?」

香苗 「あ……はい……。」

当然、恭子と中嶋は恋人なのだから、そういう事を会話の中で連絡し合っていても不思議ではない。だから祐二が出張している事を中嶋が知っていても別に驚く事ではないのだが。

中嶋 「じゃあ奥さんはしばらくお1人なんですね?」

香苗 「ぇ……えぇ…まぁ……。」

相変わらず中嶋のネットリとした話し方と言葉を聞くと、変な気分になる。
不快ではないのだけれど、自分の女としての本能が何か警戒を呼びかけきていた。

中嶋 「女性1人じゃ色々と不安でしょう?何か困った事があったら俺に言って下さいね。隣に居ますから。」

香苗 「あ、ありがとうございます……。」

中嶋 「恭子に言われたんですよ、奥さん1人だからもし何かあった時はってね。」

香苗 「そうでしたかぁ……。」

あの優しい恭子なら言いそうな事だ。

だがしかし、未だにこの中嶋があの恭子の恋人だなんて信じられない。
あんな毎日のように別の女性と関係を持っているこの男が。

恭子はあの事を本当に知らないのだろうか。

香苗 「……。」

でも、あの優しい恭子の事だからもしかして中嶋がそういった男だという事を全て承知の上で付き合っているのかもしれない。

普通に考えて、毎日毎日人が入れ替わるようにして自分の部屋に入っていて気付かないのはおかしい。

だとしたら、恭子はこの中嶋の何に惹かれているのだろうか。

多くの浮気を許せてしまう程の何かが、この中嶋にはあるのだろうか。

香苗はふとそんな事を考えながら、中嶋と共に降りてきたエレベーターの中へと入っていった。

33

中嶋 「今夜も手作り料理ですか?」

中嶋は香苗が手に持っている買い物用のバッグを見ながら言った。

香苗 「ぇ……えぇ……。」

対する中嶋は手にコンビニのビニール袋を持っている。

中嶋 「いいですねぇ、お1人でもやっぱりちゃんと作るんですね。俺なんかこれですよ。」

そう言って中嶋はコンビニの袋の中身を香苗に見えるように広げる。

香苗がそれをそっと覗くように見ると、中にはいくつものカップーラーメンが入っているのが見えた。

香苗 「……晩御飯……これなんですか?」

中嶋 「ハハッ、まぁ俺はいつもこれですから、結構美味しいんですよ。奥さんに1つあげましょうか?」

コンビニの袋からカップラーメンを1つ取り出し、香苗に差し出す中嶋。

香苗 「い、いえ……私は……。」

香苗は少し困ったような表情でやんわりとそれを断った。

中嶋 「ハハッ、冗談ですよ。奥さんみたいな人はこんなの食べませんよね。でもまぁ俺は料理しないし、恭子も料理はあんまり得意ではないんでね。これで済ませてしまう日も多いんですよ。」

香苗 「そうですか……。」

香苗は中嶋の話を聞いて、ふと昔の事を思い出した。

まだ結婚する前、祐二と付き合って間もない大学時代、インスタント食品ばかりを食べていた祐二に栄養のある物を食べさせてあげようと祐二の部屋へ料理を作りによく通っていた事。

スーパーで買い物をしてから祐二が住んでいたアパートに行くのが凄く楽しかった。

確か初めて祐二の部屋に行った時も、料理を食べさせてあげるという理由で行ったのだっけ。

そんな事を思い出している間に、エレベーターが香苗達の部屋の階に到着し、ドアが開いた。

エレベーターから降りれば、部屋はすぐそこである。

中嶋 「じゃあ奥さん、何かあったらいつでも言って下さいね。お隣同士の仲だし、気軽に言って下さいよ。」

香苗 「あ、ありがとうございます。」

そう言って2人は別れ、それぞれの部屋へと入っていった。

香苗 「……はぁ……。」

玄関のドアを閉めた香苗はその場で1つため息を付いた。

前程じゃないにしても、やはり中嶋と2人で話していると変に気疲れしてしまう。

しかし少しの間だったが、中嶋の話を聞いていて、中嶋という人間を自分は少し勘違いしているのかもしれないと香苗は思った。

自分はもしかして中嶋に対して警戒心を持ちすぎているのではないかと。

確かに女性達との関係が特殊である事は間違いなく、その価値観は香苗には全く理解できないものだ。

だけど、それ以外の部分はいたって普通なのかもしれない。

何か困った事があったら言ってくださいねというような心遣いをされたからなのか、香苗は素直にその事については良心なのだと受け止めていた。

毎日隣の部屋で中嶋と関係を結んでいた女性達は、その雰囲気から中嶋に好意を持っている女性達であったように思える。

決して無理やり中嶋が女性に何かをしているような感じではなかったし、女性は中嶋に何をされても嫌がっている様子はなかった。

中嶋は独特な雰囲気を持っている男性だが、自分が何か警戒しないといけないような相手ではないのかもしれないと香苗は思い始めていた。

香苗 「……。」

強引に女性に対して何かをしてしまうような、そんな人ではないような気がする。

女性に好意を抱かれやすく、そして恋愛感が香苗や祐二とは違う人。ただそれだけの事なのかもしれない。

そもそもあんな盗み聞きのような事を自分がしなければ、中嶋を変に意識するような事もなかったのだ。

恭子は香苗にとって大事な友人であり、中嶋はその恭子の恋人だ。

今度恭子に恋愛観の話など、さりげなく聞いてみれば良いのかもしれない。

人の価値観は人それぞれ。

打ち解けてそういった話もしてみれば、中嶋との関係性も少しは理解できるのかもしれない。

グツグツという鍋の中からする美味しそうな音、そしてスパイシーな香りがキッチンから漂う。

エプロン姿の香苗が、小さな鼻歌交じりで料理をしている。

香苗 「うん、結構いい感じかな。」

香苗が作っているのはカレー。

本当はもっと手の込んだビストロ風のフランス料理を作る予定だったが、急遽変更したのだ。

なぜそんな事をしたのか、その理由は鍋の中のカレーの量を見れば理解できる。

コトコトと美味しそうに煮込まれているカレーは、どう見ても1人分の量ではない。

香苗 「……やっぱりカレーが一番無難よね。」

味見をしながら香苗はそう呟いた。

なんとなくメニューを変更し、なんとなく多く作ってしまったカレー。

なぜこんなにもカレーを作ってしまったのか、自分でもよく分からない。

いや、よく分からなくても良いのかもしれない。

ただただ純粋な良心でカレーを沢山作ったのだと、香苗は自分に言い聞かせる。

香苗 「……。」

しかし作ってしまったものの、香苗はまだ迷っていた。

このカレーを、あの人物の所に持って行くかどうかを。

34

香苗 「……ふぅ……。」

1つ深呼吸をしてから香苗はインターホンのボタンを押した。

中に中嶋が居る部屋のドアの前で香苗は返答を待っている。

手にはカレーが入っているタッパとサラダとフルーツが入ったタッパを持って。

最後まで迷いながらボタンを押した香苗の胸は、若干の緊張で高鳴っていた。

もしかして余計な事だったのかもしれない。
でもカレーは大量に作ってしまったわけだし、1人ではとても食べきれない。

どうしてこんな事をしているのか自分でもよく分からないが、香苗の中で、カップラーメンばかり食べていると言う中嶋が、なんだか昔の祐二と少し重なっている様な感じがして、ほっとけなくなったのかもしれない。

とにかく香苗は世話好きというか、そういう性分なのだろう。

香苗 「……。」

しかしインターホンで呼んでから少し経つが、部屋の中からの反応が無い。

……どうしたんだろう……もしかして出掛けちゃったのかなぁ……

2分程経過してから、もう一度ボタンを押してみたがやはり反応は無い。

香苗 「……ふぅ……留守かぁ……。」

そう呟き諦め、香苗が自分の部屋に戻ろうとしたその時だった。

中嶋 『は〜い、どちらさん……あっ!奥さん!』

小さなスピーカーから中嶋の声が聞こえた。

インターホンに付いているカメラで香苗の顔を確認した中嶋が、威勢のいい声で部屋に戻ろうとした香苗を呼び止める。

香苗 「ぁ……あの……吉井です……あの……」

中嶋 『ちょ〜っと待っててくださいね、今出ますから。』

香苗 「は、はい……。」

一度居ないと思って、せっかく料理を作ったのに残念だったという気持ちと、緊張が切れて少しだけホッとしたような気持ちが芽生えていただけに、中嶋が居たのだと分かるとまた妙に緊張感が増してくる。

香苗 「……。」

ドアを開けて中嶋が出てくる姿を思わず想像してしまう。

中嶋は自分が持っているものを見て、どんな反応をするのだろう。喜んでくれるだろうか。

それとも、またあの持ち前のネットリとした視線で身体をジロジロと見てくるのだろうか。

しかしこれまでの事を考えると、恐らく中嶋の女性を見る目というのはいつもああいった感じなのだろうから気にする事はない。

友人である恭子の恋人が隣の部屋に1人で居て、カップラーメンしか食べる物がないと聞いたから、自分はごく自然な善意でその人に料理を持ってきただけなのだ。

今まで恭子にだってそうしてあげた事はあるし、以前隣に住んでいた人にもよく料理を持って行く事があったのだから。

いつものように笑顔で料理を渡し、さっさと部屋に戻ればいいだけの話。何も緊張する事なんてない。

香苗はそう自分に言い聞かせて中嶋が出てくるのを待っていた。

香苗 「……。」

ドタドタとして少し慌てているような足音が近づいてくる。

……来る……

そしてそのドアはガチャっという音と共に勢いよく開いた。

中嶋 「いやぁお待たせしてすみません!ちょっと風呂に入ってたもんですから。」

香苗 「……えっ!?キャァッ!!!」

しかし部屋から出てきた中嶋の姿を見た瞬間香苗は、思わず悲鳴に似た声を上げてしまった。

そして身体ごと顔を横に向け、視線を中嶋から逸らす。

中嶋は香苗にとってあまりに衝撃的な姿で現れたのだ。

中嶋 「あ〜すみません、慌ててできたもので、へへっ……。」

自分の姿を見てすぐに拒否反応を示した香苗に軽い感じで謝りながら中嶋は笑っていた。

香苗 「あ……あの……困ります……そんな格好で……。」

顔を真っ赤にする香苗。しかしそれは仕方の無い事かもしれない。
なんと中嶋は腰にバスタオルを巻いただけの、ほぼ裸に近い格好で香苗の前に出てきたのだから。

中嶋 「ハハッ、そんな奥さん、今時上半身裸の男の姿なんて珍しくもないでしょう。結構純情なんですねぇ。」

香苗 「そ、そんなの……普通服着るじゃないですか……。」

香苗は依然赤い顔のまま目を逸らして、そう言い返した。

中嶋 「そうですかねぇ、俺っていつも部屋の中じゃあんまり服着てないですから。いやでも、驚かせてしまってすみません。」

香苗 「……」

言葉では謝っていてもなんら反省の色がない様子の中嶋に、香苗は言葉を失っていた。

中嶋 「で?どうしたんです?何か用があったんじゃないですか?」

香苗 「……ぇ……あっ……あの……これ……。」

中嶋の問いに、香苗は顔を背けたまま手に持っているものを中嶋の方へと差し出した。

中嶋 「ん?これは……?」

中嶋は不思議そうな顔をしながら香苗の手から料理の入ったタッパを受け取る。

香苗 「あの……お口に合うか分かりませんけど……。」

香苗の言葉を聞いて中嶋はタッパを開けて中を確認した。その瞬間、中嶋の顔は一段と嬉しそうな笑顔に変わった。

中嶋 「おお!カレーじゃないっすか!これ奥さんが作ってくれたんですか?俺のために?」

香苗 「……ハイ……あ、じゃなくて……ちょっと作り過ぎちゃって……それで……」

中嶋 「マジっすかぁ、うわぁ美味そうだなぁ、ありがとうございます。」

香苗 「……ハ、ハイ……ぁ……」

中嶋の声があまりに嬉しそうにしているから、思わずもう一度中嶋の方を見てしまった香苗だったが、再度その上半身裸の姿を見て慌てて目を逸らす。

中嶋 「へぇ、こっちはサラダかぁ美味そうだなぁ、こんなまともな食事は久しぶりですよ。」

香苗 「あの、お口に合わなかったら捨ててもらっても結構ですので……。」

中嶋 「ハハッ何言ってるんですか、こんな美味しそうなものを俺は残しませんよ、絶対に。しかも奥さんがせっかく作ってくれたものなんですから。」

香苗 「そ、そうですか……それなら良かったです……じゃあ私はこれで……。」

香苗は顔を背けたままそう言うと、突然そそくさと自分の部屋へと戻って行ってしまった。

中嶋 「えっ?あ、ちょ……」

中嶋が何か言う前にドアを開けて部屋に入って行ってしまった香苗。

中嶋 「……。」

中嶋からしてみれば、その香苗の様子は明らかに不自然なものであった。

しかし慌てた様子で部屋へと戻って行くその香苗の姿を見て、中嶋の口元はニマァっとイヤらしい笑みを浮かべるのであった。

中嶋 「へへ……やっぱりあの奥さん、いいねぇ……そろそろ仕掛けてみるかぁ……フフッ…。」

35

香苗 「もう何なのよあの人、あんな格好で……。」

自室に戻った香苗は動揺覚めやらぬ状態でそう呟いた。

一瞬で目を背けたものの、香苗の頭の中にはバスタオル一枚だけの中嶋の姿が焼きついてしまっている。

小麦色に焼けた肌、太い腕、厚みのある胸板、割れた腹筋。

中嶋の身体は、同じ男性であるにも関わらず、夫である祐二の身体とは全く違うものであった。だから香苗は余計に驚いてしまったのかもしれない。

まさに男らしい身体というのはああいった身体の事を言うのだろうか。

香苗 「……はぁ……」

変に高ぶってしまっている気持ちを落ち着かせようとキッチンでミネラルウォーターをコップに注ぎ、口に運ぶ。

身体の中に入ってくる水の冷たさが心地良く感じる。

その冷たさを体内で感じた時、香苗はようやく気が付いた。自分の身体が異様に火照っている事に。

まるであの盗み聞きをしていた時のように。

香苗 「……イヤ……あんなの見ちゃったから……」

香苗は自分の身体が性的なものに反応し、興奮をし始めている事を自覚せざるを得なかった。

ドク……ドク……と身体の中心から体温が上昇していく。

中嶋の前から離れ自室に戻ってきても、それは全く下降へと向かおうとはしていない。

寧ろ興奮はさらに高ぶっていってしまう。

そして香苗はどうしても想像してしまう。

あの筋肉質で太い腕、あの大きな手に自分の細い腕を掴まれたらきっと逃げられない。

そのまま引っ張られれば、糸も簡単に部屋の中に連れ込まれてしまっていただろう。

そして……

香苗 「……ハァ……。」

熱い吐息が漏れる。

実際の中嶋は香苗にそんな素振りは全く見せなかった。

しかし今の香苗の頭の中はいけない妄想だけで埋まってしまっていたのだ。

中嶋のような男性。祐二とは全くタイプの違う男性。

あんな逞しい身体を持った男性に抱かれたら……どうなってしまうのだろう……

ジンジンとした疼きを下腹部に感じながら香苗は頭を横に振る。

香苗 「もうイヤ……カレーなんて持って行かなきゃよかった……。」

香苗は自分で分かっている。

もうこうなってしまっては自分は自慰行為を我慢する事はできないだろう。

頭では自分自身に憤りを覚える程後悔しているにも関わらず、身体はそれを明らかに喜んでいる。

中嶋の裸を見た瞬間から入れられてしまったあのスイッチ。そう、あの発情のスイッチ。

あんな事で簡単に自分の中のスイッチを押されてしまうなんて。

香苗 「……ハァ……」

いくら我慢しようとしても我慢できない事は分かっている。

だから香苗はあえて我慢する事をすぐに止めた。

この興奮を発散しなければ、妄想の中の中嶋は頭の中から出て行ってくれない。

ミネラルウォーターをゴクゴクと飲んだ後、香苗はそのまま寝室へと向かった。

香苗 「ァァ……ハァ………ン…ァ……」

夫が出張で居ないからなのか、今日の香苗の喘ぎ声は少し大きめだった。

クチュクチュクチュ……!!

ベッドの上で一糸纏わぬ姿になっている人妻は手を股間で激しく動かしている。

発情したメスの激しいオナニー。それはこのメスが激しい性行為を望んでいる事の証である。

香苗 「ハァ……ンァ…ああ……ンッ…ァ……」

たった5分だ。

中嶋に会ってから、たったの5分後に、香苗は寝室で自慰行為を始めたのだ。

昼間はあれ程はっきりと我欲からの決別を決心していた香苗が、今は異常なまでの性欲にドップリと浸って溺れている。

身体の中で発生したドロドロしたものはあっという間に全身を支配してしまう。
昼間はそんなもの、全く気配すら無かったのに。

暴走し爆発してしまった性欲は、もう自分では止められない。

……本当のあなたは違うでしょ?

……本当は凄くエッチなんでしょ?

……エッチな事をしたくてしたくて仕方ないのでしょ?

そんな言葉を、心の中に居るもう1人の自分が問いかけてくる。

そしてそのもう1人の自分は決定的な一言を香苗に言ってくる。

……もうね、あなたの身体は祐二じゃ満足できないのよ、本当は分かっているのでしょ?

……一生祐二とのSEXだけで我慢できるの?

【寝取られ】人妻 香苗 5 【裏切り】

36

香苗 「……ん……」

カーテンの隙間から光が差し込んでくる。

部屋の空気は朝のしっとりとした感じとは違う。

それになんだか少し頭が痛い。

こんなに目覚めが悪いのは久しぶりだ。

香苗 「……ん〜今何時…?」

ベッドの上でゴソゴソと動きながら時計を手にする香苗。

香苗 「……えっ!?もうこんな時間!?」

時計の針の位置を見て思わず香苗はそう声を上げた。

なんと香苗が起きたのは昼の12時だったのだ。
どうりで身体の感じがいつもと違う訳だ。

こんなにも眠りこけてしまうのは、香苗にとって珍しい事。

いつもは必ず祐二より早く起きて、朝ご飯や祐二が仕事に行くための準備をしていた。

香苗 「はぁぁ……ダメよ……こんな事じゃ……。」

昼まで寝てるなんて、なんだか自分がだらしのない人間になってしまったかのよう。

若干の自己嫌悪に陥りながらべッドから起きてリビングへ行くと、そこにはいつも通りの光景があった。

静まり返った一人だけの空間。

部屋は汚れてないし、洗濯物も溜まってない。

香苗 「……。」

寝坊はしてしまったけれど、寝坊をしたからといって何か困る訳ではなかった。
祐二は今日も居ないし、まだ帰っても来ないのだから。

1人でいるのはたったの1週間。でもまだその内の1日しか経っていないと思うと、なんだか凄く長く感じる。

何もする事がないというのは、寂しい事だ。

いつもより長く寝ていたからなのか、身体がだるい。
気持ちを切り替えて目をしっかり覚まそうと、香苗はシャワーを浴びるために浴室へと向かった。

昨日は結局夜中まで自慰行為をしていた。

祐二が居ないからダブルベッドの上でいつもより大胆に。

でも自分で刺激を与え快感を感じても、何か物足りない。

足りないと足りないと続けているうちにいつのまにか夜中になり、最後は疲れていつのまにか眠っていた。

シャワーを浴び終わり、浴室から出た香苗は身体にバスタオルを巻きキッチンで水を飲んでいた。

普段ならキッチンやリビングまでバスタオル一枚なんかで出てくるような事はしない香苗。

しかし今それができてしまうのは、1週間ずっと1人きりというある種の開放感を感じているからかもしれない。

香苗 「……。」

ふと香苗はその場でバスタオルを解き広げてみた。中はもちろん裸だ。

キッチンで裸になっている自分。家電や調理器具のステンレス素材の部分に自分の裸が映る。

もちろんこの部屋には他に誰も居ないのだから、大した事ではないかもしれない。浴室や寝室で裸になる事とそんなに変わらないはず。

でもなんだかステンレスに映っている自分の姿が物凄く卑猥に見えて、香苗はすぐにバスタオルを身体に巻きなおした。

香苗 「……私……イヤらしい……」

昨日は中島もバスタオル一枚で玄関まで出てきた。

あのバスタオルの中も、やはり同じように裸だったのだろうか。

今でも頭から離れないあの中嶋の上半身裸姿。

香苗は目を閉じて、今一度じっくりとその映像を思い出してみる。

逞しい肉体、特に腹筋の割れ方は凄かった。そしてヘソの辺りから下へと向かうように体毛が生えていたのを覚えている。

夫の祐二はどちらかといえば体毛は薄い方だ。だからあんな所にまで毛が生えているという事が香苗にとっては少し衝撃的でもあったのだ。

きっとあの毛並みは下へ向かえば向かう程濃くなっていくのだろう。
でもそれ以上はタオルがあって見えなかった。

あのタオルの中はいったいどんな風になっているのだろうか。

そんな卑猥な好奇心が、昨日の夜から香苗の頭を支配していた。

今のところ、その全てが祐二とは違う印象である中嶋の肉体は、やはり下半身も祐二とは全く違うのだろうか。

香苗 「……ハァ……」

そんな事を考えていたら、シャワーを浴びてサッパリしたにも関わらず、また身体が熱くなってきてしまった。

自然とタオルの中へと移動していく香苗の右手。

香苗 「……ゥン……」

しかしその時、香苗の耳が微かな音を察知した。

思わずその場で動きを止める香苗。

目を閉じてその音に集中するように耳をすます。

香苗 「……」

聞こえる、微かな声。

昨日はなかった男女の声が、また聞こえてきているような気がした。

香苗はバスタオル一枚の姿のまま、カーテンが閉まっている窓際まで移動した。

香苗 「……」

やっぱり聞こえる。
中嶋は今日も女性を連れ込んでいるようだ。

それが分かった瞬間から香苗の鼓動は急激に速くなり、身体もカァっと熱くなっていった。

今まで常習的に続けてきてしまった盗み聞き。しかし今回の興奮は今までとは違っていた。

なぜなら香苗は昨日、中嶋の肉体を見てしまったのだから。

それによって隣からの声を聞きながらの想像はよりはっきりしたものになる。

……今隣で中嶋さんといっしょにいる人は、あの身体に……あの逞しい身体に激しく抱かれるんだ……

……今隣に居る女性は、中嶋さんのあのバスタオルの中まで見ているのかもしれない……

昨日の夜から香苗がずっと妄想してきた事を、その女性は今から体験してしまうのかと思うと、なんだか妙な気分だ。

香苗は自分でも気付かない内に下唇をぐっと噛んでいた。

香苗 「……。」

夢中になっていた。中嶋に。

もはや香苗の身体は、隣から聞こえる声をもっと近くで、もっとはっきりと聞きたいと勝手に動いてしまう。

そして同時に求めたい快感。

せめて、せめて擬似的な快感でも!

香苗は一度寝室に戻って取って来たピンクローターを手にして、再び窓際にしゃがみ込む。

カーテンを少しだけ開けて窓も少しだけ開ける。

するとスーッと涼しい風が入ってくる。その風を感じて、あと一歩出ればそこは外の世界なのだという事を全身で理解する。

外の空気がバスタオル一枚だけの身体に当たる事が、なんだかとても新鮮でもあり、開放感を感じつつも、香苗は羞恥心を刺激され、興奮を煽られているような気分だった。

香苗 「……?」

しかし、いつもなら窓を開ければある程度はっきりと聞こえる隣からの声が、今日はあまり聞こえない。

今日に限って、隣は窓を開けていないのだろうか。

耳をすませば微かに聞こえる気がするが、やはり聞えにくい。

……聞えない……ハァ……どうして今日は窓閉めてるの……

そんな何かもどかしさの様なものを感じる香苗。

もっとちゃんと聞きたい……もっと近くで感じたい……そんな欲求が、欲望が、香苗を通常では考えられない大胆な行動に移させる。

ガラガラ……

人一人が通れる程にまで窓をゆっくりと開けた香苗。

もう何も考える余裕などなかった。

今の香苗は、ただただ本能のままに行動しているだけなのだ。

香苗 「……。」

息を潜め、香苗はしゃがんだままの体勢からベランダに足を一歩踏み出した。

そう、香苗はなんとバスタオル一枚だけの姿でベランダへと出て行ってしまったのだ。

37

ドキドキドキドキドキドキ……

香苗 「ハァ……ゴク……」

呼吸は荒くなり、胸の鼓動はまるで全力疾走の後のように速くなっていた。

落ち着かせようにも、自分で自分の身体をコントロールする事はできない。

肩や背中、そしてバスタオルの中にまで入ってくる外の空気が、自分が今ほぼ裸の状態であるという事を再度教えてくる。

身体に纏っているのは一枚のバスタオルだけ。

もちろんそれがどうしようもなく心許なく、そして恥ずかしいのであるが、しかしだからといって香苗は部屋に戻ろうとはしなかった。

まだ昼間の時間帯で外は明るい。

だがこのしゃがみ込んでいる体勢ならば壁に隠れているので誰かにこの格好を目撃される事はないだろう。

見られる事はない。しかしこれはもう限界ギリギリの行為だ。

それは香苗が妄想で思い描いた淫らな行為を、現実世界で実行できる限界の境界線である。

そう、これは1人の女性である香苗の、絶対に人には知られてはいけない秘め事なのだ。

この秘め事は他人にはもちろん、家族である夫の祐二にも決して知られてはいけない。

香苗が1人で一生胸の中にしまい込み、墓場まで持っていかなければいけない事。

しかしこの一見清楚な人妻が抱えている淫らな秘め事には、1つ厄介な特徴があった。

それは人に知られてしまうかもしれないという境界線、そこに近づけば近づく程、そこから得られる興奮が大きいという事だ。

身体の奥から興奮を掻き立てられるようなものがその境界線にはあり、そしてそれは香苗を誘惑する。

淫らな自分が他人にバレるかバレないか、ギリギリの綱渡りを今、香苗はしているのだ。

なんて刺激的なんだろう。

なんて気持ちイイんだろう。

自分でも今まで知らなかった脳の部分を刺激される、それがこんなにも気持ち良いものだったなんて。

もうすでに香苗はその綱渡りを始めてしまっている。

一度スタートすればもう後戻りはし難い。

これ以上進めばもう戻れなくなってしまうかもしれないのだ。しかしそれでも香苗は綱を渡る足を止める事はできなかった。

まだ見えないもっと先、そこに今以上に興奮できるものが待っているかもしれない。

そんな誘惑が、危険な所へ行く香苗の気持ちを駆り立てているのであった。

香苗 「……。」

ベランダに出ると、やはり部屋の中から聞いていた時とよりは隣の声が聞こえる。

しかしまだ先日までの窓を開けている状態で聞こえてきていた音量には程遠い。

香苗はしゃがみ込んだまま、さらにその声音をしっかり聞き取ろうと、中嶋達が居る部屋側の壁に近づこうと移動する。

なるべく音を立てないようにゆっくりと慎重に。

左手でバスタオルの結び目を掴み、そして右手には卑猥なオモチャを持って。

香苗 「……。」

中嶋達に一番近いであろうそのポジションに移動すると、少しだけ聞こえる声がハッキリとしてきた気がする。

もう現状でこれ以上聞き取りやすい場所は考えられない。

まだまだ聞き取りにくい事に変わりはないが、もうすぐそこ、壁越し数メートルの所で女性があの中嶋に抱かれようとしている、それだけで香苗の興奮を高ぶっていった。

手に汗握る状況、その言葉の通りピンクローターを握る香苗の手は汗を掻いていた。

香苗 「……ハァ……」

香苗はその場で左手をゆっくりとバスタオルの中、女性の一番大切な部分にもっていく。

指先で自分の秘部をそっと触ってみると、そこはすでに淫らな汁が外に溢れ出るほど濡れていた。

指が特に敏感な部分に少し触れると、香苗の口からは「ァンッ……」という甘い声が自然に漏れる。

凄く敏感になってる。

昨日の夜よりもさらに。

今ここを激しく刺激したならば、きっともの凄い快感に得られるだろう。

そんな予感を全身で感じた時、香苗はその快感を求めずにはいられない。

香苗 「……ン……これ……」

右手に握ったピンクローターを見つめる香苗。

もう何度も使ってきたこの大人のオモチャ。
使用している最中はこれがある程度の音を放つ事を香苗は知っている。

携帯のバイブ音と同じような、あの低周波の震動音。

当然、その音が中嶋達の居る所まで聞えてしまうのではないかという事が心配である。

……だけど……使いたい……

このローターは自分の指だけでは決して得る事のできない快感を与えてくれる。

その刺激に香苗はドップリとハマってしまっており、最近ではこれがなくては香苗の自慰行為は成り立たないと言っていい程だ。

……弱なら、弱ならきっと聞えないはず……

ローターには回転式のスイッチがあり、右に回せば回すほど、その震動は大きくなっていく。

最弱の震動音ならば小さいから隣までは聞えないだろう。

なにせ窓は閉まっていて、向こうで発せられている声がこれ程聞こえにくいのだから。

……大丈夫……大丈夫……

香苗 「……ゴク……ハァ……」

ある種のスリル感が快感に変わっていく。

香苗は少しの間考えた後、手に持ったピンクローターを自分の秘部もっていき、一番敏感な部分である陰核にそれを当てた。

香苗 「……ハァ……ン……」

そして香苗は目を閉じ、意を決してゆっくりとそのスイッチを回した。

38

ブゥーーーー……

香苗 「……ンアッ!ハァ……ン……ン……」

いつもよりも一際大きく感じる快感が香苗の全身に広がる。

細かな震動が陰核を刺激し始めた瞬間、香苗は一瞬甘い声を発したが、その後は口をつぐんで漏れそうになる声を押さえ込むようにして我慢した。

ローターから発せられる震動音は低く小さい。これなら隣の部屋、しかも窓が閉まっている状態なら聞こえる事はやはりないだろう。

香苗 「ン……ァ……ン……」

陰核からの快感を感じる度に柔らかな秘肉がヒクヒクと反応しているのが自分でも分かる。
その割れ目からは今にも濃厚な涎が垂れてきそう。

……ハァ……これ…今までで一番気持ちイイかも……

それはやはりベランダという室外で、しかもバスタオル一枚だけしか身に纏っていないという状況が快感のスパイスになっているからであろう。

「……ァ……ァ……ァ……」

隣からは女性のリズミカルな喘ぎ声が微かに聞こえ始めていた。

それを聞いて香苗の興奮度も比例するように上昇していく。

……今、抱かれているんだ……あの中嶋さんに……あの逞しい身体に……

……どんな風にしてもらっているんだろう……

香苗は目を閉じて思わず想像してしまう。

女性があの逞しく太い腕に腰を掴まれ、男のモノを挿入され、そして激しくそれを出し入れされている光景を。

きっとそうなんだ。

今までの女性達も、まるで我を忘れたように喘ぎまくっていた。

中嶋に挿入され、激しく膣内を刺激されているのだろう。

……中ってそんなに気持ちイイのかな……

今まで声を聞いてきた限り、女性達は挿入されてからのSEX自体に快感を感じているようだった。

しかしそれはまだ香苗には分からない感覚であり、想像し難い事でもあった。

なぜなら香苗は、自慰行為にしろ祐二とのSEXにしろ、快感は主に陰核から感じていたからだ。

だから前戯での愛撫はある程度気持ちよくても、祐二のモノが膣に入ってからは正直特に気持ち良いという事はなかったのだ。

でもそれが普通だと思って何も疑問など抱いていなかった香苗。SEXとはそういうものだと思っていたのだ。

しかし隣で行われている中嶋達の性行為を盗み聞きするようになってからは違う。

まだまだ自分の知らない事がいっぱいあるという事を、中嶋達から教えられている気分だった。

「アッアッあああ!!スゴイッ!……ハァ…ハァ……」

窓を閉めているにも関わらず、一段と大きくなった女性の声がハッキリと聞こえるようになってきた。

……凄い声出してる……そんなに気持ちイイのかな……

……膣(なか)に入れてもらって、そんなに気持ちイイのかな……

隣の盛り上がりに興奮を煽られながらそんな事を思った香苗は、バスタオルの結び目を掴んでいた左手を離し、自然とその手を秘部の方へ移動させる。

今まで自慰行為で指を膣に入れるなんて事はした事がなかった香苗。

それは何となく、自分の膣に指を入れる事が怖かったからだ。

でも今は試してみたい。

何となく膣の中が物足りないというか、寂しい。

膣を何かで満たしてもらいたい……。

香苗 「ハァ……ン……ハァ……」

右手でクリ○リスに震動するローターを当てたまま左手の指を膣にゆっくりと挿入してみる。

クチュ……

香苗 「ハァ……凄い……濡れてる……」

香苗の十分すぎる程濡れた秘部は、香苗の細い指を容易に呑み込んでいった。

しかし、やはり自分の細い指では特に圧迫感というものは感じなかった。

……まだ……物足りない……

香苗はもう少し奥まで指を入れてみようと、体勢を変えて脚を少し広げてみた。

が、その時

香苗 「………キャッ!」

突然ハラリと下に落ちたバスタオル。

結び目から手を離していたからか、体勢を変えた事でそこが解けてバスタオルが取れてしまったのだ。

つまり香苗はその瞬間、ベランダで全裸になってしまったという事だ。

香苗 「はっ……イヤ……」

恥ずかしそうに顔を赤くし、慌ててバスタオルを拾って再びバスタオルを身体に巻こうとする香苗。

一瞬とはいえ、ベランダで、外で裸を晒してしまった事で香苗の羞恥心は高ぶった。

香苗 「ハァ……ハァ……」

しかし次になぜか香苗は、身体にバスタオルを巻こうとする手を止めてしまった。

香苗 「………」

顔を真っ赤にしたまま、乱れたままのバスタオルを直そうとしない香苗。

香苗は戸惑っていた。

今一瞬裸になってしまった時、何か胸の奥から熱いものが込み上げてきたような感じがしたのだ。

何かよく分からないが、なぜか一瞬、香苗にはそれが気持ちよかったように思えた。

もしかして今、自分は新たな快感を発見してしまったのかもしれない。

それに気付いた時、興奮状態である今の香苗は、それに手を出すのを我慢する事などできないのだ。

香苗 「ハァ……ハァ……」

少し息を荒くしながら、再度周囲を見渡す果苗。

周りに高い建物はない。ベランダの壁もある。バスタオルを巻いた姿だろうとなんだろうと、しゃがんでいれば誰かに見られる事なんてない。

それをもう一度確認した香苗は少し考えた後、ゆっくりとその手で自分の身体からバスタオルを外していった。

……ハァ……私……裸になっちゃう……こんな所で……

そしてバスタオルを外して裸になっていく時、香苗はその快感をハッキリと感じたのであった。

外気が直接肌に当たる。

特に胸やお腹、そして股間の辺りにスースーと空気が当たるのを感じると、自分が外で全裸になってしまっているのだという事がよく分かる。

香苗は手に持ったバスタオルを部屋の中に入れて、バスタオルから手を離した。

今手にしているのはピンク色の卑猥なオモチャだけ。

ピンクローターだけを持った全裸の人妻がベランダにいる。

今はまだそれほど実感はないが、ここまでやってしまっている香苗は後から自覚せざるを得なくなるだろう。

自分が変態だという事を。

39

香苗 「ハァ……ハァ……」

ドックン……ドックン……

何も身に着けていない真っ裸で外に居るというのに全く寒くない。
いや、むしろ暑いくらいだった。

熱い血液が高鳴る心臓の音と共に全身に広がり、顔は額から薄っすら汗を掻くほど火照っている。

ヴィーーーン……ヴィーーーーン………

完全に勃起したクリ○リス、そこに当てているローターが静かに震動を続けているが、香苗はその震動だけでは足りなくて、ローター自体を指で動かしてクリ○リスに擦り付けてように刺激していた。

香苗 「ハァ…ン……ンァ…ァ……ハァ……」

声を殺すように、そして時々控えめに甘い声を漏らす香苗。

クチュクチュと膣に挿入して掻き回すように動かしている方の細い指は、もう粘着質な液体でべチャべチャに濡れている。

隣からは相変わらず中嶋に責められている女性の声が聞こえ、その声も段々と切羽詰ったものになってきていて、香苗の興奮もそれにつられるようにして大きくなっていく。

激しくて長いSEX。聞えている女性の声から察するにもう何度も女性は中嶋に絶頂に導かれているようだった。

それに対し香苗はまだ一度も絶頂には達していない。

それは絶頂を迎えた時に思わず声を出してしまいそうで怖かったからだ。

やはり万が一でもその声を聞かれ、この事を知られてしまうのは嫌だ。
そんなわずかに残っている自制心が香苗にギリギリの所でブレーキを掛け、絶頂に達しそうになる寸前で刺激をするのを止めさせていた。

イキそうになったら止め、少し落ち着いたらまた刺激を始め、またイキそうになったら止め……それの繰り返し。

しかしそんな事を繰り返していると、やはり絶頂に達したい、イキたいという欲求も香苗の中で大きくなっていく。

刺激を再開してから絶頂の寸前にまで到達する時間も徐々に短くなってきていて、何かちょっとでも大きな刺激を与えられたら絶頂に達してしまいそうなくらいに身体は敏感になっていた。

……ハァ……イっちゃいそう……イキたい……イキたい……

そんな思いで頭の中がいっぱいになる。

正直なところ、隣で中嶋に激しく責められている女性が羨ましかった。

理性も全て無くしてしまうくらいに思う存分に感じている、そんな風に私もなりたい。

しかしそう思う一方で、それが現実には不可能であるという事を香苗はよく自覚していた。

今隣の女性が浸っている世界は、自分がどうやったって足を踏み入れる事のできない、いや、踏み入れてはいけない領域であるのだ。

だからこそ歯痒かった。

もう自分の人生ではそれを体験する事なんてできないし、今の人生を壊してその世界に入っていくなんて事はできない。

……そんな事……絶対できない……

香苗ができるのは、こうやって密かに盗み聞きをして非現実的な世界を少しだけ味わう事くらい。

自分には無縁の世界。

……だけど……もうちょっと……もうちょっとだけ……近づきたい……その世界に……

そんな事を頭の中で巡らせながら、ローターを持つ香苗の手は、そのローターをゆっくりと膣口へと近づけていた。

……これ……膣(なか)に入れたら……どうなるんだろう……気持ちイイのかな……

自分の指じゃ物足りない。膣からの刺激が欲しかった。隣の女性はきっと膣で感じているんだ。

……私も膣で感じたい……

香苗に新たな快感を教えてくれたこの震動するローターを中に入れたら、また新たな快感を知れるかもしれない。

しかしそんな好奇心と欲求が生まれる一方、もしこれ以上の快感が来たら声を出してイってしまいそうで怖かった。
だから香苗は膣口にローターの半分だけを入れた所で、躊躇して止めていた。

細かく伝わってくる振動がやはり気持ちよくて、ヒクヒクと蠢くヴァギナは早くそれを全部入れてと言っているようだったが、それはどうしてもここではできない。

香苗 「ハァ……ン……」

もうそろそろ部屋に戻って、ベッドの上で声を出して絶頂を迎えようか。もう限界だ。何度も絶頂寸前で止めてきた事で溜まりに溜まって大きくなったもの、それを早く解放したい。

しかし香苗がそんな事を考え始めていた時、思いがけない事が起きた。

……ガラガラガラッ!!!

香苗 「……っ!?」

隣から窓を勢いよく開ける音が聞こえたのだ。

そして同時に今までよりもクリアでハッキリとした中嶋と女性の声が聞こえてくる。

「え〜ホントに外でするのぉ?イヤ、恥ずかしぃよぉ。」

中嶋 「いいから早く出ろって。あ、だけど声は我慢しろよ、隣まで聞こえちまうからな、お前声デケェから。」

「ン……無理だよそんなの……英治凄いもん……。」

中嶋 「ダメだ、我慢しろ。ほら早くそこに手付いて、ケツこっち向けろって。」

「もぅ……誰かに見られちゃうかもしれないよ……」

中嶋 「そのスリル感が良いんだろ。」

ドキドキドキドキドキ……と、香苗の胸の鼓動は今までになかった程に速くなっていた。

中嶋達もベランダまで出てきたのだ。中嶋と女性は、この壁のすぐ向こうにいる。

もしベランダから身体を乗り出し、壁横から顔だけ出してこちらを覗き込まれたら……一瞬そんな事が頭を過ぎり、香苗は軽いパニックになった。

なにせ今の自分は、何も身に着けていない全裸姿なのだから。

急激に上昇した緊張と興奮。

……どうしよう……どうしよう……あっ!これ止めないと…音が……

微弱な震動を続けるローターは小さいけれど振動音を発している。もしかして中嶋達に聞えてしまっているかもしれない。

そう思った香苗は慌ててスイッチを切ろうとした。

しかしスイッチを切ろうと身体を少し動かした瞬間、さらに思いがけない出来事が香苗を襲う。

香苗 「……アッ!!」

その瞬間、香苗は思わず声を我慢しきれずに上げてしまった。

なんと膣口に半分だけ入れていたローター、自身の愛液でヌルヌルに濡れていたローターが指から滑って膣内に全て入ってしまったのだ。

絶頂寸前の状態が続いてた香苗の敏感な身体は、突然襲ってきたその刺激に反応を隠す事はできなかった。

香苗 「ンッ……!!」

……あああ……ダメ……アア…イッちゃいそう……ダメッ……

中嶋 「……ん?なんだ?今なんか変な声聞こえなかったか?」

……うそ……ああ……中嶋さんにバレちゃう!……どうしよう……もうダメ…ァア…早くスイッチ切らないと……イッちゃう……声出ちゃう……

中嶋に勘付かれそうになった事で完全にパニックに陥ってしまった香苗は、急いでローターのスイッチ部分に指を当てた。

もうあと数秒、いや、あと一秒でもこの震動による膣内への刺激が続いたら、身体はあっという間に絶頂に達して香苗はあられもない声を出してしまうだろう。

そして、恐らく今までの人生の中で一番切羽詰まったこの状況の中で、香苗はさらにとんでもない過ちを犯してしまうのだった。

パニック状態のまま慌ててローターのスイッチを切ろうとした香苗は、そのスイッチを右に勢いよく回してしまったのだ。

そう、右に。

ローターのスイッチは左に回すと弱く、そして右に回すと強くなるのだ。

ッヴィーーーーーッ!!!!!!!!!

香苗 「ぇ…ンハァッ!ッアアアアッ!!!」

その瞬間、大きな震動音と、我慢しきれずに漏れた香苗の喘ぎ声がベランダに響いた。

40

香苗 「ン…ぁはあああ……アア……」

突き抜けるように快感が全身に広がり、一気に頭が真っ白になった。

身体を反らせ、顔は天を仰ぐ。

ローターのスイッチを間違えて最も強い振動に切り替えてしまった香苗は、膣の中から伝わる強烈な刺激に瞬く間に快感絶頂に導かれた。

自分自身で焦らしに焦らしていた絶頂の快感は香苗の想像を遥かに超えていて、半開きに開いた口から漏れる声は我慢する事ができなかった。
いや我慢しようと考える思考能力さえ、その強烈な快感は香苗から奪ったのだ。

香苗 「ぁぁ……ハァ……ンァ……ハァ……」

香苗の身体は全身を硬直させた後、そこからの反動を起こすようにして一気に脱力した。
全身に力が入らなくて、絶頂の余韻に身体はビックンビックンと反応する。

そして絶頂に達した事を示すかのようにギュウっとキツく締まった香苗の膣からは激しく震動するローターが押し出されるように出てきて、そのままベランダに落ちた。

ガタガタガタガタガタ……!!!

落ちた瞬間にローターはけたたましい音を響かせる。

香苗 「ハァ…ぁ……」

……ああ……イヤ……ダメ……

ローターが立てる大きな音を聞いて快感に思考力を奪われていた香苗に再度危機感が戻っていく。

このままでは中嶋達にバレてしまうという危機感が。

そして香苗は快感の余韻に酔う朦朧とした意識の中、なんとかローターを拾い上げた。

「ちょっと何今の音、変なの聞こえなかった?」

中嶋 「ああ、聞えたな、確かに。」

「やだ……そこに誰かいるんじゃないの?」

中嶋 「フッ……いるのかねぇ…ちょっと確認してみるか。」

……ダメ!!……見られちゃう!!……

手に卑猥なオモチャを持ち、顔を火照らせている、裸姿の香苗。

こんな姿を見られたら女としての人生が終わってしまう。

香苗は急いでローターのスイッチを切り、慌てて部屋に戻ろうとする。

しかしまだ快感の余韻が大分身体に残っていて思うように力が入らない。特に下半身がまだガクガクと震えて上手く動いてくれない。

……はぁぁ……戻らないと……戻らないと……

香苗は力の入らない身体で四つん這いになって必死に部屋の中へと戻って行った。

そしてなんとか部屋の中に入った香苗は、急いで少しだけ開いていたカーテンと窓を閉めた。

香苗 「ハァ……ハァ……ハァ……」

静まり返った部屋で、荒い息遣いだけが聞こえる。

冷たいフローリングの床に裸のままペタンと腰を下ろした香苗の額は、大量に吹き出た汗でビッショリと濡れていた。

ドクドクと依然速いままの高鳴る鼓動。

急激に高まった緊張と興奮、そして快感絶頂の余韻はまだ続いている。

……ハァ……どうしよう……中島さんに、気付かれちゃったかもしれない……

香苗の痴態を直接目撃される事はなんとか免れたものの、あのローターの震動音と自分が発してしまったあられもない声に、何も思われないはずがない。

中嶋達に知られてしまったのではないかという恐怖感とまだ冷めない興奮が入り混じり、胸が押し潰されそうな程苦しい。

香苗 「ハァ……ぅ……」

香苗は裸姿で座ったまま、両手で顔を覆う。

禁断の領域にまで手を伸ばしてしまった事を、今更ながら後悔していた。

しかしその一方で香苗があの興奮と絶頂による深い快感に今も魅了されている事も確かだった。

それは人間の本能的な部分なのかもしれない。

最高の興奮は危険と隣り合わせなのだ。

女性として恥ずかしさの限界に達する所、ある種の危機感を感じる所に最高の性的興奮はある。

香苗の身体が今も震えているのは緊張や危機に直面したからだけではない。

香苗の身体は悦びに震えていたのだ。最高の興奮を味わった悦びに。

窓を閉めた外からは何やら中嶋と女性の会話が微かに聞こえていたが、何を話しているのかはよく聞き取れなかった。

そしてどうやら中嶋達は結局ベランダでは行為に及ばず、部屋の中へと戻っていったようだった。

香苗 「……ふぅ……」

それを耳で確認した香苗は1つ息を吐く。

もちろんそれは少しの安心から出た息であったが、まだ不安と心配が残る複雑なため息でもあった。

非現実的な世界に浸っていると時間の流れ方がいつもと違うような感じがする。

祐二が出張に出て2日目の今日、今はまだその昼の時間帯。

そう、まだまだ非日常的なこの時間は続くのだ。

香苗の人生を変える事になるこの一日は長い。

41

午後の時間、香苗はずっと落ち着かない様子で部屋で過ごしていた。

本来なら読書や映画鑑賞など、1人でいる1週間を有意義に過ごすつもりで居たのに。
まさかこんな事になってしまうなんて。

しかしそれは自ら招いた事、あんな痴態を犯した事からの結果だ。

あの後、もう一度シャワーを浴びて服を着た香苗。

今思い出しただけでも、顔がカァっと熱くなる。自分で自分がした事が信じられない。
ベランダであんな事、しかも裸で……。

どうかしていた。

しかし今回ばかりは自分の中の後悔だけでは済まされない。

  ……ん?なんだ?今なんか変な声聞こえなかったか?

あの時の中嶋の反応、きっと気付かれてしまったに違いない。

自分の発してしまったのは明らかに甘い快感に溺れる女の声だったのだから。

しかし確信は持てない。

もしかして気のせいだったという事で済ませて、何も気にしていないかもしれない。

だけど怖かった。
もし次に顔を合わせる事になった時、中嶋はどんな目で自分を見てくるのだろう。
そしてどんな言葉を掛けてくるのだろう。

それが怖くて、部屋から一歩も出れない。

もし部屋を出た所で隣に居る中嶋と顔を合わせる事になったら……。

性的に興奮状態だった時は中嶋を、中嶋の身体を求めている自分がいた事は確かだった。

決して恋愛感情ではないと香苗は自身に言い聞かせているが、あの激しいSEXと雰囲気から伝わってくる中嶋のフェロモンに魅了されている自分は確かにいた。

しかし冷静になった今は、中嶋に対しては警戒心からくる恐怖感しか抱いていない。

とにかく中嶋が怖かった。中嶋と会ってしまう事が。

中嶋に会った瞬間に、自分の中の何かが崩れてしまいそうで。

香苗 「……。」

もう夕方の時間。
晩御飯は昨日の物が残っているが、なんだかちっとも食欲が沸いてこない。

時計を眺めながら、早く時間が過ぎて欲しいと願うばかりの香苗。

こんな1週間はすぐに過ぎて、祐二に早く帰ってきてほしかった。

きっと祐二が帰ってきてくれれば、凄く安心できると思う。

いつも当たり前のように祐二が帰ってきてくれていた、安心感に満ちた日常的な日々が、今はとても恋しい。

もちろん祐二の事はいつも頼りにしていたけれど、まさか自分がこんなにも祐二という存在に依存していたなんて思わなかった。

1週間という長い間の出張で、初めて香苗はそれに気付き、自覚したのであった。

祐二がいかに自分にとって大切な人であるかを。

香苗 「……祐二……」

香苗がちょうどそんな事を考えていた時だった。

テーブルの上に置いてあった香苗の携帯電話、その着信音が突然鳴り始めた。

♪〜〜♪〜〜♪〜〜……

その音を聞いて急いで携帯を手に持った香苗。

……この着信音……

この音はある人専用に設定してある音なのだ。

そして画面に出ている名前を見て思わず香苗は笑顔になる。

そう、香苗の思いが伝わったのか、その相手は祐二だったのだ。

香苗 「……も、もしもし?」

祐二 「おお香苗、元気にしてるかぁ?」

1日ぶりに聞く祐二の声。

たった1日会わなかっただけなのに、なんだか凄く久しぶりに聞いたような気分だった。

そして相変わらず祐二の声は優しくて、それだけで香苗は少し安心感を持てた。

香苗 「うん、元気。はぁ良かったぁ……祐二……」

思わず漏れた、香苗の気持ち。

祐二 「ん?ハハッ……へぇ、俺が居なくて寂しかった?まだ1日しか経ってないのに。」

香苗 「え?あ……ち、違うわよ!ただちょっとね……うん……こっちは1人の時間を有意義に過ごしてますよぉ、うん。」

香苗はすぐに強がるような部分がある。もちろん甘える時には甘えるのだが。

香苗 「祐二は?仕事順調?」

祐二 「あぁ、順調だよ。これからこっちの人に美味しい店に連れて行ってもらうしな。」

香苗 「え〜何それ祐二だけズル〜イ!」

祐二 「付き合いだよ付き合い。これも仕事の内さ。」

先程までの不安に満ちた気分とは打って変わって明るい気持ちになる、そんな祐二との楽しく幸せな会話は続いた。

他愛もないいつも通りの会話だったが、祐二の大切さを実感していた時にタイミングよく掛かってきた電話が、香苗はとても嬉しかった。

少し乙女チックかもしれないが、なんだかやっぱり運命的に祐二とは結ばれているような、そんな感じがしたのだ。

しかし、香苗にとってのそんな幸せな会話は15分程で終わった。

香苗 「あ、うん、じゃあね。身体に気をつけてね。」

香苗は最後に何気ないように装っていたが、内心は正直もっと祐二と話していたいという気持ちがあった。普段なら違ったかもしれないが、今日は特にそう思ったのだ。

でも香苗がその気持ちを表に出す事はなかった。

あまり祐二に心配掛けるような事はしたくなかったし、たった1日会わなかっただけでこんなにも寂しがっている自分を、なんとかく見せたくなったから。

祐二 「おお、じゃあ戸締りとかしっかりして寝ろよ。あ〜あと何かあったらすぐ電話しろよ。」

香苗 「うん……わかったぁ。」

祐二 「じゃあな、また明日電話するから。」

香苗 「うん……じゃあね。」

そうして2人を繋ぐ電話は切れた。

先程までは時間の流れがあんなに遅く感じたのに、祐二との電話はあっという間であったように感じる。

香苗 「はぁ……」

電話が終わり、静まり返った部屋で漏れたため息。

再び時間が元に戻った事を感じた瞬間、その落差に思わずため息が出てしまったのだ。

……また寝る前に電話したら迷惑になっちゃうかな……祐二きっと疲れてるだろうしなぁ……

電話を切ってからすぐにそんな事を思ってしまうのは、まだまだ香苗の心が安心感で満たされていない証拠だったのかもしれない。

携帯を手に持ったまま香苗は、その画面に映る祐二と撮った写真をじっと眺めながら、まだ耳に余韻が残っている祐二の声を思い出していた。

もう外は暗い。

香苗 「あ……もうこんな時間、晩御飯どうしようかな……」

いつの間にか夜になっていた事に気付いた香苗は、食欲がない自分と相談するようにそんな事を呟く。

そしてキッチンに移動して冷蔵庫の中を見ていた、その時だった。

祐二との電話で少し薄れてきていた香苗の中にあるあの不安感、それが一気に膨れ上がる出来事が起きる。

ピンポーン……と、インターホンの呼び出し音が部屋に鳴り響いたのだ。

香苗 「……えっ?」

こんな夜に……誰……?

なんとも言えない、背中がゾクゾクするような嫌な予感が香苗の頭をかすめた。

42

香苗 「……どうしよう。」

インターホンモニターのボタンを押すのが怖かった。

もし今感じている嫌な予感が当たってしまったら……。

そんな事を思いながら香苗がなかなか出る事ができないでいると、もう一度ピンポーンと呼び出し音が鳴る。

なんだか急かされているような気分で、香苗は恐る恐るインターホンモニターのボタンを押した。

そしてモニターにドアの外にいる人物が現れる。

香苗 「あっ……」

それを見た瞬間にそう声を上げた香苗、予感は的中してしまっていた。

モニターに映った人物はやはり中嶋だったのだ。

中嶋 『こんばんわぁ!中嶋ですけど。』

少し大きい中嶋の声がスピーカーから聞こえる。

しかしモニターのボタンは押したものの香苗はなかなか声を出してそれに応える事ができなかった。

昼間に盗み聞きをしていた時のように胸の鼓動が早くなり、緊張で声が胸の辺りで詰まってしまう。

それにもし昼間の事で変な事を聞かれたらどうしようという思いもあった。

中嶋 『あれ?奥さん?もしも〜し!』

香苗 「……。」

中嶋 「昨日のタッパお返しに来たんですけどぉ。」

香苗 「えっ?」

中嶋のその言葉を聞いて香苗はハッとして思い出した。

そうだ。昨日カレーを中嶋の所へ持って行った時にタッパごと渡したのだった。

中嶋はそれを返しに今来た。それは普通に考えてみればごく当たり前の行為。

恭子だって前に隣に住んでいた人だって、料理を持って行った次の日にはタッパを返しに来てくれた。

未だに中嶋に対しての警戒感はあるが、それなら出ない訳にはいかない。

香苗 「ぁ……あの……ちょっと待っててください。」

香苗は緊張気味に震えた声でそうモニターに向かって応える。

中嶋 「なんだ、やっぱ居るんじゃん。」

中嶋のその声を聞いた後モニターの前から離れた香苗は、洗面台の鏡で自分の顔と格好をチェックしてから玄関に向かった。

しかし玄関まで来て、ドアノブに手を掛けた所で香苗の動きは止まってしまう。

香苗 「……。」

このドアを開ければ目の前にあの中嶋がいるのだ。

そう思うと、やはり緊張してしまう。

しかし逆に少し冷静に考えてみるとなんて事は無いかもしれない。

ただタッパを返してもらうだけ、それだけなのだから。

タッパ受け取り、そしてそれだけできっとすぐに帰ってくれる。

香苗 「……ふぅ……」

自分を落ち着かせるかのように1つ深呼吸をしてから、香苗はゆっくりとそのドアを開けた。

中嶋 「ん……おお、こんばんは。」

香苗 「こ、こんばんは……。」

予想通りというか当たり前なのだが、ドアの向こうには中嶋が居て、笑顔で挨拶をしてきた。そしてそれに香苗も応える。

一目見た中嶋の姿、身体はやはり大きく逞しい。

それに男らしい独特のオーラを感じる。

中嶋 「いやぁ、昨日はありがとうございました。カレー超美味かったですよ。」

香苗 「そ、そうですか……それならよかったです。」

中嶋 「やっぱり奥さん料理上手なんですねぇ。」

香苗 「そ……そんな事……」

早くタッパを渡してもらって帰ってほしかった。

香苗はずっと斜め下を向いて中嶋の顔を見ることができない。

顔が熱い。きっと今自分は顔が真っ赤になっている。
そんな顔、中嶋に見せたら簡単に心の中を見抜かれてしまいそう。

中嶋 「……ところで奥さん、今日はずっと部屋に居たんですか?」

香苗 「……ぇ……?」

何気なく出てきた中嶋からのその問いに香苗は戸惑った。

なぜ突然そんな事を聞いてくるのか。

中嶋 「いやまぁ、あれでしょ?旦那さん出張なんでしょ?」

香苗 「ぇ……えぇ……。」

中嶋 「ずっと1人で部屋にいるんじゃ、奥さんも退屈でしょう?」

香苗 「ぇ……あの……」

中嶋 「退屈だったんでしょう?奥さん。」

香苗 「……それは……」

そうニヤニヤと笑みを浮かべながら言ってくる中嶋。

そんな中嶋の言葉に対して香苗は目が泳ぎ、明らかに動揺を見せている。

どう考えても中嶋はある意図があってそう聞いてきているのだと、香苗にも分かったからだ。

中嶋 「いやねぇ、俺も恭子がいなくて退屈してるんですよぉ。」

香苗 「わ……私は別に……えっ!?」

香苗が思わずそう驚きの声を上げたのは、香苗が少しだけ開いていたドアを、中嶋が手で強引に開けてきたからだ。

そしてドアを開けたかと思うと次の瞬間、中嶋は身体をドアの間に割り込ませるようにして玄関の中にまで入ってきたのだ。

香苗 「え、あ、あの、中嶋さん?」

中嶋 「旦那さんが居ないと寂しいでしょう奥さん、ちょっと色々と話しませんか?ほら、この前の食事会以来ちゃんとした会話してなかったじゃないですか、俺達。」

香苗 「で、でもあの……そんな突然……。」

中嶋 「ハハッ、いいじゃないですか、そんな気を使う事ないですよ、仲の良いお隣同士。ほら、俺酒持ってきたんですよ。」

そう言って手に持っているコンビニの袋に入った缶ビールを香苗に見せると、中嶋は靴を脱いで勝手に香苗達の部屋の中へと上がり込んでいく。

香苗 「ちょ、ちょっと中嶋さん、困りますそんな勝手に。」

中嶋 「大丈夫ですよ、つまみもちゃんと買ってきましたから。」

香苗 「そ、そういう意味じゃなくて……ホントに困ります中嶋さん。」

そんな香苗の言葉を無視するかのように、中嶋はドカドカと廊下を進んで行ってしまう。

……うそ……イヤこの人……なんなのよ……

常識を超えた中嶋の行動。

その全く予想外の展開に香苗は困惑し、心は大きく動揺していた。

43

中嶋 「へぇ〜やっぱ綺麗にしているんですねぇ部屋。恭子の部屋も綺麗だったけど俺が住み始めてからは結構散らかってましてねぇハハッ。」

ついにリビングまで入ってきてしまった中嶋は、そう言いながらテーブルにビールの入った袋を置く。
そして香苗に何の断りもなくソファに腰を下ろした。

中嶋 「いいソファですねこれ、なんだか高級そうだ。」

香苗 「あ、あの……困ります中嶋さん……ホントに。」

立ったままの香苗は困惑しきった表情で中嶋に対しそう言った。

警察を呼びますよそんな言葉が、もう喉まで出掛かっている。

しかし香苗はそんな大それた事をそう簡単にはできない。
隣人とのトラブルで警察を呼ぶなんて、やはりマンションの他の住人の目も気になる。

それにこの中嶋は大切な友人である恭子の恋人。その関係を変に拗らせてしまう事にも抵抗を感じる。

香苗 「……。」

中嶋 「ほら、奥さんも座ってくださいよ。まずは乾杯しましょう。」

ビールの缶を袋から2本取り出し、香苗の前に笑顔で差し出す中嶋。

ただただ困惑する香苗の気持ちなど気にも止めない様子で、中嶋は余裕の表情で愉快そうにしている。

香苗 「な、中嶋さんっ!いい加減にしてください!」

あまりに身勝手な中嶋の態度についに香苗はそう声を張り上げた。

しかしそんな香苗の声を聞いても、中嶋の態度は変わらない。

中嶋 「ハハッ!いい加減にしてくださいかぁ……ふーん……」

中嶋はニヤニヤと笑みを浮かべながらそう呟くと、缶ビールをプシュッと音を立てて開け、それをグビグビと流し込むように飲む。

そしてビールを半分程一気に飲んだ中嶋は、テーブルに缶を置いた後、ゆっくりとその口を開いた。

中嶋 「いやぁ奥さん……いい加減してほしいってのはこっちのセリフですよ。」

香苗 「……ぇ……」

中嶋 「困るんですよねぇ、毎日毎日、僕のプライバシーを侵害するような事をしてもらっちゃ。」

香苗 「……ぇ……ぁ……」

突然言われた中嶋からのその言葉に、香苗は言葉を失った。

まるで心臓を鷲掴みされてしまったかのように、香苗はその場で固まっている。

中嶋 「ねぇ?そうでしょう?奥さん。」

香苗 「……な……何を……」

まるで容疑者にでもなってしまった自分が中嶋に尋問されているような気分。

中嶋 「ハハッ!何をって事ないでしょ奥さん。知ってるんですよ、俺は……へへ……まぁとりあえずここに座ってくださいよ。」

香苗 「……。」

自信満々、余裕たっぷりの中嶋が言っている事が何を指しているのか、香苗には容易に想像できた。

もちろん、昼間のあの事を言っているのだろう。

やはり知られてしまっていたのだ。

昼からずっと、そうでない事を願っていた。しかし現実はやはり違っていた。

香苗は信じたくなかった。今のこの厳しい現状を。

夢なら覚めて!と、香苗は心の中で何度も叫んだ。

中嶋 「大丈夫ですよ奥さん、ほら、まずは一杯飲んで、心を落ち着かせましょう。」

不安げな表情で、言われるがままに中嶋から差し出された缶ビールを受け取り、ソファにゆっくりと腰を下ろす香苗。

香苗 「……。」

中嶋 「ほら、飲んでください。話はそれからです。」

香苗 「……。」

香苗は無言のまま、中嶋に言われた通りにビールに口を付けた。

ほろ苦い味とさわやかな炭酸が喉を通る。そしてアルコールにそれ程強くない香苗の身体は、ビールが通った部分がアルコールに反応して熱くなっていくのを感じた。

中嶋 「遠慮せずにどんどん飲んでくださいね。」

中嶋はそう言いながら近づいてきて、香苗が座っているすぐ横に再び腰を下ろす。

中嶋 「でもよかったですねぇ奥さん、ちょうど旦那さんが出張で。俺もあの事を旦那さんに言うのはちょっと気が引けますから。」

香苗 「……。」

依然、無言のままの香苗の頭の中には、祐二の姿が思い浮かんでいた。

……祐二……助けて……

そんな思いを抱く一方、中嶋が言っているのがあの事であるならば、祐二には絶対に知られたくないという気持ちも当然香苗にはあった。

中嶋 「奥さんも知られたくないでしょう?旦那さんには。」

香苗 「……中嶋さん……」

中嶋 「あの事は、今夜俺達だけで解決しましょう。それでいいですよね?」

そして中嶋はそう言いながらゆっくりと手を伸ばし、その大きな手で香苗の太腿辺りをそっと触った。

44

香苗 「……や、やめてください……中嶋さん。」

中嶋からのセクハラ行為に香苗は逃げるように身体を離そうとしたが、中嶋のもう片方の腕に肩を抱き寄せられるようにして捕まえられているので逃げらない。

太腿の上を擦るように動く中嶋の腕はやはり太い。その筋肉質で太い腕が、女性である香苗の力では、例え本気で抵抗しても全く適わないであろう事を物語っていた。

中嶋 「本当に止めてほしいと思っているんですか?」

香苗 「……お、思ってます……だから止めてください。」

香苗の声は震えている。

祐二以外の男性に気安く身体を触れている事への不快感。
そしてこれからどうなってしまうのだろうという恐怖感で香苗の心の中は埋まっていた。

繰り返し後悔の念が溢れてくる。

なぜあんな危険な綱渡りを続けてしまったのか。

なぜ絶対に入ってはいけない領域にあそこまで近づいてしまったのか。

中嶋 「では確認なんですけどね、奥さん、昼間ベランダで何をなさっていたんですか?」

香苗 「……。」

中嶋 「……ん?どうなんです?」

香苗 「……それは……」

中嶋 「答えられませんか?」

香苗 「……。」

ただ顔を赤くして俯くだけの香苗。

中嶋は意地悪そうにニヤニヤと笑いながら香苗の耳元に口を近づける。

中嶋 「じゃあ……俺が教えてあげましょう。」

香苗 「……」

中嶋 「……オナってたんでしょ?イヤらしい声出しながらさ。」

自分の痴態、逃れようの無い真実を中嶋の口から突きつけらた香苗。

耳まで赤くして、目は潤み、今にも涙が零れそう。

中嶋 「聞えてましたよ、奥さんのイヤらしい声。……あの時、イッたんですか?」

香苗 「……ぃ…イヤ……」

中嶋 「へへッ……ベランダでイク時は特に気持ちイイんですか?奥さん意外に大胆なんだなぁ、真面目そうに見えるのに。」

そう言いながら中嶋は口から長い舌をネットリと伸ばし、香苗の耳を舐め始めた。

耳元でのネチョネチョとした音と、中嶋の舌のネットリとした感覚に香苗はすぐに拒絶反応を見せる。

香苗 「ン……ァ……イヤッ!イヤです……やめて……ン……」

中嶋 「耳を舐められるのは嫌いですか?それにしては敏感な反応ですねぇ。」

香苗の身体をしっかりと掴んでいる中嶋は、香苗の抵抗を物ともせずに耳舐めを続ける。

香苗 「ン……ハァ……やめて…ホントにやめてください中嶋さん!」

中嶋 「素直になりましょうよ奥さん。俺にはわかっているんですよ。」

香苗 「ハァハァ……何が……ですか?」

あたかも自分の事を全て理解しているかのような中嶋の口ぶりに、香苗はすぐに聞き返す。

中嶋 「不満をもっているのでしょう?旦那さんに。」

香苗 「……そんな事……私は……」

中嶋 「満足している?旦那さんとのSEXに。」

香苗 「……ぇ……」

祐二とのSEX……

祐二に不満など持っていなかった、結婚してからずっと。

でも、どこかで歯車が狂い始めてしまった。

そう、この中嶋という男に出会ってから。

この人に出会わなければ、普通で幸せな生活を続けていたに違いない。

そして今のように、1人の女性としてこんなに追い詰められた状況になる事もなかったはず。

中嶋 「溜まっているのでしょう?そして奥さんの中に溜まっているものは旦那さんが相手では解消できない。違いますか?」

香苗 「……イヤッ……」

認めたくなかった。

これを認めてしまえば、まるで祐二が、この中嶋よりも男性として劣っていると認めてしまうようなものだ。

中嶋のようなこんな男に、祐二の事を馬鹿にされたくない。

祐二の事を世界の誰よりも愛している。香苗の中で、その気持ちに揺るぎはなかった。

中嶋 「もう認めちゃえばいいじゃないですか。旦那とのSEXに満足できなくてオナってましたってさ。」

香苗 「……そ、そんな……事……」

中嶋 「そんな事ない?本当に?旦那さんで満足しているんですか?」

香苗 「あ、当たり前です……。」

中嶋 「ハハッ本当かなぁ?」

相変わらずニヤニヤとした表情で中嶋は、香苗の太腿を触っていた手を、さらに内腿の方へと進めていく。

中嶋の手が脚の付け根に近づいてきた時、香苗の拒絶反応はピークを迎えた。

香苗 「も、もうイヤっ!離して!早く出て行ってくださいっ!」

今までよりも強く抵抗する香苗。中嶋の太い腕を両手で持って、精一杯押し退けようとする。

必死だった。

先程の祐二との電話で気付いたのだ。やっぱり祐二といっしょにいる事が自分にとっての幸せだと。

祐二との幸せな夫婦生活を壊されたくない。

中嶋 「嫌ですよ、離しません。せっかく奥さんと2人きりになれたんだから。」

香苗 「ハァ……イヤ!放して……ハァ……」

中嶋の腕の中で必死にもがく香苗は息を切らしながらも、まだ抵抗をやめない。

中嶋 「頑張りますね奥さん。奥さんの旦那さんへの愛が本物だという事は分かりましたよ。」

その言葉を聞いて、香苗はやっと抵抗の力を弱めた。

香苗 「じゃ、じゃあ早く放してください……。」

中島 「いいですけど、1つ条件があります。」

香苗 「……条件?」

中島 「えぇ。その条件を奥さんが飲んでくれれば俺は部屋に帰るし、昼間の事も今夜の事も全て忘れます。あの事は俺と奥さんだけの秘密、誰にも言う事はありません。旦那さんにもね。」

香苗 「本当……ですか?」

中島 「もちろん。綺麗サッパリ忘れます。奥さんも忘れればいい。全てを無かった事にするんです。」

香苗 「……それで、条件っていったい何ですか?」

中島 「フッ……それはですねぇ……へへ……」

香苗 「……?」

中島 「それはですねぇ、奥さんの身体を今夜一晩だけ俺の好きなようにさせてほしいんです。」

香苗 「……ぇ……」

中島 「要は俺と今夜、一発SEXしてくださいって事です。」

45

香苗は言葉を失っていた。

……中嶋さんと……

それは香苗が隣の部屋の声を聞きながらずっと妄想してきた事。

現実ではない、別世界での話であったはずの事。

しかしそれを今、中嶋の口から直接言われたのだ。

中嶋 「どうです?1回だけ試してみませんか、旦那さん以外の男の身体を。」

香苗 「……な……何を言ってるんですか……そんなの……。」

できるはずない。

……私には……祐二がいる……

結婚式も挙げて、これまで幸せに暮らしてきた。

そんな事をしてしまえば、それが全て崩れていってしまう。

香苗 「お……おかしな事言わないで下さい……だ、大体、中嶋さんには恭子さんがいるじゃないですか。」

中嶋 「恭子?あぁ恭子の事なら気にしなくていいですよ。恭子は知ってますから。」

香苗 「知ってる……?」

中嶋 「俺がこういう男だって事をですよ。」

香苗 「そんな……そんなのおかしいですよ……。」

中嶋 「何がおかしいんです?価値観は人それぞれ、男女関係もそれぞれじゃないですか。」

香苗 「……だけど……」

香苗には全く理解できない事だった。

いやもちろん実際学生時代などでも浮気癖のある知人はいたが、その時から香苗はそういう人達の価値観が理解できなかった。

恋人ではない人と身体の関係を持つなんて全く理解できない事。

だから香苗はずっとそういった人間と世界からは距離を置いて生きてきた。

そんな事をしたら自分が自分でなくなってしまう。

中嶋 「奥さんも一度体験してみましょうよ、俺達の世界を。」

香苗 「……私は……違いますから……私はそんな……」

中嶋 「そんな女じゃない?よく分かってますよ、奥さんは真面目な人だ。旦那さん一筋ですもんね。」

香苗 「……。」

中嶋 「だけど、1日だけ別の世界を体験するのも良いんじゃないですか?別に減るものじゃないし。」

香苗 「……そんなの……」

中嶋 「誰にもバレませんよ。」

香苗 「……ぇ……」

中嶋 「さっきも言いましたがこれは俺達だけの秘密ですから、大丈夫です。」

香苗 「……。」

中嶋 「明日になればまた日常が戻ってきます。ね?少し味見するだけくらいの気持ちで。ちょっとしたお試し体験ですよ。」

中嶋は香苗の耳元で呪文のようにそう語りかける。

抵抗を止めた香苗は中嶋の腕の中で、それを聞いて少し考え込んでいる様子だった。

明日になれば戻ってこれる。そんな都合の良過ぎる中嶋からの提案が、頭の中を駆け巡り、香苗を誘惑していた。

あの世界に少し足を踏み入れてしまったがために中嶋に知られてしまった、香苗の痴態。

しかし後悔の念を感じている今でも、その世界が香苗の身体の奥にある、性への好奇心を刺激している事は確かだった。

一度その世界に入っても、帰ってこれる。祐二との幸せな生活も壊す事はない。

性の快楽に憧れるもう1人の香苗にとって、それはとても魅力的な事であるのかもしれない。

まさに普通ではありえない夢のような話。

しかし今の香苗は普通ではありえない話であっても乗ってしまいそうな程、冷静さを欠いていた。

中嶋 「奥さんは今までもこれからもずっと旦那さんを愛している。それでいいんです。今日の出来事は夢だと思えばいい。」

中嶋は香苗の肩を抱いたまま、香苗の髪を大きな手でそっと撫でる。

香苗は自然と目線を上げ、中嶋の目を見つめる。

中嶋の目は、まさに獲物を狙う、飢えた猛獣のような目だった。

しかしそんな目が、香苗の女としての本能を熱くさせていた。

身体の奥から沸々と沸いてくる、欲望。

香苗 「……夢……?」

中嶋 「そう……夢です。夢から覚めれば、奥さんが昼間やっていた事も今晩の事も、全て消えてなくなる。」

香苗 「……でも……」

中嶋 「でも?」

香苗 「でも私……あなたの事、嫌いですから……。」

自分が愛しているのは夫の祐二で、中嶋ではない。

その事を再度香苗は声に出して中嶋に伝えた。

そしてそれは同時に、香苗が自分自身に言い聞かせた言葉でもあった。

自分の心に、祐二との決して切れる事のない愛を再確認させたのだ。

中嶋 「ハハッ、いいですよ、嫌いでも。今日は心を外しておけばいいですから。」

香苗 「…………きゃっ……」

そう言って中嶋は香苗の身体をさらに近くに抱き寄せる。

そして片手を香苗の顎に添えて自分の顔の方へ向かせる。

中嶋 「俺に身を委ねてくれればいいですからね。」

香苗 「……ン……イヤ……」

中嶋 「大丈夫です。すぐに嫌だなんて言えなくしてあげますから。」

ゆっくりと近づく二人の唇。

魅惑的な世界への扉が開いていく。

ついにその世界に入っていく自分を許してしまう香苗。

そして中嶋は、香苗の震える唇を奪った。

46

唇が触れ合った瞬間から、それが今まで香苗が経験してきたキスとは大きく違っている事がすぐに分かった。

下唇に吸い付いてくる感覚。そしてすぐに中嶋は舌を使ってくる。

最初は抵抗するように口を懸命に閉じて舌の侵入を拒んでいた香苗だったが、いつしかゆっくりとその口を開いて受け入れてしまう。

上手なキスとはこういうキスの事を言うのだと、香苗は中嶋に教えられているような気分であった。

香苗 「ン……ン……ァ…ン……」

ひたすら受身である香苗の口内で、ヌメヌメと犯すように舌を動かす中嶋。

……ああ……祐二……

今日一日だけ心を外せば良いなどと言われても、そう簡単にはいかない。

香苗の心の中にはやはりまだ祐二がいた。

中嶋の唇が触れたと分かった瞬間、祐二の顔が思い浮かびやっぱりダメッ!と反射的に両手で中嶋の胸を押し返すような仕草をしたが、分厚い胸板はその抵抗に対してビクともしなかった。

そして今では舌の侵入まで許してしまっている。

唇を奪われているという感覚。しかしそれだけじゃない。

香苗の頭の中で祐二の事を考える思考力さえ、中嶋の濃厚なキスは徐々に吸い取っていく。

唇だけじゃない。何か大切なものまで中嶋に奪われていくような感覚。

そんな香苗の閉じた目からは、涙が零れていた。

ピチャ……クチャ……ピチャ……

香苗 「ン……ハァ……ン……ァ……」

段々と激しくなっていくディープキス。

異物が入ってきた事で分泌が加速する唾液。

お互いに増えていく唾液が絡まり合い、よりネットリとしたキスに変わっていく。

ハァ……ン……ハァ……ンハァ……

激しい息遣い。

酸欠で頭の中が麻痺するような感覚が、じんわりとした快感に変わっていく。

抵抗をやめた香苗の手は中嶋の胸に添えているだけの状態だ。
今の香苗はもう、明らかに中嶋の巧みなキスに酔っている。

それを察した中嶋は、ずっと香苗の太腿を擦っていた手を少しずつ上へと移動させていく。
そして中嶋の大きな手が、香苗の胸の膨らみを服の上から揉み始めた。

香苗 「ゥン…フゥ……ン……ぁ……」

香苗がソファの上で横になるようにゆっくりと中嶋に倒されていったところでやっと口を解放される。

唇が離れる時、その間には2人の混ざった唾液がネットリと糸を引いていた。

香苗 「んはぁっ……ハァ……ハァ……」

中嶋 「はぁ……奥さん、興奮してきたでしょ?」

中嶋はそう言いながら、香苗が身につけている服に手を掛け脱がさせようとする。

が、香苗は咄嗟にそれを拒もうと中嶋の腕を掴んだ。

香苗 「ハァ……ぁぁ……ダメ……ンン……」

しかし再び中嶋に唇を奪われ、口内の舐め回されると、中嶋の腕を掴む香苗の手の力は抜けていってしまう。

ン……ピチャ……ンハァ……ンー…フゥ…ハァ……

中嶋のディープなキスはまるで魔法のように香苗の中に残った僅かな抵抗力も奪っていく。

香苗 「はああ……イヤ……」

中嶋は抵抗が弱まった香苗の、下に身に着けていたスカートを慣れた手つきで手早く下ろしていく。

そして香苗の脚からスカートを抜き去ると、スカートを床へ落とした。

露わになる薄ピンクの上品な下着。

中嶋 「へぇ〜結構高そうな下着付けてますねぇ奥さん。……さて、上はどうなってるのかな。」

中嶋は続いて流れる様な動きで香苗のブラウス、そのボタンへと手を伸ばす。

香苗 「……イヤ……」

その時も香苗はボタンを外そうとする中嶋の腕を掴むが、その力は微弱なもので中嶋の行動を到底止められるようなものではなかった。

中嶋 「奥さんは嫌々と言いながら全然抵抗しないんですね?へへ……可愛い人だなぁ。」

香苗 「……。」

1つ2つとテンポ良く外されていくボタン。

あっという間にその全てが外され、中嶋にブラウスの前を左右に大胆に広げられる。

中嶋 「お〜……肌綺麗ですね。」

顔を赤くしながら横に背けたまま、香苗は黙っていた。

そんな香苗の胸の膨らみを、今度はブラジャーの上から揉み始める中嶋。

中嶋 「こうやって旦那さん以外の男に胸を揉まれるのって、どんな気分なんですか?」

香苗 「ン……ぁ……知りません……そんなの……ぁ…」

中嶋 「またそんな事言っちゃってぇ。結構敏感に反応してるじゃないですか。さて、中はどうなってるのかなぁ」

香苗 「ぇ……あっ嫌っ!」

香苗がそう声を上げた頃にはもう遅く、ブラジャーは中嶋の手によってグイっと上にズラされてしまった。

乳房がブラジャーの締め付けから解放されたのが分かる。

そこを見てニヤニヤとイヤらしく笑っている中嶋の目。

……ぁぁ……恥ずかしい……

ここまで中嶋の思うがままに流されてしまっていると自覚しているにも関わらず、香苗はその中嶋の動きも、流される自分も止める事はできなかった。

中嶋の動きは慣れていて、とても手際が良いように思えた。

気付いたら服を脱がされていた。そう感じてしまう程、中嶋は女性の扱いが巧い。

きっと今までの女性も、皆この中嶋のテクニックに酔ってきたのだろう。

そして今、自分もその中の一人になってしまっている。

そう思うと、香苗の身体はさらに熱くなった。

47

中嶋 「へぇ〜……これまた綺麗なオッパイしてますねぇ。……ていうか奥さん、ハハッ、すっげぇ乳首立ってますけど?」

香苗 「ぇ……イヤッ……」

中嶋の指摘に香苗は恥ずかしそうにして、胸を隠すように身体を横に向かせる。

中嶋 「嫌々とか言いながら胸揉まれて感じてるんだもんなぁ、奥さんのここは結構敏感なんですか?」

中嶋の言葉の1つ1つが香苗の羞恥心を刺激する。

この状況に全く余裕が持てない自分に対し、余裕たっぷりといった感じの中嶋の態度。

香苗の中にいるもう1人の淫らな自分の存在を、そんな中嶋に少しずつ見抜かれていくような感覚が恥ずかしかった。

中嶋 「ちょと味見させてもらいますよぉ。」

小粒ながらも固く勃起した香苗の乳首に口を近づけた中嶋は、舌を大きく出してそれを舐め始めた。

香苗 「ン……ァ……ンッンッ……イヤ……ァ……ハァ……」

舌先で乳首を転がすようにベロベロと舐める。

中嶋の唾液に濡れテカテカと光沢を放つ乳首は、その固さをさらに増していく。

そして中嶋は同時に、大きな手で柔らかな乳房全体を大胆に揉み始める。

中嶋 「奥さん胸責められるの好きでしょ?いつも旦那さんにちゃんとやってもらってますか?こうやってさ。」

勃起した乳首を歯で軽く挟み引っ張る中嶋。

すると、決して祐二の愛撫では感じた事のない、痛みに近い鋭い快感が香苗の身体を襲った。

香苗 「ン……っんはぁ!」

責めに対して敏感に反応する香苗の身体を楽しそうに弄ぶ中嶋は、次のステップに進むため、片方の手をゆっくりと下へと移動させていく。

胸からお腹、ヘソ、下腹へと指先でなぞるようにして移動させる。

中嶋の指が通る場所がこそばゆいようで、香苗は身体をモジモジと動かす。

香苗 「はぁぁ……ダメ……そっち……」

徐々に下へと移動していく中嶋の手の動きを察知し、咄嗟にそう口から漏らす香苗。

中嶋 「何がダメなんですか奥さん、こっちもしてほしいでしょ?」

香苗 「ハァ……ァァ……」

中嶋の指は止まる事なく、そのまま股の中心の割れ目まで到達してしまう。

そしてその指は下着の上から、上下に割れ目をなぞるように動きだす。

中嶋 「ん〜あれ?奥さん、下着濡れてますよ?」

中嶋の言うとおり、香苗の下着は染みをできる程に濡れていた。

香苗 「……ハァ……イヤ……」

下着の底の部分を指が押さえつけると、その染みはジワジワと広がっていく。

中嶋 「あ〜ぁ、ハハッ、奥さん濡れすぎだって。」

中嶋は若干呆れたような表情でそう言った。

中嶋 「下着、これ以上汚れるの嫌でしょ奥さん。」

そう口にした時にはすでに、中嶋の両手は香苗の下着に掛かっていた。

中嶋 「奥さん、ちょっと腰浮かしてくれませんか?」

香苗 「……ィ…イヤ……」

中嶋 「腰を浮かしてください。」

香苗 「……。」

中嶋 「奥さんほら、腰を浮かしてください。」

香苗 「……。」

再度中嶋にそう言われ、香苗は数秒間黙り込んだ後、ゆっくりと腰を浮かせた。

そしてその瞬間、中嶋の手が一気に香苗の下着を引きずり下ろしす。

香苗 「……ぁぁ……」

なぜ中嶋の言うとおりにしてしまったのかは、香苗自身も分からなかった。

ただ、そうしないと先に進まないと思ったから。

しかしそれはつまり、香苗が心のどこかで思っている、この後の中嶋との展開を期待しているという気持ちの表れでもあったのかもしれない。

中嶋 「あ〜ぁ、奥さん、凄く濃いのがベットリ下着に付いてますよ。」

香苗の脚から抜き取った下着の底部分を広げて見ている中嶋。

香苗 「い、嫌っ見ないで下さいそんなのっ。」

顔を真っ赤にして中嶋から下着を取り返そうとする香苗。

しかし香苗のそんな動きよりも早く、中嶋は下着を床に投げ捨ててしまう。

そして中嶋は起き上がってきた香苗をもう一度ソファに押し倒すと、そのまま香苗の細い脚を手で掴んだ。

中嶋 「そんな格好にまでされて今更恥ずかしいも何もないでしょう奥さん。」

香苗 「……。」

中嶋 「今からはただ素直に気持ち良くなればいいんですよ。まぁ強がる奥さんも面白いからいいですけどね。」

香苗 「……。」

見下されているような感覚だった。

中嶋の前で理性を保とうする自分と、もう全てを曝け出したいと思っている自分。

こんな状況になっても、まだ理性を保とうとする自分がいる限り、香苗は中嶋に心まで許してしまう訳にはいかないのだ。

中嶋 「さて、いつまで奥さんは強がっていられるかなぁ……へへ……。」

中嶋はそう楽しそうに言うと、香苗の脚を掴んでいた手で股を強引に広げさせた。

48

香苗 「ハァ……ダ……メ……」

強引に広げられた香苗の股の中心に、中嶋の手がゆっくりと近づいてくる。

中嶋 「そういえば奥さん、昼間イヤらしいオモチャ使ってたでしょ?」

香苗 「……ぇ……。」

中嶋 「聞えてたんですよ、音がね。どこで買ったんですか?やっぱりネットですか?」

香苗 「……。」

答える事なんて香苗にはできない。

本当なら、ローターを使っていた事さえ認めたくなかった。

中嶋 「オモチャを使うと、やっぱり気持ち良いんですか?」

香苗 「……もう……聞かないで下さい……」

中嶋 「そっかぁ、ベランダでオモチャ使ってオナってたのかぁ、とんだ変態ですね奥さんは。」

香苗 「……」

変態という言葉が香苗の胸に突き刺さる。

ショックだった。

認めたくもないし、まさか自分の人生で人に変態などと言われる日が来るなんて夢にも思っていなかった。

中嶋 「ここを、刺激してたのでしょ?」

そう言って香苗の敏感な箇所、陰核を指で刺激する中嶋。

香苗 「アアッ……」

その刺激に対して香苗の身体はビクンと反応を示す。

中嶋 「ハハッ、奥さん、かなり感じやすいみたいですね。これではオモチャにハマっちゃうのも無理はないですね。」

香苗のクリ○リスは乳首同様、固く勃起していた。

そこを軽く触るだけで香苗の身体はビクンビクンと反応する。

今まで自分で触ってもそこまで敏感に感じる事はなかったのにと、香苗自身戸惑っていた。

中嶋に股を広げられ、クリ○リスを触られている。その事が香苗の身体をいつも以上に敏感にさせていたのだ。

身体の反応は自分で抑えようと思って抑えられるようなものじゃない、陰核を刺激されるたびに身体が勝手に反応してしまう。

そして反応する度に体温が徐々に上がってくるのが分かる。下腹部が、熱くなっていく。

香苗 「ンッンッンッ……ハァ……ン…ハァ……」

中嶋 「随分と気持ち良さそうですね、奥さん。」

そう指を細かく動かし続けながら聞く中嶋。

香苗 「ンッ……あっあっ……イヤ……ンッンッ……」

中嶋 「まだ嫌だなんて言ってるんですか、仕方ないですねぇ。では一度イかせてあげましょうか。一度イってしまえば奥さんの考えも変わるかもしれない。」

香苗 「ハァ……イヤ……そんなの……」

香苗は脚を閉じようと力を入れ、最後の抵抗を見せるも、中嶋の手に簡単にそれを抑えられてしまう。

中嶋 「ここからこんなにダラダラ涎垂らしながら嫌だなんて言っても説得力無いですよ。」

そう言って中嶋は香苗の膣口の入り口に指をあてる。

香苗 「ハァ……ハァ……ああ………」

そしてクチュゥっと音を立てて香苗の膣内に中嶋の太い指が沈んでいく。

中嶋 「あ〜ぁ、グチョグチョ、すげぇなこれ。」

クチャ……クチャ……クチャ……

膣内に入れた指をゆっくりと動かし始める中嶋。

そしてそれを動かす度に粘着質の卑猥な音が部屋に響く。

香苗 「ん……ハァ……ん……ハァ……」

中嶋 「あ〜濃いなぁこれ。本気汁だなこれは、白濁してるし。ねぇ奥さん、ケツの穴まで垂れていっているの自分でわかります?」

香苗 「ハァ……イヤ……ん……あっ…ァ……」

ケツの穴……そんな所まで中嶋に見られている事が、どうしようもなく恥ずかしい。

そして中嶋に言われたとおり、肛門の方へトロトロとした濃厚な愛液が流れているのは、香苗自身も肛門から伝わる感覚から分かっていた。

中嶋 「はぁぁ……エロいマ○コだなぁこれは。奥さん、そろそろ指増やしますよ。」

今まで一本だけ入れていた指を、今度は二本に増やして再び膣に挿入させていく中嶋。

しかし倍の太さに変わっても、香苗の濡れた秘部はそれを容易に呑み込んでいった。

香苗 「……ああ……ン……ハァァ……」

中嶋 「二本の方が太くて好きみたいですね奥さんは。……じゃあちょっと、激しくしていきますよ。好きなだけ感じてください。」

グチュグチュグチュグチュ……!!

香苗 「ンッンッ……あっあっあっこれ……ハァァ…アッアッアッ……」

中嶋 「ここが特に感じるみたいですね。」

香苗の膣内で感じやすいポイントを早々に見つけだした中嶋は、二本の指でそこを重点的に刺激する。

香苗の反応もより大きくなり、膣はグイグイと収縮し中嶋の指を締め付ける。

中嶋 「凄いですね奥さん、濃いのがどんどん溢れてきますよ。」

グチャグチャグチャグチャ……!

香苗 「ああ……ンッンッ…あっあっあっ……ハァァああ……」

中嶋 「もう、嫌なんかじゃないでしょ?」

香苗 「んぁあ……アッアッアッアッ……ンッンッンッ……はああ……ダメ……ああ……」

中嶋 「いい反応だ……そろそろイきそうみたいですね。いいですよ、思う存分イってください。」

そう言ったのを切っ掛けに、中嶋の指の動きは一気にその激しさを増した。

【寝取られ】幼馴染みにフェラの練習させてと言われた 【裏切り】

僕には、小学2年の頃からの幼馴染みがいる。僕は今でも、涼子が引っ越してきた日のことを鮮明に覚えている。

昼にトラックが僕の家の前に止まり、沢山の人が荷物を持って行き交う中、自分の体くらいある大きなぬいぐるみを抱きかかえた涼子が、ニコニコした顔で立っていた。
2年生の時のことなので、細かいことは記憶も薄らいでしまっているが、一目で心を奪われたことだけは一生忘れないと思う。

その日から、僕の楽しい時間が始まった。
母親同士も、たまたまテニスという共通の趣味があり、歳も同じだったことも相まって、家族ぐるみの付き合いが始まった。

夏は一緒にキャンプにいき、バーベキューをしたりした。とにかくいつも一緒にいた。
夏祭り、花火、プール、縁日、動物園、遊園地、書き上げたらキリがない。

少し引っ込み思案で、いつもママの影に隠れているような涼子だったけど、僕には遠慮がなく、たまにはケンカもした。でも、そんな二人を母親達は、夫婦げんかしているとか言ってからかったりした。

自転車に2人乗りで、どこまでも続く坂道を必死で漕いでいたのが、つい昨日のことのように思える。
僕は、出会ったその日から涼子のことが好きだった。涼子も、僕のことを好きでいてくれているはずだと思っている。

でも、僕は好きと言う気持ちを伝えることが出来ずに、気がつくともう高校2年だった。

高校に入ると、涼子とは仲が悪くなったわけではないが、以前ほどはべったりではなくなっていた。本音は、僕はいつも一緒にいたかったんだけど、周りの冷やかしなんかもあって、意地を張っていたのだと思う。

学校終わり、本屋に寄り道をしようと思って歩いていると、
『お#12316;い、待ってよぉ#12316;!』
と、涼子の声がした。僕は、すぐに笑顔で振り返りたかったが、思春期特有の変な意地で、聞こえないフリをして歩き続けた。

『ちょっとぉ#12316;! マー君待ってよぉ#12316;!』
涼子の声が近づいてくる。なんか、懐かしくて泣きそうだった。小学生の頃なんかは、遊びに行ったりすると、いつも僕はどんどん先に歩いて行っていた。その背中を追いかけて、”マー君待ってよぉ#12316;”と、涼子がいつも追いかけてきた。

僕は、懐かしさいっぱいで振り返り、
「なんだよ、声デカいって」
と言うと、
『じゃあ、すぐ止まってよ! いじわる!』
少し頬を膨らませてすねたように言う涼子。
本当に涼子は、美しい女になったと思う。出会った頃、小学生の頃は、可愛いという感じだった。
人形みたいな可愛らしさで、天使みたいだった。

2になった涼子は、目鼻立ちのクッキリした美人になっていた。黙っていると、”いたしません”と言うのが口癖の女性外科医にそっくりだと思う。

でも、ニコッと笑うと、一気に童顔になる。黙っているとクールな美人なのが、笑うと可愛らしい美少女になるので、本当にギャップでドキドキする。
「どうした? 珍しいじゃん」
僕は、少しドギマギしながらそう言った。こんな風に、学校の外で声をかけられたのは久しぶりだ。

『ねぇ、この後時間ある? ちょっと相談したいことがあるんだけど』
珍しく真顔でそんな事を言う涼子。
「なんだよ、相談って? 金ならね#12316;ぞ」
内心、相談を持ちかけられて嬉しいと思いながらも、そんな憎まれ口を叩いてしまう。
『知ってるw マー君にお金の相談なんてするわけないじゃん。これからウチ来れる?』
「ウチって、隣じゃんw」
『あぁ、そっかw』
「じゃあ、コンビニ寄って行こうか?」
『うん! ごちそうさまです』
「おごらねーよ」
『ケチw』
ニコニコと、本当に楽しそうに笑う涼子。僕は、素直になれない自分が悲しかった。
何度告白しようと思ったことか……でも、勇気がもてない……。

涼子は、最近目に見えて綺麗になった。もともと綺麗だったんだけど、最近垢抜けたというか、髪型やメイクも含めてより綺麗になったと思う。
涼子がキラキラ光って見えて、まぶしいと思うくらいだ。

本当は、毎日一緒に手を繋いで帰るような関係になりたい。多分、付き合おうと言えば涼子はOKと言ってくれると思う。本当に、優柔不断というか、弱気な自分が嫌になる。

涼子となら、コンビニでの買い物ですら楽しい。
『マー君、大変! チョコかかってるっ! えびせんにチョコかかっちゃったw』
本気で驚いたように言いながら、かっぱえびせんのチョコがけコラボを僕に見せてくる涼子。無邪気で可愛いと思う。
「こんなの食べてたら、太るぞw」
冷やかす僕に、
『そうなんだよね#12316;。最近ちょっとヤバいかも。ほら、ここもこんなにキツキツになっちゃってる』
涼子はそう言いながら、胸を張るようにしておっぱいを強調してくる。確かに制服に収まった涼子の胸は、凄く主張している。
涼子は口ではああ言ったが、全然太っていない。逆に、痩せている方だと思う。女子特有の、”わたし太ってる”アピールだと思うが、全然太くない。でも、胸は確かにちょっとヤバい感じだ。そう言えば、涼子の母親も巨乳だ。涼子にそっくりな母親は、さすがに涼子よりは少し肉付きが良いが、スリムで巨乳だ。ずっとテニスをやっているからか、とても若々しくて、涼子と一緒にいると姉妹に見える。

そんな風に、胸を突き出してくる涼子に、
「ホントだw ちょっと力入れると、ビリビリって服破れるんじゃんw」
と言ってからかう僕。
どうして、”全然ヤバくないよ。凄くスタイル良いと思うよ”と、言えないんだろう……。

『うっさいw もう、ムカついたから、マー君お会計だよ!』
と、少しふくれたフリをしながら、どんどんかごにお菓子を突っ込む涼子。その仕草が、愛おしくて仕方ない。

「ちょっ! 買いすぎ! しゅうりょ#12316;う!」
と言いながら、レジに逃げるように向かう僕。そして、店員さんがバーコードを当ててる最中に、さらにこそっとかごに”ぷっちょ”を突っ込む涼子。子供か! と思いながらも、顔がにやけてしまう。

結局本当に僕がお会計をして、また涼子と歩き出した。
『一緒にコンビニ行くの、久しぶりだったね』
涼子がニコニコしながら言ってくる。僕の記憶だと、半年ぶりくらいだと思う。小学生、中学生の頃は毎日のように一緒に行っていた気がする。

「そうだな。でも、買いすぎだって。重いよ」
『半分手伝ってあげる!』
涼子はそう言うと、ビニールの持つところを片方持った。大きなコンビニ袋を、二人で並んで持って歩く。何となく、手を繋いで歩いているような気持ちになり、嬉しかった。

そして涼子の家に着く。と言っても、ウチのすぐ隣だ。
家に上がると、まだ誰もいなかった。
「お母さんテニス?」
『そうだよ。夕方まで帰ってこないかな?』
そんな事を言う涼子。一気に胸がドキドキした。二人きり……。
久しぶりのこのシチュエーションに、変に緊張してしまう。そして、涼子の部屋に入る。女の子の部屋って、なんで良い匂いがするんだろう? なんていうことを考えながら、床に座った。
窓際には、ボロボロのデカいぬいぐるみが置いてある。引っ越してきたとき、抱えていたヤツだ。それを見ると、一気に昔の思い出がよみがえってくる。
そして壁には、たくさんの写真が貼ってある。その写真の多くに、僕も映っている。
真っ黒に日焼けした僕の横で、麦わら帽子をかぶって笑う涼子、入学式で並んで映る二人、いつも二人は一緒だった。

『ねぇ、これ食べよ!』
涼子はそう言うと、さっき買ったえびせんチョコをあける。
『アレ? こんだけしか入ってないよ! 少な!』
と、一人で盛り上がって、パクパク食べる涼子。

『微妙にしょっぱくて、美味しいよ! ほら、あ#12316;ん!』
そう言って、僕の口に2#12316;3本まとめて近づけてくる。僕は、メチャメチャドキドキしながら口をあけた。
でも、僕の口に入れる寸前に、クルッと向きを変えて、結局涼子の口に収まった。
『あげな#12316;いw』
無邪気に笑う涼子。涼子も床に座っているので、スカートが微妙にまくれて、太ももが結構見えてしまっている。正直、僕はもう勃起していた。

「なんだよ#12316;いじわるだなw えい!」
そう言って、涼子から袋を取り上げて、パクパクッと食べてみた。
『あ#12316;! 全部食べちゃダメだよ!』
そう言って、袋を取り戻そうとする涼子。その口に、ひょいっと1本突っ込んでみた。すると、嬉しそうに食べる涼子。
何となく、恋人同士みたいで嬉しかった。

そして、一通り食べ終わると、
「で、相談ってなに?」
『え? あ、うん……あのさ、フェラチオさせてくれないかなぁ?』
涼子は、真顔で言った。
僕は思わず吹き出しながら、
「なにと間違えた?w なに言ったかわかってる?w」
と答えた。
涼子は、昔からド天然というか、勘違いが多い。また何か別の物と勘違いして言ったんだと思った。

『わかってるよ! 口でするヤツでしょ?』
「え? そ、そっか……」
意味がわからずに、戸惑ってしまった。涼子と恋人同士になれたらいいなとは思っているが、この展開はなんだ?
『いい? こんな事頼めるの、マー君だけだからさ……お願い!』
涼子は、真剣に言っているみたいだ。

「どういうこと? なんで?」
僕は動揺しすぎて、そんな事しか言えない。

『うん……彼氏に下手くそって言われたから……マー君で練習させて欲しいなぁって……ダメ?』
僕は、周りの空気が薄くなったような感じがした。そして僕の周辺が、スゥーッと無音で遠ざかっていくような感覚に陥った。

驚きすぎると、言葉は出ない。初めて知った。
彼氏? 聞いてない! いつ? 誰? パニくって、アウアウしてると、
『あれ? 言ってなかったっけ? 3年の栄治先輩と付き合ってるんだ』
栄治先輩は、ある意味有名人だ。高校生のくせに、読モみたいなことをやってるイケメンだ。

「い、いつから?」
『3週間かな?』
3週間で、フェラまでしたってことなんだろうか?
「そ、そっか、良かったな」
『ありがとう! マー君も、早く彼女作っちゃいなよ! 紹介しようか?』
僕は、思い知らされた。近いと思っていた涼子が、遠い存在だったと。僕は、涼子にしてみれば、ただの幼馴染み……そう言うことだったんだ……。

泣きそうな気持ちをグッとこらえながら、
「ダメだろ、そんなの。練習とは言え、そんなの浮気じゃん。栄治先輩も嫌がるぜ」
と言った。僕の精一杯の虚勢だった。

『だからじゃん! マー君なら絶対信用できるし、内緒にしてくれるでしょ? 下手くそだったら、嫌われちゃうもん……お願い!』
「い、いや、でも、俺経験ないから、教えられないって!」
『あれれ? マー君ど#12316;ていなの?』
ニヤけながら言う涼子。

「うっさいわ! オマエだったそうだろ!?」
『へ#12316;w そう思ってるんだw マー君は子供だなぁw』
「なっ、し、したのか?」
『へへw 体裂けちゃうかと思ったよw でも、すっごく幸せな気持ちになるんだよ。一つになるってこう言うことなんだぁって……マー君も、早く経験した方が良いよw』
「余計なお世話だよ! このヤリマン!」
泣きそうな気持ちで悪態をついた。

『ひっど#12316;い! マー君さいてー』
涼子はそんな事を言いながらも、何となく楽しそうだ。

僕は、そんな事も知らずに毎日涼子を想っていた。そして、涼子の写真を見ながら毎日オナっていた。
それなのに……気が狂いそうだ。いっそこのまま涼子を絞め殺して……僕も……そんな物騒なことまで考えてしまった……。

『じゃあ、いいかな?』
涼子が真剣な顔で言う。
「本気なのか?」
『冗談でこんな事言ったら、ヤバいでしょw ほらほら、脱いで脱いで! 今さら恥ずかしがる仲じゃないでしょ!』
涼子はそう言って、僕のズボンに手をかけようとする。慌ててのその手を振りほどき、
「いいよ、自分で脱ぐし……」
と、自分で脱ぎ始めた。

『いいの!? ありがと#12316;! マー君大好き!』
涼子はそんな事を言ってくれる。でも、好きと愛してるの違いだと思う。僕のことは、幼馴染みとして好き……そう言うことなんだろう……。

そして、手で股間を隠しながら下だけ脱ぐ僕。なんか、切なくて泣きそうだ。愛する人の前で、練習台になるために下半身裸になる屈辱……。
涼子の彼氏の栄治先輩を喜ばせるための練習台になろうとしている僕……。

『恥ずかしがっちゃってw ほらほら、手どかして!』
涼子は、まるっきり躊躇がない。恥ずかしがるという気配もなく、僕の手をどかした。照れもなく、慣れた動き……涼子は、本当に経験してしまったようだ。

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